前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 刀伊祓・長嶺判官の助太刀で人質の奪還に成功した夜襲軍!撤退する最中、鬼剛丸と迅三郎が蒙古軍副元帥・劉復亨と剣を交える!!
- 船上に構える蒙古元帥・クドゥンは、船出の日を7日後に定めた。対馬は援軍が到着する日まで持ちこたえることができるのか…!?
- 今回は…山越え組と夜襲軍が合流。目標まであと一歩に迫ったその時、迅三郎の目に飛び込んできたのは、蒙古に蹂躙される国府の姿だった…!
【漫画原作】物語が一気に加速していく最新刊も
スポンサードリンク
【アンゴルモア元寇合戦記 5話 アニメ感想】覚悟
宗家のライフはもうゼロよ!!
「国府が…焼かれている…?尽く……」
国府を覗く山の上。迅三郎達が目にしたのは、蒙古に蹂躙される国府の姿でした。
うそ…だろ…!?(゚д゚lll)
「国府の衆はこれで皆か?」
「ああそうだ。後の者は知らん。あらかじめ山中に逃れた者共もおろうが…」
命からがら逃げてきた様子の彼らは、甲冑をまとっていました。
中には阿比留弥次郎の姿もありますね…。
もしかして島人を置いて自分達だけ逃げてきた…?(゚д゚lll)
緊急事態だし、しょうがないとは思いますが!領民を見捨てるってあんまりじゃないですか!?
蒙古軍は最初から砂州と国府の両方を狙うつもりだったようです。
「何日もだ…。何日も何日も居続けてその間、ずっとこの島の者を殺し続ける気だ…!あ奴らはこの島の者たちを根絶やしにするつもりに違いない!!!」
姫様闇堕ちしそう(´・ω・`;)
蒙古の力を見せつけられてなお蹂躙されると分かれば、恐怖や絶望が襲ってきても仕方ないですよね…。
ましてや帰る場所を失ってしまい…これからどうすればいいんでしょう…。
「ははは…結果は同じだったということだな。何をどう抗おうが結局皆死ぬ!!こうなれば砂州の合戦も無駄あがきだった!最初から抗うだけ無駄だったんだ!!!」
先に国府に戻ろうしてこのザマだよ!
弥次郎はもともとの豆腐メンタルも相まって再起不能になりそう!
仮にも将である立場の人間が、そんな弱音を吐いていいんですか?(´・ω・`)
「このクソガキが!!なら貴様は何のためなら抗える!?己の命を永らえるためか?そんな命こそ無駄の極みよ!」
迅三郎の激が飛びました。阿比留弥次郎を「クソガキ」呼ばわりするのは彼らしいですね(笑)
「なにぃ!?流人ごときが無礼な!!」
「あーあー、やめておけ。自分より腕の立つ相手に抗うだけ無駄だろ?」
「おのれぇ!!」
弥次郎めっちゃ煽られてる(笑)
でも気のせいか、迅三郎と口論を繰り広げる時は元気を取り戻しているような気がします。
蒙古に攻め入られるこの緊急事態。
流人だろうがなんだろうが、味方として仲良くやって欲しいものです…(´-ω-`)
蒙古の追っ手が迫る!!対馬に勝機はあるのか!?
「申し上げます!蒙古兵がきます!!」
報告からしばらくすると、馬に乗った蒙古の斥候がやってきました。
息を潜めて木の上に隠れる対馬衆。
ですが怒りに狂った照日姫が取り乱してしまい…
「奪われた…。父上も兄上も、人も国にも、そして心も…!何もかも…何もかも!!!」
「姫!?」
「おのれ!!行かせるか!!」
怒りのままに弓を放つ照日姫!
矢尻は敵の眉間に突き刺さり、瞬殺でした…。
意外とやりますね!!Σ(´∀`;)
逃げようとした他の斥候も、対馬衆の矢を浴びて息絶えました。
火垂の弓術も凄い…!!
