内容をカンタンに説明すると…
- 友だちと一緒に学舎へ通うこととなったラティナ。ラティナを魔人族と知った教師が騒動を起こしたことで、
- ラティナは自分と周りとの違いに気づいてしまい絶望しある行動に出る。怒りのデイルは理論的に教師を破門させたのだった。
- 今回は…季節は冬になっていた。 生まれて初めて見た雪に大はしゃぎするラティナ。デイルに内緒で計画を立てている様子。授業後クロエの家に通うことが増えた彼女は何をしていたのかというと…。
【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。5話】ちいさな娘、雪に感激する。【アニメ感想】
ラティナの秘密
「どうしたのマルセル?難しい顔をして」
「親父さんが誕生月なんだってさ」
「プレゼント何にしようかずーっと考えててね」
「予算次第じゃない?今年はお父さんに手袋をプレゼントしたわ。刺繍は私が入れたの」
「マルセルの気持ちが伝われば何でも喜んでもらえると思うわよ」
親へのプレゼントを考える様子を見たラティナ何か思うことがあったようで。
帰ってからケニスに…。
「…あのね。あのね。ラティナお願いがあるの」
てきぱきと給仕や接客をするラティナ。
「ラティナお客の扱いも完璧だな~」
「天才肌なのかもしれないわね」
「料理も掃除もラティナは一度教えただけで呑み込みが早いしな。今まで何もできなかったのが不思議でならんな」
「できないというより知らなかった」
「ってことはつまり…教えてもらえなかったか何もしなくてもよかったような環境にいたか、かな」
「う~ん…ラティナはね。まだ決まってない、だったの」
「何が決まってなかったんだ?」
あ、何か言えないようです。なんでもぺらぺら話すわけではないのですね…偉い。
「あ、そうだ。あのねデイル。学舎の帰りにクロエのお家に行ってもいい?」
クロエのおうちは仕立て屋さんだそうで、ラティナはクロエと一緒に縫い物を教わっていました。
「ラティナちゃんと一緒ならクロエは頑張るのよね~
筋は悪くないのだけど飽きっぽくてちゃんと練習しなかったのに。感謝してるのはこちらの方よ」
そして帰ってからは居酒屋のお手伝い。
これは嬉しい
「お前ら~。ラティナの事こき使いすぎじゃねぇか?」
「何を人聞きの悪い事を。ちゃんと給金も払ってるぞ」
「は?」
「ラティナは正式に雇われているうちの従業員だ。まだ子供だから深夜の仕事はさせてないがちゃんと適正な金額設定だ」
「待てよ…俺ラティナがそんな余計な金持ってるとこ見た事ねぇぞ…」
「貯金してるからだろ?」
絶望の表情で酒場を出ていくデイル。
「どうしたんだデイル?」
「今にも死にそうな顔だったぜ…」
常連が顔を見合わせます。
「あの娘だ…」
「でも角が見当たらねぇぞ」
「多分バレねぇように折っちまったんだろうさ」
「後ろ盾のねぇ他の種族の子供はいい商品になるからな」
「しっ!声がでかい」
不穏な二人組。
ラティナと話をしていたジルヴェスターが怪訝そうな顔をしていました。
何か察したのでしょうか。
一方ベッドに突っ伏すデイル。
「ラティナが俺に内緒で働いていたなんて…何か欲しいものでもあったのか…?
