内容をカンタンに説明すると…
- デイルの親戚であるヨーゼフに案内され、獣人族の村を訪れたデイルとラティナ。そこでラティナは、ヨーゼフの娘であるマーヤに懐かれ、数日ほど一緒に過ごすことに。
- 年下であるマーヤに対して、お姉さんのようにふるまうラティナ。だが、デイルの故郷へ向かうため、ラティナはマーヤとお別れをしなければならなくなり
- 今回は…デイルの故郷ティスロウへと到着した二人。帰省の目的でもあるデイルの弟の結婚式までの間、ティスロウで暮らすことになったラティナは、デイルの家族ともすぐに打ち解け、新鮮な毎日を送っていた。デイルの祖母ヴェンデガルドは、一族でも秘密とされている場所へとラティナを連れて行き…。
【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。9話】青年、弟の結婚式と幼い少女と。【アニメ感想】
エンジョイしてるようで…
<お元気ですか?私達はようやくティスロウの村にやってきました。山に囲まれた村には広いお花畑があって
大きな滝もあって。デイルが生まれ育った村はとても素敵な所でした。
村にはクロイツのような大きな学舎はありませんが神官のコルネリオ先生の家で勉強しています。
デイルもコルネリオ先生にいろいろなことを学んだそうです。
先生の娘のクラリッサさんからはお菓子作りを教えてもらっています。
デイルのおばあさん、お父さん、お母さんはとても優しくしてくれます。弟のヨルクさんは近いうちに結婚するそうです。
結婚式は私も晴れ着を着てお祝いします。今からとても楽しみです。
ちゃんと元気でクロイツに帰るからね。リタも体に注意してね。赤ちゃんもね。
ケニスとお客さんにも伝えてください>
ラティナはリタに手紙を。
ケニス一人で全部してるんですか、やればできる男…。
「ラティナね。マクダさんからいっぱい教わってクロイツでデイルにご飯作るの!」
「じゃあデイルの好きなものたくさん教えなきゃね。
うちの男連中は単純だからね。胃袋抑えておけば言う事聞かせやすいからね。」
デイルママ、さすがです。
「ラティナちゃん!それが終わったらスナの所でも行ってみるか」
「スナ?」
「猟犬の世話や調教をしている者達だよ」
「犬がいるの!?ラティナ、犬だーいすき!」
おばあちゃんもすっかりラティナにメロメロですね。
孫ができたような感じなんでしょうかね。
夕飯時。
「ああ。それラティナちゃんが手伝ってくれたんだよ」
「そうなのか!?うん!うまい!」
「ラティナちょっとお手伝いしただけだよ」
「いやいや!ラティナが作ったってだけでうまいんだよ~」
デイルの運命
日中、狩りをしに行ってたデイル。夕飯後、父と晩酌を。
「ヨルクはまだ俺に負い目を感じているのか?」
「当主を継ぐのはお前だと周囲もお前自身も当たり前のようにそう思っていたしな」
「そしてレキの役割はヨルクが担うはずだった」
「公爵相手に交渉できる機会なんて俺の稀人の力がなければ取り付けられなかっただろう…。
ババァは正しいよ」
デイルも何か特殊な力を持っているんですね。
「非公式ながらもティスロウは王家の後ろ盾を得たという有力者達の公然の秘密になっている。各地のレキからもそう報告が上がっている」
「俺は俺の仕事をしているだけだ。ヨルクだってもうそれでいいんだよ」
「お前は吹っ切れたようだな」
「ああ。俺はもう大丈夫だ」
「あのお嬢ちゃんはお前の救いになってくれたか?」
「ラティナは俺の癒しだ。あの子はいつだって俺の欲しい言葉をくれるんだ」
就寝時
「ラティナはよくその帳面を見ているよな。日記だろ?」
「うん。ラティナは今いっぱい幸せだから忘れないように書いておくの。
いつかデイル達とお別れしてもラティナのこと嫌いになってもラティナ今いっぱい幸せだから…そのことを忘れないようにしておくの。」
「俺がラティナを嫌いになるなんてないと思うぞ」
「ラティナが大人になったらわかんないよ。でもね。ラティナ大人になった時悪い子になっちゃったらね。ちゃんとデイルに駄目って言って欲しいと思うの。
デイルが駄目って言ってくれるのはね。ラティナのためだってラティナ知ってるから」
「俺はラティナが思ってるほどできた大人じゃねーかもしれねーぞ」
「それでもね!デイルはラティナの一番なの!」
「…俺よりラティナの方が凄いんだよ」
スナさんとこ。もうラティナの周りにわんわんがいっぱい。
「犬達がすっかり懐いちゃって…こんなことは初めてですよ」
「この子が一番仲良くなるの時間かかったの!」
「その子はリーダーだからほんとは懐いちゃまずいんだけどね…」
おばあちゃんはいたずらっぽくラティナに提案。
「じゃあ明日はラティナちゃんが好きそうなところ連れて行ってやろうかねぇ。他の奴等にゃ内緒だぞ」
「どこに行くの?」
「友達の所だよ。長い付き合いになるがラティナちゃんに紹介したくなってね」
案内されたその場所を見たラティナの嬉しそうな顔。一体何をみたんでしょうか。
ストーキングデイル
「マクダお母さん!ちょっと出かけて来るね。また干し肉もらっていい?」
「好きに持って行きな」
(まさかラティナが一人で藪の中に入っていくなんて…これはきっちり叱らないと!
