「こいつを使え」
「小銭形さん！」

「これを使って登って来いと」

「心配するな。上から俺と女王…いや俺たちが引き上げる」
「今女王って言いました？」

「少し縄がぬめぬめするかもしれんが…」
「なんでぬめぬめするんですか！」

「あれだったら体に縛り付けてくれ。もしできるなら亀甲縛りでもやってくれると
彼女もより力を発揮できるかもしれんな」
「あんたそれどこにいるんですか？さっきまで何やってました？」

「とにかく俺と彼女を信じてくれ…うおーー！この醜い豚を信じてくれ！」

「おいさっき炸裂音聞こえたぞ大丈夫か？」

「縄に繋がったらできるだけじっとしておいてくれ、暴れないでくれ」

「はい、せーの！」

「ちょっとー大丈夫ですか！なんかそっちも縛られてません？なんかこっちの縄とつながってません？」
「心配するな！絶対離れないよう豚にも縛った！」
「こういう縛り方じゃなかったよ！えらく複雑な縛り方だったよ？」

「お～い、銀ちゃん、新八！入り口ならここにあるね！」

「でっけー声で言うんじゃねぇ！敵が…」

「神楽ちゃん！」

「神楽！」

「あら～？誰かしらこの子達…こんな下品な子、呼んだ覚えはないわよ。狂四郎」

「申し訳ありません神楽様、解放軍の皆様。ここ高天原はホストクラブ。女性をもてなす場所であります。失礼ながら男性、それもそのような物騒なものを持ち込む方をいれるわけにはいきません」

「何言ってんだこいつら。やっちまえ！」

「もういいわ狂四郎、そんなに店に入りたいならはいれるようにしてあげればいいじゃない」

「この坊やたちにコロナミンCを五本、代わりにその物騒なものをいただいて」

「コロナミンC５本、〇んこ５本、承りました！」

「さっきと全く同じじゃねーか！」

「だからてめーはなんで一緒に倒れる！？」
「なんとなく…俺にはやつらの痛みがわかるのさ」

「良い感じに言うな」

「新八くんこっちだ！」

「鉄子さん！」

「待ってろ、今開ける！」

「行くぞ…開け、ヘルズゲート！」

「がーーーー！」

「よし！」

「よしじゃねーだろ、ヘルズゲートってなんだ！」
「ヘルズゲートは私が作った敵を地獄へ誘う兵器だ」

「どんなあぶねー入り口に人誘ってんの！」
「一度入ったら二度と出られない入り口であって入り口でない兵器だ」

「紛らわしいガラクタ作ってんじゃねーよ！」

「ぎゃ！」

「他の入り口ならあっちにあるぞ」
「どこ？」

「ヘブンズゲート、敵を天国へいざなう入り口であって入り口でない兵器だ」
「結局どっちでも同じだろうが！」

「銀さん！無理です！どこにも入口ありません！」

「ってまだ玉おいかけてたんかい！」

「パー子こっちよ」

「お、おまえは…あ、あ、アントニオ！」

「あご美よ！あ、しか合ってないじゃないのよ！すぐに開ける！待ってな！」

「すまねぇ！」

「お」

「おかえりパー子、ようこそもろっこゲートへ」

「あっちはあっちで別の入り口開いてるよ！」
「息子を返せ！金か！金だけに金か！？金は何とかするから息子は大事に袋に包んで冷水につけておいてくれー！頼むー！」

「後ろ～！」

「てめ～ら、地球を取りに来たのか知らんが、そっちはそっちの玉はとられる覚悟はできてるんだろうな？」

「結局あっちもヘルズゲート！」

「銀さん！しっかりしてください！」

「いよいよだよ…」

「準備はできてんだろーね？」

「敵接近を確認！」

「ゆくぞ！」

「開戦だ！」

「ちょっとー！たんまたんま！」

「僕らは味方です！万事屋です！」
「目玉取れた、目玉とれた。とってとって」

「新ちゃん？皆ちょっと待って」
「姉上！」

「よかった、みんな無事だったのね！」

「これが無事に見えるのか！有刺鉄線ぐるぐる巻きで頭タコ殴りにされたみてーになってんだろうが！
俺とグレンに謝れ！」

「姉上！やめてくださいって言ってんでしょ」

「大丈夫！私が素手で投げてるだけだから！」
「大丈夫じゃねーだろ！」
「今歌舞伎町は！ネズミ一匹入れない要塞なの！ケガしたくなかったら！近寄らないで！」
「それ味方に吐くセリフ？」

「つーかいつまで石投げてんですか！」
「そうじゃなくてもう敵が来てるから早く逃げて！」

「なーーー！」

「これじゃ板挟みアル！入口探せ！」

キン、キン
「うわー誰だ俺の玉けったやつ！」