前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- ハンターギルドのエースといっても過言ではない活躍を続ける赤き誓いは慢心していた。そんななか、何人ものハンターが失敗し、報酬額が上乗せされ続けるクエストを請け負う。成功条件は行方不明になった学者先生と護衛ハンターの捜索。
- 森の異変は世界最強種・古竜によって引き起こされていた。護衛ハンターを救出し、学者先生を発見した赤き誓いの前に古竜が立ちはだかる!マイルでさえかなわない強敵の出現!赤き誓い結成以来の大ピンチである!
- 女子高生・栗原海里として、貴族令嬢アデル・フォン・アスカムとして、そして現在のマイルとしての力を集結し古竜を倒すことに成功した彼女は、古竜の目的が「古代文明にまつわる何か」だと知る。ナノが「禁則事項」だとも言う世界の異変。マイルは大切なものを守るため、ひとり赤き誓いから去ろうとするが…!?
【私、能力は平均値でって言ったよね! 12話 アニメ感想】赤き誓いは不滅って言ったよね!
負けてられない!
(友達こそいなかったけど、暖かな家族に囲まれて、私は十分に幸せだった。きっと転生することが無くても…。進む道は違えど、気心の知れたと友達との幸せな日々はこれからも続いていく。命がけの冒険なんかしなくても…)
「「なーんて、いつまであり得なかった夢を見て現実逃避してるんですか?私」」
弱音を吐くマイルの前に現れたのは栗原海里とアデルでした。
「だって古竜なんだよ!?この世界の頂点で私の力はその半分で、もっと力がなきゃ勝てっこないよ!」
「ないわー。転生特典で自分から平均値を求めておきながら、今になって”力が欲しい!”とかないわー」
力が欲しいか…?
「待ってよ…!普通、このシチュエーションで私が立ち上がろうとしたら、”やめろ!やめるんだマイル!今度こそ本当に死んでしまうぞ!”って止めてくれて、シューマンのビアコン54番が流れる展開に…」
「「そんなのいいから」」
マイルさん自分に冷たい(笑)
「私はもう終わっちゃったから。うだうだ言われても困る」
「あなたももう終わっちゃったの?アデル・フォン・アスカムでもない、マイルとしての人生は」
「私の、人生…」
そこにいたのは、倒れた仲間を信じて戦う赤き誓いの姿でした。
『いい?私たちはこの体に赤い血が流れている限り、決して仲間を裏切らない。私たちの友情は不滅よ!』
「あの日の誓い…そうだ…私たちは…私たちは、まだ!」
赤き誓いは不滅って言ったよね!
「貴様ら、弱いくせにしつこいぞ!下等生物が調子に乗り追って!割れの体にこれほど傷をつけるとは!初めの小娘みたいに殺してしまうか!?」
追い詰められるレーナ、ポーリンとメーヴィス。
しかし次の瞬間、古竜の体に穴が開きました。
「今…私の仲間を殺すと言いましたか?」
「き、貴様!?」
「全く、遅いってのよ!」
「お寝坊さんなんですから」
「こんなこと言うの、騎士として恥ずかしいんだけど…」
「「「やっちゃえマイル!」」」
蘇ったマイル!そしてその構えは…!(笑)
「今の魔法の威力は一体!?」
「あなたの敗因はたった一つ。たった一つのシンプルな答えです。あなたは私を怒らせた!」
てめーは俺を怒らせた!
「我の攻撃が効かない!?そんなことあり得ぬ!」
「マイル様の思念波は確かに最強の古竜の半分です。しかし」
「古竜もピンキリで、すべての古竜が最強の場所にいるわけじゃない」
古竜はたくさんいるんですね。てっきり一体だけかと思ってました。
「最初に古竜と遭遇した時の油断や恐怖、絶望による思念波の揺らぎをお仲間を殺されかけた怒りでねじ伏せた今のマイル様なら」
「負ける気がしない!」
負ける気がしねぇ!
パロ合戦!
