内容をカンタンに説明すると…
- 2014年、突如、月周回軌道上に現れた異星人・ペドラーは、地球人類に「通商」を呼びかける。
- 1,000キログラムの石灰岩と引き換えに彼らが提供したのは、意識制御型汎用作業ロボット・エグゾフレームだった。
- 今回は…エグゾフレームと石灰岩による「通商」を開始してから約1年。先進諸国は自国の産業保護などを目的としてその利用を規制する協定を批准したのに対し、発展途上国においてはその低廉性と汎用性から急速な勢いで普及していた。
【OBSOLETE(オブソリート) エピソード2】BOWMAN【アニメ感想】
異星からの通商コンタクトから始まる変化
『現在、全ての電波帯域に5種類の言語で呼びかけています。我々は政治干渉も文化交流も望みません。
ただ通商のみを希望します。石灰岩1000キログラムにつき一つ、我々のテクノロジーの産物を提供します。
国家・民族・思想…その他あらゆる際について我々は区別いたしません。全ての地球人類に平等に均等にこの交換条件を提案いたします』
突如電波ジャックされた2014年のある日。
石灰岩山の採掘場作業員は冗談のつもりで石灰岩1トンを置いておいたところ本当に謎のメカと交換されたと。
説明書も何もなく、作業員はレバーを押し下げてみます。
すると起動して、ロボットの形に変形しました。
細身の人型ロボットのような…。
そして約1年後…アフリカのアンゴラ共和国カビンタ州で紛争解決の為に展開する多国籍軍、そしてクローズアップされてるのはアメリカ軍。
ボウマンと中隊長が遠くから眺めていました。
「ファーストコンタクトが実現しても結局人類は内輪もめで手一杯ですか。」
「コンタクトが聞いて呆れるわな。ペドラー共は交渉どころか顔も見せやしねぇ。ただ一方的に妙な機械を売りつけてくるだけだろ?」
「1年前の今頃は大騒ぎだったのに近頃はめっきり話題にならないですもんね」
「だんまり決め込んだままの宇宙人よりは明日の原油価格のほうが気になるもんさ。
それが世論ってやつさ」
エグゾフレームで田畑を耕してますね。生活に溶け込んでいます。使いこなしている感じ。
「見た目はマシンですけどあの動き、確かにありゃ生物ですね」
「背骨の芯に当たる部品がトカゲのバケモンの神経をそのまんま使ってるって話だぜ」
「自分はクラゲの化け物だと聞きました」
「そんな気色の悪いもんと脳みそをリンクさせて操縦するってんだから。正気の沙汰じゃねぇ」
「あれに乗ってるうちにペドラーに洗脳されるって噂も。あいつら大丈夫なんですかね」
「背に腹は変えられないのさ。なんせエグゾフレームは安い。」
戦争の仕組みが…変わる
ボウマンは他人事じゃなく心配だと上官に言います。
エグゾフレームも武装すれば兵器に転用できるのではないかと。
上官は一笑に付してしまいます。
そうなったとしてもアメリカ軍の敵ではないと。
ボウマンは戦車は高いから戦費は嵩む一方でいずれお偉い人達にエグゾフレームに乗れと言われるのではないかと危惧します。
「だからこそありえねぇってのさ。そもそもなんで俺たちが地球の裏側の砂漠まで出張ってきてるか考えたことあるか?
まさか本当に世界平和のためだとでも?
経済だよ。今も昔も戦争は金だろ。
正義のため平和のために国中から金をかき集めてさ、それを俺らが400万ドルの戦車を乗り回し230メートル辺り1リットルの燃料を
ばらまいてチャラにする。そうやって札束をぐるぐるぐるぐる巡らせてアメリカっていう国は成り立ってんだ」
双眼鏡であたりを見回すボウマン。
水の中から顔を見せるものが。魚では…ないですね。
「もうちょっとマシなことに命を張ってると思いたいもんですけどね」
川を跨ぐアメリカ軍の連絡橋から爆破音が。
上を通っていた戦車は川に落ち分断された橋の上にエグゾフレームが次々と上陸。
ボウマンの戦車が川に突っ込んでいきます。
「川はまずい、まだ奴らが」
ボウマンが機関銃で連射を続けます。
しかし水の中から現れたエグゾフレームに戦車ごとひっくり返され
機体も爆破。
敵は複数のエグゾフレームを匠に使い戦車をどんどん内側から爆破していくのです。
小回りが効くエグゾフレームに敗北のアメリカ軍…。
戦車に打ち捨てられたエグゾフレームの姿を見たボウマン。
ボウマンはなんとか命をとりとめたのでした。
『その日を境に戦場は変わった。いやあるべき姿に立ち戻った。人と人とが鋼を振るい、互いの殺意をぶつけ合う。
誰もが忘れていた闘争の形に…』

1話が2023年の話で今回が2015年の話なんですね。で、異星人がコンタクトを取ってきたのは2014年と。
ペドラーは顔出しなし、何故石灰岩を欲するのかもわからず…。
脳とリンクする安い機体。
発展途上国に普及しまくり日常の一部と化してましたね。
安いからこそ捨て機体にもなりうる戦闘方法。
たった1年で価値が見直されたとも言えますね。