前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…
- 虎の十二支・草摩杞紗は学校でのいじめが原因で不登校になっていた。精神的に追い詰められ、話すこともままならない状況で透の優しさに触れた彼女は少しずつ心を開いていく。
- 「いつかはダメな自分に立ち向かっていかなくては。たくさん落とした涙もいつか報われるように」。理由は少し違えど、由希も以前、杞紗と同じような状態になったことがあるのだという。由希は生徒会長後任を引き受け、杞紗は学校へ。互いに心を奮い立たせた二人は、小さくも確かな一歩を踏み出すのだった。
- 今回は…透に会うために紫呉宅へやって来た草摩利津は、申の十二支だった。何かにつけて「ごめんなさい」が止まらない利津。そんな様子を見かねた紫呉はごめんなさい禁止令を発動するが…。
【フルーツバスケット 19話】ごめんなさいーっ【アニメ感想・名場面】
ごめんなさい星人襲来!
「先生!?いるんでしょ!先生ーっ!!今日締切ですよ!」
『無性にたこ野郎のたこ焼き食べたくなっちゃってね~』
「今日締切ですよぉ!」
『あれれ~?そうだっけ~?』
開幕みっちゃんが大変です(笑)
先生が家の中に潜んでいると知らぬみっちゃんは、たこ野郎を目指して行ってしまいました。
すれ違いざま、和装の女性とすれ違います。
「すみません、私は本当にいつも人に迷惑をかけてばかりで…あぁ、息をしているだけでも申し訳ないくらいなのにお手伝いさせて申し訳ございません…。謝りますぅ!世界中に謝りますぅ!ごめんなさいーっ!ごーめーんーなーさーいー!!」
透は家の前で和装の女性と出会います。
既視感があると思ったら、旅館の女将さんに似てる!ということは…
透「―――りっちゃんさん!?」
りっちゃんは女将さんの子供でした!
謝罪の嵐です。落ち着いて(笑)

紫呉「珍しいね~。弱気なりっちゃんが自分から訪問してくるなんて~」
りっちゃん「はい、あの、すみません……」
りっちゃんは十二支のほとんどが会ったという透に会いに来たのだそうです。ちゃんと挨拶しなければ失礼なのでは、と。礼儀正しく友好的です。向こうから来てくれるのは嬉しいな~(*´∀`*)
(申年のりっちゃんさん、やっとお会いできました。女性の方だったのですね)
そしてとても美人さんだ!
声が少し男性っぽいのは気のせいかな?
「初めまして。草摩利津と申します。先日は母がお世話になりました」
「いいえ、こちらこそ。本田透と申します」
利津は手土産を携えていました。
「果物にしようかと思ったのですがお好みがわからなかったので果物の本にしてみました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「???」
「えっ、えっ?すみませんダメでしたか?ご迷惑でしたか!?ごめんなさいーっ!!」
変化球な手土産だ(笑)
本音を言うと果物の方が良かった紫呉です。
利津「やっぱり私はこのお宅を訪れるべきではなかったんですねぇぇ!!」
紫呉「そんなことないって~」
透「そうですよ!私は本当にりっちゃんさんにお会いしたかったんです!ですからこうして会いに来てくださったことが本当に、本当に嬉しいんですっ!」

「ありがとう…ございます…」
笑うとさらに美人さんです。
もうすぐ社会人になる利津は、女将に似てパニックになりやすい性格でした。
「りっちゃんも、もっとしっかりしなきゃ、とか思ってるんでしょ?」
「もちろんです!もっと自分に自信が持てるようになりたい!そしていつか、綾兄さんのように自信に満ち溢れた人になれたらなって」
それは間違った目標だ!!(断言)
「ていうか、君はすぐ謝りすぎなんだよ」
「す、すみません…」
「ほらそれ!」
紫呉はすぐ謝るのをやめるように言います。
「透くんも応援してくれるよね」
「はい!」
「(私のために…なんと心優しき方々…)私、チャレンジさせて頂きます!」
やっぱりごめんなさいって言っちゃう
由希が帰ってきました。チャレンジスタートです!
「由希さん」
「?」
「面立ちが綾兄様に似てきましたね」
「ごゆっくり」
「え?!私何か余計なことを!?」
「別に」
「いやああああ!ごめんなさいーっ!」
夾が帰ってきました。気を取り直してもう一度!
「あの~、夾さん。よかったですね」
「?」
「由希さんと一緒に生活されるほど仲良くなれたのですね」

