前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 高校を卒業した翌日。学生でもない社会人でもない、何者でもないただの阿良々木暦になった彼は、突如鏡の中に引きずり込まれてしまう。そこで出会ったのは背の低い火憐、表情豊かな斧乃木余接、そして浴衣を逆に着る月火だった。忍が呼びかけに応じない中、困った暦は北白蛇神社にいる神様を訪ねる。しかしそこに居たのは変態の八九寺真宵お姉さん21歳だった!
- 「君がこちら側にやってきただけなんだ。君は鏡の中に来たんだよ」。暦から見て全てが反転した世界に、八九寺はそう結論づけた。忍に帰還用ゲートを開いてもらうにせよ、接触する手段がない。暦が望みを託したのは「神原駿河の家の檜風呂」で…。
- 今回は…神原家で暦を待ち受けていたのはレイニーデビルと化した神原駿河だった。間一髪羽川に救われるが、彼女もまたブラック羽川になっていて…。さらに自宅へ戻った暦は老倉育と対面する!
【続・終物語 2話】こよみリバース其ノ貳【アニメ感想・名場面】
まさかの怪異化!
(要はおまじないようなものである。それは確かこんな話だった。あいつの家の檜風呂、その水面には時として将来結ばれる異性の姿が映し出されるとかなんとか。そんなものに救いを求めるのはどうかと自分でも思うけれど、しかしその伝承に神原駿河の母、そして臥煙伊豆湖さんの姉である臥煙遠江が絡んでいるとなると話は別だ。様相は全く違ってくる。少なくとも試してみる価値はある。)
ゲートにはならなくとも通話口くらいになるかもしれません。暦はさっそく神原家に向かいます。
エロくない神原駿河、マゾじゃない神原駿河。
一体どんな神原さんが現れるのだろう、と鼻の穴を膨らませつつ(笑)期待を胸にインターフォンに手を伸ばします。が、中から飛び出してきたのは…。
「レイニーデビル…!?」
「あああああ、あああああああああああああああああああ、あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
意思疎通できそうにない(´Д`;)
暦は危険を察知し自転車に乗って逃走を開始。
「憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!!!!!!!!」
阿良々木さん壁走ってるし(笑)
「憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い」
(左手!?いやおかしいだろう、この鏡の国においては神原駿河が反転してレイニーデビルになっているというのはまぁ納得するにしてもだとしても神原の、猿の手は右手であるべきなんじゃないのか!?)
やっぱり完璧に反転しているわけではないんですね。
その後も「憎い」のゲシュタルトが崩壊するほど神原の言葉が繰り返されます。それを遮ったのは猫の甲高い笑い声でした。
「にゃははは!あははは!ところでまだお礼の言葉を聞いていにゃいぞ?」
ブラック羽川キタ――(゚∀゚)――!!
一瞬とはいえ、エナジードレインされた暦は身動きがとれなくなります。
神原の反転がレイニーデビルなら、羽川の反転はブラック羽川というわけか…。
「お前は考えすぎにゃんだよ。あるがままをを受け入れりゃそれでいいってのによ」
「見たままを…?」
暦は観察します。
そして右より左が僅かに小さいはずの羽川の乳房が、そのままである事に気づきます。
神原の左腕と同じく反転・逆転していませんでした。
(まてまて、慌てるな視認では限界がある。この胸騒ぎを収めるためには騒ぎの大元である胸を触って確認しないと確かなことは言えない)
それおっぱい触りたいだけ!!
