前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 全回復した炭次郎たちは藤の花の家紋の家を後にし、那田蜘蛛山へ向かう。ただならぬ気配を感じつつ山に入った炭次郎と伊之助を待っていたのは、鬼に操られた鬼滅隊員たちだった!
- 那田蜘蛛山に潜むは十二鬼月か、それとも…。柱である義勇、忍も動く!一方、山の入口に取り残された善逸も禰豆子を追いかけて山の中へ。鬼と戦闘の最中、伊之助は「獣の呼吸 漆ノ型 空間識覚」を使い敵の位置を探し出す!
- 今回は…操られた隊員の相手を引き受ける村田。炭次郎と伊之助は隊員を操る母鬼を倒しに向かうが…!?
【鬼滅の刃 16話 アニメ感想】自分ではない誰かを前へ
母蜘蛛鬼の恐怖
「見つけた!?」
「おうあっちだ!!強い気配をびんびんするぜ!」
「そうか、すごいぞ伊之助!」
褒められてホワホワする伊之助です。思わず変な声も漏れます(笑)
「情けないところを見せたが、俺も鬼殺隊の剣士だ!ここは何とかする!糸を斬ればいいというのも分かったここで操られているモノたちは動きも単純だ。蜘蛛にも気をつける。鬼の近くにはもっと強力に操られている者がいるはず!二人で行ってくれ!」
「分かりました、感謝します!」
村田さん、絶対にまた生きて合流しましょう!
「くそ!あいつ絶対ぶん殴ってやる」
「そういうこと言うのやめろ」
「クソ猪とか言われたんだぜ門次郎!」
「炭次郎だーっ!!」
いい加減に覚えてください(笑)
「いいんだな、こっちで!?」
「俺の感覚に狂いはねぇ!」
絡まる蜘蛛の糸も増えてきましたが鬼に近づいているという証拠ですね。
「ダメ、こっちに来ないで…誰か階級が上の人を連れてきて!そうじゃないとみんな殺してしまう!お願い、お願い!!」
炭次郎の前に現れたのは、自我を保ったまま操られ、仲間を手にかけてしまった隊員でした。これはキツイ…(ーー;)
「大丈夫よ!母さんはやれるわ!必ずあなたを守るから!!だから父さんはやめて…父さんは!!」
「母さん」と呼ばれ鬼殺隊を操っている鬼ですが、「累」と呼ばれる息子の鬼の登場に顔を強ばらせます。
「母さん、勝てるよね?ちょっと時間がかかりすぎじゃない?早くしないと父さんに言いつけるから。――――早くして」
吐き捨てるようにそう言って、累は去って行きました。
「死ね…死ね!!さっさと死ね!じゃないと私が酷い目に遭う!!」
彼女が見せたのは恐怖でした。
家族、平和に暮らす云々言ってたからてっきり仲良しだと思っていたのですが…。
鬼たちの力関係は歪なようです。
生かして救うのは難しい
鬼に操られる隊員たちは苦しみます。
苦痛のあまり「殺してくれ」と乞う者まで現れる始末です。
「待ってくれ、なにか助ける方法を!」
「本人が殺せって言ってんだろうが!こいつらも早ぇからモタモタしてたらこっちがやられるぞ!」
「考えるから待ってくれ…!」
伊之助はなんだかんだ炭次郎の言うことに耳を貸してくれます。
技は使いたくない、しかしただ斬っても糸はまたつながってしまう…。
隊員(なんて力…!)
炭次郎「よしっ!上手く絡まった!」
悩みぬいた炭次郎は隊員たちを上空に放り投げます。木に操り糸を引っ掛けることで動きを封じるのでした。
伊之助「なんだそれぇ!!俺もやりてーっ!!」
遊びじゃないんだぞ(笑)
伊之助は炭次郎の真似をして隊員たちを次々と木に引っ掛けていきました。
「見たかよ!お前にできることは俺にもできるんだぜ!!」
「すまない!見てなかった!」
「なにーっ!?」
「状況が状況だから!」
敵はまだ残ってます!
この状況を楽しめるのは伊之助くらいのもんです(ーー;)
「ほらほら!俺のほうが飛ばしてるぞ!」
「あぁ、あと一人だ」
「もっかいやるからちゃんと見とけ!」
「分かった、それでいい。とにかく乱暴にするな!」
しかしこの行為が母鬼を追い詰めます。
「もう必要ないわ!脆い人間の人形は!役立たず、役立たず!」
隊員たちは糸によって首をへし折られてしまうのでした。
伊之助「あ!?畜生!みんなやられたじゃねぇかよ!」
無言で遺体に寄り添う炭次郎。伊之助は彼からただならぬ気を感じます。
怒りや悔しさ、無念といったものでしょうか。
「―――行こう」
「そうだな…」
鬼の匂いは、残り2つ。
母鬼「役に立たない人形ばかり…!あの人形を出すしかないわね」
首のない鬼!?
