前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- モランの後ろ盾でもあった有力者がアルバートの標的になり死亡。急ぎ自宅に戻ったモランを襲ったのは、本性をむき出しにしたモリアーティだった。
- どれだけ満たしても満たされないジェームズ少年の心はやがて純粋な興味から母を死に至らしめ、アレクが殺されたのを機に本当の姿が覚醒していた。シャーロックがモランの屋敷に駆け付けるも時すでに遅し、使用人とモランは死体で発見される。一方、拉致された姉を救うべくメアリはワトソンに刃を向ける!
- 姿を消したモリアーティがシャーロックに接触を図る。舞台は庁舎、警備隊も配置につく中、ワトソンと合流したシャーロックはモリアーティのもとへ向かう。
【歌舞伎町シャーロック 21話 アニメ感想】絶入
招待状
「やはりな」
ワトソンが死亡したと思われる現場を見て、シャーロックは何かに気付きます。
「もうよしましょうよこの話」
「畜生!モリアーティは犯人扱いだしワトソンとメアリは行方不明だし一体どうなってんだよ~!わけわかんねぇ!」
アルバートの爆破事件、そしてモリアーティの本性があらわになって1週間が経過。
探偵達の動揺は続いていました。
「そういえばさ、隊長から連絡あった?コンサートの後行方不明になってるってTVで言ってたけど」
「父ちゃんも殺されちゃったし」
「可哀想。隊長…」
遊撃隊の子供たちは何も知らない…(´・ω・`)
「でもさ、ひょっこり帰ってくるんじゃねーの?プレゼントとか持って!」
そんなことを言っているとパイプキャットに謎の来客。思わず身構える大人たち。
「メリークリスマス!町内会から子供たちにプレゼントです!」
来客はサンタクロースでした。
声がアルバートですよ(;’∀’)
「ではメリークリスマス」
「お疲れちゃん。町内会の会費、使い切ったと思ってたけどまだ残ってたのかしら?」
「――!!」
不審に思ったシャーロックがパイプキャットを飛び出し追いかけます。逃げるサンタクロース。やはりそうだった様子。
「シャーロック。今夜クリスマスパーティやるから来てよ。話の続きもあるしさ」
アルバートサンタを追いかける途中でモリアーティが接触してきました。
パーティのお誘い…。
「っ?っ?」
意識が戻らないルーシーの病床を訪れた京極は、彼女の人差し指を使ってスマホのロックを解除しようとしますが…
「ぐああ!ち、違うんですこれは!アルバートをぉぉ!」
ルーシーの眼光がやばい(笑)
「私の推理によればアルバートがあなたを殺さなかったのはメッセンジャーに仕立てるため…!」
不審者じゃなかった。
「あ、あの。着ていた服は全部調べさせてもらいました…あとは携帯だけで…」
ムッツリだった。
「あ。失礼します」
ルーシーはロックを解除してくれました。
すると携帯画面に謎のメッセージが出現。アルバートの予告状。
「やはり奴は、またゲームを始めたようです」
再会
シャーロック「出てこい」
「やっぱり知ってたんだね。僕が生きてるって…」
モリアーティとの待ち合わせ場所にワトソンも来ていました。生きてた!
「ここ数日、俺の周りを警察がちょろちょろしてたのはお前の差し金だな?」
「モリアーティのところに行くんでしょう」
「俺を信じろ」
「僕も行くよ」
ふたりは庁舎のエレベーターに乗り込みます。
「本部長のサンダースだ。ジェームズモランが姿を現し次第、確保。機動隊を待機させてくれ」
レストレイド警部たちも動いている…!
モリアーティ包囲網は着々と完成していました。しかし
「区庁舎の上層階で爆破アリ!」
包囲網をあざ笑うように新たなテロが発生。
職員たちは我先にと逃げ出します。
「今、僕ができることはモリアーティを止めること。そしてちゃんと裁きを受けさせること。僕には、モリアーティが何を考えているのか分からない…。だけど今でも彼のことが好きなんだ」
「馬鹿な奴だ」
「…」
「お前はバカで、良い奴だ」
シャーロックもワトソンと同じことを思っていたのかもしれません。
「綺麗だねぇ。壁の向こうはシャーロックの大好きな歌舞伎町。ワトソン、君も来たんだ!」
モリアーティが待ち構えていました。手には四葉のクローバーが…。
「メアリが送ってた写真に写ってた血は致死量を超えてた。あれは二人の血を混ぜて作ったんだね。さすが医者。だいぶ成長したじゃん。レストレイドを動かしたのもワトソンでしょう?」
「僕が生きていると分かっていたならなんでルーシーさんを殺さなかった?」
「ルーシーなんて俺にとってはどうでもいい。それよりあんたが生きててくれてよかったよ。…下でも始まったみたい。クリスマスパーティーが」
機動隊を狙った爆弾が起動。多くの死傷者が出ます。
「なりふり構っている場合じゃないようですね。私が指揮を執ります」
レストレイド、動く!
