前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 青年将校トミーの出迎えを受けてロンディ二ウム入りしたミュウは、クリスマスに行われる舞台の主演女優をすることになった。
- 10年前のあの日、ジミはゲートの向こうに消えた。彼の正体は、ミミナシの国からこの世界へやって来た異邦人だった。トミーの策略に嵌り、全てを知ったミュウ。エコヲの呼びかけもむなしく、正気を失った彼女はジミの器として覚醒する。
- 「世界に変えなければならないものがあるとすれば、愛を通してのみ可能になる」。愛による支配を目論むトミーはプロジェクトフリーダムの再演を阻む元帥を抹殺。町で再会したエコヲとニルが塔に潜入するも、投獄されてしまい…。刻一刻と自我を蝕まれるミュウ。ついにエコヲの事も認識できなくなり…!?
【LISTENERS リスナーズ 9話 アニメ感想】自由(フリーダム)
愛の支配
「かつてある男は言った。愛こそが全てだと。ならばこう言おう。愛が全てを支配する、と」
トミー達が始めたのはセカンドカミング、なる計画でした。
(あれから数日、気が付くと町にはプレイヤー達が世界中から集まっていた。まるで夢のようなラインナップ。まもなく始まるカウントダウンのイベントに盛り上がるロンディ二ウムは輝いて見えた。けど…)
エコヲは憔悴しきっているようです。いつもの彼なら大興奮だろうに。
「愛の支配ですよ。未来を絶望してきた世代に愛と希望を与える。何の問題があるのです元帥?」
トミーは自分のやっている事を信じて疑わない。
『記憶がない。会えばわかると思っていた。だけど何もわからないの』
『むかし、鏡だらけの部屋に住んでいた』
『そこには私も居たの?』
『見えるものと言えば自分だけ』
『私は居なかった』
『ある時、気力を振るって鏡を叩き割った。そうしたら目の前に世界が見えた』
精神世界でジミと対話するミュウ。
「君たちの働きには感謝しているよ」
トミーとノイバウテン三姉妹は協力関係にあったんですね。しかし。
「諸君の役目は終わったよ」
「失礼な!」
「社交辞令は苦手でね」
「トミー、一つだけいいかしら?混沌は自我を蝕む」
ミュウの自我も…。
再会
トミー「我々は10年の時を経て再びプロジェクトフリーダムを開催する。来たれ、新たなる門出の年!我々は相と言う名のもとに再び立ち上がる!自由を我らに!」
それこそが、セカンドカミング。トミーの宣言に人々は沸き立ちます。
「雪なんて」
「嫌いだ」
「あ」
「ニル…?ニルだよね?」
「…間が悪いんだよ」
街をさまようエコヲとニルが再会します。
「ミュウがジミの妹だって!?」
今までの経緯を説明したエコヲ。
クリスマスの夜に見た光景と照らし合わせて、ニルは納得します。
「思いはきっと叶う。僕も君たちと会ってそう信じてた。でも叶った事で幸せになるとは限らない」
犠牲になった命がある。
「ジミがミミナシなら妹のミュウもミミナシだ!ミミナシは僕の家族を奪った敵だ!プレイヤーは必ず気が触れる…。僕がミュウをやるよ」
最悪の展開になって来ましたね(´・ω・`)
「僕はプレイヤーなんだ。……来るな」
「行くから」
「邪魔だ」
「邪魔に来た。僕が二人を止めて見せる」
「カッコつけ!口ばっか!できるもんか!」
2人が向かうのはミュウやトミーがいるロンディ二ウムの塔。
「ニルはあそこの事、何も知らないだろう?僕はあそこに1週間住んでいたんだ。だから案内できる」
「勝手にしろ!」
「勝手にするさ」
これは好きに解釈して良いんですかね(´∀`)
「それは最上階の散布装置にセットするのよ」
「パープルヘイズか。根にばら撒いたらみんなどうかしちゃうぜ?」
「それがパーティーの目的でしょう」
塔に潜入したエコヲ達は、何かの計画を察知。今夜行われるパーティー。迫るタイムリミット。パープルヘイズとは?
「これ…学園のティーンスピリットだ!」
「というか、ここが原産地だぜ?」
最上階の散布装置部屋でマーシャルさんに再会!