「ひとつだけ忠告しておいてやるにゃ。あの猿の家には近づくにゃ。あの猿の手をお前じゃかいくぐれにゃいよ」
「忠告を却下する、ブラック羽川。僕はどうしても神原の家の風呂に乗り込まなくちゃいけないんだ!」
「そこだけ切り取るとかなり謎めいたセリフだにゃ」
覗き魔的な(笑)
「質問を変えるぞブラック羽川。お前、一体誰に頼まれた僕を助けてくれたんだ?」
「どうして誰かに頼まれたと決め付ける?その質問もパスだにゃ。そして拒否されたアドバイスの代わりに追加のアドバイスをくれてやるにゃん。どうしてもあの家に入る必要があるんだとすれば一人ではいかないことだ。相棒と一緒にいけ」
しかし当然、ブラック羽川は相棒になってくれません。
「お前は一体何を知っているんだ?」
「にゃんでも知らないにゃ。知ってることだけにゃん」
阿良々木暦はブレない
今いる世界が「鏡の世界」とは単純に言い切れなくなってきました。
(僕が立て続けに遭遇したあの二人の反転の仕方はこれまでの例とは一線を画している風があった。っつーか怪異化してるじゃねーか。それにそうだ、やっぱり月火の件がおかしい。これまであった中で阿良々木月火にだけ変化がないのはどういうことだ。)
暦は本屋へ向かうことにしました。曰くブラック羽川の体を見て欲情したわけではない。歴史上の人物について記述されている本を見ればどう反転しているかわかるだろう、と。
(しかし結論から言うと、この行動は空振りというか空回りというか、無意味な調査となってしまった。字が全部左右反転していて読めなかったのだ。あくまで鏡文字なので一文字一文字を解読することはそんなに難しくないのだけれど、文意を理解するとなると難しい。全く頭に入ってこない)
にも関わらず、店から出てきた彼の手には袋がぶら下がっていました。
文章の本は断念したのに。ということは解読する必要がない本…。
エロ本だ!(確信
一応専門家である斧乃木ちゃんに意見を聞こうと帰宅した暦は、玄関で思わぬ人物と遭遇します。
さも当然のようにそこに居たのは老倉育でした。Σ(゚д゚lll)
ツインテも良かったけどショートも似合ってますね!
「どうしたのよ暦、そんなところで立ち尽くしちゃって。あれ?暦どこに出かけたのかと思ってたけど本屋さんに言ってたの?さてはまたいやらしい本買ってきたんでしょう~。しょうがないなぁ」
「なぜバレた!?」
ちなみに猫耳委員長モノでした。やっぱり欲情してるじゃないか(笑)
「失礼しちゃうな~!同じ屋根の下でもう10年近くこんな可愛い女の子と暮らしているっていうのに本のほうが良いだなんて。まぁもう家族みたいなものだし、それも仕方ないのかな~」
暦に対して丸い老倉さん…。見た目も中身も別人です。
あのまま同居してたらこうなってたのかな…。
「ほらほら暦!一人お留守番で退屈を持て余していた私にお茶のいっぱいくらいは付き合ってよ!お茶菓子にちょうどいい数学パズルがあるんだってば」
(くそぅ。なぜか抵抗できない。全く逆らえない。どうもこの子に対して本能的に逆らえないというか、覚えのある声に苦手意識を喚起されるというか。…………数学パズル?)ってお前老倉育!?」
「わっ、びっくりした」
目の前の少女の正体にようやく気づいた暦でした。あまりの変貌ぶりで合致しなかったんですね( ̄▽ ̄;)
「小学生の時から一緒に暮らしてる私に今更何言ってるの暦!?」
老倉育も千石撫子も!
「そ、育。さすがお前だ、こんな難問を解いてしまうなんて、僕は完全に帽子を脱ぐよ…」
「えへへ!暦に褒められちゃった!わーいっ!」
なにこの子かわいい(*´∀`*)
ちなみに老倉の尊敬する数学者はオイラーからガウスに変わっていました。
「なんだかなぁ…。不思議なの。ずっとこうしていたはずなのに、ずっとこうしていたいって思うの。変でしょう?どうかしちゃったのかな私。暦がいて火憐ちゃんがいて月日ちゃんがておじさんやおばさんがいて、みんなすごく良くしてくれて仲良しで、私とっても幸せなのに。なんでかな。今、こんなの全部嘘だと思ってる…」
この世界の住人にも関わらず違和感を覚える老倉…。
そしてお目当ての斧乃木ちゃんは不在でした。
(斧乃木ちゃんは斧乃木ちゃんだった。曲がりなりにも専門家である。だから何かがあって、何かが起こって、だから彼女は動いていると見るべき。緩い企画だなんて言った僕が間違っていた。まだ全然よく分からないけれど、しかし今起きていることは僕がかつて経験したことのないほどにヤバイ事態なのかもしれなかった)
暦は再び北白蛇神社へ向かいます。
八九寺神「やっほー阿良々木く~ん、真宵お姉さんだよぅ~!」
テンション高い(笑)
「安心して!そんなこともあろうかと、阿良々木君のために!阿良々木君のために!阿良々木君のために!!真宵お姉さんがコネを駆使して頼りになる助っ人を連れてきたから!!」
「いよぉ、暦お兄ちゃん、俺様だぜ。久しぶりじゃねぇかよ。その後ご機嫌だったかい?あん?」
(千石誰子さん…?)