「「仲良くない!!!!」」
「ひいいい!ごめんなさいーっ!!!」
綺麗に地雷を踏んでいく利津でした(笑)
「ごめんなさい帰ります!私ごときが長居してごめんなさいーっ!」
「待ってください!」
咄嗟に利津に抱きついた透。利津は煙に包まれて猿の姿になってしまいました。
「な、なななななぜ女の人なのに!?変身するのは、男の人に抱きつかれた時なのでは…??」
利津は男でした( ̄▽ ̄;)
声にも納得です!
「昔から女装してるんだよね」
「そうだったんですか。でも何故女装を?」
「落ち着くんです、女装してると。それこそ最初はほんのお試し程度だったんですが……」

「女装すると安心することに気づいてからはやめられなくなってしまい」
ただの美少女じゃないか
「すいません、こんな自分が恥ずかしいです……」
「そんなことないです!むしろとっても似合ってます!お綺麗です!」
そうですよ!何も恥ずかしくないですよ!
「でも、これから社会人になって女装して通勤するの?」
「やっぱりダメですかね…」
あー、そういう問題も出てくるんですね(´・ω・`;)
自然体でいることすら難しい。周りの理解がないと苦労は倍ですよね…。辛いなぁ…。
図太く生きる
「先生!先生ーっ!!」
先生がたこ野郎に居ないじゃないか!ということは自宅だな!?的な流れでみっちゃんが再びやってきました。
「りっちゃん!そこ閉めて!早く!」
「は、はい!」
「先生!いるんでしょう先生!さっさと出てきてください!出てこんかぁ!先生ーっ!」
「紫呉さん、あの方は一体?!」
「うん。いわゆる…ストーカーってやつだね」
おい(笑)
「えっ!?ストーカー!?」
「家までバレちゃってほとほと困ってるんだよ…」
紫呉はひらめきました。
「りっちゃん、追い返してくれない!?これはまたとないチャンスなのかもしれないよ!無事ストーカーを追い返すことができたら君は大いなる一歩を踏み出すことができるのだ!」
人の良い利津は紫呉に騙されてストーカー撃退に向かいました。
しかしほどなくして嘘がばれます。
「やぁみっちゃん、ごきげんよう~」
「せせせ先生ーっ!なんで普通に出てきてくれないんですかぁ!??」
また遊ばれたみっちゃんでした。

「はあぁぁ~~~っありがとうございますぅ!!」
完成原稿に歓喜するみっちゃんです。可愛い(笑)
みっちゃんが担当さんだと知った利津は仕事の邪魔をしたことを謝罪します。
が、その勢いで透が運んできたコーヒーにぶつかってしまい、原稿はコーヒーまみれになってしまうのでした。
「お、おい!?何やってんだ!?」
「あぁ、神様仏様、私が犯した罪を許すことなかれ…」
「りっちゃんさん!」
気づけば屋根の上に立っていた利津です。
「担当さんお命よりも大切な原稿を泣きものにしてしまいました。もはや死をもってを持って償うよりほかありません。さらに私はみなさんの期待を無残に裏切りました。何度もチャンスを頂いたのに。あぁ、どうしていつもから回って周りを困らせ迷惑をかけてばかりなのでしょう……。ずっとこうなんです。子供の頃から。物の怪憑きというだけで迷惑をかけているのに、尚且つ弱虫で軟弱でドジばかりして。両親は私のせいでいつも謝ってばかり…」
謝る両親の背中をいつも見ていました。
『ごめんね…ごめんね…。父さんだって母さんだって謝りたくなんかないよね。頭を下げずに済む子供が欲しかったよね……』
利津は昔から優しい子でした。だから周りに迷惑をかけることに人一倍罪悪感を覚えてしまうのかもしれない…(´・ω・`)
何の役にも立たないくせに生に図太い自分が腹立たしくて堪らない利津。
透は屋根に上って説得を試みます。
「みつけようとしているのですよ。きっと心の中で一生懸命見つけ出そうとしているのですよ。生まれた理由を。自分の力で!」
亡き今日子は言いました。透を生んで良かった、透がいるから毎日笑って生きていける。
透は答えます。お母さんに会うために生まれてきたんだ、と。
「初めから理由を持って生まれてくる人なんていないのかもしれないって。自分で見つけ出して自分で決めるものかもしれないって思うから!例えばっ…例えば夢や仕事や誰かの中に、自分で見つける理由は曖昧で不確かで不安定かもしれないけど。なくしてしまうこともあるけれど…!生きている限りはやっぱり理由が欲しいです。欲しいです!!私も!」

