前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- フォックスから逃げ延びたアッシュは英二や仲間たちと合流する。しかしマックスと一部の仲間がフォックスに拉致されてしまう。
- 月龍の放った刺客がアッシュ達に忍び寄る。アッシュをかばった英二は被弾してしまい…!?
- 今回は…英二を傷つけられ冷静を失ったアッシュ。一足遅れてやってきたブランカは彼を叱咤するが…。責任を取る覚悟のシンは、アッシュに”サシの勝負”を申し込む!
【BANANA FISH 23話 アニメ感想】誰がために鐘は鳴る
アッシュ錯乱!シンは覚悟を決める…
ジェシカ付き添いのもと救急車で運ばれた英二。
出血が酷かったですね…どうにか助かってほしい…(´;ω;`)
「離れろ」
「ブランカ!?」
「お前は行くんじゃない。わかってるはずだぞ」
ブランカも到着しました!が、一足遅かった…。
ブランカ「動くんじゃない」
アッシュ「離せ!そこをどけ…!」
アレックス「アッシュ!」
ブランカ「下がって。二人だけにしてくれないか?」
応急処置を施してくれたブランカに対してもアッシュは銃口を向けます。
冷静を失ってますね(;´Д`)
一方、英二が搬送された病院。
伊部さんは頭を抱えます。
ジェシカ「アッシュも撃たれてる」
チャーリー「アイツ、やっぱり生きてたんだな!?」
伊部「英ちゃん!俺だ!わかるか!?」
英二「伊部さん……アッシュは…彼は無事…?」
ジェシカ「無事よ。別のところで手当てを受けてるの。だから安心しなさい」
この状況でアッシュの心配をする英二…!(´;ω;`)
手術は無事終わりました。よかった…。
ジェシカの言葉を聞いて安心したのか、再び眠りにつきます。
「どけ。どかねぇと撃つ」
「行ってどうなる?お前は犯罪者だ。お前との関わりを追求されたら彼は共犯者にされかねない。いつかこうなるとわかっていてなぜ彼をそばに置いた?守り通すことも出来んくせに。ただ自分の孤独を埋めたくてそばに置いたんだろう?」
ブランカの言葉がアッシュの心に刺さります…。
「黙れ…」
「彼はお前が救われるために存在してるんじゃない!」
「黙れ―――!!!くそったれが!クソ!クソ!!」
ブランカに向かって発砲するアッシュですが一発も当たりません。
あのアッシュが的を外すなんて、余程混乱しているのか…。
彼は手当したばかりの傷口から出血して、再び意識を失いました。
「あんた、やっぱりアッシュと知り合いだったんだな?これは月龍の仕組んだことだな?」
「あの人を許してやって欲しい」
「よく言うよ…」
シンの立場も複雑を極めます。
「これで俺たちとアッシュの仲はもうお終いだ…。あいつは決して英二を傷つけたやつを許さない。俺たちも仲間を殺された。裏切り者の汚名もな…」
「俺のせいだ。月龍の企みを知ってて言えなかった」
「もういい。約束してくれるかラオ?これから俺がすることに黙って従うと」
「シン…?何をする気だ」
「頼むよ兄貴。俺に任せてくれ」
ボスとしてではなく、弟としてのお願い。
「俺はアッシュとだけは争いたくなかったんだ。ショーターのいたあの頃のようになれたらどんなにいいだろうって」
ショーターさえいればこの状況を回避できたのでは、と思ってしまいます…。
「本当に…ボスになんかなるんじゃなかったなぁ……」
シンにとっても、一番避けたかった最悪の事態でした。
個人の気持ちよりもボスとしての立場を優先して振舞わなければいけない辛さ…。
「アッシュ!もう起きて大丈夫なのか…?」
「あぁ。時間がない。これからのことを相談しよう」
リンクス、ブラックサバス、チャイニーズの3勢力が一堂に会します。
「俺の仲間から裏切り者を出してしまった。そのことをまず詫びたい」
「ふざけるな!虫が良すぎるぜ!」
「黙ってろ!」
「これで済ますつもりはない。俺は制裁を受けるつもりだ。だが俺にもボスとしての責任がある…。捕まった奴らを無事助け出したあとのことだ。その上でもし情けをかけてくれる気があるのなら。アッシュ、あんたとサシで勝負がしたい」
なんでだよ…!!(´;ω;`)
ラオは猛反対しますが(当たり前だ)、シンの覚悟はゆるぎませんでした。
ラオ「こいつにとっちゃ、あの日本人以外人間じゃねーんだよ!!なんでそんなことが分からねーんだ!?お前らの目は節穴か!?こんな奴に命を預けるのか!?この血も涙もない化物に!!」
一番気にしてる(傷ついてる)ことを本人の目の前で…。
シン「これ以上喚くならっ…」
ラオ「俺は抜ける」
シン「!?」
ラオ「俺はどうしても、コイツだけは認めることができねぇ。悪いなシン…」
仲間「待てよラオ…!」
シン「ほうっておけ!今後ラオ・イェンタイは俺たちとは関係ないよそ者だ!」
ラオ「はっ。ありがたいぜ」
ラオがまさかの離脱…。シンを単独で助けるつもりなんでしょうか?
