内容をカンタンに説明すると…
- サンテレサ市警に務めるケイ・マトバはと4年間の相棒を密輸ギャングによって失ってしまった。
- 悲しみも覚めやらぬ翌日、セマーニ人のティラナ・エクセディリカと行動をともにするように上司から命令される。
- 今回は…犯人と銃撃戦になったマトバとティラナ。ティラナは容赦なく相手を殺す。ミルディで操られているため捕まえることはできないと。悪しきラーテナに蝕まれ、生きながらにして死人となっていた者の存在…。
【コップクラフト 2話】DRAGNET MIRAGE【アニメ感想】
容赦ないティラナ
「いきなりバッサリとはな…とんだドン・キ・ホーテだよ。とっ捕まえて絞め上げようとかそういう発想はないのか…なんとか言え!」
アパートで銃撃戦になった相手を殺しちゃいました…。
「この男はミルディで操られていた。捕らえたところで何かを聞き出すことはできなかっただろう」
「ミルディ?」
「術だ。死人操りの術。この男は悪しきラーテナに蝕まれ生きながらにして死人となっていた」
「怪しい呪いのせいにして煙に巻こうってのか。
捜査妨害だ。あの妖精の件で探りを入れられると困る奴らがいて、お前を派遣してきたんじゃないのか?」
「どういう意味だ」
「そのままの意味さ。お前がいくら小遣い貰ったのか知らねぇがな」
首をはねる一歩手前まで剣がくる。
「最初で最後の警告だ。ケー・イマトゥバ。私に対してその種の侮蔑を二度とするな。次は斬る。本気だぞ」
「へぇーそうかい。卑しい地球人の俺ごときの言葉がそんなに気に障ったか?」
「黙れ!」
「お前は本気でホシを捕らえて妖精を取り戻したいんだな?」
「もちろんだ」
「実は俺もだ。なのになんで俺らは怒鳴り合ったり武器を突きつけあったりしてるんだろうな」
マトバも銃をティラナに向けていたのでした。
死ぬ前に死んでいる?
「ケイ。所見を言ってみる?」
「もう読んだよセシル。こいつらの共通点が知りたいんだ」
サンテレサ市警の検死官セシルのところへ。
「なら簡単よ。あなたの相棒を殺したこの男と
あなたを殺そうとしたこの男。どちらも…死ぬ前に死んでいたわ」
「よくわからないんだが…」
「血中酸素と乳酸値の話よ。あなたに撃たれて臨床的には死んだはずの人間はどういうわけだか動き続けて、その後本当に死んだ数値になるの。それが共通点」
「…ゾンビみたいなもんか」
くんかくんかしていたティラナ。
「この男も同じだ。悪しきラーテナの香りがする」
「ラーテナって?」
「魔法のエネルギー源だか何だからしい。俺もよくわからん」
「忌まわしき加工を受けた妖精のラーテナ。この者たちは日頃からそれに当てられ、死人となっていた」
「もしかしてそれって麻薬のこと?セマーニ世界産の…」
「フェアリー・ダストか。こいつらは常習者なんだな?」
「死人を常習者と呼ぶならイエスだ。マーザニ派には、死人を操る術がある」
「検査でわからないわけだわ。あの麻薬は謎だらけだから。妖精を原料にしてるってだけで」
「高貴な妖精を…おぞましい奴らめ」
施設を出ようとする二人。
「ケイ?大丈夫?」
「多分な」
「いつでも電話して!」
「あぁ。ありがとう」
「なんだ?今の会話は」
「気にするな」
「いや気になる。教えろ」
「元カノなんだよ」
な、なんだってーーー!!
放っておけない
「これからどうするのだ」
「地道にいくさ。まぁ…だがもう遅い。明日からだな。宿はどこだ?送ってやる。
俺の番号だ。トラブルは御免だからな。部屋にまっすぐ行って大人しく寝ろ」
「案ずるな。子供ではない」
「どう見ても子供だから心配なんだ」
「私はこれでも26だ」
「地球年齢なら18だろ。じゃあな」
しばらくするとティラナから電話が。
「ホテルを追い出された。武具の持ち込みを認めないというのだ。私の剣をよこせと」
「んなもん預けとけよ…」
「そうはいかない。剣は騎士の命にも等しいのだ」
「じゃあそのへんで野宿しな。俺は知らん」
といいつつ行き先変えましたね。
「あぁ…ったく!」
見捨てられないお人よしな人だ!
