【フルーツバスケット 18話 アニメ感想】杞紗ちゃんを応援するしかない!大切なのは弱さゆえの…

前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…

  • 透と親しくなっていく魚ちゃんだが、そのせいで透によからぬ噂が立ってしまう。しかし透はそんな周りの目も気にする様子もない。魚ちゃんは「透が自慢に思ってくれるような親友になりたい・とレディース抜けを決める。
  • 制裁という名目で仲間にリンチされる魚ちゃんを救ったのは今日子さんだった。今はもう居ない今日子さんと、彼女が残してくれた透、そして花ちゃんとの絆。大切な友を得た魚ちゃんは更生し、父親との関係もすっかり良好になって荒れた生活から抜け出すのだった。
  • 今回は…撥春が連れていた虎の物の怪憑き・草摩杞紗はいじめが原因で不登校になっていた。話すことすらままならなくなり、母親との関係にも亀裂が生じるなか、透の優しさが少しずつ杞紗の心を溶かしていく。

【フルーツバスケット 17話 アニメ感想】透の親友になりたいんだ!うおちゃん更生、今日子さんとの大切な思い出!

2019.07.27

【フルーツバスケット 18話】大切なのは・・・・・【アニメ感想・名場面】

 虎さんです!

由希「雨、止みそうだね。もう少し待っていようか」
透「はい」

外出先で雨宿り中の二人。

「そういえば期末だね」
「ですがその前に生徒会役員の選考がありますね。武井会長は、後任には是非由希くんを、とおっしゃっていましたが。由希くんはやはりお嫌ですよね」
「うん…。あの人も、ほかの人も何を期待しているのか知らないけど勘違いしてて困る。本当の俺なんてもっと。もっと…」

ふと本音を漏らしそうになる由希です。透にどれだけ心を許しているのかが分かります…。

「あぁ、由希だ」

びしょ濡れの潑春に偶然遭遇します。水も滴るいい男だ!
彼の腕にはとある動物が抱えられていました。

「探し物。こいつ、捜してた」
「かわいいネコさんですっ!」
「本田さん、この子は虎だよ…」
「えっ!?」
「草摩杞紗。虎。噛まれると痛い」

もちろんただの虎ではなく十二支の。

「初めまして!あの、私、本田透といいます…」

ガブッ

早速噛みつかれました(笑)

もっと大きいのを想像してましたが子虎だったんですね。滅茶苦茶かわいいです(*´∀`*)

紫呉家へ帰ってきた透たち。由希は杞紗に謝るよう言いますが…。

透「あのっ、私は平気ですので!」
由季「杞紗」
紫呉「由希くん。さっちゃんは話さないよ」
透「?」
撥春「話せないんだ。中学に入学してしばらくたったころからぷっつり」

原因は心でした。
言葉を封じ込めて、話さなくなって、不登校になって、今日は家から失踪したそうです。だから捜していたのだと、潑春は言います。

そしてそうなった本当の原因は、いじめでした。(最低だ

「がぶっ」
「痛ぇよ。何?怒ってんの?余計なこと話すなってか、ふざけんなよてめぇ。こっちはどれだけ心配したと思ってる。お前の親も今頃お前のこと探し回ってんぞ」

そう言われて、杞紗は飛び出していきました。透が後を追いかけます。

「なんか、随分気にかけるんだな。そんなに仲良かったっけ?」
「似てるからほうっておけないだけ。一度何も話さなくなった由季に」

これまた慊人が関係しているのでしょうか。

撥春「ぎゅーって体縮めて沈黙して、そうやって自分を守るしかできなかった由季に…」
由季「やめろよ!!!」
紫呉「そんなに怒ることかい?」
由季「怒ることだ!」
紫呉「恥ずかしいの?」
由季「ッ…!」

図星でした。火に油を注ぐ紫呉に、悪い癖だと指摘する撥春です。

「杞紗さん!こちらにいらしたのですね!」
「(ビクッ)」

杞紗を見つけた透。また噛み付かれて慌てふためいていると、ひとりの女性がやってきます。
杞紗の母親でした。

「探したのよ…。紫呉さんがね…わざわざ電話してくれたのよ。ねぇ…あなた何やってるの。周りに迷惑ばかりかけて、何してるの。何考えてるの。お母さんを困らせて楽しい?」

透は紅葉の言葉を思い出します。十二支の子を持つ母は不必要なほど過保護になるか、拒絶するかのどちらかが多い。杞紗の母は前者でした。

「ねぇ、なんでいじめにあってたこと言わなかったの…。なんで家出なんてするの…。どうして何も言わないの…。もう、疲れた。もう、嫌……」

母の顔は病んでいました。

杞紗と透を追ってきた由季は遠くからこの様子を見ています。
そして彼の顔もまた影っていく…。草摩家の人々に救いはないのですか…。

透「いじめられている、なんて、やっぱり言いづらいです。私も、言えなかったです。でもしばらくして知られてしまって…。その時、何やら私は馬鹿みたいに誤ってしまって。なにかとても情けなくて。いじめられるような自分が情けなく思えてきて」