「すまなかった…。で、あんたの返事は」
「分かった」
「感謝する。アッシュ。救出作戦には全面的に協力する。俺の命をかけて」
サシでの勝負なんてやめましょうよ…。
大切な人を守るために
ケイン「なぜあんな申し出を受けた?」
アッシュ「あれは死を覚悟した人間の目だ。断るわけにはいかない」
ケイン「お前を死刑執行人に選んだわけか」
アッシュ「よしてくれ…。あいつは仲間を救おうと必死なんだ」
シンの気持ちを汲んだんですね。アッシュだって勝負なんかしたくないだろうに…。
「お前、行かなくていいのか?英二さ。やばいところを撃たれてる」
「やめてくれ。もう言わないでくれよあいつのことは…」
「後悔しないのか?もしものことがあったら…」
「それができりゃそうしてる!あいつを犯罪者にするわけにはいかないんだ!!」
英二を守るためには英二から離れなければいけない…(´;ω;`)
「お前にも取り乱すことがあるんだな…。ラオのことは気にするな。相性の悪いやつってのはいるもんだ」
「あいつには…見えるんだ…醜い化物の俺の本当の姿が…」
「よせ!これ以上自分を責めるな!アッシュ。俺はお前を信じている」
ケイン―――――ッッッ!!!(´TωT`)
彼もアッシュの数少ない理解者です。
「英二…すまない、そばにいてやれなくて…」
「お願いだ、あいつを連れて行かないでください、神様…俺を代わりに……」
英二を失うことは、アッシュにとってこの世の何よりも辛い事だと思います。
胸が苦しくなる光景でした。しかし美しいですね…。
英二が連れて行かれるのも、その代わりにアッシュが連れて行かれるのもあってはならないことです…
絶対に!!
月龍とブランカの悲しい過去
月龍「やぁおかえり。アイツ死ななかったんだって?全く、悪運の強い奴だ…」
ブランカ「酔っておられるのですか?」
月龍「僕が?まさかぁ!僕はシラフだよ。フフフフ」
悪酔いしてますね!
「僕に話があるんじゃなかったの…?」
「そのつもりでしたが、今夜はやめたほうが良さそうだ」
「じゃあこっちの話に付き合ってもらおうか。座れよ」
月龍は自分の出自と過去を話し始めます。
「ミスター、香港に行ったことある?」
「何度か」
「どう思った」
「美しい不思議な町だと」
「僕の故郷だよ」
月龍の父は、世界中の華僑一の権力を持つ李家の当主でした。
母は貧しい露天商の娘だったといいます。
「10歳で父の妾になった。父はその時65歳。グロテスクだろう?母は買われたのさ。父は僕たちを大事にしてくれたよ。おそらく最後の子供だろうから。でも僕が6歳の時、父が急死して兄たちが突然押しかけてきた。そして母さんを捕まえて、乱暴して殺したんだ。僕はホアルン兄さんの腕の中で母さんが鬼に食われるのを見てた」
月龍は死を免れたんですね。
一応李家の血を引いてるからでしょうか?
