内容をカンタンに説明すると…
- 組合(ギルド)戦を終え燃え尽き症候群になっていた武装探偵社の面々はよく行く一階の喫茶店が何者かに襲われたことで犯罪組織を瞬時に叩きのめしに向かうのだった。
- 凄腕ハッカー田山花袋に依頼をかける国木田。しかし異能力が使えなくなっている花袋。その理由は恋煩い。しかも相手は芥川の妹であった。
- 今回は…謎の人物から泉鏡花に依頼が。その中身は入社祝いと書かれた紙で鏡花の両親が死んだ日の出来事が記されていた。後半は敦の話。乱歩さんの強制代理で訪れた事件現場。その死者は敦にとって忌むべき存在であった。
【文豪ストレイドッグス 31話】其の一「ヘルリス!」 其の二「父の肖像」【アニメ感想】
ルーシーただのツンデレ?
「勝手に動く異能は嫌い」
夜叉白雪がお醤油取ったりしてるちゃぶ台の風景。面白い。
「まぁまぁ…夜叉のおかげで命拾いしたこともあるわけだし…」
(とはいえ夜叉は鏡花ちゃんの両親を殺したんだよな…)
いきなり重いですね。
そして後日。喫茶店を訪れている敦と鏡花。
バイトのルーシーの接客があかんやつです。
《彼女は元ギルドのルーシー。なぜかこの店で住み込みの給仕を始めた》
「あなた!なぜ私がここにいるかわかって?
復讐よ!あなたへのね。心当たりがないとは言わせないわよ」
(僕…何か酷いことしたかな?あの時…お互い分かり合えたような気がしたのに…)
「そういえば忘れてたわ。変な人が来て探偵社に依頼ですって」
変な人とは…そして誰の依頼かもわからないのに受けるんかい!
「依頼内容は大金の入った鞄を指定企業まで届けること。そして鞄はこのあたりの船に置かれてるらしいんだけど…。
どの船だ…?書類の不備かな…船の情報だけないんだ」
「お困りかしら虎猫ちゃん。じゃじゃーん!」
「君が書類を抜き取ったのか!?」
「当然でしょ。全部渡したら復讐にならないじゃない。何よその顔。まさか私が怒ってる理由がまだわからないの?」
懐かしい映像。
『いつか私をここから救い出して。待ってるから』
『わかった!』
「なのにあなたは!」
「ま…待って!あの時君はすぐモビーディックから地上に移されて助けようにも…」
「だったら…再会した時一言くらいあってもよくなくて?」
ルーシーまさかただ拗ねてるだけ…。
そしてこっちは鈍感系主人公、敦。
「書類が欲しい?なら泳ぎなさい。虎猫!」
チェーン引っかかって溺れる敦。慌ててルーシーが異能を使って救助。
「あんた馬鹿じゃないの!?ギルドを倒した異能力者があんな海辺で溺れないでくれる!?」
ルーシーもずぶ濡れ。
「私の異能力は標的に近付かないとできないの」
「ごめん!モビーディックへの潜入作戦で約束通り君を助けるつもりだった。でも実際は芥川に追われたり墜落の時間制限もあって…できる限り探したんだけど…」
「探してくれたの…?」
「君がいないと知った時はほっとしたよ」
「…復讐なんて口実よ。私が働き始めたのは待ってるからって約束を守れなかったことを謝るために…」
ツンデレやないか!!
「水中から人だけを転送できるなら濡れた服の水分だけを転送できないかな?」
「失敗しても知らないわよ」
はい、全裸!
ある日の事実
「依頼書にあった鞄だ。中身がない…
底に何かある」
「入社祝…?」
《その報告書には鏡花ちゃんの両親が死んだ日の出来事が記されていた》
「鏡花ちゃんは…ご両親が何の仕事をしていたか知ってる?」
「知らない」
三年前
三年前というだけでも鏡花ちゃんすごく幼いですね。
《鏡花ちゃんのお父さんは元政府の諜報員。
そして母親は殺戮の異能・夜叉白雪の使い手。夫と共に数多の暗殺を手掛けてきた》
暗殺家業…。しかしめっちゃ美人と男前の夫婦ですね。惚れ惚れ…。
いつものように暗殺こなしたはずが父親にかかったその敵の血が…。
『これは…!血液を媒介にする身体操作の異能!
