前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 神原駿河の家に行った暦はレイニーデビルに襲われた。ブラック羽川が助けてくれるも、誰かに頼まれたのか、なぜそうしたのかは何も教えてくれない。ただ一つ、「どうしてもあの家に入る必要があるんだとすれば一人ではいかないことだ。相棒と一緒にいけ」とアドバイスを残し、姿を消した。
- 帰宅すると、朗らかで好意的な態度の老倉育に遭遇。混乱のなか再び北白蛇神社へ行くと、八九寺真宵神と、助っ人として呼ばれた千石撫子もといクチナワさんが待っていた。そしてついにこの世界の正体が判明する。
- 今回は…鏡は鏡でも、そこは裏面の世界だった。ひとまず眠りにつく暦に話しかけてきたのは、表情豊かではない、いつもの斧乃木余接で…。「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに会わせてあげる」。という事で童女のあとを付いていく事にするが…。
【続・終物語 3話】こよみリバース 其ノ參【アニメ感想・名場面】
裏側の世界
左右逆と裏返しの世界は、人間性において全く違う物を映し出していました。
まずブラック羽川の場合。
(聖人めいた彼女が抑圧してきた、痛みを押し付けてきた彼女自身。羽川翼の裏側である)
小さい火憐の場合。
(僕にとっては新大陸発見くらいの衝撃があったけれど、クチナワさんの言うように火憐自身は己の背の高さを気にしていたし、また身体の成長についていかない精神はギャップとして彼女の中に存在しただろう。そんな火憐の裏側が顕在したならばそういう姿も取ろう)
斧乃木ちゃんの場合。
(以前本人から聞いたことがある。表に出ないというだけであって、表現できないだけで、彼女自身は決して無感情でも無表情でもないのだと。実際斧乃木ちゃんに対する印象は性格が変わった、ではなく性格の悪さが露見した、だった)
サラッと酷いこと言いますね( ̄▽ ̄;)
八九寺真宵の場合。
(かつて10歳の少女という姿を撮って現れた少女は、しかし10数年前に命を落とした幽霊であり、順当に年齢を重ねていれば21歳になっていたのだ。表面の少女姿に対する裏面として成人女性の資質を備えていた。11年にわたって道に迷い続けてきた経歴自体は地獄に落ちようと神様になろうと、決して消えたりはしないのだ)
神原駿河の場合。
(先輩として僕を慕ってくれる気持ちに嘘はない反面で、しかしあいつの中にある阿良々木憎しの感情を消し去ることは不可能だろう。いないものが現れたわけじゃない。それはずっとそこにあったし、そこにいた)
目も当てられない老倉育の場合。
(トゲトゲ下正確や攻撃的な言動の裏側であんな彼女もいたということはやはり何らかの救いになるようにも思えるのだ。老倉については我田引水が過ぎるのかもしれないけど、しかし幼馴染である彼女を論理だけで語るのは僕には無理である)
千石撫子の場合。
(かの神様は僕にも忍にも見えない千石の裏側に巣食う蛇だった。あの乱暴な口調、ぞんざいな態度、それもまた千石撫子。大人しくて内包的な千石撫子など居ないのである)
風呂に入って極楽状態。風呂上がりのいっぱいで満足気な様子。
以前の撫子とは違う可愛らしさがあります(笑)
これまでのことを振り返った暦。
つじつまの合わない矛盾が許される世界なのは、鏡の中だからではなく彼女たちが心の中の登場人物だからだ、という結論に至ります。
(そう思ってみれば不安定で不確かにしか思えなかったこの世界に、一本軸ができたようで、単なる左右逆にしか見えなかった風景の見え方も変わってくるようだった)
(驚くなかれ、私の意見は最後に言う、というのはハッタリではなかったのだ、彼女はひとつ疑問を持っていた)
すみません、私もハッタリだと思ってました。その場を逃れたいのだと思っていました。←
八九寺「阿良々木くん自身はどこにいるの?阿良々木くんは阿良々木くんと会っていない。これって変じゃない?」
今までであってきた彼女たちはみんな暦を知っていました。ということはこちらの世界の、もうひとりの、裏側の暦がいる、ということに…!