「ねぇミスター。僕には憎む権利があるでしょう?アッシュはどうだったの?嬲られて踏みつけにされて、彼はにくまなかったの?呪わなかったの?僕には見える。彼の怒りが。あの美しい顔の下に魔が住むことを僕は知ってる。ハハ…ずるいよ…ひとりで救われようなんてさ。そんなもんで埋められるわけないってこと、自分が一番知ってるくせに…!」
月龍を突き動かしていた根本は寂しさだったのかな、と思ったり…。
翌朝、身支度をするブランカの姿が。
「何処へ行くの?」
「契約を終了させて頂きたいと思いまして」
「アッシュのところへ行くつもりだろう?」
「今度ばかりはあいつに勝算はない。傷を負った身で罠に飛び込もうというのですからね」
ブランカが味方になってくれる…!?ョ゚Д゚;))))ドキドキ
「だからあなたも私情で行動するってわけ?あなたにもそんな感情あったの」
「アイツのセリフじゃないが、自分の役を演じるのに少し嫌気がさしたんですよ」
「行かせないと言ったら?」
「月龍様。あなたは人を憎むことだけ覚えて、愛することを学ぶことができなかったのですね…。かつての私もそうでした。私の場合は憎むこともなかった。およそ感情というものを持つことがなかったので。あなたが李家の道具だったように私は国家の道具でした」
「スペツナズに入った頃、私は妻と…ナタリアと知り合いました。しかし当局は、この結婚に強く反対しました。彼女の父は旧ソ連時代に政治犯として処刑されている。私は初めて当局に逆らいました。彼女と出会って私は初めて人間らしい感情を持つことができたのです。彼女を失いたくなかった。しかし、私が任務でクリミアに赴いた時、ナターシャはテロ事件に巻き込まれて殺されました。中東のある過激派組織が犯行声明を出しましたがあまりにも不自然でした」
結局、テロに当局が関与しているのかは今でもわからないといいます。
「月龍様。奥村英二をアッシュから奪うことは、もうひとり私たちを作ってしまうという事なのですよ。愛さず、愛されもせず、憎悪と虚無だけが生きる糧の哀れな生を。あいつは憎んで覇者となるよりも、愛して滅びる道を選んだんです。愛さなければ愛してもらうこともまたできません。アッシュは…あいつは少なくとも愛することを知っています」
「アッシュは僕と同じだ」と言っていた月龍。ブランカは2人の決定的な違いを突きつけました。
「行けよ…行っちまえ!アッシュのところへ!」
「あなたを気にかけ、愛してくれる者がきっといます。あなたが気づかないだけですよ。さようなら、ご自身を大切に」
シンの事でしょうか。
フライ「すげーな、何がおっ始まるんだ?」
「殴り込みさ」
武器商人のフライから大量の武器を買い込んだアッシュ。
仲間たちがそれを手に取っていきます。
センターに乗り込む時が近づいていました。
ブランカ「やぁ。忙しそうだな」
アッシュ「何しに来た?」
ブランカ「私を雇わないか?」
アッシュ「え…?」
ブランカが救世主に見える…(T▽T)
「500でいいぞ。飯付きで。経費は別だ。どうだね?」
「~~~~、運転手でよけりゃ雇ってやってもいいぜ」
「交渉成立だな」
師弟の共闘!胸熱です!!
「で、どちらへ?」
「国立精神衛生センター」
「OK」
しかし車は違う道を走ります。
ブランカ「ちょっと寄り道をする」
到着したのは英二が入院している病院…。
「集中治療室から一般病棟に移されたが、12時になると警官が様子を見に立ち寄る。行ってこい。二度と会えないかもしれないんだぞ。12時だぞシンデレラ。12時になると魔法が解ける」
アッシュと英二の「サヨナラ」。ディノが撃たれたけど!!?
病室に入ったアッシュ。英二は眠っていました。
「俺は…俺はなんてことを……やつの言うとおり、分かってたはずなのに…」
(誰か…誰か泣いてる。なんて悲しい声だろう。何がそんなに悲しいのだろう。あぁ、僕は…僕はこの声を知っている)
時計の針が12時を回ろうとしています…。
「サヨナラ…」
(さよならってどういうこと?君はどこかへ行ってしまうの?)
英二に教わった日本語での、別れの挨拶でした。
アッシュは静かに病室を後にします。起こそうとはしないんですね…。
英二(声を出さなきゃ。早く、早く――)
手が動きました…!