「馬鹿だなぁ…。ちょっと考えれば分かるじゃん」
シャーロックにとってモリアーティという人物は…
ワトソン「モリアーティ。このビルは警察に包囲されている。僕が通報したんだ。もう君には何もできない。だから自首してよ!僕はこれ以上、君に罪を犯してほしくないんだ!」
モリアーティ「――ふっ、ははは、あはははは!君は本当にお人好しで陳腐で凡人で、そして退屈だ。でもその度を超えたお人よしがシャーロックを惑わしてる…」
「シャーロック。君の心のティーポットも俺のと同じで穴が開いてる」
モリアーティがシャーロックを誘うのは、思う存分楽しみたいから。
「この世界を舞台に絶対に溶けない犯罪を仕掛けたり、仕掛けられたりしてさ」
ジャックにアレクを殺されて本当の自分に気づいた。
「ジェームズ・モラン!おとなしく投降しろ!」
ヘリからの要求に、ドローンの爆弾を操作して返事するモリアーティ。
「やめろ!!」
阻止しようとしたワトソンは左腿を撃たれます。
「くそ!邪魔すんな!」
翼を破壊されたヘリは軌道を外れ、ビルの上階に突っ込みました。
「さぁ、ワトソンを殺すんだ。俺みたいに。穴の開いたティーポットなんて壊してしまえよ。そうすれば自由になれる。本当のシャーロックホームズになれる」
「…お前はなぜおれを求める。寂しいのか?」
「……」
「お前が俺を求めるのは心を俺で満たしたいから。つまり、お前はティーポットを壊せてなどいない」
「モリアーティ、お願いだ、やり直せるなんて簡単に言えないけど僕は君を見捨てたりしない!」
「うるさいんだよお前は!!シャーロックが殺せないなら俺がジャックを演じてやる…!」
再びワトソンに向けられる銃口!
「どけ!どけよ!」
ワトソンとモリアーティの間に立ったのはシャーロックでした。
「俺はウエストで退屈しきっていた。お前の言葉で言えば、ティーポットが空になっていたのかもしれない。そして歌舞伎町を訪れ、落語に出会って人の心に興味を持った。だがそれとどう向き合っていいのか分からなかった。そんなとき、お前に出会った」
「!」
落語を続けたのも、推理落語を始めたのも、モリアーティとの出会い無くしてあり得なかった事です。
「皮肉なものだな。今こうやってティーポットを壊せと迫っているお前こそが、俺の目をティーポットの中へと向けさせた」
「違う!そんなつもりじゃ…!」
「俺に探偵としての道を示し、人の心と向き合う喜びを教えてくれたのはお前だった。俺はお前に出会って、この世界も捨てたもんじゃないと思えたんだ」
「アレクはそんな意味で言ったじゃない…。俺はそんなのがほしいんじゃない。俺はそんな世界、要らない」
大切なもの
世界を否定したシャーロックは起爆装置を推しますが、歌舞伎町に被害は及びませんでした。
無人の場所で爆弾がすべて爆発します。
「町内会のサンタに化けてアルバートが爆弾を仕掛けたのは子供のたまり場だ。ヨシオには子供ネットワークを、小林にはヤクザネットワークを使わせて」
歌舞伎町のネットワーク凄い。
京極「首尾は上々です。さて、種明かしと行きましょうか」
「主への生贄を阻止され、侮辱されたからには必ずやり遂げに来ると思っていましたが。見事当たっていましたね」
京極たちが格好いいだと…!?
爆破予告はすべて解いておきました!
「手を上げろアルバート・トレヴァ!」
警察に包囲され探偵に追い詰められた彼はしかし数字を叫んで自殺するします。
拳銃で自らの頭を打ちぬく姿がショッキングでしたけどサンタ姿のまま…(´・ω・`)
「いいね、これだよ!これがやりたいんだよ!!」
歓喜するモリアーティを見てシャーロックは察しました。
「そう、俺はもうやり直すなんてできない。心の穴がどんどん広がって止められないんだ。壊したい気持ちを、殺したい気持ちを」
モリアーティは自分で自分を壊しているのではないだろうか…。
「今、俺がお前にしてやれることは…」
「シャーロック、一緒に行こう?シャーロック!!!!」
モリアーティに歩み寄るシャーロック。レストレイド率いる機動隊も乱入する中、シャーロックはモリアーティの首を締めあげるのでした。
「シャーロック…助…けて」
「!」
ビル上階に突っ込んだヘリが崩れ落ちてきたとき、シャーロックはモリアーティを庇います。
「…そうか。そうだったんだ」
「モリアーティ…?」
「幸せの青い鳥とかけまして、工事の期間が一週間しかないお城と説きます。その心は?どちらも短すぎて気づけません」
何を言ってるんだ…?
「間違ってた。そうだ、俺なんだ。そうだろうシャーロック?!ワトソンにも負けない大切なものは、俺自身」
だからシャーロックはモリアーティを殺せなかった。寸前で身を挺して助けた。
「やめろ!」
「今から俺を殺すのは俺じゃない。君なんだシャーロック」
「やめろ…、やめるんだ!」
「一緒に遊べなかったのが残念だよ。バーカ」
モリアーティはシャーロックたちの目の前で身を投げるのでした。
「俺を殺したのはシャーロックだ」などと、とんでもない呪いを残して。
自分がワトソンにも負けない存在であることを悟った瞬間。そして自分の命でシャーロックのティーポット壊せることが嬉しかったのだろうか?と思ったり。
いずれにせよ重い、重いぞモリアーティ!(;´Д`)
敵は退場するも残された問題が大きすぎて。
最終回まで残り数話、救いはあるのでしょうか。