千石キタ――(゚∀゚;)――!!
「私の先輩、ってか先代の神様、クチナワさんだよ!」
「睨むなよ。からかって遊んでるわけじゃねぇ。こちとら、これでも一時は祀られてた神様だ。猫よりは協力的だぜ。来いよ」
「・・・・・・・・」
「こらっ!何シリアスな顔しちゃってんのよ~。鏡の国なんてなかなか来られるものじゃないんだからいっそ楽しむくらいの余裕を持ちなさい少年!
「…分かりました。よろしくお願いします…」
「おう。まぁお願いされてやるさ。神様だからな」
クチナワさんは今一番頼りになる神様だ、と八九寺のお墨付きです。
「蛇といえば鏡の専門家だもん!」
「え?」
「あのね阿良々木くん、鏡の語源は蛇の目。蛇目(かがみ)なんだよ。知らなかった」
知りませんでした!勉強になりました!
単なる鏡の世界じゃなかった!
3人はお供え物パーティー(?)をしつつ話を進めます。
「鏡が左右逆に移すものじゃないとすれば一体何を映すんだよ?」
「真実。古来鏡はそういうものとして扱われてきたって話さ。神聖な霊具だったんだ」
お前から見れば左右逆なこの世界も決して逆なわけじゃない、どちらかが正しいのではなくどちらも正しい。左右逆ではない。鏡像であっても現像ではない。クチナワさんが言いたいのはそういう事なのだと。
「右手を挙げると左手が動くから鏡は左右逆に映る、と暦お兄ちゃんは言ったな?しかしそのたとえは手足のない蛇には使えない。要は左右の概念がないやつに左右の概念を説明するか、だ」
「それは…そうだ。字を映せばいいじゃないか!」
左右対称が少ない平仮名、カタカナ、漢字を使えば鏡の性質を説明しやすくなります。
「(―――鏡文字を左右逆だと思うのは通常、鏡を前にした時だけだ。例の大型書店でなんとか歴史の教科書を読もうと努力した時の事を思い出せ。そうだよ、あの時僕はページを反対側から透かしてみようとした。その試みは失敗したけれど、つまり紙に書かれた鏡文字を見た時は、きっとその髪を裏返す。そう、鏡は左右を逆にするのではなく…。)人を裏返しにする…」
(分かった。この世界に来て初めて何かが分かった)
(僕が見た彼女たちは決して左右逆に反転しているわけじゃなかったのだ。彼女たちは裏返っているのだ。そうか。月火だけだが服装を除けばなんの変化もなかったのはそういう理由か。あいつはそういう奴だから。裏表のない奴だから)
不死鳥関連かと思ってたけど、実際は裏表のない性格が理由だった?
(そう。鏡面を超えたここは裏面だったのである)
幸せそうな老倉も可愛かった!というか衝撃でした!暦とあんな関係を築く可能性もあったのか…。なんでこうなれなかったんだろうと思うと悲しい(´;ω;`)
「どちらも正しい」というのは反転世界であり彼女たちが持つ裏面だから。
何度か見直してようやく理解できたかな?という感じでした。情報量多いし噛み砕く必要があるし(笑)
そういや戦場ヶ原がまだ出てきてませんね!登場が楽しみです。
そして斧乃木ちゃんはどこへ行ってしまったのか…!