(今朝、鏡を見た時に僕の動きに連動しなかったあの鏡像。僕を睨むようにしていたあの目)
鏡像の暦はなんだか得体の知れない恐ろしさがありますね…。
ふたりの暦は入れ替わってしまったのでしょうか。
(阿良々木暦の裏面は、僕の天敵。忍野扇以外に考えられない)
日も暮れてきたところえ、八九寺と明日の夕方にまた会う約束をして帰路に着きます。
「あんまり長居するわけにはいかないんですけどね。前にも言いましたけど、大学に合格していた場合は入学手続きがありますから」
育が可愛すぎる
(まぁ今日は寝よう。起きたら全部解決しているかもしれないし)
そんな都合のいい展開にはならないだろう、思いつつの発言かもしれません。
風呂の洗面鏡には何も変化がありませんでした。
自室に戻った暦の目に、驚きの光景が飛び込んできます。
「あ、暦ったら頭ちゃんと乾かさないと風邪ひいちゃうよ。水も滴るいい男だけども」
暦は思わず退出しました(笑)
「え!?なんでなんでなんで!?」
「やめてよ、そういうよそよそしい事するの!なに暦!私のこと意識しちゃってるの!?」
この世界の老倉、ほんとデレ可愛いですね(*´∀`*)
まさかの二段ベッドで寝ることになった暦と老倉。本当の兄弟みたいだ…。どんだけ仲良いの(笑)
暦は鏡について知っていることはないか、と尋ねます。
「一般的な鏡では反射率が80%くらいなんだっけ…だから鏡像は現物よりもぼやけて見える…私たちは鏡で自分たち姿を認識するけどぼんやりとしか見ることはできない…ぼんやりとしか知ることができない……輪郭がぼやけて…正確さに欠ける…」
言いながら老倉は眠りに落ちてきました。それに続いて眠る暦ですが。
(すぐ起こされた)
「シー。鬼のお兄ちゃん、音を立てずこっそり起きて。出かけられうよう、着替えて」
(表情豊かに感情を込めて喋る斧乃木ちゃんはどこへ行った?)
いつもの斧乃木ちゃんに戻ってますね。
(黙って僕についてきて、鬼いちゃん。そうすれば忍に会わせてあげるよ)
斧乃木ちゃんとのトークを楽しむ
彼女自身も全てを把握しているわけではないようです。
今朝、斧乃木ちゃんに会った暦が違和感を覚えたように、斧乃木ちゃんも暦の態度に違和感を覚えたそうな。
「”あれ?あの鬼いちゃんが僕のパンツを脱がせもせずに去っていった、ありえない。”そんな疑問が僕の出発点だった」
「そんなところからスタートしないでくれ。パンツっていうのはズボンのことか?下着のことか?どっちのことだ」
「さぁね」
下着のパンツだろうなぁ( ´_ゝ`)←
いや、どちらにせよアウトなんですが(笑)
「自分の胸に聞いてみたら。胸といえば、僕の胸を使ってやるいつものやつもその時やらなかったことも気がかりだった」
「僕が君の胸を使ってやるいつものやつってなんだ!?(×2」
「鬼いちゃんが去ったあとに僕はセルフチェックを行った。メンテナンスの結論として鬼のお兄ちゃんがどうして僕にドン引きしたのかはわからなかったけど、しかし少なくとも僕の有り様がパフォーマンスをフルに発揮でいないことは分かった」
不完全であったことが判明し、性格を作り替えたそうです。
それはかなり無茶なことで、暗闇が生じてもおかしくない状況でした。
「鬼いちゃんの協力があってこそだよ。鬼いちゃん、あの時僕のパンツを脱がさないでくれてありがとう」
「なぁに。当然のことをしなかったまでさ」
なんだこの会話(笑)
「まぁ僕にとっては当たり前の人たちの当たり前のありようだけどね、しかしながら、ある一点において僕は鬼いちゃんと意見を同じくする」
「どこだよ?」
「ブラック羽川が鬼いちゃんを助けたという点だ」
クチナワさんもブラック羽川のことが気になるようでしたね。
「ただ、思い当たらないんだよな。僕を助けるようブラック羽川に依頼するような奴を…」
「そうだね、鬼いちゃんを助けようなんて奴、聞いたことがないもんね。僕だってまず助けないし」
斧乃木ちゃん辛辣すぎて笑う
「僕をむやみに傷つけるなよ。今こうして助けてくれてるじゃないか」
「そう思わせてギリギリのところで見捨て、その時の表情を観察しようという算段なのさ」
「信じられないくらい性格が悪いだろ!もう一回最初からキャラを作り直せ」
キスショットのもとへ!
