前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 草摩家には十二支の物怪に憑かれた者がいる。由希は鼠、夾は猫、紫呉には戌。それぞれ異性に抱きつかれると変化してしまう体質だった。
- 草摩家当主の許しも出て居候になった透だが、荒っぽい性格の夾にキツい言動を取られて嫌われたと勘違いする。誤解を解こうとする夾。歩み寄った透は「猫年になりたかったんです!つまりえっと…私は、仲良くなりたいのです」と告白し、この出来事を機にふたりの距離が少し縮まるのだった。
- 今回は…由希の才能を羨ましいと思う夾。だが由希もまた夾を羨ましいと思っていた。バイト帰りの透は謎の金髪キッズに出会う。さらに謎の美少女まで来訪して…!?
【フルーツバスケット 2話】大貧民をやりましょう【アニメ感想・名場面】
夾は由希が羨ましい
(文化祭が1ヶ月後に迫り、学校の中がにわかに賑わってきました!)
透たちのクラスはオニギリ亭をすることになりました。
肝心の具についての話し合いが行われます。
「バトルおにぎりなんてどうだ!?一体一の一本勝負!ルールは殺さないこと、武器使用可!血が吹こうとも腕が吹き飛ぼうとも握り飯を賭けて戦うんだ!」
「「却下」」
「なんだとこら!人がせっかく意見出してやってんのに!」
夾の意見はクラス全員に却下されました。
もはや趣旨変わってますし(笑)
「はずれを入れるなんてどうかな?3つ買ってくれた人はおまけでもう一つ選べるんだけどそれにははずれも混ざってる、 とか」
「「賛成~~~!」」
「なんであいつの意見には従うんだーっ!!」
由希の意見は無条件で肯定されるんだろうな( ̄▽ ̄;)
「キョンキョンのが変すぎるんだよ~」
「拗ねんなよキョンキョン!」
「キョンキョンって言うな!」
「怒るなよキョンキョン~」
キョンキョンって何(笑)
魚ちゃん「それにしてもあいつは本当に気性が荒いな。王子様とは正反対だ」
だから面白いってのもありますけどね!
透は教室を飛び出していった夾を追いかけます。
「なんか用かよ?」
「少し心配で。文化祭の準備、参加しないのですか?」
「俺一人いなくたって由希さえいれば事はうまく運ぶだろう。昔から頭はいいし容量はいいし人当たりもいい。周りは自然とあいつの才能を認めて敬って、信頼するんだ。武術を始めたのだって俺が先なのに今じゃあいつの方が強いし」
鼠の由希と猫の夾を比べる草摩家の人間たち。
夾の劣等感はこういう経験の積み重ねなのかも…。
「ムカつく。俺だってなれるもんならなってみてぇよ。そんな奴に…」
「由希くんは優しいけど、どこかで他人を拒絶してるよね」
一方、女生徒から告白された由希は不意に図星をつかれます。
「やられたなぁオレンジ頭!」
「キョンキョンかっこわる~~」
「うるせぇっ!これからが勝負だ!」
教室で大貧民をしていた夾。すっかり馴染んでますね!
ドアの外からその様子を見た由希は先ほどの女子生徒の言葉を思い出し、教室に入るのをやめました。というか入れなかったのかも…。
どこか他人を拒絶する由希と、腹を割って接する夾。
放課後、顔を合わせたふたりは喧嘩になります。いつも通り由希が圧勝するのですが…。
「お前を見てるとイライラする…!!」
「畜生っ、なんで勝てねぇんだ!?――今日のは随分荒れた技だったな。ご機嫌斜めってやつか…」
外国人キッズと遭遇!由希のモヤモヤの原因
(草摩くんは他人にとても気を使ってくださるぶん、自分の気持ちを全部うちに閉じ込めてしまう人なのかもしれません。だから――)
バイト帰りにそんなことを思っていた透。意識を取られて階段を踏み外してしまいます。
(クスクス)
「! こ、こんばんは…(どちら様でしょう?こんな夜更けに)」
金髪&サングラスキッズの存在感!!
「っ! トォル?ホンダトォル!?」
(外国人さん―――っ!!)
外国人キッズの挨拶キタ━(゚∀゚)━!
