「いいかい環くん、僕は大人だから君みたいな振る舞いはできないんだ」

「いい子ちゃんに見てもらいたいだけだろ。学校にもいるよそういう優等生」

「残念だったな俺とうまくやってヤマさんに褒めてもらえなく…」

「！」

「じゃがいもを握って…ピーラーを構えて、上から下に向けて下ろして、
芽はピーラーの角で取り除いて…」

（脅迫しやがって…）

「もう一度言おうか？」

「やるよ！やります！」

「さ、みんなたくさん食べて。お腹いっぱいになったらゲームをしよう」

「わ～ゲームって何ですか？」

「健全な王様ゲームだよ」

「王様プリンもらえるゲーム？」
「プリンはもらえないと思うよ」

「なんだ」

「王様ゲームを健全にやってなんの意味が…！」

「マネージャーも混ざるのか？」

「え？」

「おっさんやらしいな」
「え？やらしいの？…キスとか？」

「娘が変なことに指名されたら僕が代打に入ります」

「…」
「OH、ダンディーな代打ですね」

「それじゃ始めるぞ」

「王様ゲーム」

「いえーい！」

「「「「王様だ～れだ」」」

「６番！」

「俺３番…」
「まだ言うなよ」

「伊織は？何番？」
「～～～～～」

「あ、俺だ～～！」
「「おお！」」

「じゃあ無難なところで１番が１０番をデコピン」

「デコピンって意外と痛いんだよなぁ。で一番は？」

「ぼ、ぼくです…」

「お～。じゃあ１０番の人」

「はい！」

「社長！？」

「先に言っておきますけど狙ってないです」

「大丈夫、ボーナスに影響したりしないから」

「いけー壮伍！」
「日頃のうっ憤をぶつけろ！」

「そんなのないですって！」

「さぁ壮伍くん、遠慮するとつまらないから思いっきりやっていいよ」

「失礼します」

ぴしっ

「おおおぉぉぉぉぉおおお」

「すみませんすみませんすみませんすみません！若輩者のこの指が…」
「ナイスファイト」

「いいよ～盛り上がってきた～！」

「よ～し次行くぞ～！」
「王様だ～れだ」

「ああ、俺だ」

「いいな～～」

「ふん…」

「！……ん？」

（何番だ？３番…７番…～～～…）

「６番が王様に膝枕！」

「セクハラ狙うなよ～」
「ずるいで～す」

「うっせぇ俺は勝負をかけたんだ」

（大和君、娘の膝枕が欲しかったら僕の膝枕を倒してからにしなさい）

（王様ゲームは公平さが必要ですよ）

「マネージャー、何番？」

「二番です」

「終了～～～～～…」

「よっしゃ～～～～～！」
「６番誰ですか？」

「どうせ野郎じゃんか～～」

「大和さんどうぞ！」

「いや、男の膝枕は別に」

「遠慮しないで！当ててもらって嬉しいです！」
「七瀬さん…趣旨わかってます？」

「みんないいな～～」

「ピース！」
「いいですね～～」

パシャパシャパシャ

「次はわた～しです！１番が２番に告白しようとしたところ３番が割って入り」

「殴り合いになりかけたところ４番ができたてのピザを届けにきて」

「５番が６番を人質に立てこもり…５番の母親である７番が説得しますが
７番は実は１番の生き別れの兄弟で…」

「なげーよ！！もう簡単なやつな！１番が尻文字で名前を書く！１番は誰？」

「わた～しで～す。尻文字とは？」

「尻で宙に文字を書くんだよ。こうやって」

「みつもやるのか」

「ははは可愛いなぁ二人とも」

「かわいい～ですね…」

「って逢坂さん！？」

「あ～！壮ちゃんずりーぞ王様じゃねーのに」
「たーくんうるさ～い」

「え？たーくん？」

「壮伍さん…おれ足しびれてきちゃって…」

「や～だまだ枕する～～～～」

「壮伍さんかなり酔っぱらってるんじゃ…」