内容をカンタンに説明すると…
- 古美術商の浜松屋が依頼にやってきた。毎朝掛け軸の絵が変わっているというのだ。出雲屋がつくもがみを派遣してみると…
- 竹取のかぐや姫をめぐっていろんなおとぎ話や歴史上の人物が相撲などをとって戦っていたため妙な掛け軸になっていたのだった。
- 今回は…婚礼を前に勝三郎の許嫁の早苗とその母との関係が思わしくないというお紅。清次はお紅が最近一目惚れしたというものを気にしながら仕事を進める。

【つくもがみ貸します 3話】撫子【アニメ感想】
嫁入り前に
「思い入れがある品ですから手放したくなかったのですが、子供っぽいから婚礼の前に処分しなさいとお母様にきつく言われまして…」
一話から存在は知ってました。早苗様ですね!
「損料屋という商いがあるなんて知りませんでした。お恥ずかしい事です」
(蜂屋家のご息女早苗様、出雲屋に鼠の根付捜しを依頼した勝三郎様の許嫁)
わ~、なんだかんだ1話完結とはいえキャラは一話から繋がってるんですね面白いです。
「お紅さん。必要なものならお買いになればいいのに一体どんな方がお借りに来るの?」
(当時の江戸には地方から出稼ぎの人が多くいらっしゃいました
そして、火事で有名な町でもございました。
そんな江戸に住む人々はあまり道具を持つという習慣がございませんでした)
これは今でいうミニマリスト?
「そういう方々に私たち損料屋は重宝されているんですよ。ちょっとした道具なら大抵のものがそろっていますから」
「へえ~。どんなものをお借りになるのですか?」
「それはもういろいろと。お布団にお鍋、帯、かんざし。殿方はお出かけの時のために煙管や印籠や根付、中にはふんどしなんかを借りていく方もいらっしゃいますね」
褌の付喪神いつか登場しませんかね?
「それじゃあ、私もお願いしようかしら。実は、勝三郎様からお茶の席に招かれているのですがその時に持っていく扇子を探しておりまして…。私の持っているものはどれも幼い絵柄で、お母様はもう少し大人っぽいものをとおっしゃいます。出雲屋さんにないかしら?近頃、お母様から急に厳しく意見されるようになって…。婿に来られる勝三郎様に、私のような世間知らずで子供っぽい娘を育てたと思われるのが恥ずかしいのでしょう…」
早苗様、以前の想い人はもう卒業して勝三郎さんに心は向かっているようで何よりです。
新しい付喪神
「はじめまして。わたくし蜂屋家のお屋敷から参りましたかんざしのつくもがみ「撫子」と申します。どうぞ、お見知りおきを」
撫子ちゃん髪盛り盛り!自己紹介から始まる雑談で皆わいわいと。
(櫛は髪をとくための道具…と思われるでしょうがこの時代ではご婦人の髪を飾るお洒落のための道具でもありました)
「若い娘が好むものは手放し、武家の奥方に見合ったものをそろえるためわたくしたちはこちらへ…。奥様も婚礼を機に立派な大人に育ってもらいたいと必死なのでしょう。早苗様は婿に来る勝三郎様に恥ずかしいから急に厳しくなったとお思いのようですが…」
撫子ちゃん心痛めてますね。出雲屋にいる櫛のうさぎちゃんは話好きですね~~~。THE女の子って感じですね。
「話をまとめるとお紅も良いかんざしを持ってきてくれた、という事だ」
「お紅様?はいはい!一目ぼれのお紅様でございますね」
「!?」
つくもがみたちに衝撃がはしりました。
何やら早苗とお紅が一目惚れの話題で盛り上がってたそうで。
清次の動揺がすごいですね。
「そうだ、清次。早苗様のところへ行ってくれる?勝三郎様に招かれたお茶の席に持っていく扇子を頼まれていたのよ
早苗様、どうもお母様とうまくいってないみたいなの。何とか取り持ってあげてよ。ね?」
いやはや清次、便利屋で解決屋みたいになってますが…。
母娘の軋轢
「よそ様が使ったものを借りるなど…汚れてやいないかしら」
「それはご心配要りません。毎度、わたくしどもで手入れをしております」
「いいですか、早苗。くれぐれも武家の妻として恥ずかしくないものを選ぶのですよ」
う~~ん、早苗ママ感じ悪いですよ?(笑)
お紅と清次が一緒に住む理由が明かされました。
「もともと姉は日本橋で暮らしておりまして、私はずっと深川に。それが先の大火で姉の生家が焼けてしまったのです。私の育ての親が姉を引き取りそれから共に暮らすようになりました」
「だから物悲しげなお顔を見せるのかしら…」
早苗はいつもにこやかなお紅がたまに別人のように見える時があるといいます。
「出雲屋さん。先ほどは 失礼な事を言って申し訳ございません」
あ、早苗ママ。きちんと謝罪できる人でした。
「私は主人を支えるのに必死で、何一つあの子に教えてあげる事ができなかった。せめて婚礼の前に武家の妻として必要な事は伝えておきたいのですが…。とっつきやすいと思って道具や着物から教えたのが裏目に…
あの子自分の趣味に合わないものばかり私に押しつけられていると思っているのでしょう。近頃は何を言ってもあんな感じでそっけないんです」
「道具は使ってこそ良さが分かります。早苗様もお使いになるうちにご婦人向けの道具の良さもお分かりになりますよ。損料屋はそのための学びの場とお思い下さい」
清次の言い回し丁寧でいいですよね。頭がいいんだろうなぁと感心してしまいます。
(娘に一人前の大人になってほしい母とまだ娘でいたい娘か…)
一目惚れ~~!?