「し、失礼しまぁぁす!!!」
動揺した透はその場を逃げ出します。
透が忘れていった文化祭のチラシを外国人キッズが拾い…。これは文化祭に来るフラグでは!?
ていうか少年なのか少女なのか、どっちなんだろう。
「お疲れ様」
「わざわざお迎えに来てくれたんですか?」
「うん。女の子には危ない時間だし」
由希はほんと王子だな!
「ありがとうございます。夾くんも草摩くんもお優しいです!」
「…じゃあ行こうか。」
「草摩君!もし心に何か重いモヤモヤした事があるなら話してくださいね」
「え?」
「悪い夢は人に話すと吉になるといいますし!」
透の気遣いがすごい…。
道中、由希は心のモヤモヤを口にします。
「実家に居た頃は本家や慊人に監視された檻の中にいるみたいだった。普通の人に囲まれた普通の生活に憧れた。だから共学の高校を受けて家を出たんだ。でも結局、檻から出られてない。同じ草摩の者の家にいるし、普通の人ともうまく付き合えない。深く踏み込まれないように一線を引いてる気がするんだ」
「でも夾は違う。人見知りは激しいけど慣れれば逆に他人を寄せ付けるタイプだと思う。昔から。十二支の仲間になれなくても自然体で普通の人に向き合えるほうが良いと、俺は思う。そんな風に俺もなりたかった」
由希が「自分に欠けている」と思っている物を夾は持っているんですね。逆もまた然り…。
「だからイライラするんだ。自分から草摩に入りたがっている夾を見ると。そこから抜け出したがってる俺は何なんだって」
「草摩君にも人を寄せ付ける力があります!たくさんの子が好きだって、優しいって言ってます!」
「好かれたいから優しくしてるだけなんだよ。仲間に入れて欲しいからお菓子をあげるのと同じさ。自分のために優しくしてるだけなんだ。偽善かも知れない…」
それも優しさの形のひとつじゃないかな~。
相手が「優しい」って思ってくれたらそれはもう本物になるのでは?
お互いに羨ましい、と思い反発しあう2人。
(でも私から見ましたら、お二人共それぞれにそれぞれの素敵なところがあると思いますのに。どうして…)
秘密基地と優しさの形
その夜、突発性の台風が接近し、由希はビニールシートを持ってどこかへ出かけます。透もついていくことに。
「どちらへ?あ、畑です!」
「家庭菜園だよ」
「草摩くんがこちらを?」
「うん。これが俺の秘密基地」
「素晴らしいです!台風から基地を守るというわけですね!微力ながら助太刀させていただきます!」
「…本田さんは優しいね」
「え?えぇぇっ、そんな!そそそんなこと言ってもらえたのは初めてです!」
むしろ初めて言われたのが驚きだよ!
恥ずかしがる透かわいい(笑)
彼女の優しさは由希曰く天然でした。
「でも疑うよりは信じなさいってお母さんが言ってました。人は優しさを持って生まれてこないんだよって。生まれながらに持っているのは欲だけなんですって。つまり生きる本能ですよね」
「優しさは体が成長するのと同じで、自分の中で育てていく心なんだって。だから人によって優しさの形は違うんだって」
お母さん、滅茶苦茶良いこと教えてくれる…(´TωT`)
透の優しさはそんなお母さんの影響をたくさん受けて育まれたもの…。納得ですね。
「丸だったりとんがりだったり、いろんな形の優しさがあるのかと思うとワクワクしました!草摩くんの優しさはロウソクみたいです。明かりが灯るのです。そうすると私は嬉しくてにっこりしたくなる。そんな優しさなのです!あ、ロウソクはやっぱり変でしょうか?」
「あ、ううん…。なんか情けないや…ぐちぐちして…」
「私は嬉しいです!草摩くんが草摩くんのことたくさん話してくださると、その分仲良くなっていける気がするからです!」
そんなこと言われたら由希も嬉しくなりますよ!!
『透は信じてあげな。疑うなんて誰にでもできる簡単なことだし。透は信じてあげられる子になりな。それはきっと、誰かの力になる』
今まさにお母さんの言った通りの事が起こってますよ!