「細い山道で馬の首を返し、駆けながら後ろへ射掛ける。乗り慣れてる。髪の結い方も高麗と結い方と異なる。おそらく言葉が違うんだろう。戦い方も違うはずだ…」
鬼剛丸が「乳の匂いがする」と言っていたし、この斥候は正真正銘、蒙古の人間だったのでしょう。
「抑え用がなかった…。皆…済まぬ…!」
「いずれにしても同じことだ。こいつらは既に我らに気づいていた。急に走を返して戻ろうとしたからな」
それよりも照日姫の行動がキッカケで対馬軍の士気が上がり、迅三郎は驚いてましたね。
「阿無志!そこから蒙古の動きが見えるか?」
「あぁ!逃げるだの道を隠すだの、そんな暇あるかよ」
阿無志の視線の先には、列を成す蒙古軍の姿がありました。
再び山中を歩き始めた対馬衆。
「阿比留弥次郎!ここで敵を食い止めるんだったな!?」
「あ、ああ…」
「自らを守りたければその恥肉を引換にする覚悟が要る。この山道に城を築き、蓋をする!!」
「築く…!?敵はもう目と鼻の先だぞ!」
「もう8割形出来てるさ。ここにな」
人ひとりがやっと通れるくらいの細道が崖に接しています!
自然の要塞を利用するんですね!?
迅三郎の後に弥次郎が続きます。
「各々方、この曲がり角一つを一所懸命に思うな。あわよくば蒙古の大軍を破り、国府を奪い返す。そんな心でなければ曲がり角一つさえ守れんぞ!覚悟はいいか、阿比留弥次郎!?」
次の瞬間、蒙古兵が襲いかかってきました!
迅三郎は剣で、弥次郎は弓矢で敵を倒していきます!
蒙古軍は屈強な者ばかり…。躊躇なく挑み掛かって来る強敵ばかりです!
「なるほどなぁ。蒙古のやつらが曲がり角に入ってきたところをまず太刀で塞き止めて、そこから弓で攻めるのか」
「朽井殿によると”横矢掛け”というそうですよ」
迅三郎、なかなかの策士です!!
蒙古軍は下から来る槍の攻撃にも晒され、数を減らしていきます。
「朽井迅三郎!」
「なんだ?」
「お前は何故、この先のない戦いに命をかけられる!?余所者でありながら何故こんなにも…?!」
戦いのさなか、迅三郎の頭をよぎったのは鎌倉に居た頃の思い出でした。
迅三郎の悲しい過去…
「――参りました」
「はっはっは。戦上手でなの通った朽井迅三郎も、将棋はからっきしだなぁ」
文永9年2月、とある屋敷で、迅三郎は将棋を指していました。
相手は名越時章。亡き迅三郎の父とも懇意だったようです。
彼の息子の公時も優しそうな人ですね。親子揃っていい人達です。
「迅三郎、しばらく当家に来るな。付き合い上手でもないお前がこのところ頻繁に訪ねてくるのは、当家が執権の時宗に目をつけられているからだろう?我らは30年前、執権の家へ弓を引いた。家と家の蟠りは受け継がれるものだ。だからこそ、藪をつついて蛇を出すような行為は謹んでもらおう」
時章は諍いの口実を作りたくないと言います。
別れ際、時章に諭された迅三郎はそれに従うしかありませんでした。
「このところ、名越時章殿とよく将棋を指されていると聞くぞ。あのお方と指してもつまらんだろう?私がお相手してしんぜようぞ」
道中、御内人の大蔵頼季が迅三郎に話しかけてきました。
(めんどくせぇのに出くわした)(執権様の家来って立場を傘に来てやがる)
大蔵頼季の嫌われっぷりが凄い(笑)
顔つきといい喋り態度といい、悪者っぽいオーラは確かにありますが…。
(何やら企んでいるのは明らかだ。だがいつ動く…?)
大蔵が動いたのはそれから数日後のことでした。
大蔵「名越時章殿!時宗様への謀反、ふととき至極ですぞ!」
時宗「馬鹿な!!我らがいつ背いたと!?この館のどこにそんな印がある!大蔵頼季!時致に会わせろ!さすれば誤解は溶ける!!」
完全に冤罪じゃないですか…(´・ω・`)
真面目なシーンなんですが、大蔵の「甲冑に着られてる感」が面白かった(笑)
時宗は今にも斬首されそうですよ!
