前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 紫呉に誘われて草摩の別荘へやってきた透たち!由季と夾の様子がおかしかったが、透の笑顔でいつも通りの雰囲気に戻る。
- 綾女の襲来で修羅場に!?綾女と紫呉は同じく別荘を訪れたはとりを心配していた。「今度こそ一緒にいても寂しくならない、新しい人と出会えるといいよね。一緒にいることが幸せにつながる女性とね」。はとりは、透たちの行く末が幸せなものになるよう、見守ることにする。
- 今回は…高校の授業でも中学指定のスクール水着を着ていた透。いたたまれなくなった親友たちは由希と夾を連れて水着売り場へ向かうが…!?明かされる元ヤン魚ちゃんと透の過去。荒れた生活を送る当時の魚ちゃんを変えたのは、暖かい親子との出会いだった。
【フルーツバスケット 16話】踏むなっつってんだろが!【アニメ感想・名場面】
透の水着選びへ!
家に帰宅した魚ちゃん。その姿は短髪で特攻服を着ています。現役時代、中学生のようです。
家にいた父は真っ暗な部屋の中で大量の酒瓶を空にしていました。
開幕重い…。(・_・;)
「ありさもそろそろ慣れなくちゃ。毎年見てることなんだから」
「そりゃそうだけどよ…!中学の時は校則で決められてたけど今は自由なんだぞ??」
高校の水泳授業中。透は中学のスクール水着を未だに使っていました。
「私だって可愛くないとか恥ずかしいとか思ってるわけじゃねーんだ!でもやっぱ、こう、コンビニで弁当買ってるじーさんとかバーさんの背中を見た時と同じ気持ちっつーかさ…!別に当人はなんとも思ってねーんだろうけど!見てるこっちはやるせないっつーか!泣けてくるっつーか!」
おいおいと泣く魚ちゃん。見た目はヤンキーっぽいけどとても優しい子です。そして透が大好きなのです。
透(水着は高いですし、まだ着れるので勿体無いと思っていましたがやはり今年は買うことにしましょう。魚ちゃんを悲しい気持ちにさせたままではいけません)
水着を買う動機が自分のためじゃないんだよなぁ…。
「これから透の水着を買いに行くけどよ。それをみんなからのプレセントにするって決めたから。協力しろよ」
紫呉宅にやってきた魚ちゃん花ちゃんは男性陣3人の前でそう言いました。
由希「あの、プレゼントはいいけど……その、なんで水着なの?」
花ちゃん「あぁ。あなたたちは知らないのね。透くんはまだスクール水着を愛用しているの」
紫呉はお茶を吹き出します。
直後にやってきた透の肩を掴んで…。
「透くん!買おう、買おうね!?ちゃんとしたやつ!お願いだからそんないたたまれないことしないで!!」
「あの人も透くんには弱いのね」
女子高生大好きオジさんだけど、透に関してはそういう目では見ない(笑)
「たくさんありますね~」
水着売り場に到着です!!
魚ちゃん「なぁお前ら、ビキニとワンピースどっちが好きだ?」
由希&夾((聞くな―――!!))
焦る男子チーム。ピュアッピュアの二人にはハードルが高いイベントだ(笑)
周りは女性だらけで浮いてます…( ̄▽ ̄;)
「やましい気持ちがねーなら堂々としてりゃいいじゃん!別に下着の好み聴いてるわけじゃねーんだからよ」
「おめぇはもうちょっと恥らいを持てや!!」
魚ちゃん越しに透を見て赤面する夾ですが。
「分かったよ、じゃあ透に似合う色くらいは思いつくだろう?」
そう言われた二人は少し考えて。
由希「青」
夾「オレンジ」
見事に割れたな!!(笑)
「青だ?テメェあいつのどこ見てそんな寒々しい色思いつくんだ」
「お前こそオレンジなんてよく言えるよ。そんな馬鹿色どこぞのバカの色じゃないか」
「馬鹿馬鹿言うな!あいつには明るい色が似合うだろうが!」
「本田さんには明るすぎなんだよ。美的センス無いなら引っ込んでろ!」
(うん。むちゃくちゃ分かりやすい二人だ。なんでこれで自覚がないんだ?アホなのか?)
