内容をカンタンに説明すると…
- 小日向満月は学校に忘れた弁当箱を取りに行く。真っ赤な満月の夜、校舎の様子が変わり突如ロボットが戦いを繰り広げている世界が広がった…。
- 異世界ではないらしいその世界で逃げる満月は突如メカを出す。自分が思い描いたとおりに動くメカに対しイメージを送り込むが。
- 今回は…起きたら元の現実、でも新月がいて時間は次の日になっていて…。無断外泊状態の満月は新月に手伝ってもらって家に戻ろうとする。新月の術で事なきを得たあとグランベルムの世界について教えてもらった満月。
【グランベルム 2話】私がここにいるために【アニメ感想】
ちょっと…ちょっと待って
「これはまずい。非常にまずい状況であります」
「なにがまずかったのです?昨夜こちらに戻ってきたのですがあまりに熟睡していたもので…」
「起こしてよ!熟睡してても起こしてよ!いや、でも結局夜中だからおんなじか…。」
満月の実家には警察が。とにかく早く戻ったほうがいいのは確かです。
新月の看病で夜通し出てたとごまかす。
かなり苦しい言い訳。
その時新月がテーブルの下で指を動かします。
すると満月の母と妹の雰囲気が変わりました。すんなり許してくれたのです。
「あんな言い訳でよく許してくれたな~」
「地場を操りましたから。気持ちを鎮めるよう、その場の気を陽から陰に」
「それってもしかして魔法みたいな?」
「そんな大層なものではありません。ただ魔術師の子孫は魔力がなくても地場を操る程度の力は持ってますから」
新月は満月のおでこと後頭部に手をやります。
「心配しないでくださいあなたの記憶を映像化しているだけです…
確かに魔術師とのつながりを感じさせるものは無いようですね。
本来あの空間に入れるのはグランベルムで戦うことを希望し儀式を行った者だけ。
途中から参加するなんて聞いたこともありません」
「そんな事私に言われても…何かの間違いなんじゃない?」
「魔石は持ってますか?」
「これ?」
服の中から出てきたキレイな石のネックレス。
「純度は高いようですね。これはどこで?」
「うーん、どこでだろ?」
ほんとにわからないようです。
「とにかく戦う意志は無いのですよね?」
また満月に手を近づける。
「グランベルムと魔術師に関する記憶を消します」
「待って!なんで消しちゃうの?」
「必要ないからです」
しかし術が効かない…?
満月の心の内
「私達魔術師の子孫にとって魔術師であることはアイデンティティです。
魔力が世界から消えた今、世界で唯一と言われているプリンセプスの魔術師に
なることでしか魔術師になる道は残されていない。それ故、数十年に一度
月の力が満ちた時には世界各地から魔術師達の子孫が集まりマギアコナトスを呼び寄せる儀式を行い
グランベルムが開始されるのです。失われた魔術師になることを夢見て」
「でも最後の一人になるまで戦いは続くんでしょう?」
「参加しなければいいのです。戦いが行われるのは満月の夜。儀式に参加せず
あの中に入るのを拒めば戦う権利は奪われます」
新月に魔石を壊すと言われますが満月はもう少し考えたいと言い、持って帰ってきました。
翌日…あれ?新月が登校してきています。ピンクのランドセルで目立ちまくっていますが…
転入生として満月のクラスに。でランドセルの件ですが
「なんで小学生が使うものだといってくださらなかったのですか!
日本には幼い頃来ただけであとはドイツで育ったと言ったではありませんか。」
いや、ググってくださいよ新月さん。
「いやだってまさか転校してくるなんて思ってなかったから」
「あなたがはっきりしないからでしょう?誰かに話さないとも限りませんし
突然のことで戸惑っても居るでしょうし」
弁当を多めに作って渡してたり、理科の班で人が嫌がるような宿題を率先してやったり、日直でもないのに黒板をキレイにしてたり…。そんな満月の姿を見て新月は…。
「まさかいじめられているのですか?」
「全然、皆いい子だよ。私がやるっていってやってるだけ」
「どうして…」
「他にやれることがないんだよね~私、運動も勉強も得意じゃないからでしゃばるとろくなことにならなくて」
「だからといって率先してそんな…」
「うん、でも誰かに気づいてほしいんだよね。私が居るってこと。
私ね、魔術師の子孫かもしれないってグランベルムの参加者として認められているって
言われたときはびっくりした。全然想像つかないし私に限ってありえないって。
だって私だもん」
「どうしてそう思うのですか?」
「私にはなにもないから。だからもしあのヘンテコなロボットを動かす力があるなら世界で唯一のプリンセプスになれるかもしれないとしたら
目指してみようかなって」
「はぁ…やはりそうでしたか。魔石を渡そうとしないのでもしかして、と思ったのですが」
満月が花瓶に手をかざすと花が成長
「術によってこの花は美しい花を咲かせた。しかし同時に本来咲くべき時に花をつけることはできなくなってしまった。運命を狂わされたのです。
魔力はこの比ではありません。その強さゆえに本来進むべき道を狂わせ、本来あってはならないことを可能にし、本来存在しないことすらあったことにしてしまう。
その力を手にすることは決して素晴らしいことではない。」
「でもなにもないよりはマシだよ」
「無いもない人間なんて存在しません」
「ほんとに無いんだよ…。別に周りに悪い人が居るわけじゃない。自分が孤立しようとしてるわけでもない
でも…どこにいても自分が居ても居なくても多分同じで。皆優しいんだけど。でもきっと私が居なくても全然平気で。
なんか自分が透明人間みたいで…。だから」
「だから戦うのですか?」
グランベルムに挑む者たちは命に変えても魔術師になることを切望している者たちばかりだと言う新月。
「勝てるとは思えません
こんな心がキレイな人が魔術師なんて目指すべきではない」
帰っていきました。
諦めきれない
追いかける満月、。
「それでも!私」
「無意味です」
「無意味でもいい。私にしかできないことを他の人にはできないことを自分がやっている。それって私にとってはすごいこと。
何にも変えがたいこと!だから最初からそれを諦めたら捨てちゃったら私絶対後悔する。」
満月の周りに花が咲き乱れ始めます。
これは魔術?
再度新月に問います。
「無理かな…私じゃ無理かな」
「お待ちなさい。」
え、アンナまでこんな近くに居るんですか!
「よくお考えなさい。その子は…エルネスタは…悪魔ですわ」
マジっすか!アンナのほうが悪魔に見え…
まぁ一番の謎は満月ですよね。途中参加だし、魔石なんで持ってるのかわかってないしで。
新月やアンナも当たり前のように身近に来すぎ!
天真爛漫に見えた満月の闇は深そうですね。
いじめられてるわけではないけど自分が透明人間のようだと。
思春期って…大変すぎます。