警戒するニル。
「ミュウはどこか…」
「青いなあんさん。だったらついてこい」
「ありがとうマーシャルさん!」
「だから―――青いってな」
「!?」
気付けば包囲・確保されてしまいます。
マーシャルさん、良い人だと思ってたのに…!(;´Д`)
エコヲとニルは地下施設に投獄。
エコヲが侵入したとの報告を受けても、トミーは動じませんでした。それどころか余裕しかない。プロジェクトの成功を確信しているのでしょうか。
「あんなものをばら撒く気か!?集めた人々から自我を奪う気か!」
「愛によって自由を奪い人々を支配する。それこそが悲願だったあなたの言葉とは思えませんね」
「ジミは蘇らなかった…!その子はジミではない!」
トミーと元帥の対立はいよいよ激化。
「ミミナシの駆逐と同時にロンディ二ウムの覇権。それが元帥の悲願です」
「私は…10年前とは違う…」
「同じですよ。自我の枠を超えて人々が繋がる。そして人々が一つの意識となってミミナシ亡き後の世界を導く」
人類補完計画的な。
「意思?自我?最初からありません。子供たちが教えてくれました。元帥、ロンディ二ウムを裏切ったそうですね」
「子供らをスパイに仕立てたのか!?」
「紫の殿下や国泣き国王と密約とは。あなたの自我はもはや、あなたではない」
「貴様!!」
「私の自我はない。ただの鏡。覗いた者の欲望を映すだけの鏡でしかない」
トミーは懐から拳銃を取り出すと元帥に向かって発砲するのでした。
「灰は灰皿へ。ごみはゴミ箱へ。皆さん、パーティーの時間です」
トミーの計画
一方、牢の中でどうすることもできないエコヲとニル。
「大人を信じるな、ホールの口癖だった。でもあいつも同じだ。利用されただけ」
「プレイヤーはいつも誰かの思惑で何かをやらされて…ミュウだって」
「違う!あいつはミミナシだ!」
ミュウを葬る決意を新たにするニル。
そこへ一人の男がやって来ます。
「俺はジョー。リッチーとライドのダチだ。2人から話を聞いてた」
「そっか、二人が…」
「良いんだ、あいつらだって喜んでたはずだ」
ジョーはニルを牢獄から出し、アンプを持つマーシャルのもとへ案内します。
「こいつはどうする?」
「僕の邪魔はさせない。あとで来るよ。ミュウとの決着がついたらね」
「そんな!ニル!」
エコヲの悲痛な叫び。
彼は工具で牢獄の鍵を破壊し脱獄します。
「どこだミュウ、ミュウ!?」
運よく発見しますが、反応がない。
そこにトミーが現れます。
「君はどこまでもまっすぐで、どこまでも愚かだね」
「ミュウを利用して何を!?」
「待ってくれたまえ、彼女は彼女の意思でここにいるんだよ?彼女はもう君の知っている彼女ではない。本当の自分になった。それが君たち二人が旅をしてきた答えなんだよ。認めたくないのは君だけだ」
「……!!」
「我々と共に、愛と希望の為ジミのできなかったことを。愛を獲得するための続きを行う。彼女が後を継ぐんだ」
納得できないエコヲに、トミーは畳みかけます。
「君たちはジミに会いたかった、そこで彼女は自分で選択した。今や彼女はジミそのものとなった。そして我々と共にミミナシという敵と戦う。ん?それのどこが間違ってるんだい?」
エコヲはミュウと出会って、いろんな所に行っていろんな人に出会って、気付きました。
「分かったんです、本当の敵は、ミミナシじゃないって!」
「問題はもはやそこではない。そうですよねプリンセス」
「ミュウ、伝えたいことがあるんだ、君が――」
その時、轟音と共に天井が崩落。現れたのは…
「浮かれてんじゃねーぞ!!」
「ほぅ、ホールの手ごまか面白い」
「ミュウ、お前は僕が殺す!!」
空からニルキタ━(゚∀゚)━!
しかし時計の針が0時を差し、新年の幕開けとなります。散布装置によってばら撒かれるティーンスピリット。
別れ
「誰もかれも、死んだ奴にこんな夢中だなんて。おかしな話だね」
そう言う彼女はもはやミュウではありませんでした。
ジミ『もしこの世界に変えなければならないものがあるとすれば、愛を通してのみ可能になる。そして俺たちはみな愛する者を燃やす』
重なる10年前のプロジェクトフリーダム。
ミュウ『燃やすのは生贄だ』
ミュウになすすべもなく負傷ニル。
「プリンセス、生贄を捧げろ」
「やめろ!ティーンスピリットでミュウは操られている!」
「それが真実でもいまさら無駄な事」
「お前が僕を、プレイヤーを狂わせる元凶だったのか…!」
「やめろ!ミュウ!君はジミじゃない、伝えたいことがあるんだ、僕は、君は、ミュウ―――」
「ミュウ?誰だお前。邪魔だ。お前はプレイヤーじゃない。トップブースト」
「危ない!エコヲ!」
エコヲを庇って攻撃を浴びたニルは、塔の外に落下。
「生きてやがったか?もうこの街じゃ稼げねーな」
「あんた…あいつらの仲間でしょ」
マーシャルさんのおかげでエコヲは命拾いしました。味方なのか敵なのかどっちなんだ…。
「誰の仲間でもねーよ。俺はさすらいのバイトリーダー。金のある所へ群がるだけの男さ。俺もお前と同じ弱虫だからな。一緒に来るか?」
しかしエコヲはマーシャルさんの呼びかけに応えることなく、廃棄部品を乗せた貨物車に揺られてロンディ二ウムの街を後にします。
向かうのは始まりの街、リバチェスタ。
自らを「覗いた者の欲望を映す鏡」と言うトミー。それはジミの欲望なのか?
ミュウの自我は着実に蝕まれている様子でした。元に戻る方法はあるのでしょうか。
塔から落ちたニルのその後も心配ですね。
エコヲは再びリバチェスタへ。2人で飛び出したあの頃と真逆で悲しい(´;ω;`)
しかし新たな出会いもあるみたいですよ。彼らとの出会いを通して再起なるか?!