内容をカンタンに説明すると…
- ルッツをオットーに紹介することになったマイン。だが、それはただの会合ではなく、見習い先を紹介してもらうという意味を持っていた。
- 身なりを整え、緊張しつつ会合に臨むマインとルッツ。そんな二人の前に、オットーとベンノが現れる。
- 今回は…マインとルッツに、ベンノから呼び出しがかかる。紙作りに必要な材料を、ベンノが調達してくれると言うのだ。マインは、材料の担保や今後の援助についてベンノと交渉。そして不思議なインクを使い、契約魔術を結ぶ。
【本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 7話】不信感の芽生え【アニメ感想】
魔法契約
<そう、あの呼び出しは一緒にお昼ごはんを食べようというベンノさんからの招待状だった>
ベンノはオットーさんの奥さんのお兄さんでした。
(ベンノさん怒ってる?)
「何故オットーを頼った?釘を融通したとオットーから聞いた。しかも髪に艶を出す液と引き換えに
したそうだな」
「なにか問題がありますか」
「大ありだ。君はまずオレに相談すべきだった」
「でも私達条件付きで採用されただけでまだ見習いじゃないから」
「違う。いいか?君たちが作ろうとしている植物の紙が使い物になれば二人はこの店の見習いとして採用される。そして紙はここギルベルタ商会で取り扱う商品となる。だから君が一番に相談する相手はオレだ。」
なるほど…。
「すみません。雇い主であるベンノさんのメンツを傷つける行為だったんですね。これからは気をつけます」
「ここからは商談だ。紙作りに必要な材料を調達してやろう」
「調達してもらっちゃっていいんですか?」
「道具がなければ実力も測れないし先行投資も無しに新しい事業を始められるわけがない。
もちろんただというわけにはいかない髪に艶を出す液の作り方と交換でどうだ。」
「なるほど、担保の代わりになるものがほしいということですね」
「担保なんて言葉どこで覚えたんだ…?しかし作り方は担保にならない。だから買い取ろうと言っているんだ」
「確かに…悪い取引ではないですね」
そこから取引内容を詳細に詰めていくマイン。
完全に商人のそれであります。
ルッツは不思議そうななんとも言えない顔でマインを見ています。
「保身にまで気が回るとは末恐ろしい子だ。
発注書を書いておけ」
「失礼します、マルクです」
<それから私はマルクさんに発注書の書き方を教わりルッツは字を書く練習をした>
マルク「計算機を使わずに計算をするとは……実に興味深い」
「あはは、私実は計算機使えないんです」
「マルク、契約魔術の準備を頼む」
これは魔力での縛りで契約を定着させるためのもの。すごい…。
特殊な紙に特殊なペン。
怪しまれる存在
帰りのルッツの様子が変で。
「おまえさ…マインだよな?マインならなんであんな話ができるんだ?」
ベンノとマインのやりとりを半分もわからなかったというルッツ。
「俺の知らないことを大人と対等に話せるマインなんて変だ。
おまえ…本当にマインだよな?」
「それって…ルッツには私がマイン以外に見えるってこと?」
「…悪い、変なこと言った。難しいこと話すマインにちょっとびっくりしたんだ」
といってまた先を歩いていってしまいました。
(紙を作るようになったらルッツは気づく。私がマインじゃないと。
その時ルッツはマインじゃない私をどうするんだろう)
別の日…。
「今日俺森に行くからベンノさんのとこには行けないや」
「わかった」
(ルッツが居ない間に大人とのやりとりは全部終わらせておくんだ。
そうすればこれ以上怪しまれないもんね)
一人でベンノさんのところへ着いたマイン。よく行けましたね…。
「では発注に行きましょう」
マルクさんと出かけるマイン。
で、すぐに倒れてしまう…。なんというかやはりというか…。
ベンノさんと妹さんが心配する中復活したマインは土下座を。
といってもこっちの世界の人には通じません。
「オットーから体が弱いとは聞いていたがここまでとは思わなかったな」
<こうして私は強制的に家に送り届けられ>
マルクさんにお姫様抱っこされてるマインかわいい…。
<母さんにめちゃくちゃ怒られ、また寝込んだ>
特殊体質?
「あの嬢ちゃん、やはり身食いかもしれないな」
「それ前も言ってたけど一体なんなんだ?」
ベンノとオットーがマインの話をしていました。
「魔力を持って生まれた平民のことだ」
「魔力は貴族だけのものだろ?第一そんな話聞いたこと無いぞ」
「大抵は洗礼式まで持たないから世間にはほとんど知られていないだけだ。
魔力は成長するとともに増える。だが増えすぎるといずれ魔力に食われて死ぬ。
魔力が多いほど死ぬのも早い」
「助かる方法はないのか?」
「体に溜まった魔力を放出できる魔術具があれば助かる
まだ確証はないが…本当に身食いなら近いうちに死ぬ」
「班長が知ったら…」
そのころマインは父に念押しされてました。
これからマインが店に行くときは必ずルッツと一緒に行くようにと。
これはベンノから言われたことですね。
「ルッツと一緒じゃないと入店禁止って言われたの」
笑うルッツ。
「…俺、悔しかったんだ。計算もできて大人とわけのわからない話をするのを見て
おれなんか必要ないんじゃないかって思った。それで意地悪言ったんだ。悪かったな」
「ルッツに嫌われたかと思ったからよかった」
ベンノのところへ着いた二人。
「坊主、嬢ちゃんのお守りは最優先にしなければならないお前の仕事だ。
お前にしかできない重要任務だと思え」
「俺にしかできない?」
「そうだ、家族以外でお前の他にこんな無茶な嬢ちゃんの面倒見られるやついるか?」
「……いない」
マインは気づいていませんでした。あの不信感を出した時以降ルッツがマインのことを名前で呼ばなくなっていることに…。

ルッツが不信感を抱くの、無理ないんですよね。明らかに6歳のそれではないんですから…。
あと多分、もっと小さいときからマインを知ってるだろうし。
身食いだったり契約書が魔術だったり魔法という言葉が存在する世界なのですね。
相棒の信頼を得られるのかどうかわかりませんがベンノさんとの
商売がうまくいけば夢に近づきますね。不安でもあり楽しみでもあります。