前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…
- ファティマの犠牲と引き替えに、パンタローネ、アルレッキーノを破壊した鳴海はついにフランシーヌ人形へと辿り着く!だがフランシーヌ人形は自らを「フランシーヌ様に作られた影武者だ」と告白する。
- それから数日後、勝の安否を心配していたエレオノールの前に鳴海が現れる。記憶をなくし、元しろがねの老人フーに「本物のフランシーヌ人形=エレオノール」だと教えられた鳴海は彼女に襲いかかり…!?
- 今回は…町田サーカスを去った勝は、父・才賀貞義の別荘跡を訪れる。そこで「管理人」を名乗る男に、鍵の束と一通の手紙を手渡されるのだが…。
【からくりサーカス 15話 アニメ感想】はじまりの場所へ
父の陰謀!?
久々に勝のターンですね。元気そうで安心しました。
(母さんは愛人だったから、お葬式は僕一人だった。そして弁護士さんにあるところに連れて行かれたんだ。そこで初めて父さんに会った。でも、鳴海兄ちゃん。どうしても思い出せないんだよ)

(思い出せないんだ。父さんの顔が―――)
心理的な”何か”があるのでしょうか?
父は勝を歓迎し、体を気遣ってくれました。優しそうなお父さんに見えます。
(それから僕は父さんと一緒に暮らすようになったんだけど、愛人の子は厄介者扱いだった。そんな泣いてばかりの僕の前に…)
『こらこら。男の子が泣いてちゃいかんなぁ』
『…だれ?』
『才賀正二。お前のおじいちゃんさ。新米のな』
勝の唯一の味方。優しかったおじいちゃん!
『もしお前が大人になる前にお父さんがいなくなって何か変なことが起こったら、あのカバンを持って逃げなさい。しろがねがきっとお前を守ってくれるだろう』
祖父と父の死後、その言葉は現実になりました。
(才賀の全財産を次ぐと分かった時から車道に突き飛ばされたり、上から物が落ちてきたり。僕がしろがねとお兄ちゃんと出会ったのはそれからすぐだった。そしてすべてが始まったんだ―――)
勝は始まりの場所、父のからくり屋敷を訪れます。
残っていたのは屋敷の焼け跡だけですが。
「鳴海兄ちゃん…」
屋敷跡を見ていると、管理人を名乗る男性が話しかけてきました。
「お屋敷が無いのに管理してるの?」
「才賀の前の旦那さんからお給金は先にもらってるからな。で、お前は?」
「僕はその…養子、なんです…」
「!!! 何だって!?名前は!?坊やの名前は!?」
「勝。才賀勝です」
直後、管理人は血相を変えて勝の腕を掴み、自宅に引き入れます。
一体何なんだ…!?(;´д`)
「まさか本当に来るとは…!」
「あの、なんでしょうか?」
「今から30年も前になるかな…亡くなった坊やのお父さんがな?変なことを頼みなさったのよ。”いつか勝という子供が来るからこれを渡してやってくれ”ってな」
勝が手にしたのは鍵の束。なんの鍵だろう?
というか…
「30年前…?」

(ちょっと待って…僕は今日、自分の考えでたまたまここへ来たんだよ?それを父さんはどうして…!?)
気味が悪くなってきました((((;゚Д゚))))
父が勝の行動を読んでいたような。勝が父の思惑通りに行動しているかのような…。
《今は勝よ。この鍵を受け取っているということは記憶の伝達に何らかの間違いがあったということだ》
父の手紙を読んでいきます。気になる事だらけです。
《今一度部屋にいけ。部屋の記号は――》
鍵の束に、それと同じ記号の物がありました。
勝「どういうことさ、記憶の伝達って!?間違いって!?」
ホラーな展開になってきた
屋敷跡に向かった勝は地下へ続く扉を発見。鍵を使って部屋に入ります。
厳重な入口のおかげでそこは火災を免れていました。
《記憶の伝達が完全ではなかった時のため、私はこの部屋を残しておくことにする》
「父さんの声だ…」