鈍感です。
「ピンク」
「「!」」
「透くんにはピ・ン・クよ?」
花ちゃんの圧がすごい(笑)
「それ以外の何色が似合うというのかしら?似合うけれど。もう一度勉強して出直していらっしゃい」
「そうだな、透にはピンクだな」
「なら聞くなよ!!」
聞かれたから答えたのに却下されたあるある(笑)
「透にはピンクって今日子さんのセリフだし。自分は赤い蝶だったから赤。父親はさらっとしてたから白のイメージ。それを合わせて透にはピンクだなって。ピンクの水着か~~。うんうん!きっと可愛いぜ!」
魚ちゃんは嬉しそうに話しました。
みんな幸せそうで何よりだよ
「どうするよ、あいつだろ魚谷って」
「族抜けしたくせに目立ちすぎなんだよ!」
「シメるか?」
水着売り場の一角で、元ヤンの魚ちゃんに目を付けるヤンキー3人組がいました。
今じゃ絶滅危惧種みたいな化石ヤンキーだぞ!(笑)
不穏な気配…!?
「でも無効男連れじゃん」
「ばーか。素人男なんざ怖くねーよどうせビビって逃げ出す今時のダメ男だ」
「それもそうだな!」
「でも……」
彼女たちの目に映る由希と夾はキラキラしていました。オイ(笑)
「いい男共だなぁ~」
「そうだなぁ。いい男共だぁ~~~」
この3人組、悪い人ではないのかもしれません(笑)
「え!?プレゼント、ですか!?あの、でも…」
「日頃の感謝を込めて」
「そんな、わたしはそんなっ」
「いいから。パッと受け取っとけよ」
「そうよ。気持ちですもの」
「受け取って本田さん」
「あ…ありがとうございます…!」
「大切にしますっ(泣)」
「透!」
「透くんっ!」
「「・・・・・・・・・・・・」」
いちいち突っ込んでたら付き合ってられないよ(笑)
「結局どんな水着にしたの?」
「それは見てからのお楽しみ。お前らどうせ海とか行くんだろ?」
「うん、行きたいとは思ってるれど…」
海回くる!?楽しみにしてますね!
魚ちゃんと透の出会い
「本田さんたち、本当に仲が良いよね。小学校からの付き合いなの?」
「いいえ、中学からなのです」
「花島は中2の時に転校してきたんだよな」
「魚ちゃんもその頃はまだ現役でしたね!」
「だな!小5で族デビューだからな!」
明るくそんな話をする3人を見て不思議でならない由季と夾です。
現役時代の魚ちゃんは、教師も親も手に負えない問題児でした。
気づけばレディース入りを果たし、悪いことばかりしたといいます。「やらかしたこと全部言ったらお前らの耳腐らせちゃうな」と自虐する程に。
「とにかく私はどうしようもない馬鹿だったってこと。でもさ。馬鹿だったけどさ、すごく憧れてる人がいたんだ」
赤い蝶の通り名を持つ、透の母でした。透の母は元特攻隊長です。
「本田さんからは想像がつかないけど…」
赤い蝶はレディースの伝説でした。
「そういうのってあるだろ?ヒーローを作り上げて無性に崇拝しちゃうってやつ」
ある日、魚ちゃんは蝶が近所に住んでいることを知ります。しかも自分と同じ歳の娘が居る、と。
『(大体あの今日子さんの娘ってんだからかなりのヤンキー女だろうし、そんなやつ見逃さねーと思うけど…。でもうまくいけば今日子さんに会えるかもしれねぇ!)』
そして透と出会います。ぶつかって、謝った拍子に透は持っていたノートを床にぶちまけます。
『あの、すいません踏まないでくださいっ、あっ、踏まないでっ…』
『踏むなっつってんだろうがこのタコ助!!!!』
『ひぃぃっ!』
魚ちゃんが喝を入れると生徒たちは散っていきました。
『てめぇもチンタラしてんじゃねーよさっさと拾え!』
『は、はい!』
『ふざけんなよ、私にこんな事させやがって…!』
といいつつ一緒にノート拾ってくれた魚ちゃんです。
『てめぇ、名前なんていうんだ?』
『本田透と…』
『本田?お前が紅い蝶の娘とかいうオチだったらぶっ飛ばすからな』
『あ、はい!それはお母さんの現役時代の名前です!』
『・・・・・・・・・・・・・・・・(マジで?)』
