前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 申の十二支・草摩利津が透に会いにやってきた!一見すると和服美人に見える彼女だが実は男性だった。
- 自分の不甲斐なさと存在意義に絶望し、身投げを図る利津。しかし「生まれてきた意味と今を生きる理由は、いつか自分を必要としてくれる誰かの為でありたい」という透の言葉に救われる。利津は紫呉の編集担当・みっちゃんと友達になった。
- 今回は…男子小学生で羊の十二支・草摩燈路は透を敵視していた。屁理屈と身勝手な振る舞いで透を困惑させる燈路。その裏には杞紗への恋心と、慊人が起こしたとある事件が暗い影を落としていた。
【フルーツバスケット 20話】何マジで拾ってんのさ【アニメ感想・名場面】
燈路襲来に杞紗が絡んでる?
とある日、杞紗が紫呉宅に来ていました。
「学校はどうだい?」
「うん・・・。頑張って、る。お母さんも、お兄ちゃんたちも、お姉ちゃん達も、居てくれるから、頑張れる、の」
「大好きですっ!!」
「ハート乱舞」
杞紗が堪らなく尊い透なのでした。
「おばさん、杞紗は?」
「杞紗は今日、紫呉さんのお宅に泊まってるの。杞紗は本当に透さんのことが好きみたいね」
「ふーん・・・・・・・・・」
杞紗の母と少年の会話。少年は解せない様子です。
「何まじて拾ってんのさ愚か者!アイデンティティーとかポリシーとか持ってないわけ?回れって言われたら回るわけ?転べって言われたら転ぶわけ?やだやだ主体性を持ち合わせない人間って!ねぇ、さっさと返してよ」
翌日、透の前に現れた少年の名前は、わざと落とした靴を透に拾わせます。
透が抱いた第一印象は「可愛らしい方」でしたが会話を重ねるにつれタジタジです。
「この俺がわざわざ会いに来てやったのに礼の一つも言えないわけ?あなた様ごときにこうして会いに来る人間なんて、すぐ察してくださいません?鈍いんだよボケ女!」
少年は十二支のひとりでした。
俺様キャラとか言う以前に生意気なク○ガキだぞ!!( ̄▽ ̄;)←
その後も透の事を「大したことない」「利己的な人間」などと馬鹿にする少年。
「マジで金持ってないわけ?財布の中見せてよ!」
「あっ」
「なんか薄汚れたカバン・・・。あ、でもこの手帳の色はいいね。俺深緑って好きなんだ。これちょうだい」
「あ、いけませんそれは!!」
「俺は草摩燈路。まぁもう会う事もと思うけど、一応名乗っておくよ。ものすごくつまらない時間をどうも」
おい待て泥棒!!!(;´д`)
「待ってください!その手帳にはお母さんの写真が入って!!・・・お、お母さんが攫われてしまいました・・・」
独特の表現に個性と彼女らしさを感じます。
大事なものを盗られてその場にへたり込む透です。バイトどころではありません。
「透?こんなところで何してるの?」
紅葉が偶然通りかかりました。
紅葉――――っっっ(´;ω;`)紅葉の安心感は異常
恋のライバルだから
燈路は何故か紫呉の家の階段前に来ていました。学校帰りの夾と鉢合わせます。
屁理屈な燈路と気の短い夾、どうなるかはお察しのとおりです。
透「燈路さん!!手帳っ、手帳を・・・!その手帳には、お母さんがっ・・・」
夾「!」
追いかけてきた透の言動で夾はなんとなく察したようです。
「返してやれさっさと!」
「何言ってんの?そのボケ女が盗ってくれって頼んだんだよ」
「ボケ女だ!?調子乗んのも大概にしとけよ!」
「夾くん!」
「幼児虐待の罪に問われたいなら勝手にすれば?」
「ぐっ・・・」
「ヒロちゃん・・・」
透と夾の言葉でも止まらなかった燈路の暴走は、駆けつけた杞紗の言葉で止まります。
杞紗の隣には紅葉も居ました。
「なるほどね。全部うさぎの差金ってわけ・・・」
紅葉は燈路の弱点が杞紗だと知っている?