「市警の仮眠室はいつも満員だ。セマーニ人を嫌ってる警官も多い。俺の部屋で寝ろ」
ナンバープレートがZAQ…。
マスクをつけるマトバ。
「アレルギーというのは?」
「こいつがそばにいると喘息になるんだ。体質の問題だな」
「ではなぜ、苦手な猫をわざわざ飼っている」
「3ヶ月くらい前かなー…追跡中の麻薬ディーラーの車が、野良猫だったそいつを撥ねたんだ。
犯人はすぐ捕まえて、そいつはなんとか一命を取り留めた。だが他の同僚はみんな引き取ってくれねぇから、俺が一時的に預かってるんだよ」
「猫アレルギーなのに?」
「仕方ねぇだろ…俺にも責任があるし。もらい手は探してるんだがなかなか見つからなくて…」
いい人だな…。ティラナは大層おかしそうに笑います。
「そんなにおかしいか」
「すまぬ、ケイ…しかし、これは…うふふ…」
ティラナ笑うとさらに可愛いな
「ケーヤ・クロイ・シー…」(いい子のクロイちゃん)
「ケー・イマトゥバ。お前は案外お人好しのようだな」
「ハァ…そうじゃない。怪我した野良猫を寒空に放り出したら寝つきが悪い。結局は自分のためだ」
「私もこの子と同じというわけか」
「ケイ・マトバ。本当は少し、心細かったのだ。ダーシュ・ザンナ」
ありがとうと異国語でティラナが言います。
「そりゃ…どうも…えと…おやすみってのは…」
「ネーヴェ・シーヤ」
「それだ。ネーヴェ・シーヤ」
ケー・イマトゥバは向こうの言葉でおそるべき子猫、という意味でした。
だからティラナはあんなにも笑っていたんですね。
怪しい取引人
港近くで取引してる怪しい人たち。
「お待たせしたかな?ミスタ・カリーム」
「ずいぶんと羽振りが良さそうだな?」
「まぁね。かわいそうな妖精さんたちのおかげで、俺たちみんな楽しく生きていけるわけ」
金持ち自慢を始めるチャラ男。
「ミスタ・カリーム。導師ゼラーダを紹介しよう」
「彼が例の魔法使いか?」
「その通り。死人操りなら世界一さ」
「死人と言ったな。フェアリー・ダストの常用者のことか」
「左様にございます。健やかなる御霊をお持ちの御仁には私の術は毛ほどにも通じません」
ゼラーダ(CV:大塚芳忠)声が強いな。
「そこでこいつの登場だ」
「それが妖精爆弾か」
結構見た目でかい…。
「試作品だけどね。早速これからテストしようと思ってる。
呼ばせたんだよ。911番で。不審者が騒いでるとかなんとか」
警官を犠牲にするわけですか…。
「光は見るなよ?」
チャラ男が投げると閃光が。
「たちまちこの通り!どうだ?ゼラーダ」
「はい我が君。あのお2人はすでに死人でございます」
チャラ男が命令するとその通りに動き出す死人となった警官。
「何人操れる」
「5千でも1万でも。かつて私めが試したのは100まででございますが」
「試作品だけど、完成品はすごいよ?高位の妖精を丸ごと使うからね…効果範囲は…ま、半径5キロくらいかな」
「核爆弾なみだ。これを使えば大国の政府も転覆できる」
「使い道はご自由に。ただしゼラーダはレンタルだけどね。」
「金は出す」
殉職者が増える
「仲間の棺桶を運んだのは初めてじゃないですがね…やっぱりやりきれない。
市警全体だと今月で、もう3人殉職してます。現場の士気は最低ですよ」
「だが市議会は警察の予算をさらに減らそうとしている。
彼らには現実が見えてないのだ。クズどもめ」
主任も珍しくブチ切れてますね…。
「私の国では、多くの人に悼まれる死者は穏やかな常春の国に行けるとされている。フューリー刑事は多分そうなるだろう」
ティラナが優しく言います。
「ケイ?今いい?」
「ジェミーどしたー?」
車を運転中に同僚から電話が。
「ゆうべからパトカーが行方不明なのは知ってるー?
イーストロックパークで発見されたそうよ。警官2名も死体で」
現場へいくことに。
死体を見たティラナは…。
「これも死人だ。あの暗殺者や密売人と同じ」
「フェアリー・ダストの常習者だと?警官だぞ」
「だが間違いない」
「警官のヤク中なんて身内にすぐバレるぞ」
「金細工を使ったのかも。金細工はラーテナを高める触媒なのだが、それほどの力を持つ物なら髪の毛1本ほどの狂いも許されない。我が国で最高の職人でも作れないだろう」
「人間の手なら無理かもしれないが…デジタル制御の工作機ならどうだ」
両方の世界の技術を融合か?
取り戻すために
ダイナーで食事を取る二人。
「高精度の工作機械なら買い手はそう多くはない。ダミー企業を使ってる奴らがいて…ほら。
デニス・エルバジ。セマーニ人のクラブ経営者か…そんな奴が工作機械に何の用だ?」
あ、チャラ男にたどり着きましたね。
捕まえようと言い出すティラナでしたが…。
「それはできない。地球にはな、基本的人権って神様がいるんだ。まず証拠がいる。裁判所を納得させるためにな」
「しかし急がなければ!」
「手続きが必要なんだよ」
「あの子の命がかかっているのだぞ!」
「あの子?妖精のことか。訳ありみたいだな」
「お前はどうなのだ、ケイ。あのフィエル…妖精が死んでもかまわないと思っているのか」
「責任は感じてる」
「私にも、あの子への責任がある」
席を外したティラナはどこかへ。
「便所か?」
しかし戻ってこない…。一人で行ってしまったようです。
剣を置いて。剣を…置いて…!?
「命より大事じゃなかったのかよ」
核爆弾級の威力を持ちかねないその力はやばいですよね。
半径5キロ全部ゾンビとか気持ち悪くて仕方ないです。
猫の秘密もいろいろわかってすこしずつ謎が解かれていく感じは大好きですね。
なんだかんだ相棒感を強めてきていた二人ですがティラナが暴走機関車気味ですね…。