「魔力収束!撃ち貫け!霊…じゃない、マッガーン!」
今霊丸って言いかけたし見た目もモロだし(笑)
「また遊んでいたのか。いつも長老様に言われているだろう。下等生物を虐待してはならぬと…ん!?まさか虐待されているのはお前なのか?!」
「あはは!人間にいじめられている古竜なんて面白すぎるわ!」
新たに古竜2体が出現します。
マイル「先手必勝!」
古竜「防御魔法だ!重ねろ!」
ATフィールドを張る異世界のエヴァンゲリオン
先ほどまでマイルを見くびっていた古竜2体は動揺を隠せなくなります。
「ブレスを受けて立つだと!?」
「嘘!何子の人間!」
「何があろうと私は仲間を守る!行くよナノちゃん!私に力を!」
「はい!」
マイルの炎魔法が古竜のATフィールドを貫きました。
「馬鹿な!たかが人間のファイヤーランスごときが!」
「何を勘違いしている?今のはファイヤーランスではない、下級魔法のファイヤーボールだ」
「なっ!?」
今のはメラゾーマではない、メラだ(再アニメ化おめでとうございます!
「(本当はファイヤーランスだけど古竜が悔しがるならそう言ってあげる!けど今の一撃、本当にいつもより強かったような…)」
「お忘れですかマイル様?ナノマシンへの支持が明確である場合、魔法の効果はおよそ3.27倍」
「通常の3倍!何て良い響き!」
「相手が3頭ならこっちだって!女子高生、栗原海里としての人生!貴族令嬢、アデル・フォン・アスカムとしての人生!そして私、Cランクハンターマイルとしての人生!魔力充填、120%発射!」
「貴様、一体何なんだぁ!?」
「私は赤き誓いのマイル!どこにでもいる普通の女の子です!」
自称普通の女の子は、人生3倍元気玉で古竜3体を倒しました。
古竜の目的
「みんな大丈夫~?」
「ちょっと待って!なんでそんなに軽いの!?本来古竜は軍隊でも対抗できないような存在なのよ!あなた何者!?」
「あ…(これが普通の反応だよね。いくら何でも古竜を単独で倒すような女の子なんてさすがにレーナさんたちも…)」
「マイルが何者かなんて一目瞭然じゃない。ちんちくりんでつるぺったんで」
「しっかりしているようで抜けていて」
「自称常識人な非常識人だよね」
「だからっ!どうすればこんな子が古竜を倒せるっていうのよ!?」
「そんなの決まってるじゃない」
「「「実家の秘伝」」」
実家の秘伝で泣かされる日が来るとは(´;ω;`)
「今度こそ話してもらえますか?」
「我らの目的は失われた文明だ…」
「遥か大昔に栄えたという伝説の国。人々は魔法に頼らず、遠く離れた国の情報や海の底や大空、そしてあの星々ですら手に入れた。飢えも戦いもない神々の国とも言われていたのだけど…」
「話は分かったけど、なんでそんなすごい文明が滅びたのよ?」
「だからこそその存在が疑われていた。でも古竜が探し求めているというのならその信憑度は高い!」
「我らが表立って動けば目立ちすぎる。ゆえに獣人に命じて失われた文明の遺跡と思わしき場所を探していたのだ」
しかしこの遺跡はハズレだったそうです。古竜はこの地を去ると言います。
「獣人たちもこれ以上この領域を侵しはしない。それで問題はないであろう?」
「分かりました」
和解できてよかったです。
「世話になったわね」
「こちらこそ。うまくごまかしてくれて助かりました」
「あなたたちとはまたどこかで会えそうな気がするわ。じゃあね」
任務も完遂し、クークレイアともひとまずお別れです。
マイル「一つ教えてくれませんか?なぜこの世界で最強たる古竜が失われた文明を必要とするのですか?」
古竜「それは言えん。例えもう一度貴様と戦うことになろうともな」
そこでナノちゃんに聞くことにしたマイルですが、禁則事項だと言われました。ナノちゃんじゃなくてみくるちゃんだった。
「我々ナノマシンは、受信したナノマシンの思念波をその権限で許す限り叶えるだけの道具です。ですが今のマイル様の質問は、禁則事項に抵触しているためその望みには応えられません」
「つまり、古竜の望みは禁則事項に触れるような大ごとなんだね?」
「禁則事項です。すみません、マイル様」
「いいの…。ありがとう」
「実はあなたが転生する世界は、過去幾度も文明が崩壊し、ナノマシンを投入してもなおこの先の真価が期待できず、結果的に我らのだれもが放り投げてしまった状態で細々と永らえている世界なのです」
「なぜそんな厄介な世界に私を転生させようとするんですか?」
「こちらにも色々都合が…」
転生する直前、神様的な人とそんな会話をしていました。
「神様がいない世界…か…」
日曜日ではない。
新たな旅立ち!