「アッシュ……」
「英二…?」
「アッシュ…!アッシュ」
「ダメだ英二!動くな!」
「アッシュ…何処へ行く…」
「英二!!」
後一歩で手が触れそうな距離まで近づいた二人。
しかし騒ぎを聞きつけたチャーリーと伊部さんが英二の後方から駆けつけます。
「行ってアッシュ!捕まる!早く…行け―――!!!」
英二とアッシュの目には涙が。アッシュはその場から逃げる選択をしました。
ふたりの距離が離れていきます…。
「やめろ!追うな!追うなぁ!!」
チャーリーの足にしがみついた英二。この状況でもまだアッシュを守ろうと必死でした。
一番追いかけたいのは英二のはずなのに…。
マックス「クソ!このまま死んでたまるか…!」
ところ変わって国立精神衛生センターではアッシュの仲間がひとり、また一人と実験台にされていきます。
ディノ「やつは明朝7時ここへ来る」
フォックス「恐れ入りましたムッシュウ」
ディノ「今度こそ君に頼んだことを公開させないで欲しいものだな」
フォックス「私も御子息にまたお会いできるのが楽しみです」
この2人をどうやって相手取ればいいのか…(´Д`;)
アッシュ「時間がないんだ…」
ブランカ「最悪だな…」
アッシュが持っていた写真には、拷問を受けたマックスや今にも殺されそうな仲間たちの姿が写っていました。
フォックス側から送られてきたようです。
慌ただしく行動を起こした理由はこれだったんですね。
その夜、ディノに動きがありました。随分焦ってるようですが…?
ブランカ「大胆な事を考えるな」
アッシュ「それしか手がなかったんだ。データを渡しても渡さなくても、俺を捕まえられれば奴らは必ず人質を殺す。だからジェシカと組んでこの手を考えたんだ」
ブランカ「危険な賭けだな…」
ディノ「計画は一時中止だ。例の一件が記事になる。来週発売のニューズウィークだ」
フォックス「御子息が仲間を見限ったというわけですか。これは意外でしたな」
ディノ「ここの警備は君に任せる人質は処刑して死体をやつの元へ送りつけてやれ。自分のした事のつけを思い知らせてやるのだ」
マックスたちが危ない…!!
記事の内容はバナナフィッシュについてかと思ったけど、データは全部ディノの手に渡ったんですよね。
ジェシカも関わってるとなると、先週、金庫から回収したデータの可能性が高いですね。
「動くな。あんたには役立てもらうぞ」
「貴様がこれほど愚かだとは思わなかったぞ」
ディノがセンターから出たところを襲撃したアッシュたち。
ブランカ「お久しぶりです」
ディノ「まさかこんなところで会うとはな。君も落ちたものだな、チンピラ風情の使い走りとは」
ブランカ「元々そんなものですから」
フォックス「まさかそう来るとはな。大した奴だ。ドクター、すぐ脱出の準備を。これまでの研究データと例のサンプルをできるだけ早く用意してもらいたい」
センター内から一部始終を見ていたフォックス。何を考えているのでしょう…。
「マナーハイムを呼べ!」
仲間を外に待機させたアッシュは、ディノを盾にひとりセンターに乗り込みます。
フォックス「ドクターの代わりに私が相手をしよう。またお会いできましたな、御曹司殿。ご要件を承ろうか」
アッシュ「今すぐ捕虜を解放しろ!」
フォックス「なるほど、ではこれが私の返事だ」
!!?(´言`;)
フォックスがディノを狙い撃ちました!
交渉するつもりはない、ということか…!
アッシュも驚いてましたね。あんなに自分を苦しめた人間があっさり倒れて、どんな気持ちだったんだろう…。
交渉材料だと思っていたディノは役立たずになってしまい(言い方
単身乗り込んだアッシュ、大ピンチです!!
月龍の凄惨な過去を知って、これまでの行動をようやく理解できた気がしますね。
ブランカが「英二はお前が救われるために存在してるんじゃない」と言ったのは経験則だったのか…。自虐にも聞こえました。
同じ悲劇を繰り返さないようにしてたのかも、と思うともう…(´;ω;`)
来週の最終回は10分拡大スペシャル放送だそうです。嬉しいけど、あと1話で本当に終わるの!?( ̄▽ ̄;)
ディノとフォックスをたおして人質を救出できるのか?シンとのサシ勝負の行方は!?
そしてどうかアッシュと英二にもう一度再開するチャンスを…(泣)