「それでできることならやっぱり私は―――誰かの中に見つけたいです」
誰かの為に生きられるような自分になりたい。だから図太く生きていい。
「図太く生きていたら、いつか誰よりも一緒にいたいと願ってくれる人に会えるかも知れないですから」
「・・・・・・・・・・・見つけられるかな、こんな私でも。いつか、見つかるといいな」
利津も透と同じ答えでした。
いつか出会うあなたのために
「はっ!原稿は!?」
「今書き直してますよ~。あと一時間くらいで終わるからたこ焼きでも買ってきてよ」
紫呉の計らいで利津はみっちゃんについていくことに。
帰り道で、利津は原稿を台無しにしたことを謝罪します。みっちゃんの口から出てきたのは利津に対してではなく先生への不満でした。
利津より紫呉の方が迷惑かけてますからね()
「私、この仕事向いてないんですね……」
「え?」
「すぐパニックになって冷静な判断ができなくなって、結局いろんな人に迷惑をかけて…。こんな自分が本当嫌になります」
「……私は…。子供の頃からずっと、周りに迷惑かけて生きてきたんです。だからずっと自信がなくて、私なんか生まれてきた理由がない、必要のない人間だって思っていました」
みっちゃんと利津は似た者同士でした。
「でも、それでも図太く生きることにしたんです。だってこんな私でもいつか生まれてきた理由を見つけられるかもしれないから。必要としてくれる人に出会えるかも知れないから。といってもこれ、人の受け売りなんですけどね…」
でも利津の言葉はみっちゃんに確かな元気を与えました。
紫呉宅で原稿も回収し、みっちゃんの仕事が一段落します。お疲れ様です。
「りっちゃんさん、本当にありがとうございました!」
「あ、いえ…元はといえば私が…」

「あの、もしよろしければ―――私とお友達になってくれませんか?」
「え…?私なんかで、よろしいのですか?」
「はい!是非!」
まさかの友情展開だ!!
「今度着付けとか教えてください!私もりっちゃんさんを見習って女子力をアップさせたいな~と…」
「みっちゃんみっちゃん。りっちゃんは男だよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・えっ!?えぇっ??」
「ごめんなさいーっ!こんな格好ですみません!」
「いえ、りっちゃんさんお綺麗だからてっきり!」
「きれいだなんてそんな!あぁっ、気を使わせてしまい!!」
やっぱりこの二人似てますね(笑)
((言えたらいいな。君のために生まれてきたんだって。いつか言えたなら。その言葉を、まだ見ぬ誰かが待っていてくれたなら))

しつこいくらいに「ごめんなさい」を連呼する利津ですが、根底にあるのは「迷惑をかけたくない」という他人への心遣い、そして不甲斐ない自分への腹立たしさからくる自己否定でした。でも透の言葉はさっそく彼女(彼?)の心の一部になって、みっちゃんと友達になることができましたね。
いつか出会う「誰か」のために生まれて生きていく、ってとても素敵な言葉だ(*´∀`*)
そして次回予告は初めて聞くお声のような…?!新しい十二支が来るかも!