内容をカンタンに説明すると…
- 匣を手に入れたユーリィ、それを狙っていたビショップ。追いかけてきた制御の聞かないミハイル。ウィラード達も到着した。
- ビショップの手から手に入れたシリウスの匣を飲み込んだエフグラフは無限の力を得ることになった。
- 今回は…匣を奪ったエフグラフを追いかけてウィラードとミハイルが飛空艇の中に。力を手に入れたエフグラフの力は人智も超える。ユーリィも追いつき最終戦が開始される。
岸田教団&THE明星ロケッツ/シリウス《アニメ盤》 【CD+DVD】
【天狼 Sirius the Jaeger 12話】天狼の匣【アニメ感想】
力を手に入れたヴァンパイア
「教授!」
ユーリィは先に乗ってたウィラードが機関部乗っ取って高度を下げたことで飛び乗れました。
ユーリィ普通に跳躍力すごすぎですよね?
「貴様…匣を…!」
「そうだ。己が身を器とすることで匣の力を宿らせた。私の魂は今まさに匣の一つとなり人知を超えた存在となったのだ。フフフ…ハハハハ!」
エフグラフは力を手に入れてました。
「すごいエフ様!これでみんなの病気も治せるんだね!」
「くだらないことだ。この力があれば病の根絶など造作もない。だが最早どうでもいい話だ。私は生まれ変わったのだ。より強靭で高潔な血を宿した種族へと!そう…私はヴァンパイアを超えた真祖となったのだよ」
万能感でもうおかしくなってますか?
「エフ様…それでもエフ様はエフ様だよね?私達を病気から助けようとしてくれる優しいエフ様だよね?」
「そうだな。病などの怯える必要はない。真祖となったこの私と新たに盟約を結べばよい」
タマーラが怯えながら聞くがどうも返ってくる答えが思ったものと違います。
エフグラフは手短な下等ヴァンパイアと盟約を結ぼうとしますが力が強すぎて結ぶ前に灰になってしまいます。
「脆弱な…高潔な血には高潔な者こそふさわしいということか。ならばお前はどうだ?」
タマーラが狙われます…。そこへ現れたユーリィ!日本刀逆手持ちかっこいいです。
「ユーリィ・ジロフ!今更何しに来た?飼い犬になる心変わりでもしたか?」
「匣はお前が扱っていいものじゃない!」
「シリウスのものだからとでも言うつもりか?笑わせる。この偉大な力を5千年もの間使わなかったというのに。挙句の果てには封印だ。貴様等にくれてやった持ち主もさぞかし残念がっていることだろう。だから私が代わりに使ってやったのだ。むしろ感謝すべきではないか?」
おや、エフグラフの様子が…
「…なんだ…?なんだ…?これは…これも叡智…?違う!」
力の暴走ですね。エフグラフがゴリラみたいに!
「あれは一体…」
「飲み込まれたんだ…」
ウィラードが来ました。腹部に傷をおったウィラード。ユーリィは慌てて駆け寄ります。
「匣に秘められた膨大な力を制御できなかったんだ。ユーリィ。お前はなぜ匣の封印を解いたんだ?」
「父さんと約束したからです。匣と共に生きていくと。父さんが示したかったシリウスの新たな誇りが間違ってなかったことを証明するために。多くの種族と共にあろうとすることです。人間や…ヴァンパイアとだって」
「ユーリィ。お前に渡したいものがある」
「シリウスの…匣?」
「その対になるもの。ドッグビルの神殿奥深くで発見した。これは古文書にも書かれていないシリウス王家の者だけが知り得ること。おそらくこれで匣の膨大な力を抑えられるだろう」
ユーリィの手にもう一つの匣が手渡されました。
「ユーリィ。自分の信じる道を行け。その気持ちに駆らなず匣は応えるはずだ!お前ならきっとできる」
お父さん…ですよねもう。
兄との別れ
ゴリエフグラフさん、腕切っても再生。再生能力すごすぎです。
ユーリィとミハイルでエフグラフと戦います。最後の最後で兄弟の共闘が見られるとは…。
天狼兄弟のバトルシーン凄まじいです。
「匣の力に耐えきれなくなっているのか?」
再生能力が突如落ち始めました。
「いい加減に…返しやがれこのクソ野郎ー!!」
ミハイルがエフグラフの眼玉抉り、直接匣を取り出しました。
