前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 一連の事件の犯人は亡き犯人はトレヴァー卿だった。凶器は巨大な殺人装置もとい工房そのもの。過去3年のうちに殺された者たちはみな人口妖精・ブラックドックへと変貌していた。ウィルズを欺き、妖精の秩序を乱したトレヴァー卿は工房に現れる例の妖精が殺したのだという。
- 出現した妖精の国への門とブラックドッグの大群。エルメロイ2世らの抵抗、特にグレイのロンゴミニアドのおかげでブラックドッグは全滅。封じられた霊の暴走を止めるべく、ウィルズは妖精とともに門の向こう側へと消えていくのだった。帰り際、エルメロイⅡ世は化野から魔眼収集列車についての資料を貰う。
- 今回は…エルメロイⅡ世がかつて参加した聖杯戦争で何が起きたのか。情報を得るなら代価を――グレイはライネスの道楽につき合うことになる。しかし用意されていたのはまさかの女子会で!?
【ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 6話】少女とデパートとプレゼント【アニメ感想・名場面】
師匠のことが知りたい
「王たちは死後の世界でも君臨するため莫大な富を墓所に蓄えた。例えばエジプトのファラオたちやバビロニアの英雄王……ギルガメッシュ……」
授業中、エルメロイⅡ世の様子があからさまにおかしくなります。
「あぁ、すまん、授業を続ける。えー…、古来より富は地底よりいでる物とされ…」
「ちょっと、そこはもうやりましたわよ?」
「そ、そうか。すまない……」
グレイは、エルメロイⅡ世がかつて参加したという聖杯戦争で何があったのか、ライネスに尋ねることにしました。
「話してあげてもいいんだがただというのもつまらないな。情報には相応の代価が必要だ。せっかくだから私の道楽に付き合ってくれよ」
「…分かりました」
ライネスのことだから何か大変なことをお願いされそう!?覚悟するグレイです。
「おぉ~~~思ったとおり似合うじゃないか!!」
150年以上の伝統を誇るロンドン最大の百貨店。そこでライネスの買い物に付き合うことが代価でした。
ライネスの道楽最高!!
「そろそろ冬物が必要だろう。私が直に見立ててあげよう!」
という事でグレイのファッションショー(仮)開幕です。
全部似合うよ!
「ルヴィアさん!?どうしてここに」
「どうしても何も、このオーナーは私だからですわ」
な、なんだと…( ゚言゚)
ルヴィアも合流しました。
もともとのオーナーは先日の事件で逮捕された魔術士のダベナント卿だったそうです。
「それでこんなに不思議な造形なんですね」
「客の購買意欲をそそるための魔術ですわ。私の美意識に合わせて内装はだいぶ弄りましたけど」
美意識……?
「あぁー…それで」
「少し、盛り過ぎでは?」
「ふふふ。私の宝石魔術も応用してますのよ。せっかくですわ。私自ら案内して差し上げますわよ!」
「なるほど、女子会の誘いというわけか。グレイもいいね?」
「は、はい!(これが女子会!)頑張りますっ!」
珍しい組み合わせですね!!
洋服店、ドレスの店、花屋、ぬいぐるみ屋、下着屋、スイーツ店、色々見て回ります。
「う~んこれはさすがに刺激が強いかな~。先生童貞っぽいしな~」
下着店にほかのエルメロイ教室の生徒がいました。先生、尊敬されてるのか馬鹿にされてるのかどっちなんだ(笑)
「欲しいのかい?」
「い、いえ!これは!」
「わかってるさ。そればかりは私が買ったら台無しだ」
文具店でよさげな手帳を見つけたグレイです。師匠へのプレゼントかな。
いつからただの女子会だと錯覚していた?
「では少々雑事がありますのでこのオーナールームでくつろいでくださいませ」
ルヴィアが席を外し、グレイとライネスの二人きりになります。
「そろそろ君の聞きたがっている話をしよう」
「師匠は…どんなサーヴァントと一緒に闘っていたんですか?」
「イスカンダル。またの名をアレキサンダー大王。全く馬鹿げた御伽噺さ」
史上屈指の大帝国を気づいたかの征服王。押しも押されぬ大英霊だったからこそヘタレな兄上でも生き残れたのだろうとライネスは言います。
「師匠は一体その戦いで何を見たのでしょうか?」
「それは私も知らない。だが生き延びたウェイバーベルベットという少年はエルメロイの名を継ぐ苦難の道を選んだ」
生き方を変えてしまうほどに重要な経験であることは確かでした。
「もう一度聖杯戦争に参加したいだなんて、我が兄上はよほどその思い出にこだわってるんだろうね」
イスカンダルにもう一度会うために。
「あなたたちは無事ですわね!?」
突然停電になり、ライネスの魔眼が過剰に反応します。
再び視界が明るくなったとき、異変は起きていました。
グレイ、ライネス、ルヴィア以外、誰も居ないのです。
「思ったとおりだ。ここは一種の異空間、現世とは隔絶された場所らしい」
「閉じ込められたってことですか?でもどうして拙たち3人だけが?――今は出る方法を考えましょう。外に連絡は取れないんですか?」
「ダメですわ。さっきから電波が繋がらない」
「我々だけで切り抜けなくてはならないということさ」
座して助けを待つという選択肢は彼女たちにありませんでした。
「こんなふざけたことを仕組んだ相手に後悔させてやりますわ!」
「ふふ。気が合うじゃないか」
しかし手持ちの魔術で脱出路を開くのは不可能でした。
「こんな時、師匠なら…」
「それだグレイ。確かにかのエルメロイⅡ性ならこのような危機的状況を解体するのは得意中の得意だろう」
幸い、3人はグレイの教え子でした。彼のやり方を真似ることにします。
「師匠なら、ホワイダニットです」
「動機。ということだね」
もし誰か一人を狙うのなら3人一緒、というのは不自然です。閉じ込めるだけで何のアクションもありません。
「結界の大掛かりさに反して杜撰すぎる。犯人が何も考えていないような―――」
ここでまず、グレイが「犯人は居ない」「狙って閉じ込めたわけではない」と仮定します。
「なるほど。事件ではなく事故。この建物の魔術的な構造が暴走しただけだと言いたいんだね?」
「私のいじった」内装に欠陥があったと言いたいんですの?家名にかけてそんな安い術式は使っておりません」
「逆だよオーナー。足りないのではなく潤沢すぎて過剰な反応を呼んだ。とは考えられないかい?」
「なっ…。!! まさか…そんな…?」
ルヴィアには心当たりがあるようです。
ルヴィアプロレス祭り!!
