前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 一命を取り留めた英二。シンはボスとしてけじめをつけるため、仲間を奪還したあとにアッシュとサシでの勝負がしたい、と申し出る。一方、どうしてもアッシュを認めることができないラオは、グループを抜けると宣言し、シンと絶縁状態になった。
- 月龍のもとを去ったブランカはアッシュ達に合流。病床の英二と別れたアッシュはディノを盾にセンターに乗り込む。が、迎え撃つフォックスは容赦なくディノに銃弾を浴びせて…!?
- 今回は…アッシュとフォックス、最後の戦い!それから数日後、帰国することになった英二だが、アッシュは一向に姿を見せなかった。英二はシンに、彼への手紙を託すが…。
【BANANA FISH 24話(最終回)アニメ感想】ライ麦畑でつかまえて
英二の想い、シンとブランカがナイスコンビ!
「あなたはこの美しい獣に骨抜きにされてしまったようだが私は違う。必ず飼いならし意のままにしてみせる」
「身の程知らずが…自分の器も見極められんとは…貴様は哀れなファウストだ…!」
フォックスに意表をつかれました。アッシュ大ピンチ…!
大量の血を流すディノはここまでか…。
「今後アッシュ・リンクス氏が総裁となり私が彼をサポートする。念のため麻酔を打っておけ。ムッシュウ、長いことご苦労でしたな」
フォックスの部下によってどこかへ連れて行かれるアッシュ。
一方センターに乗り込んだ仲間たちは、予定通り人質奪還に向かいます。
ブランカとケインはアッシュを救出しに行くことに。
「足でまといにはならないぜ!」
「知ってるよ」
面白い組み合わせです!身長差すごい(笑)
「アッシュはあんたに何も言わなかったの?」
「彼が私に頼んだのは、君たちが速やかに撤退できるようバックアップしてくれということだけだ」
「じゃあ初めから捨て駒に…」
「賢明な判断だな。何も全員死ぬことはない」
「あんたがここにいるのも”賢明な判断”?」
「それは言いっこなし」
設計図を見たブランカは最上階だけ構造が違うことに気づきます。
「格納庫…」
ブランカの読みは当たっていました。
「このエリアは完全にロックしてある。なんとしても探し出せ!」
アッシュを部下に任せていたフォックスですが、格納庫に到着すると部下が全員殺害されていました。
麻酔を打ったはずのアッシュはどこにもおらず…。
強靭すぎる!( ̄▽ ̄;)
「明日、ゴルツィネの経営するクラブコッドに捜査が入る」
「マックスのおかげで証拠を掴んだんだ!」
英二の病室を訪れていたジェンキンズ警部とチャーリーからの情報でした。
バナナフィッシュの情報は失ってしまったけど、少年買春の件で裁くことができそうです。
でもディノは…。
(アッシュ。どこへ行ってしまったの?また一人で行ってしまうの?何も言わずに何処か遠くへ…。”サヨナラ”と、君はそう言ったんだね。そんな日本語教えなきゃよかった…)
帰国の日が迫る英二ですが、何よりもアッシュの事を心配していました。
本当の「サヨナラ」にはなって欲しくない…。
「大佐!上部ハッチが開きません!全システムでオーダーがはねつけられます!」
「どういうことだ?」
「誰かがメインシステムのコードを変更したようです!」
「リンクスか?いや、やつにそんな余裕は……。!あの死にぞこないが!!」
30分後にはセンターが爆破され火の海に包まれようとしています。
そんな中、上部ハッチが開かずヘリでの脱出は不可能に!
コードを変更したのはディノでした。生きてたんですね!!
アッシュを助けようとしているのか、フォックスごときに渡すまい、と思っているのか…?
「引くな!ここで踏ん張らなきゃ人質も俺たちも終わりだ!!」
人質奪還まであと一歩のところでフォックスの部下と銃撃戦になったケインたち。
なかなか突破できずにいると、ひとりの女性がやってきました。
「あんた!?」
颯爽と現れたのはジェシカでした!!
躊躇なく手榴弾を放り込み、敵を全滅させます!Σ(´∀`;)
さらに真っ先に切り込んで部屋の電子ロックを破壊しました!Σ(´∀`;)Σ(´∀`;)
一番格好よかったよ!(笑)
「みんな無事か!?」
「アレックス~~!!」
ようやく人質を開放できましたね!ボーンズとコングも無事で良かった!