この蓄音機から、父の声がします。
《ここにお前がいるということはお前は自分のことが知りたいのだろう。なぜ自分が今の状態なのか?養子である自分になぜ父は莫大な遺産を譲ったのか?》
「そうだよ…!」
勝が親族から命を狙われる原因にもなりました。
《脳細胞の外側第一層から開始した脳の操作及びダウンローディングのどの段階でミスが生じたのか分からんが、再生が不完全になりうる可能性はあった》
「え…?何言ってるの父さん」
《故に私はお前の記憶を喚起させるためこの音声を残す》
「訳、わからないよ…」
???(゜д゜)勝と同じ状態になるしかない…。
《お前は才賀勝ではない》
「え…?え??」
《確かに以前はそうであったが、今は他の記憶、性格、知識をその脳に秘めた別人なのだ》
「ちょと…え?父さん?」
《脳の全ての情報は、電気インパルスに置き換え、別の脳にダウンロードできる》
超展開になってきました(;´д`)
才賀貞義の記憶・性格・知識を勝の脳にダウンロードさせるつもりか!?
息子の体を乗っ取るつもりなの!?
《だから才賀勝、いや、私は私に呼びかけるのだ。勝に全てが譲られたのではない。才賀貞義が、私自身に譲ったのだ。才賀貞義は才賀勝になったのだ。全てはひとつの目的のために計画されたことだ》
部屋あった靴も服も全部、勝にぴったりのサイズの物が用意されていました。
「父さん…でも僕は僕だよ。父さんの記憶なんて覚えがないよ!?」
《私の記憶が完全に再生しない時のための刺激として、以下にダウンロードの手順を示す。片方の椅子の頭部にあるものは、私の脳の情報を読み取る操作線だ。もう一方は日常のデータに基づいたプログラムが入っている。この両方を勝の脳に埋め込んだ生体チップへとダウンロードする。これで私であるお前の完成だ。お前は私なのだ》
誰がダウンロードなんてするか!!(´・言・`)
でも逆に、ダウンロードさえしなければ才賀勝としての意識は保たれるんですよね…?(じゃないと困る
《そうだ、万一のために慶祝物を置いておく。才賀家が研究してきたマリオネットよりずっと便利になっている》
そこには大きなスーツケースが3つ用意されていました。
「じゃあ、父さんは…。母さんが死んで僕を引き取ってくれたのも…遺産を僕に残したのも…初めて会った時、僕を気遣ってくれたのもみんな…僕の体に入るために…!」
《今は勝よ。お前は体も丈夫に育ったようだ。頭もいい。父さんはお前を誇りに思うよ》
そういう問題じゃないんだよ!(;´д`)
ていうか”今は勝よ”ってそういう意味だったんですね!
《さぁ思い出せ。お前は才賀貞義であることを。思い出せ、思い出せ、思い出せ、思い出せ―――》

「思い出せ」
ここ「ヒェッ」ってなりました((((;゚Д゚))))
とにかく不気味な展開です。
貞義が残したマリオネットとグリフォン
「僕は一体、誰…?」
放心状態になるのも無理ないですね…。
外に出ると、二人の男が勝を待ち構えていました。
「え、何?」
「よくもそこまで成り代わったものだな。才賀貞義!」
「ちょ、ちょっとまって…」
「お前が”あれ”を生き延び、万が一才賀勝の体を得た時にはここへ来るかもしれぬ。正二様が仰った通りだ」
「正二様って…おじいちゃんのこと?誰なのおじさんたち!」
男たちは、勝が既に才賀貞義になっていると思い込んでいるようです。話を聞いてくれません。
「今日ここが、お前の墓場だ!!」
「じゃ、じゃあおじさん達は!?」
「そうだ。黒賀の里の人形遣い大恩ある正二様の名のもとに貴様を殺す!!」
黒賀のマリオネットが襲いかかってきました!ヽ(´Д`;)ノ
間一髪で地下室に逃げ込んだ勝は「慶祝物」に手をかけますが…。
「開かないの!?どうして?空いてよ!空いてよ!!」
『何やってんだよ貞義様!』
「!?」
『鍵穴の横に両手用の穴が開いたよ!そこに手をいれるんでしょ!』
誰の声ですか!?
勝が指示通りにすると、スーツケースからマリオネットが出てきました!
「お、重い!」
『子どもが使うなら思いっきり力を入れなきゃ!』

