前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…
- 鳴海たちはハリーを乗せた汽車で、残る生存者はヘリで発射場へ向かった。死期を悟っていたギイはひとりフウの居城に残り、囮としてオートマータの大群と戦いを繰り広げる。
- 助太刀に現れた勝だが、ギイの計画を知り鳴海たちの後を追う。ギイはエレオノールを鳴海に託し、オリンピアの腕の中で息絶えた。
- 今回は…ノリとヒロの過去が明かされる。ギイの自爆に巻き込まれてもなお生き残ったオートマータが鳴海達の列車を襲撃。ビルマは弟・ジムをゾナハ病にさせたジェーンと戦うことに…!
【からくりサーカス 31話 アニメ感想】黒の流星
戦闘に備えて!

「はいは~い!これからの戦いに備えてオートマータを一発で動けなくするビルマのナイフはいらんかね~?」
「それマジかよ!?」
ビルマはオートマータにとってしろがねの血が毒になることを、フウから聞いていました。そこで、かつてエレオノールに放ったナイフが使えるのでは、と考えたようです。
「調べてもらったら案の定、このナイフにはしろがねの血がほんのちょっと残ってた」
「これで奴らに一泡吹かせられるぞ!」
「でもなんでこれだけのナイフにしろがねの血が?」
「それは聞かないでよ」
ビルマがエレオノールを襲撃した件。
いろいろややこしくなりそうなので( ̄▽ ̄;)
「よし、でかいの(鳴海)としろがねは一番先の客車にいけ。全員丸ごとやられてしまっては不味いからな」
お互い拒絶反応を示す二人ですが、鳴海は体力温存とシャトル練習の為、エレオノールは彼の護衛の為、という理由で同車両にされます。

「くそぅ!俺もしろがねをあんな熊みてーなやつと一緒部屋にさせたくねーよ!」
「隣で共に戦ってもらいてーなぁ!でもなぁ」
「「しゃーねーや…!」」
ノリとヒロの魂の叫び(笑)
でもなんだかんだいい人たちですよね。大切な相手に自分の気持ちを押し付けないところとか。
鳴海とエレオノールは一番席客車へ向かうことに。
「じゃあ…行ってます。何かあったらすぐ来ますから呼んでください」
「…呼ばねーよ」
「鈍いねえ。これだからしろがねは。サーカス生まれでない人間はチョロイのさ」
2人になるよう仕向けたんですね!上手くやれよ、と。( ̄▽ ̄;)
ノリとヒロの過去
「…なんか楽しそうだな。すぐにも襲われるかもしれないのに怖くないのか?」
「怖い?本当に怖いのは思い出だけ」
移動中、話題はビルマの過去へ。
「夢だったんだ。弟とこんなふうにサーカスするの」
「ふーん。ま、人生いろいろだな」
「俺と兄貴は捨て子だったからな」
ノリとヒロはかつて団長の奥さん・フサエが養護施設から引き取った子供たちでした。団長、奥さんがいたんですね。

「サーカスに誘拐されたような気がして…」
「まぁ俺もおふくろは優しいフリして騙す人だと思ってたし…」
「でも仲直りはしたんだろう?」
「おう!俺のほうがヒロより早くな!」
「いや俺のほうが早かったよ!!」
お母さんの事が大好きなんだろうな、と伝わってきますね。
『物は壊れるものだ。壊れたらまた買えばいい。でもヒロ、あんたは違うだろう!あんたは、あんたはたった一人だろう!?』
「その時さ、この人は俺のお袋だったんだなぁって思った」
フサエの大切な壺を割ってしまったヒロですが、フサエはその事に対して怒らずに、ヒロが何よりも大切だと言ってくれました。
「ノリの時はビー玉だったな」
「俺不器用でさ、負けっぱなしでみんなに馬鹿にされて帰ってきたんだ!」
『じゃあ特訓だぁ!!』
「そんときには俺にとってのお袋はもうお袋だけになってたな」
その日から毎日練習に付き合ってくれたフサエ。ノリが勝った時は自分の事のように喜んでくれました。
『あんたらのお母さんは多分、なにか事情があったんだ。だから私をお母ちゃんなんて呼ぶことないよ。今に本当のお母さんが迎えに来てくれるからね』
「お袋はそう言ってたけど、俺たちが母ちゃんって呼ぶとすっごく嬉しそうにしてたっけ」
呼び方を強制しなかったのは、大人の事情に振り回されたノリとヒロのためでもあり、いつか来るかもしれない別れの辛さに耐えられないからでした。
こうして本当の親子以上に親子の絆を育んでいった彼らですが、ある日、体調不良を押してサーカスに出演したフサエが綱渡り中に転落してしまいます。