杞紗に言われてようやく透に手帳を返す燈路です。(投げるなぁ!!
「ヒロちゃん、どうしたの?どうしてそんなっ・・・。悲しくなるようなこと、するの、嫌だよ・・・・・・」
「”お姉ちゃんお姉ちゃん”ってなんだよ!!いつもボケ女の話ばっかしてさ!!」
嫉妬じゃないか( ̄▽ ̄;)
「そりゃ、俺は杞紗が大変な時に何もしてやれなかったけど・・・!俺だって、俺だって杞紗の事、すごく、すごく心配してっ・・・・・・・・・・」
「!」
ふたりの様子を見て納得する紅葉と透です。その隣で状況を把握できない夾(笑)
「燈路は透にやきもちやいてたんだよ。背伸びしても燈路はやっぱり小学6年生だもん。不器用なのね」
恋する男子の顔でした。
素直になれなくて空回りするお年頃なのか。
透「さしずめ私は恋のライバルだったんですね」
紅葉「透は辛い立場ね~」
夾「????」
夾鈍すぎる(笑)
杞紗「でもヒロちゃん・・・、お姉ちゃんにも、ちゃんと謝って・・・」
透「いいえ!謝っても許しません!燈路さんには罰を頂きもらいます!」
燈路「何さそれ。何をさせるわけ・・・」
透は燈路に抱きつきました。抱きしめの刑です!
紅葉「燈路が何年か気になってたのね~」
「改めまして、よろしくお願い致しますです!燈路さん!」
あらかわいい羊(*´∀`*)モフモフしてぇ
透(新たに出会った十二支のお一人は、とても利発で、でもやっぱり幼くて。たどたどしくも可愛らしい声をしている男の子でした)
生意気小僧を最大限マイルドに表現しました。さすが透です。
どんな態度をとられようが、相手の良い所を探せる透は素晴らしいですね。私も見習いたいです(´-ω-`)
燈路の後悔
それからというもの、休日になると燈路は杞紗と一緒に紫呉宅へやってくるようになりました。生意気で屁理屈な態度は相変わらずです。
紫呉に言わせると、燈路は反抗期真っ只中らしい。
「・・・・・・・ヒロちゃん。ヒロちゃんは、お姉ちゃんが・・・・・・嫌い、なの?」
「好き、ではない」
「じゃあ、どうしてここに連れてきてくれるの?」
「杞紗は・・・杞紗はあいつのことが、好きだから・・・・・」
「うん・・・。私、お姉ちゃんのそばにいると、温かくなるんだ・・・」
杞紗の言葉を聞いて複雑な気持ちになる燈路です。透と顔を合わせて睨みつけます。
「ごめんなさい。ヒロちゃん、根はとっても、優しいの・・・」
「おふたりは本当に仲がよろしいのですね」
「私、ヒロちゃんには嫌われてると思ってた。私がまだ小学生だった頃はよく、遊んでくれたんだけど・・・。急に余所余所しくなって」
理由が分からなかった杞紗は、燈路に「心配していた」と言われて嬉しかったのだといいます。
はとり「燈路はまだ、それを慊人に言ったらどうなるなんて考えもつかないだろうし敢えて口にしないと怖かったのかもしれない」
燈路は言いました。杞紗のことが大好きだと。
はとり「結果、慊人は杞紗に全治2週間の怪我を負わせた」
紫呉「ボコボコに殴っちゃったわけね・・・」
慊人なにやってんの!?((((;゚Д゚))))
燈路は杞紗をこれ以上傷つけないために極力近づかないようにしていました。その間にいじめられて、現在に至るそうです。
「自分が原因で大切な人が傷ついたなら、臆病にもなるからね」
「燈路は自分がしたことに対する憤りを、どうしたらいいのか分からないのだろう。慊人は責められないからな」
「それで透くんに八つ当たりですか」
大切な人が一番困ってる時に何もできなかった後悔もあるのでしょう。
一連事件のことは紫呉も知りませんでした。
「意外だな。慊人はお前になんでも話していると思っていた」