「マックス!!」
「ジェシカ!!」
「生きて会えたら言おうと思ってた…!もう一度、結婚してくれ」
ジェシカは笑顔で答えます。
もう離れ離れになるんじゃないよ…!( ;∀;)
「助けてくれ!」
「今更虫がいいぞ?」
「この中にはバナナフィッシュの全てのデータが入っている!出るところに出て証言してもいい!だからっ!!」
逃走中のアッシュはアタッシュケースを持ったマナーハイムを発見。
「なんとしても小僧を捕らえ、ケースを取り戻す」
建設中のセンターでアッシュを発見したフォックスは追撃します。
「逃げ場はないぞ?アッシュ・リンクス」
フォックスとヘリの連射に挟み撃ちされるアッシュ。
なんとかかわしていますが、いつまで持つか分かりません…(;´Д`)
「前に座ってくれシン。ちょっと肩を借りるよ」
「無理だよ!この距離と風じゃ」
「耳をふさいで」
フォックスの部下を倒したブランカとシンは、屋上からアッシュを援護射撃することに。
ブランカの撃った銃弾がヘリの操縦士に命中。ヘリは墜落しました。さすがの腕前です!
「あんた一体…!?」
「あの連中をなんとかしなくちゃな。奴らの注意を惹きつけられるかい?危険な役目だが…」
「任せてくれ!」
囮を飼って出たシンは派手に暴れまわります。
危ない!危ないよ!ヽ(´Д`;)ノ
最後の戦い!
シンと交戦中の敵をブランカが狙撃。一気に敵を片付けていきます。
ここでfound & lostキタ━(゚∀゚)━!アツゥイ!
ブランカの神業が炸裂してますね!かっこよすぎでは!?
「!(あれ、確かアッシュが持ってた…)」
アタッシュケースを見つけたシン。ナイスです!!
しかし直後にフォックスの部下がセンター全体に仕掛けた爆弾の起爆スイッチを押し、凄まじい衝撃が一帯に走ります。
足場が崩れてシンは今にも落下しそうです…!(;´Д`)
シンが持つケースに反応したフォックスと、シンに反応したアッシュ。
2人の人間性を物語ってました。
戦闘のさなか、アッシュの左肩にナイフが刺し込まれ、フォックスの胸部には工事用具で穴が開けられ…。
どっちも見てるだけで痛い!(;´言`)
電動ドリルがエグかったです。
フォックスはその場に倒れて動かなくなりました。
勝ったのか…!?(フラグ
「シン!!」
「もうダメかもっ…」
「そっちの手を!」
「でも!!」
「いいから捨てろ」
下は火の海です。
落ちれば跡形もなく燃え尽きるであろう中で、アッシュはケースよりもシンを優先しました。考えるまでもない、といった感じで。
「残念だったな…そいつの手を離せ。そうすれば生き残るチャンスがあるかもしれんぞ」
アッシュの後頭部に銃が突きつけられます。
フォックスしぶとスギィ!(;´Д`)
シン「アッシュ!手を離して!」
アッシュ「動くな!」
フォックス「言ったはずだ。お前は私には勝てんと…」
アッシュ、今度こそ絶体絶命…
と思ったその時でした。フォックスは銃弾に倒れ、今度こそ息絶えます。
フォックスを撃ったのはディノでした。
まだ生きてたんですか!!ラスボス勢がしぶとすぎる!(;´Д`)
アッシュとディノ。静かに見つめ合う両者。
アッシュまで撃つ気かと思いましたが、ディノは微笑みながら火の海に落ちていきました…。
道連れにすることもできたのに、何でそうしなかったんだろう…。
最後の最後でアッシュを壊せなかったのか…。
「これじゃ骨も残らねぇや…。あのケース、大事なものだったんだろう?どうして俺を助けたりしたんだ?どうせあんたと俺は…」
「もういい…殺すために助けたんじゃない。俺たちが殺し合って所詮誰かが10ドルそこら儲けるだけだ。もう御終いにするんだ。この馬鹿げたことは」
「…」
「お前、俺と殺し合いたいのか?」
「違うよ!!俺はみんなが納得するかなって…」
「するさ。お前はよくやった」
2人が殺し合わずに済んで良かったです…!