『母ちゃん!』
『母ちゃん!』
『母ちゃん、か。帰ってきたら…本当になってやろうかね…』
これが母と子の最後の会話になってしまいます。
「優しい人だったんだね…」
「ビルマの弟さんはどうしてんだよ?一緒に列車に乗ってサーカスするんだろう」
「ごめんね、うちも同じでさ」
「そうか…」
皆大切な人を亡くしていました。
ビルマ「そんなことより、なんか来たよ…!」
仇
ビルマが見る方向にはギイの爆発に巻き込まれてもなお生き残ったオートマータが居ました。

「あはは!見つけたぁ!私はライフルが得意なワイルド・ウエストジェーン!でもさぁ、もっとうまいのはナイフ投げと、アメリカにゾナハ病をばらまくことだったかねぇ!」
「何・・・!?」

(どうやらやつは、私専用の敵らしいね…!)
ジムがゾナハ病になったのはジェーンのせい…。
ライフルを連射するオートマータ。ビルマはマシンガンで応戦し、仇敵を前に弟との思い出が蘇ります。
(この旅の意味が分かったよ!お前を倒すため、ジムとの敵を撃つためだ!あんたは絶対許さない!!)
直後、ライフルの攻撃を浴びたマシンガンが爆発。ビルマは負傷し満身創痍になります。
「(きっと姉ちゃんとあんたのショー、盛り上がったろうね…。)やっぱり…銃は信じられないね。私にはナイフさ…!」
「おい、死に損ないのくせにまだやる気だぜ!」
「やれやれだねぇ、もうズタズタなのに」
オートマータの容赦ない攻撃を喰らい、ビルマが血だらけになっていきます。
(…なんだ?私は、何をしてるんだろう?こいつは、誰?私、なにかやらなきゃいけないこと、あったはずなんだけどな…)
「死ねぇ―――!!」
「ビルマさん!!!」
勝キタ――(゚∀゚)――!!
彼の登場でビルマは間一髪、命拾いします。
ビルマの中で、勝の顔がジムに重なりました。
「邪魔が入ったわねぇ。別にいいけどさ、あんたはもうすぐ死ぬから。そうしたらあのガキを殺してあげるよ」
「ガキ…死なせないよ」
「あぁ?」
「邪魔だ…私は、ジムの…頭のりんごを落とすんだぁ―――!!」
ナイフ投げの最期
「ばぁか言ったろう!?私はナイフ投げの方が得意なんだよ!!」
ナイフを取り出すジェーンとビルマ。両者ナイフ投げで決着をつけるようです!
(神様、このナイフが当たったら――)
ジェーンが投げたナイフはビルマの額に直撃します。
ああああァァ…▂▅▇█▓▒░(‘ω’)░▒▓█▇▅▂
回避しなかったのか、できなかったのか…。ただ「りんご」に当てることだけに集中していたようです。
「人間なんてその程度さ!あははははは…。っ!?」
ジェーンの額のりんご印には、ビルマが投げたナイフが…!こちらも当たってたんですね!
しかし相討ちとは…。

勝「ビルマさん!ビルマさ――――ん!!!」

列車から落ちる姿が寂しすぎませんか。ビルマまで退場するとか聞いてない!阿紫花とハッピーエンドを迎えるんじゃなかったの…(´;ω;`)
ナイフ投げで最期を飾り、弟との約束を果たせたのがせめてもの救いでしょうか。
サブキャラの過去が掘り下げられるとロクなことがないですね(´д`)
ノリ、ヒロ、団長も心配になってきました。
助けに入った相手が次々と命を落としていく。その光景を目の当たりにする勝も辛いだろうな。
発射場にたどり着くまで、まだ辛い展開が待ち受けてそうです(´・ω・`;)