「おぉ、大蔵殿!将棋を一局ご指南願いたい」
な、なんて無茶な真似を!!(笑)
しかし時宗の窮地に駆けつけるタイミングは抜群でした!主人公してますね!!
「やめろ迅三郎!!」
迅三郎が大蔵に切りかかろうとしたその時でした。屋敷の奥から、公時の声が聞こえてきたのは…。
「お前が殺せば殺すほど、我らは窮地に陥るんだ…!」
「そこでそうしておられたのか?お父上が殺されんとしているのにずっとそこで!!」
「私は一族を守らねばならん…!」
非情に思える公時の決断ですが、彼の言うことも一理あります。
この時代では多分、正しい事なのでしょう。
隙を見せた迅三郎は、大蔵一派に動きを封じられてしまいました。
大蔵「早く時章の首を討てぇ!」
時章「迅三郎、お前の将棋は父親に似てると言ったが、違うところもあるぞ。お前の将棋には捨て駒というのがない。だから弱いのだ。しかし儂はそこが面白かった。――お前が父の顔を知らぬと申すなら、この儂の顔を父と思い、心に留めてくれ…」
それが時章の最期の言葉でした。迅三郎の目の前で時明は斬首され…(´;ω;`)辛い
時章、とても良い人だったのに…。
阿比留弥次郎、覚醒!!
「太刀を突きつけられて太刀を捨てれば、ただ奪われるだけ。子供に分かるそのような道理をかつて俺は思い知った。だから戦う。ただそれだけのこと。それは俺がたどり着いた、俺なりの戦の形だ。 阿比留弥次郎。大将なら――いや、武士ならそれは己の戦いだ!己自身で決めろ!」
迅三郎の一言一句が重い…。
大切な者を失った引換えに得た経験則だからこそ、その言葉に重みが増します。
「来たぞぉ!!」
「松明!?さっきの連中とは様子が違うぞ…!」
「奴らを近づけるな!!!」
蒙古の新手に真っ先に反応したのはなんと、弥次郎でした!
砂州の戦いで対馬軍を苦しめた火薬爆弾。蒙古軍が手にしていたのはそれだったのです。
爆音とともに、辺りは一瞬で黒煙に呑まれます!
蒙古「道が開いた!突っ込めぇぇ!!」
混乱と恐怖に陥る対馬軍!やばい…((((;゚Д゚))))
しかしその中でも決して怯まない兵たちが居ました!
「者共は心配いらん!我らは砂州でこの鉄砲とやらを散々食らってな!多少は逃げ足も覚えた!」
迅三郎に襲いかかる蒙古兵を射殺した弥次郎。覚醒してきましたね!?
まるで別人のようです…(*゚Д゚)
「袋の鼠だ…!」
黒煙が晴れると、対馬軍が蒙古郡を包囲していました!
弥次郎の掛け声で弓矢が一斉に鼻たれ、蒙古兵は倒れていきます!
「今更やっと気がついた!我が一族郎党はかくも頼もしき者共だったとは!俺は、こいつらを接する器ではなかった…!戦いのさなかにその意味を求めて惑うなど将ではない!」
「前を向け迅三郎…背中は任せろ!!」
阿比留弥次郎の覚醒キタ――(゚∀゚)――!!
ここまで長かった…時間かかった…!(笑)
迅三郎と背中合わせで戦う姿が格好いい!!
弥次郎、やれば出来るじゃないか!
今まで酷いこと言ってごめんよ!←
でも急に有能になられると、死亡フラグなんじゃないかと疑ってしまいますね。頼むから死なないでくれよ…(´・ω・`)
照日姫の弓術も素晴らしかったですね!モブ兵よりよっぽど戦力になりますよ!今後の活躍にも期待してます!
しかし国府に戻れなくなったのは痛手ですね…。これから一体どこに篭城すればいいんでしょうか?
今回の戦法は成功しましたが、残り数日、このままというわけにもいかないし…。
状況が絶望的すぎて!先が思いやられます(;´Д`)