「禰豆子ちゃん~~!どこぉ~~!どこいったんだよ炭次郎、伊之助ぇ!こんな怖い森でいつまでも一人にさせるなよぉ~~!」
善逸、未だ合流できず(笑)
「なんか…だんだん腹たってきた。早く禰豆子ちゃん見つけてこんなおっかない森からおさらばしよう!」
森の中を進む善逸。
背後から忍び寄る鬼にまだ気づいていません…(´Д`;)
「伊之助!」
「俺のほうが先に気づいてた!ぶった切ってやるぜ!!―――はぁっ!?」
鬼の匂いを辿った先にいたのは糸に操られる巨体の鬼でした。しかも鬼の急所である首がありません。どゆこと!?Σ(゚д゚lll)
「袈裟斬りにするんだ!右の首の付け根から左脇下まで斬ってみよう。広範囲だしかなり硬いと思うが多分――――」
「ひゃっはあ!!!」
一緒に闘おう、という炭次郎の言葉を遮って伊之助は鬼に突進します。
「待て!!」
(早い!が、避けきれないほどじゃねぇ!)
しかし蜘蛛の糸に絡まり身動きがとれなくなります。
(やられる―――!!)
伊之助に振り下ろされる刃を受け流したのは炭次郎でした!この流れは格好良い!
ついで伊之助に絡まった糸を斬る炭次郎。伊之助はまたもホワホワした気持ちになります(笑)
「伊之助、一緒に闘おう。一緒に考えよう!この鬼を倒すために力を合わせよう!」
「テメェ!これ以上おれをホワホワさせんじゃねぇ!」
彼をホワホワさせるのは炭次郎の優しさなのか、仲間と戦うことを知ったからなのか。
「伊之助、俺を踏め!」
炭次郎を土台に巨体鬼の両腕を切断します。
「飛べぇ!!」
伊之助を蹴り上げ、地上に残った角次郎は鬼の両足を切断。
「袈裟斬りだ!!」
(畜生!なんだこれ?腹が立つぜ!全部あいつの思い通りか!こうなるのが必然のようだ。まるで川の水が流れていくことほど当たり前に)
それは伊之助が初めて見る戦い方に違いない。
(こいつは自分が前に出ることではなく戦いの全体の流れを見ているんだ!)
伊之助の刀が鬼を両断。
ふたりのチームワークが冴え渡る戦いでした!
炭次郎の優しさ
「やった!倒せたぞ伊之助!」
「……」
「伊之助?え?」
「お前にできることは俺にもできるわボケーッッッ!!!」
伊之助は炭次郎を天高く放り投げます。
「!(この匂い)そういうことか伊之助!」
炭次郎は上空から鬼を発見。
「そもそも累が脅しに来たのが悪いのよ!それで焦って、焦って!!」
奥の手を失った母鬼は取り乱していました。ほどなくして炭次郎の気配に気づくと…
「水の呼吸、壱ノ型――」
(殺される!首を着られる!!考えて、考えるのよ!……あぁ、でも、死ねば解放される…?楽になれる……)
母鬼は糸を手放し、目をつぶり、自ら首を差し出すのでした。
「!」
鬼に抵抗の意思が無いと気づいた炭次郎は型を変更。
「伍ノ型 干天の慈雨」
(これは、優しい雨に打たれているような感覚。少しも痛くない。苦しくもない。ただ暖かい…。こんなにも穏やかな死が来るなんて…。これで解放される…)
今までの型とは明らかに違う!鬼に慈悲深い炭次郎らしい技でした。
『悪かったわ、謝るからもう許してよ…!!』
父の鬼に暴力を振るわれていた母鬼。この父の鬼は炭次郎たちが倒した首無しの鬼でしょうか?
鬼の世界のDVってなんなんだよ…。
母鬼『何に怒ったの?何が気に食わなかったの!?』
累『何に起こったのか分からないのが悪いんだ』
んな理不尽な!!(´言`;)
『また母さんが父さんに怒られてる』
『………』
母鬼を見つめるのは、傍観する鬼。暴力を止めず笑う鬼。暴力を止められなかった鬼。
(あの目。優しい目)
暴力に苦しんだ母鬼が最後に見た光景です。
(人間だった頃、誰かに優しい眼差しを向けられていた気がする。あれは誰だった?思い出せない。いつも私を大切にしてくれていた人。あの人は今、どうしているのかしら?)
「十二鬼月が居るわ…」
「!? え、待って!!」
「気をつけて―――」
鬼の家庭事情も複雑なようです。
慈悲によって鬼を救う炭次郎は本当に器が大きくて優しい心の持ち主ですよね。
前へ前へと猪突猛進するばかりだった伊之助は仲間(炭次郎)と協力し、時に自分が一歩下がる事の大切さを学んだのではないでしょうか。シリアスな展開が続きますが彼のホワホワギャグに癒されます(笑)
十二鬼月との戦いがついに始まる…!単独行動の善逸も心配です!(;゚д゚)