このあたりは俺も来たことない…一体どこへ…)
ラティナのかわいい鳴き声に応じて飛び出してくるもふもふの生き物。
「ラティナ!野生の獣に餌を与えるもんじゃない!」
「ケモ、違う」
「ごめんなさい…おばあちゃんに内緒だよって言われて…でもラティナ来たくて…我慢できなくて…ごめんなさい…」
「やっぱりババァの仕業か…」
「こんな村の近くに幻獣がいたなんて…幻獣は魔獣より上位の存在で知能も高い。人と関わることで余計なトラブルを負う事を幻獣の方が嫌うんだ」
「近くにこの子の家族も住んでるよ」
幻獣の森。圧倒されるデイル。
「天翔狼って言うんだって。代々の当主の秘密っておばあちゃん言ってた」
「ティスロウと幻獣は互いの領域を犯さないことで人知れず共存関係を結んでたってことか…」
幻獣「そうだ。我ら天翔狼はティスロウと遥か過去に契約を交わしている。どちらかが破らぬ限りそれは有効である」
(ご先祖様はどんな契約をしたんだ?そもそも幻獣と交渉して隣人契約をしたなんて話は聞いた事ねぇ…
幻獣が他者に易々と体を触らせること自体普通じゃねーから!おかしいからな!)
ブラッシングで喜ぶ幻獣とは一体・・
「ラティナなでるの好きなの。もふもふするの気持ちいいの」
力がなければ違う人生が
「花嫁さんだ!綺麗~」
(将来ラティナが…この人と結婚しますなんてどこの馬の骨かもわからない輩を連れてきたなら文字通り骨にしてもかまわないだろうか…。
灰にしてやりたい勢いだが…反対したらラティナに嫌われてしまったりするのだろうか~!)
勝手に妄想して勝手に沈没するデイル
(一族の、ティスロウを守るためにレキの名を負い俺はここを外から守る道を選んだ。それでもこんな力なんてなければずっと故郷にいられたのかもしれない…)
ずっと故郷に居たらラティナに会えてなかったですけど…。
こんな力で故郷を追われたのはデイルもラティナも一緒で…。
「ちょっと酒に酔ったんだよ。酔い覚ましに散歩でもするかな。付き合ってくれるか?」
『俺ら一族は独自の文化と掟を持って生きとる。ラーバント国にすら属しちゃいねぇ。
一族の持つ力と魔道具製造によって周辺の領主と争うことなくこの立場を維持できた。じゃが領主も代替わりしティスロウに対する反発が目に見えて大きくなってきておる。
そこでアスファルの高位神官であるコルネリオを村に招きそのツテでラーバント国の有力者、エルディシュテット公爵と約定を交わした。
ティスロウへの介入を抑えるため神の寵愛を有する者と言われる複数の神の加護を持つ稀人、魔王を害することのできる存在、勇者と呼称される能力を持つ者、すなわち当主家嫡男であるお前に働いてもらう』
デイル、勇者でした。ただの冒険者ではなかった。
(一族を守るためだ…)
彼はどんどん血に塗れていきました。
(こんなことをして俺は本当に何かを守っているのか?
まるで実感がない日を送ってたある日俺は守るべきものを見つけたんだ)
「大丈夫だよラティナ。俺はラティナに救われてるんだ。俺はラティナに出会えてよかった」
「ラティナもデイルと出会えてよかったよ」
頬染めラティナかわいい。
(この子はどんな大人になるのだろうか。いつか自分ではない誰かの隣でもこんな風に幸せそうに笑ってくれるのだろうか…)
「だが!どこぞの馬の骨にラティナを嫁にはやらーん!」
「うむ」
戻ってきたデイル、酔い過ぎ!おばあちゃんも納得しすぎ。
「大丈夫…?」
「心配してくれるのか!ラティナは本当に優しいな~!」
アツいハグ。
「本当にラティナはいい子でかわいいな~!やらないぞ!嫁になんてやらないぞ~!」
それと同時にわかるデイルの大変な使命。
ラティナが居なければいつか心が折れていたのかもしれませんね。
お互いに必要な存在の二人。
ラティナ嫁にはいけませんな……。
おばあちゃんが溺愛モードなのが面白かったです。
ラティナには人もモフモフもメロメロになる!