夜叉白雪…娘を…守りなさい!!』
《ご両親は恨みを持つ異能力者の襲撃に倒れた。ご両親の存在を表沙汰にできない政府はこれを異能力の暴走として処理した》
世の中に異能力者何人居るんです???恐ろしすぎる。
「でも…夜叉白雪は私の異能力で…」
「異能力を肉親に譲渡する方法があるらしい。お母さんはその方法を黒い影を操る異能力者から教わったようだ。
でも急な襲撃で譲渡が不完全だったために夜叉白雪はその携帯電話からしか操れなくなった」
「殺される何日か前…母様はこの電話を渡して絶対に手放すなと…」
ガラケーはそのせいでしたか。
敦を引っ張って隅へ連れて行くルーシー。
「親の仇だと思ってた異能が親の愛そのものだったのよ。少し一人にしてやりなさいよ」
ルーシー空気読める子。
紅葉「あの子の入社祝なら安い買い物じゃ」
探偵社に依頼したのは尾崎紅葉でした。
敦のトラウマスイッチ
「すいません。乱歩さんの代理で来ました」
乱歩さんからの強制代理で敦が現場へ。
谷崎「被害者は40代男性。トラックにはねられて即死。顔が潰れてて現在身元は不明。運転手の証言ではいきなり道に飛び出して来たらしい」
「雑誌記事の切り抜きですね。他にも落ちてるかも…」
谷崎は推理ができない、言い方はすごく可愛かったですありがとうございます。
「推理といえば出かける前に乱歩さんが…」
『これは君の事件だけど一つだけ助言をしよう。困ったら花屋を探せ』
乱歩さんほんと異能じゃないのに異能力すぎるな!
「敦君。指紋から被害者の身元が割れたよ」
谷崎が見せた書類に激しく動揺する敦。
「院長先生!!」
な、なんだってーーーーー!!
「信じられません…あの院長先生が死んだなんて…」
「大丈夫?辛かったら休んでも…」
「辛い…?なぜです…最高の気分ですよ!
あの院長が死んだ…毎晩うなされる悪夢の原因が消えたんですよ!」
『お前は私が嫌いか。
敦。私を憎め。お前はいつか外の世界に出る。その時は敦。私を憎め。決して己を憎むな』
「敦君。被害者が手にしていた残りの記事が道の反対側に落ちてたよ。
院長先生が探してたのは敦君だ。この記事を見て横浜に来たんだ。特務課が封殺し損ねたギルド戦のゴシップ記事と写真。
孤児院の職員から裏も取れたよ。院長先生はこの記事で敦君の活躍を知って多分敦君を激励に」
「嘘だ!!」
敦はその場から走り去ってしまいました。
谷崎は近くに居てたらしい太宰に声をかけます。
その後…どこぞの公園で敦と太宰は話をしていました。
「院長はなぜ僕が虎だとみんなに秘密にしてたのでしょう」
「少なくとも秘密の維持が並大抵の苦労でなかったことは確かだよ。
当然君自身に気付かせないことも」
「花屋に予約がありました。院長は僕に会う前に花束を買おうと…そして…」
風が吹き、記事を取りに行く。その時にトラックが…。
これ完全に不幸な事故ですね…。
「それでも僕は…あの人を許せません。本当に…本当に辛かったんです。今更何をしたって許せるわけがない…!」
「許す必要などないよ。たとえどんな信念があろうと彼が君にしたことは許されざる最悪の蛮行だ。
君は確かに地獄にいた。でもその地獄が正しく君を育てたんだ」
『もし僕がここにいる乗客を…彼らを救い無事家に帰せたら…僕は…!
生きていてもいいってことにならないだろうか』
「君は苦痛を知る人間として暴力と悪に抗い弱い立場の人達をたくさん救った」
ここで鏡花ちゃん救う部分が出てくるのほんとに…。今回のリンクすごいな…。
「太宰さん…僕の中から溢れてくるこの気持ちは…この気持ちは何なんです…?」
「奥底にある他人の気持ちを推し測れる人間なんていやしない。わかった風な気持ちになるだけさ。私に言えるのは一般論だけだ。
人は父親が死んだら泣くものだよ。」
敦の目から涙が流れていました。
太宰さんいいとこ持っていった!
とも思えた話でした。
鏡花に対しての紅葉だったり敦に対しての太宰だったり
助け舟的な感じの救いが近くにありますね。
ルーシーただのツンデレでした。復讐とか壮大な事言うから(?)身構えたのに。
それにしても乱歩さんほんと何者…。そもそも敦の方の事件は皆が知った上で動いてた?
しかしこの構成には天晴でした。