「一人じゃ何もできないから匣が必要なんだ!多くの種族と生きるために…そのためなら僕は!ヴァンパイアだって救ってみせる!」
ユーリィの叫び。
「ふざけるな…薄汚い狼が…貴様の施しを受けるくらいなら私は…高潔な死を選ぶ!」
そんなエフグラフの首が飛んでいきました。
「これで望み通りだろう」
最期を決めたのはミハイル。
「ユーリィ…俺は今幸せなんだよ…やっと…やっと母さんを殺したヴァンパイアの血から解放されるんだからな…俺がしてやれるのはここまでだ…ユーリィ…生きろ…匣と一緒に生きて…生きて…」
「きっと示してみせるよ。シリウスの新しい誇りを」
「ああ…やっぱりユーリィは強い…な…」
「兄さん…当たり前だろ…僕は…兄さんの弟なんだから…!」
ミハイルはあの病に侵されていたため灰にならずユーリィの腕の中で息絶えました。
ふたつの匣がひとつに。
「教授。ウィラード教授」
「それが…匣を持つ者の本当の姿か…」
「はい。僕はこの力をこの世界の為に使います。それがシリウス一族に託した者の願いだと思うのです。それを叶える事がこれからの僕の生きる道。でも僕もエフグラフのように匣に飲み込まれてしまったらその時は僕を殺してください。もう一人の父として」
「さよなら教授…いえ、父さん」
教授の記憶の中のような世界で二人は別れました。
「あいつは行ってしまった…神にも悪魔にもなれる力をたった一人で背負ってな」
ベッドで目覚めたウィラードは周りの皆にそう説明しました。
そして皆のその後…
「ほう。経営の勉強を」
伊庭さんが涼子お嬢様をどこかへ送っている様子。
「違う形でユーリィさんの想いに辿り着くために社会を知り世界に出て行こうと決めたんです。それが今の私がユーリィさんと共に歩ける一番の近道だと思ったんです」
学業をしっかり学んでいらっしゃる様子。
「我が国や世界の列強は今後も匣とユーリィ・ジロフを追い続けると」
運転する部下の言葉。
「結局この世界は痛い目に遭わないと何も変わらない。少年の背負った想いと比べとなんとも薄っぺらく滑稽なものか」
伊庭さんの言葉が身にしみます。世界は第二次世界大戦の前ですよね。
「シリウスの匣にまつわる謎の一つに5千年もの間匣を使った記述がなかったことが挙げられる。ドッグビルに行きつきそこで知った真実。それは匣本来の姿ではこの星の者には扱えないということだった。
そこで匣と対になるものが新たにもたらされた。それによりシリウス一族は匣の力を遣えることとなった。だがあまりの人知を超えた力に彼らはまだこの力を使う必要はないと判断した。未来のシリウスに託したのかもしれんな」
ウィラードが古文書で知ったことを明かしてくれます。
そもそも匣自体がこの星のものではない?そして滞在先に電話が。
「本部からだ。ハバロフスクでロイヤルズと思しき少女、そしてそれと共に行動している青年が目撃された。早く支度しろ」
「ユーリィと敵同士になるのか?」
「教授はそれでもいいんですか!」
「それは願い下げだ。だから急いでるんだが?」
それは…
「あいつを狙う世界中の誰よりも早く見つける。それができるのは我々だけじゃないのか?」
(ユーリィ…私は今お前に会いたい。会ってお前の進む道を見守りたい。迷惑だろうが仲間と一緒に会いに行くからな)
教授、これはお父さんですわ・・・。
ユーリィは列車に乗っていました。大事な時にはいつも列車が出てくる印象がありますね。
(僕はシリウスだ。そして僕は…世界を守り繋ぐ者…)
彼の右目が開かれた時そこには炎にも似た光が。
匣は絶対に右目に出る感じなんでしょうか。すごい覚悟を決めて生きるんですねユーリィ…。
毎度アクションシーンも作画もきれいだったのできれいに終わってもう言うことなしですね。
シリウスの匣をその身に宿したユーリィの後日談も知りたいところではありますが。
ミハイル、匣の力で助かるものかと勝手に期待してました…。死んでしまわれるとは…。
シリウスの生きのこりはほんとにユーリィ一人なんですね…。
ウィラード教授のお父さんっぷりが素敵でした。息子大好きすぎなお父さんじゃないですか!
無事にユーリィと再会できますように。