ブランカも合流します。
「見てたんだろう?」
「汚ぇ。とっとと助けてくれりゃいいのに」
「水を差すのはどうかと思ってね。きっとあの人も本望だろう…」
生き残った者達
《政府の公職にある者が未成年の少年たちを売春していたという前代未聞のスキャンダルに――》
後日、米国はこの話題でもちきりでした。
これだけの重大事件です。当事者達には然るべき制裁が下る事でしょう…。
マックスはメールでアッシュの無事を確認します。安心する顔が「父さん」だ!!(笑)
「あんた、そんなに死にたいのか?ブランカに聞いた。あんたが身内を憎む理由が分かったぜ」
月龍の屋敷を訪れたシン。
「あんたはゴルツィネとつるんだりラオを使って英二を襲ったり。あんたはアッシュが英二に心を許すのが許せないんだ!自分が得ることのできないものをアッシュが得たから。あんたはただ嫉妬してただけだ!」
図星でした。
互いにビンタしますが、月龍だけ倒れましたね(笑)
「いい加減、後ろばっか見るのやめろよ…。どんなに呪っても李一族の血が流れてるのは事実なんだ。あんたのした事は許せねぇ。だけど俺たちのいざこざでチャイナタウンは真昼間でも歩けねぇくらい荒んじまった。あんたには生きて罪を償ってもらう。チャイナタウンを取り戻すために」
「僕にはそんな力は…」
「俺が手助けすると言ってるだろ。もう自分を憎むのはやめろよ。そんなのは虚しいだけだ」
「そう簡単にはいかないよ…兄たちを憎むことだけが支えだったんだ!それがなければ僕はとっくに……」
「母親の仇を売ったんだからもう終わりにしろよ。俺もあんたを憎んじゃいない。俺、あんたをどうしても憎むことができない。あんたはけが人だ。あんたの心は血を流してる。今でも。そういうところはアッシュと同じだ」
ブランカが言ってた「月龍を気にかけてくれる人」はシンでした。
「…」
「もうっ!メソメソ泣くなよ女みたいに!」
「悪かったな!見た目通りで!どうせ僕は女みたいだよ!」
「いちいち鬱陶しいやつだな!」
「だったら放っといてくれよ!」
「いい加減にしろ!!」
口喧嘩しながらも、シンは月龍を放っておけないのでしょうね。お人好しだなぁ…(笑)
チャイナタウンの復興、頑張ってください!
「今日発つんだろう?」
「ああ」
カリブに帰っちゃうんですね。寂しくなるなぁ…。
「英二は明日帰国するそうだ」
「…あんたの言うとおりだよ。俺はあいつにとって疫病神だ。俺はあいつの人生に関わっちゃいけない人間なんだ。それがよくわかった。いや、前からわかってたんだ…それを認めたくなかったんだろうな。我ながら情けねぇよ」
英二なら「そんなわけ無い」って言うと思いますよ…。
「初めて会った時、あいつは俺がどういうやつか知ってて、それでも俺を恐れたり警戒したりすることが全然なくて。よく分からない下手くそな英語で話しかけてきた。変な奴だと思って、最初は外国人だから言葉がよく通じないせいかと思ったけど、やがてそうじゃないって気がついた。あいつがそばにいてくれるとあいつの優しさや誠実さがどんどん体の中に流れ込んできて、俺を満たしてくれるのが分かった」
英二の特異性については以前、マックスや伊部さんも言ってました。
「でも俺は、俺の体はまるで機械みたいに反応して人を傷つける。何も考えず、何も感じず。これほど自分を恐ろしいと、恥ずかしいと思ったことはない」
英二との出会いでそれをより感じるようになってしまったのかな…。
「もう二度と合わない。あいつは俺の友達だ。たとえ一生会えなくても。思うことくらい許されるだろう…?」
そんなこと言わずに会いに行こう!!!(食い気味)
「これからどうするんだ?」
「別に。今までどおり街のダニさ」
「…私と一緒にカリブに来ないか?」
まさかのお誘いでした!が…
「自分の孤独を埋めるために俺を連れて行くのか?らしくないぜセルゲイ」
「…そうだな。今のは忘れてくれ」
アッシュらしい返事ですね。
「じゃあ元気で」
「お前も」
師弟は別れの握手を交わしました。
想えば殺し屋としてやってきたブランカだけど、いつもアッシュの事を気にかけてくれましたね。
カリブでもお元気で…。
いつも君と共に
アッシュへの手紙を英二に託されたシン。
言われたとおり図書館へ行くと、アッシュがいました。
「なんで会いに行ってやんねーんだよ!?あいつ今日、日本に帰っちゃうんだぜ!?」
「知ってる」
「じゃあなんで…友達だろう!?」
「だからだ!あいつを元の世界に戻すんだ…。銃と殺し合いの世界に二度とあいつを関わらせちゃいけないんだ!!」
「…!」
シンが見たアッシュの覚悟。
誰よりも英二を見送りに行きたいのはアッシュでした…。
「でももう時間が…っ。アッシュ!あいつに伝えたいことは!?」
「……」
「バカ野郎!!強情っぱり!!」
シンの言動が子供っぽいのがいいですね。
一方、空港に英二と伊部さんの姿がありました。
本当に帰っちゃうんですね!!(´;ω;`)
マックスやジェンキンスたちが見送りに来てくれたけど…
(アッシュ、とうとう来てくれなかった。君の気持ちが僕にはよくわかる。君が僕のためを思ってここへ来ないことを。でもそれじゃ、あんまり辛すぎる。君はそれでいいの?)