透は何も悪いことなんかしてないのに…(´・ω・`)

透「お母さんに知られたのが恥ずかしくて。もし嫌われたらどうしようと考えたら怖くて」
由季(怖くて。そんな自分を知られたくなくて必死に虚勢を張って隠そうとして、そんな自分がもっと情けなくて、恥ずかしくて……)

喋れなくなってしまった時の自分と重ねる由季。

「だから、お母さんに大丈夫だよって言ってもらえたときとても安心したです。恥ずかしくなんてないって言ってもらえてとても安心して、また泣いてしまったです。杞紗さんも同じ気持ちなのかもです」

誰よりも大好きなお母さんに。

「お母さんが大好きだから、言えなかったんですよ…」

透の言葉を黙って聞いていた杞紗の母は、ハッとします。ようやく娘の本心を知ることができたのでした。
お母さんもお母さんで、我が子に頼ってもらえなかった事が悲しかったのかもしれません。

返事をするように人の姿に戻った杞紗。しがみつかれた透は彼女を優しく抱きしめるのでした。

 透の優しさに救われる

「今日、色々あってね。しばらく預かることにしたんだよ」
「良いんじゃない?あの母親もかなり限界に来てたみたいだし、リハビリって感じで少し距離を置くのも」
「何が何だかサッパリ分かんねぇ。その杞紗はどこにいるんだよ」
「さっちゃんなら透くんにべったり」

杞紗は透の部屋で膝枕をしてもらっていました。すっかり熟睡してます。

「なんか、全然離れようとしなかったね。重くない?」
「いいえ」

隣には由季もいます。

「……いいな、杞紗」

い、いいな…だと!?

「っ!?あ、あの」
「少しだけ」

「少しだけ、こうさせて」

いやもうあの、顔がいい、顔がいいです(
女性視聴者キュン死にです!!

由季(いつも弱い自分が恥ずかしくて。でも大丈夫だよって言って欲しい。それはきっと強くなりたいと願う勇気に。支えになってくれるから)

もしかすると透は杞紗だけでなく、かつての由季にも寄り添っていたのかもしれません。

透(かっ、かわいいです~!///)

杞紗が居候になってから3日が経ちました。
杞紗はずっと透のそばを離れません。

透(つまりは、私を好いてくださっているという事で…)
紫呉「なんかひよこみたいでほのぼのだねぇ~」
夾「ウザくねぇのか、ああいうの?」

透「大好きですっ♥」
紫呉「嬉しいみたいだよ」

杞紗の顔も心なしか穏やかになっています。
しかし相変わらず、話すことはできませんでした。

「杞紗さん、お好きな場所を指してくださいっ」

透はあみだくじで今晩の夕食を決めます。

「じゃ~らじゃ~らら~」
「何だその歌は…」
「はい、決定しました!今晩は~~~~ニラ玉です!」
「言うようになったじゃねぇかお前も…!せいぜい頑張って作れや!」

夾大ピンチ(笑)

その優しさが温かくも辛くもあり…

後日、透は由季、撥春、紅葉と屋上で昼食中です。

杞紗との穏やかな日々が続きますが、このまま、というわけにも行きません。
これからどうするのか、本人も考えているだろう、と撥春。

「根が真面目なぶん考えなくて良いことも考えそうだし。だからこそ自分をあそこまで追い詰めちゃったんだろうけど…」
「あと、母親もね」
「!」

紅葉は不安を隠しきれません。

透「紅葉くん、杞紗さんのお母さんは大丈夫ですよ」

昨夜、電話がありました。

我が子は元気にしていますか?ニラ玉が大好きなんです…。と。

「それって、杞紗のムッティ、杞紗のこと想ってるってことだよね?じゃなきゃ電話なんてしないよね??」
「はい」

「そうだよね!」

紅葉……(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)

杞紗が自分と同じ辛い思いをしないか心配でたまらなかったんですね…。そうじゃないと分かってこんなに安心して喜んで……。

「それにしても何が理由でいじめられているのかな」
「なんだっけ?」
「おい」
「僕、知ってるよ。おばさんたちが噂してるの聞いたの。杞紗は絶対教えてくれなかったけど。あのね、最初はね、見た目だったって」

他とは違う目や髪の色…。
下らない理由ですが、物の怪憑きたちは妙に納得します。

ちなみに白髪の撥春はブラックになって周りを端から殴り飛ばしていました。
オレンジ髪の夾は相手を半殺しにして返り討ちにしていました。

短気&単純な性分はこういう時有利です!()

「杞紗も頑張ったんだって。この色は仕方ないんだよ、って。そしたら今度はみんなから無視されるようになっちゃったんだって」

なんで…?

