内容をカンタンに説明すると…
- 綾月芽衣は物の怪を見ることができる能力を持っていることでいつも孤独に過ごしていた。ある時道化師の集まりで使命をされたことで現代から消されてしまい…。
- 着いた先は馬車などが走っている時代の風景だった。そこで出会った赤服の紳士に連れられ訪れた場所は夜会だった。
- 今回は…鴎外の屋敷に滞在させてもらえることになった芽衣、歓迎会をしようと言われ何を食べたいか聞かれるが…一杯380円の牛丼はこの時代ではまだ存在もしないしその価格も安くないのであった。牛鍋のお店で鴎外と春草の出会いの話を聞くことに。
【明治東亰恋伽 2話】牛鍋は湯気にかすむロマン【アニメ感想】
夢じゃなかった
「森…鴎外…」
どこぞの屋敷で目覚めた芽衣。徐々に思い出す昨日の記憶。
スカートの発音で盛り上がる鴎外と八雲。
「ぐずぐずしてるとまた怖い警察官が追いかけてくるかもしれないよ?
今夜行くあてなどないのだろう?我が屋敷で良ければ空き部屋がたくさんあるみたいだ」
つまりここは鴎外の屋敷。
「夢じゃ…ない」
『つまりタイムスリップしたのさ君は』
奇術師の言葉が蘇ります。
隣が春草の部屋。いきなり入ってきた芽衣に怪訝な顔です。
絵を書いてる最中でした。
「これってまだ書きかけなんですすか?真ん中がぽっかり空いてますね」
(聞いちゃいけなかったかな)
なにかまずい感じですかね。
と、鴎外が来ました。仕事から帰ってきた様子。
「二階から小リスちゃんの声がしたものでね」
「あの、その小リスちゃんって…」
「初めて会った時震えるおまえの姿を見てそう思ったんだ」
「あ、そうなんですね…」
芽衣ちゃん軽く引き気味じゃないですか…。
タイムスリップは言わない方向にしようと思う芽衣でした。
「記憶が戻るまでこの屋敷に居てもらって構わないよ。ずっといてくれていいんだよ、記憶が戻ってもね。だっておまえは僕のフィアンセなんだから」
やっぱり聞き間違いじゃなかったんですね、フィアンセ。
時代が違うと物価も違う
「さて、では何か食べに行こうか。コリスちゃんの歓迎会だ。何か食べたいものはあるかい?」
「いえいえ、もう止めていただいただけで十分ですので、そんなお気をお使いいただかなくても」
ぐ~~~~~~。お腹がなりました。
「その…軽く牛丼などでも…」
「牛丼?牛鍋のことだろうか」
「結構図々しいですね」
春草が軽く呆れています
「いえいえ、そんなすごいのじゃなくていいんです。一杯380円のでいいんです」
「「参百八拾園!!???」
「君、店ごと買い占める気?」
「子リスちゃんはもしかしたら大富豪の娘なのかもしれない」
「そ、そうか…お金の価値が違うんだよねこっちは…気をつけなくちゃ、でもこれどうやって着るんだろう」
袴!芽衣は部屋で一人途方にくれてました。
廊下ではふみさんが床の雑巾がけを。
(掃除機とかモップもないんだなこの時代はまだ…)
で、袴はふみさんに手伝ってもらいました。
牛鍋屋さん!すき焼きですね、とても美味しそう。
「さぁたくさん食べなさい。足りなければいくらでも追加すればいい」
金持ちだ…。
「美味しい」
芽衣ちゃんのキラキラ笑顔かわいいです。
「記憶喪失でも自分の好物は覚えてるんだね」
春草との出会いを話し始める鴎外。
一年前。朝、原稿を書き休憩する鴎外は行水をしにいったとき
外で春草が黒猫を愛でていました。惚れ込んだ黒猫を描き始める様子に感心しつつ覗いている鴎外は真っ裸状態。
「変態?」
気づいた春草の第一声がこれでした。でも春草記憶にありません。
「春草はすばらしいモデルを見つけると芸術魂に火がつき我を忘れてしまうんだ、困ったものだ」
「困るのは鴎外さんですよ。6時になった途端いきなり裸になるのはやめてもらえませんか」
「それはできない。僕はね決めた予定を時間どおりに遂行しなきゃ気がすまない質なんだ。
毎日朝夕6時は行水の時間と決めているのでね」
「面白いから我が屋敷におくことにしたのだよ」
面白い、あと大物になるはずだと見抜いたんですよね。
「ところでコリスちゃん一つ聞いてもいいかい?猫は好きかい?」
「普通に好きですけど」
「では春草の黒猫を探してくれないか?」
「わかりました、私で良ければお手伝いします。張り紙とかします?」
ノリノリの芽衣。
「だが春草の猫はおまえの玉依の力が必要なのだよ」
「えっと…玉依ってなんですか?」
「玉依とは…この世ならざるもの。つまりモノノケを見ることができる者の総称だ。
ここ日本には古くからモノノケとそしてそれを目視することのできる玉依が少なくはなかったのだ」
でも近年は減少していってると。今や貴重な存在の玉依。
「あの絵の抜けていたところ…黒猫!」
「よくわかったね」
春草の名作を完成させるために動くことに。
『芽衣ちゃん』
脳内に直接…奇術師さんの声ですね。
その夜バルコニーで考える芽衣。
(私ここにいてどうしていけばいいのかな)
下にいた春草が声をかけます。
「さっきの鴎外さんの話気にしなくていいから。君みたいな鈍い子が玉依なわけないし」
厳しい…。
一ヶ月後まで
『芽衣ちゃん』
どこにいるのかわかってるのか駆けていく芽衣。夜道はあぶないよ~~。
広場で立つのはあの奇術師
「来たね」
「返してください、私を元の時代に返して」
「そんなに帰りたいの?帰れるよ?ただし今すぐという訳にはいかない。
タイムスリップしてきたときと同じ条件、満月の夜のときじゃないと成功の確率が低いんだよ」
「一ヶ月後に帰れるの?」
「それまでの一月の間こっちの世界を楽しんじゃってよ、君らしく」
「君らしく?」
「明治の東京はいいよ、和と洋の文化が混在して文明開化真っ盛り。
エネルギーに満ち溢れ勢いがある。なんでもアリだよ。こんな混沌とした時代なら
誰かの目を気にしたり自分を偽る必要もない。のびのびと芽衣ちゃんらしくいられるんじゃないかな」
「私らしく…」
決意をした感じです。
「一月…一月なら私、この時代を楽しんでみる」
翌日、またしても隣の春草の部屋をノックもなくいきなり入る芽衣。
「春草さん」
「君さひと声かけて入れないの?」
「私が黒猫を見つけますから。私、玉依だと思うんです。だから見つけられると思うんです。
だからみたいです春草さんの完成した絵」
少し嬉しそうな驚きの表情の春草。
「鴎外さん、いらない布と棒あります?」
モップの完成です!!芽衣、すごく楽しそう。
「これだったら少しはふみさんも楽になれるかとおもって」
「あらまほんとこれなら腰も楽ですね」
(コリスちゃん君って子は一体何者なんだろね…)
ですね。この時代って牛肉自体は貴重ではないのでしょうか?(歴史に疎くてすいません)
安い牛丼の値段で家が買える時代…なんですよねこのあたりが時代を感じられて面白かったです。
モップを作ってしまう芽衣器用、ふみさんも可愛い方ですね。
これは…惚れてしまう…。にしても速攻フィアンセ扱いした鴎外の心中やいかに、なんですが。
今後の玉依パワー楽しみですね。