かなりの衝撃だったようです(笑)
『ぜひお母さんに会ってあげてください~』
『(これが?あの今日子さんの娘なのか?これじゃ気づくわけねーよ。思いっきり地味女じゃねーか)』
一緒に下校する二人。
『(しかも、なんつーか…)』
『あの、魚谷さんとお呼びしてよろしいですか?』
『え?あ、あぁ…』
『よろしくです。魚谷さん』
『(なんっつーかこう、雰囲気が…。妙なやつ』
一緒に話してるだけで心がフワフワするんじゃ~^
透はヤンキーの魚ちゃんを見ても怖気づいたりむやみに怖がったりしませんでした。
おまけに、ようやく対面した紅い蝶は。
「憧れの今日子さんは思いっきり親バカになってた。なんかその時、今日子さんへの憧れは見事に崩れ去っちゃって。勝手な藩士だけどな。自分でヒーロー像を作り上げといてこんな奴とは思わなかった、とか思うなんてさ。そんなん想像と違って当然なのに。勝手だよな。今日子さんは、笑ってたけど」
当時の魚ちゃんの身勝手さを笑って許してくれました。
魚ちゃんの家庭事情もワケありだった
『ところで魚ちゃん、ついでに夕飯食ってけば?』
『魚ちゃん!?』
『魚谷でしょ?だから魚ちゃん』
『わぁっ、ぜひ食べていってください魚ちゃん!』
『(もう定着してやがる)』
魚ちゃん誕生の瞬間です。今日子さん命名だったんですね。
『アタシ、帰るっすから…』
『なんで?食って行きなよ!透の飯は美味いぞ~~』
『いえそんなっ…//』
『ところで今日のご飯は何?』
『えーと、今日は肉じゃがと菜の花のおひたしです』
暖かい光景でした。しかし魚ちゃんにはそれはとても居心地が悪いものでした。
『私はただがっかりしてるだけだ!赤い蝶だった奴がこんなっ…所帯臭くて馴れ馴れしくて、しかも親ばかかよ!そんな格好悪いやつに成り下がってたなんてな!』
そもそも居場所を求めてレディースに入った魚ちゃんです。崇拝していた人物が自分とは真逆の世界に居る事に、ショックを受けたのかもしれません。
『―――肩の力を、抜いただけだよ』
今日子の言葉に反論もせず、魚ちゃんは本田家を飛び出していきます。
『早くおうちに帰ってママに甘えてろよ!!気持ち悪いんだよお前の家は!!』
忘れ物を届けに追いかけてきた透にもキツくあたってしまいます。
魚ちゃんを襲ったのはせっつかれるような、おいていかれるような漠然とした苛立ち。居心地の悪さ。
元レディース(?)の秋元先輩が気にかけてくれますが、魚ちゃんは荒れた世界で堕ちてきます。
(私に合ってるのはこっちの空気だ)
自分に言い聞かせているようでした。
『(母親は昭一の時、男作って出て行った。それ以来父親と二人暮らし)』
魚ちゃん…(´・ω・`)
幼い彼女は母の背中を睨みます。
今日子や母を慕う透にキツく当たった理由の一つに、母親へのコンプレックスがあったのかもしれません。
そして場面は冒頭へ。
(父親と二人暮らし。酒ばっか飲んでる。…もう慣れたけど)(嫌でも、慣れるもんだろう?)
そう思い込まないと、居場所がない彼女は耐え切れなかったのかもしれません。
暗い部屋で座り込んだ時、ふと今日子の言葉が頭をよぎります。
『肩の力を、抜いただけだよ』
冒頭から「お、重い…」と呟いてしまう雰囲気でした。かなり荒んだ生活を送っていたのですね。
今はコンビニバイトもしてるし、お正月の時に見た家庭の雰囲気が良かっただけに驚きました。
そういえばこっそり冷蔵庫に手を伸ばした父に「酒飲むな」云々と釘を刺していたような気がします。魚ちゃんもだけど、お父さんは随分と変わったんだな~。きっかけは透と今日子との出会いでしょうか。あの後、色々あったのでしょう。
水着選びはつかの間のギャグタイムでしたね。
ウブな反応をする男子2人。それを見守るモブ女性たちの視線も面白かったです(笑)
透の水着は今後のお楽しみという事で。
紅葉を前に撤退したヤンキー3人組はなんだったの!?(笑)
また出番があるのかな??( ̄▽ ̄;)