「でね、そうやって無視するのに、杞紗が何か言うと笑うんだって。クスクス笑うんだって」

喋れなくなったのも無理ないです。というか喋れなくなって当然です。

そんな経験がない紅葉は、想像するしかできませんでした。でも想像してみました。

「僕が何か言う度にクスクス笑われたら、どんな気持ちになるだろうって。それはとても…悲しい気持ちなの」

実際に経験したら、想像を絶するほど悲しくなるに違いない。

由希(笑われるだけの自分。そして臆病になっていく、何も言えなくなる、それが周りをイラつかせるとわかっていても。目の前が真っ暗になる。窒息していく。心が、言葉が死んでいく…)

撥春が言ったとおり、杞紗と由季は似ていました。

「弱いことがいいことなんて思わないけど、強ければいいとも思わないんだ。社会は弱肉強食っていうけど、俺たちは動物じゃなくて人間だよ…」

十二支の彼らも、人間です。

透「はい」
由季「!」

「はい!」

透の言葉と笑顔は、本人が気づかぬ間に由季に勇気を与えます。

 大切なのは

放課後、撥春は紫呉家を訪ねました。杞紗の様子を見るためと、彼女に担任からの手紙を渡すために。

「”草摩さん、元気ですか?そろそろ学校に来ませんかクラスのみんなも草摩さんがくるのを待っています。先生も相談に乗りますし、もっと積極的にみんなの輪に入りましょう”」

何一つ状況を把握していない先生です。いや、知っていて言ってるのか?
杞紗だけが問題だと思っている。

クラスメイトが彼女の登校を待っているわけがないのに。待っているとしてもそれは良くない理由です。
おまけに「もっと積極的にみんなの輪へ入りましょう」って、これほど残酷な言葉がありますか?(´-ω-`;)

撥春は呆れて溜め息をつきます。

「”そしてなにより大切なことは、草摩さんが自分を好きになることですよ。自分のいいところを見つけて、自分を好きなことです。だって自分を嫌っている人間を他人が好きになってくれるはずがないでしょう?”」

自分を変えるのは自分しかいない、という前向きなアドバイスにも見えますが、教師は遠まわしに、原因が杞紗にある、と言ったのでした。

「うわ、本当に反吐だった」
「……俺。俺も。杞紗みたいに話さなくなった時があるよ」
「!」
「原因は少し違うけど。でも。自分が恥ずかしくて嫌いだって気持ちは似てると思う」

自分を好きになるってどういうことなんだろう?いいところって、どうやって探せばいい?
嫌いなところしか分からない。だから嫌いなのに無理やり探してもこじつけみたいで虚しい。

「そうじゃないんだ。そういうことじゃないんだ。誰かに、好きだって言ってもらえて初めて、自分を好きになれると思うんだ誰かに受け入れてもらえて初めて、自分を少し許せそうな。好きになれそうな気がしてくると思うんだ」

由季は透を思い出します。

「……うん……」

杞紗が言葉を発しました。

「嬉しかった………」

透の優しさは、杞紗の心を少しずつ変えていました。

「杞紗」
「杞紗はこれからどうしたい?このままでいいと思う?」
「ダメ…、ダメ。ちゃんと頑張らなきゃ、ダメ。もっと、どんどんダメな人間になっていく。仲直りできなくても、無視されても、でもちゃんと頑張らなきゃ、ダメ…」
「そうだね…。頑張ろう」

由季も杞紗と一緒に頑張ると言います。

「そしてまた悲しくなったり辛くなったら、ここにおいで」

ここには透がいるからです。

「久しぶり。やっと声、聞けた」

杞紗には透や由季だけでなく撥春もついてます!!

「………お姉ちゃん…!」
「っ!! うわぁぁぁぁぁんっ!杞紗さん~~~~!!」

杞紗に呼ばれた透はカバンを放り投げて杞紗のもとへ駆け寄ります。
感動と嬉しさのあまり号泣です(笑)

由季(ずっと逃げているわけには行かない。心は未だ凌駕されたままでも、いつかはダメな自分に立ち向かっていかなくては。たくさん落とした涙もいつか報われるように)

そして、まだぎこちない口ぶりの杞紗は紫呉宅を去っていきます。勇気を出して、戦うために。

由季も一歩ずつダメな自分に立ち向かっていました。逃げ回っていた生徒会長の後任を引き受けます。

「由季くぅぅん!僕のために~~っ」
「違います」

会長ブレないな(笑)

(別に急に強くなれたわけじゃないし、何かが変わった訳でもない。まだ震える体。だけど立ち向かっていこう)

(大切なのは、弱さゆえの向上心)

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今回も重いお話でした。現在進行形だから余計になぁ…(´;ω;`)
虎形態の時に噛み付いてたのは無意識の自己防衛だったのかな、と思ったり。
杞紗みたいな天使を虐めるなんて、それも外見が理由だなんて。ただの嫉妬でしょ!ヽ(`Д´)ノ
暴力なんかが絡むとまた対処の仕方も違ってくるのでしょうけど、杞紗の勇気と決断を応援したい気持ちでいっぱいになりました!

彼女と同じく弱い自分に立ち向かっていく由希。慊人のトラウマは未だ影をチラつかせます。そのうち克服できるといいな…。

杞紗だけでなく彼女の母親や由季の心も救った透。周りの人に与える良い影響は留まるところを知りませんね。
女子二人のコンビがかわいいの極みでした。是非また見たいです。その時には杞紗の傷が今より少しでも癒えていることを望まずにはいられません。
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