内容をカンタンに説明すると…
- 後藤家の玄関に『だてなおとより』というメモが添えられた新品のランドセルが置かれている。姫は2つのランドセルを背負い、可久士は写真を撮る。そして、『だてなおとより』のランドセルを押入れの中にしまったが、そこにはたくさんのランドセルが並んでいた……
- そんな、毎年のように新型のランドセルを贈ってくる『だてなおと』の話を、ゴトープロのアシスタントたちにつつかれるも、可久士の答えは歯切れが悪い。
- 今回は…ある日の後藤家。机のうえには一枚のチラシ。姫が「子犬の飼い主募集」のチラシを持ってきて、可久士にお願いをしているのだった。姫のお願いに悩む可久士は、公園で犬を連れた一子先生に出会う。その夜、可久士は姫に犬を飼うことを許す。姫は大いに喜び、後藤家に新しい家族がやってくる。
【かくしごと 7話】「いぬほしき」「母子を継ぐ者」【アニメ感想】
犬を飼おう?
「今日はまたどうしたの先生」
「なんか急に犬の十戒とか言い出して」
「姫が…飼いたいって言うんだよ」
犬を飼いたいから勉強いっぱいしていた姫。
アシ達は其の話を聞いて大喜び
「なんでオマエらが喜ぶんだ!」
「なんか…犬を飼うのと連載を始めるのは似ている気がする。
始めたはいいが、投げ出さず続けるのは大変だ。そして、終わらせるのはもっと難しい。
だからこそ思うのだ!未完の作品に!名作など無い!
いくら人気があろうが。途中で放置される漫画は、アレもコレもクソ!」
「言い過ぎでは」
「漫画家の十戒。作ってみた
漫画家にお手紙を下さい。反応がないと不安で、泣いてしまいます」
十戒シリーズ、良い。
後日…。
「いつ来るんですか?」
「実は…」
引き取ろうと思ってたところに里親が先に見つかってしまったようです。
アシ達号泣。
「なんでオマエらがそんなに悲しむんだよ!」
(こいつらでさえこれなら…)
「子犬なんだけど…新しいお家、決まっちゃったって。だから週末、ペットショップに別の子犬を見にいこう」
「やっぱ、うちじゃ犬はムリだよ。お父さんと私しかいないから、このお家で飼ったら犬がかわいそう。だから…かえって良かった」
姫は学校からの帰宅時、犬の世話は主婦が家に居なきゃできないという会話を聞いてしまったのです。
「無理な事…あるか。ウチだって犬くらい飼えるさ!」
走り出す可久士。そこへ黒塗りの高級車が横付けて差し出してきたのは…。
「三代目だ」
犬でした。
「せっかく用意したのに、犬は来ない」
「せめてもの慰みに、この絵を飾ろう」
アシが飾ったのは…。
「このあいだ鎌倉に原稿を置きに行った時…倉庫の片隅で埃かぶっているのを見つけて」
「先生もこーゆう絵描けるんだ」
「このタッチ…どこかで見たような」
犬を連れて帰宅。
「どーしたの?その子」
「姫が飼えないって言うのなら、パパだけで飼うもん」
「無理だよ!お父さんだけで飼うの!私も手伝うよ!」
「どーしようかなー。な。四代目」
4代目?
「この絵、誰が持ってきた?」
「いい絵じゃないですか。姫ちゃん可愛く描けてるし」
「この絵の少女は姫ではない。これは幼い頃の、姫の母親だ。そして描いたのは、その父親だ。
そして。一緒に描かれている犬が、こいつの先祖だ。絵の犬から数えて四代目になる。
悔しいけど、いい絵だと思う。描いたやつはクソみたいな人間だけど…な」
義父がクソ?
漫画家の系譜
「母親が飼ってた犬の子孫が、めぐりめぐって娘の元に」
「なんか…運命の系譜って感じ」
「系譜かあ。漫画家にもあるよね。
誰が誰のアシスタントだったみたいな」
「多くの作業に関わっている以上、おそらく原稿自体の7割がアシの手によるものだろう。
つまり。自分のやっていた作業のまま描くと、同じ調子の画風になってしまうのだ」
「まぁ、安心しろ。似てるのは最初だけで、何年か経つと
師匠の方が劣化して、弟子の方が上手くなるから」
誰のことだ?(笑)
いろいろどの漫画家のこと言ってるんだろうと気になりますね。
あるヒットした若手の漫画の絵が可久士に似てるという話。
「先生!分かりましたよ!やはり彼、好き過ぎて似ちゃったんじゃなかったです。
後藤先生みたいな絵で描いてってオーダーだったようです」
「やはり編集主導か。さすがジャンポは見る目があるな」
「いえ。先生じゃない方の後藤先生のことを言ったつもりのようで」
「ああ。売れてる方の後藤先生かぁ」
「で。描き直す時間も無くて、そのまま載せたそうです」
「皮肉にも、なぜか腐女子に超ウケてるみたいね」
ある層に…でも可久士はウケてない層。。。
「しかし…女子受けしてるのか。ほとんど変わらないと思うんだけど、微妙な違いなのかな」
「何しれっと向こうの絵に寄せてんですか!」
「アニメ化とかしてキャラデザとかカッコイイと、本家がそっちに寄せちゃうとか
青は藍より出でて藍より青しなら藍は青に寄せる」
やはり人気は欲しいですよね…?
(こんなカッコ悪いことわざ聞いた事がない)
「ところで十丸院くん。新しいアシの子探してくれた?そろそろ増員しないと」
「ああ…上手くなくていいなら。いろいろ他の担当にも当たってみたんですが…皆さん抱えてる有望な新人は、後藤先生のところには入れたくないと。
やっぱりデビュー率の低い職場には入れたくないみたいで。
ゴトープロはフジタプロのように脈々と受け継がれる、栄光の系譜が無いのです」
「いいかオマエら。全員、半年以内にデビューしろ
やっぱ困る!有望な新人が育ってからにしてくれるかな」
「そのためにアシでデビューした実績が必要なんでしょうに」
「なんというジレンマ!」
夕飯、姫の肉じゃが。
「ん?これ、姫が作ったのか?」
「ナディラさんに見ててもらったけど、私が全部作ったよ」
「うまいなぁ…それになんか懐かしい」
「レシピ通りだよ。箱に入ってた」
(これも代々、受け継がれる系譜かぁ)
感動してる可久士なのでした。
義父からの贈り物ちょいちょいあるんですね。
犬にグランドピアノ…、姫の母はピアノが上手だったということでしょうか。
可久士、あれだけアシを抱えてるのに系譜ができないとは…確かに編集も心配になりますね。
デビューさせてあげたいですもんね(?)