ルヴィアに連れられてやってきたのは、地下のホールでした。
「客の購買意欲をそそる魔術が建物にかけられていると話しましたわよね?その要となるものがここにあります」
「なるほど。魔術的には財産は地底から生じるもの。それで地下というわけか」
エルメロイⅡ世が言ったとおりだ!
「アレですわ」
ルヴィアが指差す先には、宝石をこれでもかと携えた黄金の像が立っていました。
「……あれは宝石魔術?」
「盛りすぎだな」
「とにかくあれさえどうにかすれば」
しかしそう簡単に行くはずもなく、3人は暴走した警備システムに行く手を阻まれます。
「理由は言わなくても分かる。なんとか止められないのかね?」
「私のシステムは完璧ですわ!外からの介入など許すはずもないでしょう!?」
トリムに対応を命じるライネス。しかしルヴィアは待ったをかけます。
「ここは私の店。落とし前は自分で付けさせていただきますわ」
ルヴィアさんかっけぇ!!
初撃は魔術で敵をなぎ倒していくルヴィア。
残った敵に、間髪入れずプロレス技を打ち込みます。
トリム「おーっとご覧下さい!優雅なものざしから繰り出される殺人技のデパート!北欧が生んだ人間フォークリフト!さながら現代に蘇ったヘラクレスか~~!?」
ライネス「トリムに何を教え込んでるんだフラットのやつ!!」
フラットのせいなのね(笑)
警備システムを壊滅させて、あとは宝石まみれの黄金像を壊すだけです。
「構わないのかい?相当な値打ちものだろうに」
「得た教訓の代価としては安いものですわ。先に進むためには大切なものだろうと捨てなければならないものもあります!」
なんという名言!ルヴィアって美しいだけじゃなくこんなに格好いい人だったんですね。
「大切なもの……」
「それでこそエーデルフェルトの当主」
黄金像は破壊され、3人は異空間から解放されました。
「とんだ大冒険でしたわね」
「では帰還を祝って改めてアフタヌーンティーと洒落込むかね」
「トッピングの盛り過ぎには気を付けませんとね」
聖遺物が盗まれた!
帰りの車中にて。
「とんだ騒動に巻き込まれてしまったね」
「はい。でもなんだか楽しかったです。」
しかしグレイには分からないことがありました。建物の魔術が暴走だとして何がきっかけで暴走したのか?
ライネスはエルメロイⅡ世に習って仮説を立てます。
「カルナックにかけられていたのは富を集めるための魔術。言い換えれば富を外に逃がさないための術式だ」
「まさか…」
「我々は結界を張ってでも外に出したくない宝物と見なされたわけだ」
「でも…ライネスさんやルヴィアさんはともかく、拙はそんな……」
ライネスはグレイの頬を掴みます。
「おいおい、何を言ってるんだ君は?君こそ神秘中の神秘、人類史有数の法具を見に帯びてるじゃないか」
「あっ」
「全く。自己評価が低いのも考えものだよ」
「は、はい」
グレイ可愛いぞ(笑)
グレイ「……あの、これ。変に思われたりしないでしょうか?」
ライネス「もちろんだとも!」
グレイの手には文具店で見た手帳がありました。師匠へのプレゼントだ!
「私にとって最も大切なものが盗まれた。とある英霊の聖遺物だ」
「それは!」
イスカンダルのマントが!Σ(゚д゚lll)
イスカンダルに再会するための唯一の鍵が!!
帰宅したグレイはプレゼントを渡すどころではなくなってしまいました。
「聖遺物の入っていた箱にはこの手紙だけが残されていた」
”我らの宴にご招待申し上げる。是非ともご参加願いたい。魔眼収集列車・レールツェッペリンより”
先の事件で化野からもらった資料が役立つのか…。
「ありとあらゆる魔眼を収集し、年に一度競売する人ならざる者達の列車だ」
「じゃあ、そこに」
「グレイ。私とレールツェッペリンへ、行ってもらえるか」
このメンツで女子会をやるとは思わなかったよ!
普段は黒を身にまとっているグレイですがこういうのも似合うな~(*´∀`*)
ライネスは気高いお嬢様のイメージだったけど優しくて可愛らしいところもあるんですね。
盛りまくりファイターしまくりなルヴィアの印象も変わりました(笑)
最後は師匠にプレゼントを渡して終了!かと思いきやイスカンダルの聖遺物が盗まれるという緊急事態が発生!
目的は聖遺物そのものか、それともエルメロイⅡ世をおびき寄せる為か?
魔眼列車のことは良く分かりませんが物騒な予感しかないぞ( ̄▽ ̄;)