ちなみに、キスショットにはアポを取ってあるそうです。
「僕とあの女は この世界じゃ仲良しだからね」
「いや絶対仲良しじゃないだろ。あの女っていう言い方にはどう考えても悪意入ってるだろ」
そんな会話をしながら進んでいるうち、暦は斧乃木ちゃんがどこへ向かっているのかようやく気づきます。
学習塾後のハイビルディング。
本来なら去年の夏に火事になり跡形もなくなっているはずですが、こちらの世界ではまだ無事なのかもしれません。
(忍は僕の影に住んでいるのではなく忍野と共に青s子で暮らしていた頃から引き続きずっとあの教室で暮らしているのかも。だとすれば阿良々木暦に対してあまり好意的ではないと予想できる。斧乃木ちゃんもいるし命の危険はまぁないとは思うけれどもう少し警戒レベルを上げたほうがいいかも知れない。僕たちは目的地に到着した)
「・・・・・忍は、この中にいるのか?この城に住んでいるのか?斧乃木ちゃん」
「そうだよ。彼女はここにいる。ここに住んでいる」
ツッコミどころ満載だよ!!(´Д`;)
「そういえば斧乃木ちゃん。僕はてっきり、忍はこの世界にいないものだと思っていたんだよ、吸血鬼は鏡には映らないんだから、鏡の中にはいないんだって」
「その辺がこの世界の、つじつまの合わないところなんだけれど。僕、鬼のお兄ちゃんのこと”鬼のお兄ちゃん”って言うよね」
「いつからかそんな名称が定着している」
「なんでそんな風に呼ぶかわかる?」
「なんでって、そりゃあまぁ。わかるけれど」
「そう。僕には分からない」
「それってどういう…?」
「こっちだよ。旧ハートアンダーブレードは寝室で貴方を待っている。最もこの言い方もどうなのかな。忍野忍という言い方も」
今から会うキスショットは「旧」ではないらしい。
純正で全盛期状態のキスショットではないか、と身構える暦。
「・・・!(そのシルエットを見るだけで僕は察した。すべてを察した)」
「ようこそいらして下さいました。阿良々木様。初めまして、というべきでしょう。私がキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードでございます」
暦が聞いたこともないような口調で話すキスショット。ですが正真正銘、彼女の声です。
幼女でも完全体でもない、初めて聞く声色でした。
(時代がかった挨拶をしてきた彼女は、麗しき彼女は。しかしこの時、吸血鬼ではなく人間だったのだ)
Σ(゚д゚lll)な、なん…だと…!?
暦の裏側はやっぱり扇ちゃんなのか。鏡面越しの暦とは違うの?彼がこちらを睨んでいた理由も気になります。
斧乃木ちゃんの安心感は半端ないですね。無感情で無表情な斧乃木ちゃん、やっぱ好きだ(*´∀`*)
パンツトークに花が咲くというカオスな状況でしたがそれもまた良き(笑)
キスショットは声と薄ぼんやりなシルエットしか見えませんでしたが次週、姿を表してくれそうですね!
期待半分、どんな姿になってるのか、そしてなぜ人間になっているのか、分からないことだらけでドキドキするぞ…!