「———はっ!!」
「どうしたの?」
「あ、す、すみません、変な夢見ちゃって…!」
その日を境にマイルはおかしな夢を見るようになります。禁則事項に関わる何かを。
シリアスな雰囲気になってきましたね…。
(みんなにこの不安を話したい。でもそれは私が転生者であるという秘密を告げるという事。無理だ…。無理だよ!)
みんなが寝静まったのを見計らったマイルは、装備を整えて部屋を後にします。
(今までありがとう。みんな。どうかお元気で…)
最終回でこんなお別れってアリですか!?(残り3分しかないよ!
「よろしいのですか?マイル様…」
(ずっと普通の幸せが欲しいと思っていた。でも転生したこの世界は、私が思っていたよりもずっと不安定だった。最強の古竜が失われた文明を欲するような何かが起きようとしている。それは100年後のことかもしれない。でも明日かもしれない)
ひとり思い出の場所を巡っていくマイル。
(この世界に神様はいない。神様は助けてくれない。私に何ができるか分からないけど無視できない。だって、私の幸せよりもっと大事なものができてしまったから…)
「学校久しぶりねー」
「そうですね」
みんなおるし(笑)
「どどどうしてみんながここに!?」
「どうしたもこうしたもないでしょうが!あんなに分かりやすく悩んどいて!」
「3人とも寝てたはず!」
「嘘寝です」
ポーリンさん恐ろしい子!
「駄目ですよ!これからの私にお旅は今以上に危険になるかもで!」
「「「そういうのいいから」」」
「私たちにとって重要なのはたったひとつさ」
「私たちと一緒、嫌?」
「そんなの…決まってるじゃないですか…!一緒に、一緒に居たいです!」
「マイルったら!」
改めて、赤き誓いは不滅です!
マイル達の旅立ちにレニーが号泣し、マルセラたちが街角でマイルのねんどろいどを目撃した頃。
赤き誓いは馬車に乗って新天地へ向かっていました。
「赤き誓いの新たなる旅立ちよ!まずはBランクを目指すわよ!」
「その次はAランクになって騎士になるんだ!
「お金を儲けて自分の商会を立ち上げるのです!」
「まずは古竜の件を調べないと。後、私はやっぱり普通の平凡な女の子としての幸せをつかみたいかな~」
「古竜の件って、あんた本当の理由を教えないじゃない!」
「ぎくっ」
「マイルの嘘はすぐにわかるんだぞ」
「それも含めて実家の秘伝も白状してもらいます!」
見逃してもらえたわけではなかった( ̄▽ ̄;)
ナノ「さてさて、果たしてマイル様は普通の幸せを手に入れるのでしょうか?その答えは…禁則事項です」
古竜がATフィールドを発動したのはかなり笑いました。ダイの大冒険ネタはタイムリーでしたね。
禁則事項(原作買ってね)ENDだったけど、ここからさらに盛り上がりそう。”失われた文明”とか燃えるでしょ!(;゚∀゚)=3
マイルが夢に見た光景、古竜が求めているのはミサイルなのかな?神々にも見放されたこの世界はどうなってしまうんだ…。
大切なものを守るべく、普通の幸せを手に入れるべくマイルたち赤き誓いの戦いは続く!