シンが去ったあと、アッシュはひとりベンチで英二からの手紙を開封しました。
飛行機のチケットが同封されてます!
日本で待ってる、という意味かな…(´;ω;`)
《アッシュ。君の無事な姿が見られないから僕は不安でたまらない。君は言ったね、僕たちは住む世界が違うと。でも本当にそうなのかな?僕たちは肌の色も目の色も、生まれた国も全て違う。でも友達だ。それで十分なんじゃないのかい?》
《ぼくはアメリカに来て本当に良かったと思ってる。いろんな人に会えた。そしてなにより、君という人に会えた。君は何度も僕に聞いたね。”俺が恐ろしいか?”と。でも僕は君のことを恐ろしいと思ったことは一度もないんだ。それどころか君は僕よりずっと傷ついてる。そんな気がして仕方なかった》
英二の感受性にはいつも驚かされますね…。
《おかしいだろう?君の方が僕よりずっと頭もいいし、体も大きく力も強い。それなのに僕は、君を守らなければ、と、ずっと思っていた》
感極まったアッシュは走りだします。
もう間に合わないと分かってても、英二の元へ向かわずにはいられなかったのかもしれません…。
《僕は、何から君を守りたかったんだろう?》
…………はっ…え、……え?(´;言;`)
刺された瞬間、アッシュが口にしたのは痛みではなく、「英二」でした。
瞬間、何かを感じた英二。名前を呼ばれた気がしたのでしょうか。
アッシュの声は届かないはずなのに…。
「英二ー!アッシュがまた会おうって!必ずまたアメリカ来いよって!」
「必ず来るよ!必ず!」
コング、ボーンズ、アレックスと空港に駆けつけたシンは、英二のために嘘をつきました。
「なぜ隙を見せた。一部の隙もないあんたが何故…」
アッシュの腹部から血が流れ出ます。刺したのはラオでした…。
「悪く…思うなよ…お前にシンを…殺らせる訳…には……」
発砲音が響いた直後、シンは息絶えました。
グループを抜けた時から、自らも死ぬ覚悟でこうする事を決めていたようです。
縁切りしたせいでアッシュとシンが和解したのも知らなかったのか…。悲劇としか言いようがありません…。
アッシュの呼吸が乱れていきます。救急車…早く救急車を…(´;ω;`)
「以前、アッシュと喧嘩しちゃった時。僕、謝ろうと思って図書館に行ったんです。彼はひっそりとそこにいました。暴力や争いとはまるで無縁のように物静かで。でも孤独だった…。それはもう、たとえようのないくらい壮絶な孤独でした…」
《僕は、運命から君を守りたかった。君を連れ去り、押し流す運命から》
「その時思ったんです。何があっても彼を信じよう、たとえどんな事が起こっても、僕は。僕だけは…!」
傷を負ったアッシュが向かったのは、病院ではなく図書館でした。
《君は小説に出てくる豹の話をしてくれたね。その豹は自分が戻れないことを知っていたに違いない、と。僕は答えた。君は豹じゃない。運命は変えることが出来るんだ。君はひとりじゃない。僕はそばにいる。僕の魂は、いつも気にとともにある――》
ちのついた便箋に涙がこぼれます。
これは悲しさじゃなくてきっと幸福の涙…。
アッシュが空を見上げた時、英二が乗る飛行機はアメリカを飛び立ちました。
(さよならアメリカ。さよならニューヨーク。でも君にサヨナラは言わないよ。アッシュ、僕らはきっと会える。どんなに遠く離れていても。君は僕の最高の友達だ)
(´;ω;`)
「――ちょっと、こんなところで寝てはダメよ?あなた」
図書館の職員がアッシュを起こしに来ました。
アッシュは反応しません。
代わりに見せたのは、穏やかで幸せそうな寝顔でした。
「――いい夢みたいね」
明言されなかったけど、アッシュの最後の顔が全てを物語っていました。まだ受け止めきれません…。
「ブランカとカリブに行ってれば」「誰かがラオに伝えていれば」「病院へ行っていれば」とか色々考えてしまいます。
でも図書館で英二の手紙を読んで、僅かにあったすれ違いも無くなり、ようやく全ての愛を受け止めることができた気がします。アッシュにとってはこれ以上ないハッピーエンドだったのではないだろうか。
隙を作ったのが「英二からの手紙」ってのが何より辛い。ただ死ぬだけならこんなにショックではなかったと思うのですが。
残された英二やシン、仲間の事を考えると辛すぎます。
バナナフィッシュの物語は終わりを迎えましたが、原作漫画には後日談(?)があるそうで。
英二たちのその後、気になります。そっちを覗いてみようかな…(虚無)