一撃で敵のマリオネットを破壊します!強い!
「これが、貞義が自分で作り自分に残した人形か!くそっ!」
黒賀の人間は立ち去ります。
『よ~し!何とかなったな貞義様!』
「さっきからの声、誰なの!?」
『自分はあんたに作られたグリフォン!」

「貞義様が勝に記憶をダウンロードした後、何かのミスで思い出せない時、何かとお世話をする係さ!」
「グリフォン…??」
声の主のグリフォン。助けてくれたし、一応は味方っぽいですね。
「済まぬ。人形を使わせてしまった…!だが。これであの子供が貞義である事が証明された!」
「ですね!普通の子供が操り人形を使えるはずがない!」
勝は使えるんだよなぁ…( ̄▽ ̄;)
グリフォン「どうやら貞義様、自分の見るところ、あんたの記憶はこの子供の中で全然戻ってないよ!」
勝「えっと…。そうだ、あの人たちを追わなきゃ。聞きたいことがたくさんあるんだ。父さんは何者だったのか?なぜ父さんが狙われるのか!」
グリフォン「追っかけるなら手はあるぜ!まだ残ってるだろ、人形が!」
おじいちゃんが生きてた!
同時刻、黒賀の屋敷は慌ただしくなっていました。
「本当なのか!?お目覚めになったとは!」
「あぁ。実に9ヶ月ぶりだ」
「ご容態は」
「安定していらっしゃる。安心せい」
「心配かけたな、黒賀の衆…」
「!!とんでもありません!我らはあなたに大恩ある身。いかなる時もあなた様のために働きまする」
「貞義は…社会的に私の息子だったあの男は死んだのだろうか…?」
「実は今日、軽井沢の別荘に少年が現れたとの報告を受けました。才賀勝、と名乗ったそうです」
「確かかね…?」
「現在人形遣いのてだれを送っておりますが。普通の少年であればもとよりあの屋敷を訪れる理由がありません。という事は――」

「なんということだ!!あやつはあの戦いを生きながらえたのか!?そしてついに、ついに勝の脳に自分の心をダウンロードしてしまったのか…!?」
黒賀衆を前に話していたのは才賀正二でした!Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)
生きてたんですか!?
「勝…不憫な。おじいちゃんは何もしてやれなかったな…。長、すまぬが頼みがある、あの男にどうしても尋ねたいことがあるのだ」
一方の勝は、グリフォンとともに飛行型マリオネットで黒賀の男達が運転するトラックを追跡中。しかしトラックの荷台から放たれたネットに掛かり、捕まってしまいます。
『お前が才賀家の本当の子じゃないからといって気にするな!あの蛸みたいに飛び上がれ!』
『…うん』
『ほら、また遠慮する!いいか?言いたいことはなんでも言わないとダメだぞ』
『まさかねぇ、お元気そうだったのに』
『なんでも趣味の山歩きで遭難だとか』
『うぅっ…、おじいちゃん…おじいちゃん…!』
祖父の夢を見た勝は、黒賀の屋敷で目覚めます。
「あ…おじいちゃん!?」
死んだはずの祖父と再会するなんて!
勝(貞義)を連れてくるよう、正二が頼んだようです。
「生きてたんだね!?」
咄嗟に駆け寄る勝ですが…
正二「止まれ貞義!!」
祖父の厳しい声に足が止まります。
勝は貞義じゃないって言ってんでしょ!(´;ω;`)

「おじいちゃん…?」
先の優しいおじいちゃん像からの落差がキツいです。
唯一の味方だった祖父ですが、今は…!?

正二おじいちゃんが生きてたのは予想外でした!「山で遭難死」は嘘?上半身だけになってたけど一体何が…!?(;゚д゚)
才賀貞義の恐るべき計画も明らかになりました。
そこまでして自分の心を保持したい理由が気になります。
勝にはいつチップを埋め込んだんだろう?
正二の本当の息子でもないみたいだし。そもそも勝の本当の父親なのか…?
全てが疑わしくなってきますね。まだまだ謎が尽きません。
勝の誤解は解けるのでしょうか?貞義扱いされてしばらく辛い展開が続きそう(´Д`;)ノ