お紅お出かけ。
とてもうれしそうです。
「話をまとめよう。私たちはお紅が誰に会いに行ったのかが気になる。しかし後を追う事はできない。つくもがみは自由に動けないからな」
となると根付の野鉄がターゲットになりますよね。小芝居までして、行けといわんばかりの付喪神達。
付喪神達が噂する蘇芳の人とは…
うさぎが説明してくれました。
「蘇芳っていうのは高価な香炉の名前なんだ。その持ち主をうちらは蘇芳の人って呼んでるんだよ。その 蘇芳の人は日本橋の大店の若旦那でね。見た目はいいし優しくて楽しい男で女性にも大人気でちょっとした有名人だったらしいんだ
それでそれでそんな蘇芳の人に思われてるのが…」
お紅ちゃんだそうです。でも蘇芳の人はお紅の前から急に消えちゃったそうで…
今も忘れられないんじゃないかということです。
にしてもモテモテのチャラ男?(チャラ男とは言ってません)
清次、付喪神達の話を聞きながら心ここに在らずで提灯の文字入れしなければならないのに黒色に塗ってました(笑)
うさぎがおしゃべりなせいで清次の心を乱すことになると付喪神から説教をうける。
そのタイミングで戻ってくる野鉄。た、タイミングが悪い…。
「おい!戻ってきたと言っているだろう!話を聞きたくはないのか?」
それどころではないと言われます。いやさすがに勝手が過ぎますよ!(苦笑)
「何だそれは!せっかく行ってきたのに~!」
夜になり…話し始めるうさぎと野鉄。
「うちは櫛の割に簡素で華やかでも品があるわけでもない。つくもがみとしても、みんなと話すしか能がないし、しゃべりすぎて周りを困らせるし。何でつくもがみになれたのかな
大切にはされていたと思う。でも…うちは持ち主だった家の母親が娘の髪をとかすために買った櫛だったんだ。女の人が自分を飾るために使われていたわけじゃないんだよね…。うちがよくしゃべるのも、その親子が髪をとかし合って何でもかんでも話していたからなのかも…」
仲良し母娘の持ち物でした。
つくもがみは持ち主に似るんですね。
誤解を解こう
後日凛とした大人のようになりたかったといううさぎの櫛などを連れて蜂屋家へ。
お互いの気持ちをバラす清次なのでありました。
いや、結局第3者だからいいと思うんですよね。
うさぎの櫛の由来なども添えて。
「うさぎの図柄ね。うさぎってピョンピョン跳ぶでしょう?「跳ね上がる」動物だから験担ぎとしてよく使われるの。
それに、うさぎは子供をたくさん産むから子孫繁栄に縁起の良い動物なの。だから婚礼の品にもよく使われるのよ」
「お母様って物知りなのね!」
この母娘も仲悪いわけではないのです。櫛をきっかけにしてお互いの話を聞けるようになりました。
きれいな解決!
で、一目惚れの正体はと言うと…。
「こないだすっごいきれいな櫛に一目ぼれしちゃったんだけどね。
思い切ってそのお店に入ったんだけど…。高価で手が出せる代物じゃないって知って落ち込んでたのよ。
それを知って慰めるためにうちの櫛を手入れしてくれてるのかと思ったんだけど…違ったのね。」
(ひとめぼれってそっち…)
清次一安心なのでした。

実は早苗様のこと地味に気になっていました。担当回があって良かったです。そして前を向いて勝三郎さんと結婚しようとなさっていることに母のような気持ちです。
一目惚れ違いのオチは良かったですね。
うさぎ櫛の過去も知れたの良いのですが出雲屋になぜ来ることになったのかが知りたいです。
どうして手放さなければならなかったのか詳しく知りたいと思ってしまうのです。
清次のお客に対する言い回し毎回とても感心しています。
お紅さんにももっと気持ち伝わるように言ってほしいものですね…無理でしょうか…。