「死守できましたー!!」
気づけば朝になっていました。夜通しで畑を守ったのか…。
「…本田さん。俺も今度、大貧民やってみる」
「頑張ってみる。少しずつでもいいから人と上手く付き合えるように。俺、負けないよ」
透が見た初めての本当の笑顔でした。
(もし学校でもあんなふうに笑える日が来たら、もっと人気者になってしまうかもです!)
背中に梅干付いてるよ!謎の美少女襲来!
「おはようございます!文化祭に向けておにぎりの研究です!いかがですか?それは特に自信作で…」
「~~~~~ッッッッッ!!!」
おにぎりをつまみ食いした夾のリアクションが…!?まさかのメシマズか!?いや、そんなはずはない…
「なんだこれは!!」
「ニラのおにぎりです!美味しくないですか?」
「俺はニラが大嫌いだーっ!!」
ニラおにぎりが美味しいか不味いかはともかく、猫だからかな?
でも吐き出さずに水で流し込むあたり優しい…(笑)
自分で握り始める夾の動作は手馴れていました。
「お上手です!素敵です!意外です!」
「修行の間は自分で飯作ったりしたからな。でも出来るのと美味しいのは違うだろう」
「そうですか??(素敵なことに変わりないと思いますのに、どうして気づかないのでしょう)。もしかしたら背中についているのかもしれません」
「・・・は?」
「例えば人の素敵というものがおにぎりの梅干のようなものだとしたら、その梅干は背中についているのかもしれません!」
なるほど、梅干が…(´・ω・`)梅干??
「世界中の誰の背中にも色々な形、色々な色や味の梅干がついていて、でも背中についているせいでせっかくの梅干が見えないのかもしれません。自分には何もない、真っ白なお米だけだって。そんなことないのに。背中にはちゃんと梅干がついているのに。誰かを羨ましいと思うのは、人の背中ならよく見えるからなのかもしれませんね」
「私にも見えます。ちゃんと見えます。夾くんの背中にある立派な梅干。草摩くんは素敵です。夾くんは素敵です」
とても良い事言ってるんですが、不思議ちゃんが炸裂しすぎて笑ってしまう…
「なっ…!だからお前は…どっからそういう発想が!!」
夾さんも赤面不可避ですわ!( ̄∀ ̄)ニヤニヤ
「大体なんで梅干なんだ!もっとましなもんで例えろ!」
「すみません!鮭にするべきでしたか!」
違う、そうじゃない
「…おい。付いてるぞ。お前の背中にも………梅干。俺には見えるぜ」
「本当ですかっ!本当ですかっ!?」
「小梅くらいのやつだけどな。すんげぇすんげぇ小さいやつだけどな!」
「小梅は美味しいのです!」
小梅だとしてもそれはひとつじゃなくてたくさん詰まってそう!
由希「おはよう。これは?」
透「ニラ入りおにぎりです!でも夾くんはニラが苦手だそうです」
夾「そんなもん食えるか」
由希「食え!」
由希は夾の口にニラ入りおにぎりをブチ込みます。
(仲の悪さだけはどうしようもない事なのでしょうか?でももしふたりがお互いの魅力を理解し合えたなら仲良くなれるかも…?)
由希『おれ、君のこと誤解していたみたいだ!ごめんよ!』
夾『俺もさ、すまねぇ!これからは末永く友情を深めていこう!』
由希『うん!』
透と視聴者は何とも言えない恐怖を感じたのだった…。
(ピンポーン)
「はーい!」
朝からお客さんですか?
玄関に出た透ですが客人の姿はどこにもなく…。
辺りを見回すと、数メートル先の木の陰に隠れた少女がこちらを見ていました。
「あの…。ここに夾くんが居るって、本当、ですか?」
お目当ては夾のようですが一体どういうご関係で…?(´∀`)
金髪サングラスキッズの正体も気になりますね。
そして透が喋るたび心が浄化されるんじゃ~^
お母さんの教えが素晴らしい!
夾はすっかりクラスに馴染んでるしキョンキョンは笑う。
完璧王子に見えた由希にも悩みがあったんだな~。
隣の芝生は青いというかある意味同族嫌悪というか、お互いの「梅干」に気付いてるからこそ理解したくない気持ちが湧いてくるのかもですね( ̄▽ ̄;)