「結局僕も信用されてないのさ。―――好きにすればいい、どうせ最後に思い知るのはあっちなんだ・・・」
紫呉の悪い顔だ。
はとりは慊人の八つ当たりまで透が受けないかと心配するはとりです。燈路の八つ当たりとはレベルが違うだろうことは想像に容易い。
杞紗「私、公園て好きだよ」
燈路「許してやろう」
透「ありがとうございます・・・!」
燈路にどこかへ連れて行け、と言われた透。所持金1535円の彼女が選んだのは公園でした。
映画とか遊園地とか贅沢言うな小僧!(´∀`)←
でも杞紗には優しい燈路です。
「いちご・・・・・・。あっ、でも」
「なにかお迷いですか?」
「バナナ・・・・」
「では半分こしましょうか!少し待っていてください」
クレープ屋台いいですね~(*´∀`*)
仲睦まじげな透と杞紗をじっと見つめる燈路です。
「・・・なんだかなぁ。なんであんたみたいにぼーっとしたやつにできたことが俺にはできなかったのかな?ねぇ、あんたってそんなにすごいわけ?どんなやつのどんな悩みでも解消させることができるわけ?どんな苦しみや悲しみでも消せるわけ?救うことが出来るわけ?」
どうやら草摩家で「本田透」という人物は「そう言う奴」だと噂になっているらしい。
透は否定しますが。
(大好きで、大好きだって気持ちを貫きたくて。あの人にもそれを分かって欲しくて。なのに・・・。俺はずるい。大怪我させといて杞紗に何も言えなくて。あの人にも、言えなくて)
「なんで・・・なんでこんなガキなわけ?俺。何もできないくせに。ガキのくせに・・・!」
突然現れた透に嫉妬したり、そんな自分が情けなくて嫌いで、どうしようもない燈路。
(こんなんじゃなくて、もっと立派な大人になりたいのに・・・)
屁理屈と小生意気な性格の裏には、彼なりの葛藤がありました(´・ω・`)
王子様になってやる
透「―――自分はまだ子供だと、自分で認めるのは怖くて、避けてしまう人も多いって、お母さん言っていました」
本日のセラピータイムだ!!
「だからちゃんと認めることができる人はとても、勇気を持っているって」
「草摩燈路さんは何もできなくないです。草摩杞紗さんを守る素敵な王子様になっていけます」
(だって燈路さんの胸の中にちゃんと、勇気があるのですから)
慊人の前で自分の気持ちを貫いた勇気も、自分を未熟な子供だと認める勇気も。
「つまり―――今の俺はまったくもって王子様的存在じゃないって、そう言いたいわけ?」
「え!?いや、そういうわけでは!!」
「ま、その通りだけどね・・・。でもまぁ、クレープ代の価値くらいはある説教だったから、今日は特別に奢ってあげるよ」
これはデレてる・・・のか??
燈路(恥ずかしい奴。何が王子様だよ。なんの確証もないくせに好き勝手なこと。もしなれなかったら責任とってくれるわけ?なれやしなかったら―――)
杞紗「ヒロちゃん、どうしたの?嬉しいこと、あった?」
(見てろ。なってやるから。絶対に――!)
第一印象「生意気小僧」でしたが杞紗が言ったとおり根は優しい子!大切な人を守りたくて、これ以上傷つけたくなくて、後悔と自責の狭間でどうすればいいのか分からなくて、八つ当たりするしかなかったのか。幼さゆえですね。
慊人による杞紗フルボッコ事件も明らかになりました。
カナの時もそうだったけれど、十二支の愛を受ける人間が許せないのか?
燈路が透に八つ当たりしたのと、慊人が杞紗に八つ当たりしたのは「愛」の種類違いとはいえ性質が似ているように見えなくもない?
それに対する紫呉の反応もやっぱり気になるな~。
ひとまず燈路は透の言葉に背中を押されたようです。頑張れ!目指せ王子様!(*´∀`*)