…もしかして俺ラティナに遠慮されてる…?どうして急に…?」
「どうしたのデイル?」
「ラティナ!!何か欲しいものがあったら遠慮なく言ってくれー!!ていうか俺に遠慮なんか全然…」
小さいかばん?ケースでしょうか。ラティナから渡されます。
「これは…?」
「プレゼント。遅くなったけどデイルの誕生月の。ラティナ自分で作ったの」
「それでクロエの家に通ってたのか~」
「糸や布の材料もラティナが買ったんだよ。自分の働いたお金で贈り物をしたかったの。
デイル、受け取ってくれる?」
「ああ!ああ、もちろん!気に入った!これはどんなお宝より最高の宝物だよ~!」
「よかった!」
「ありがとうラティナ~!俺は世界一の幸せ者だ~!」
「今度はヘラヘラしてやがる!」
「ついにイカレちまったのか!?」
酒場に戻ってきたデイルを見て再び常連が顔を見合わせてます。
協力者のおかげ
『あのね。ラティナお金欲しいの
誕生月もプレゼントできなかったんだもん…』
ケニスに頼んでたことはこういう感じでした。
『ああ。デイルにプレゼントしたいってことか。
デイルには内緒で、か?』
『デイルびっくりして喜んでくれるかな?そうできたら嬉しいの。駄目?』
『う~ん…手伝いじゃなく仕事として頑張る気があるのなら給金を出してもいい。それでどうだ?』
『でもラティナまだ子供だよ?お仕事してもいいの?』
『だいたいの子供は見習いとして下働きを始めるんだ。少し早いくらい構わんさ』
『見習いならお仕事できるの?』
『デイルが死ぬほど自慢してるがラティナは成績優秀なんだろ?見習いもいいが勉強に励んで高等学舎に進むって道もあるぞ』
『勉強も楽しいけど大人になってやりたいと思ったらその時にいっぱいできると思うの。ラティナ…魔人族だもん』
「どーだ!うちのラティナが俺のために!この俺の為だけに作ってくれたんだー!見ろ!この刺繍なんて本職並だぞ!」
酒場で自慢しまくるデイルに嬉しそうなラティナ。
外は雪が。
「雪!真っ白!すごいよほらほら!道も屋根もさっきより真っ白!」
「初めて見たとはいえラティナがここまではしゃぐとは」
外に出てみるかということで。しばらく堪能したのですが。
「ラティナもっと外にいたかったのに…」
「これ以上いたらラティナが風邪ひいちまうよ」
不穏な輩
「ちゃっちゃと魔獣ブッ殺して戻ってくるから待っててくれ~!」
「物騒な台詞と絵面の落差がいい味出してるぜ」
「もはやここの風物詩だな」
いつもどおり酒場のお手伝いラティナ。椅子に袋がおいてあることに気づきます。
「ジルヴェスターの忘れ物ね」
「わざわざ追いかけなくてもまたすぐ店に来るんだからいいぞ」
「まだ間に合うから!」
無事に渡して帰る途中…。
「お嬢ちゃん」
「冒険者の人…?」
「そうだよ。お嬢ちゃんに聞きたいことがあるんだけどね」
「門番さんや憲兵さんに聞いてください…」
(この人達はよくない人…)
逃げますが雪で足を滑らせてしまいます。そのままさらわれそうになるラティナ…。
『ラティナ。攻撃魔法は使っちゃいけない。使う時は使わないと自分の身が危ないと思った時だけだ』
「嬢ちゃんどうした?」
ジルヴェスターきたーーー!!どうも心配だから戻ってきてたみたいな感じですよね…。
「見た顔だな」
ぎろっとにらみをきかせます。
「いやぁ…別に…俺達は何も…」
「その子に道を聞こうとしてただけで…」
「言いたいことはそれだけか…なら…死ね!」
クロイツの憲兵副隊長が通りかかります。
二人組を見て連行していくように部下に言いました。
「ここのところ他の種族を売買するブラックマーケットが暗躍している。
人里では珍しい魔人族の子は特に狙われやすいんだ」
ジルヴェスターも知ってたようです。
「君がラティナだね?いつも話は聞いてるよ。娘のシルビアからね」
「シルビアのお父さん!?」
「今度私も虎猫亭に寄らせてもらうよ」
「やめてくれ。荒くれどもがうまい酒飲めなくなっちまう」
「ははは。あなたより幾分マシだと思うがね」
ジルヴェスターさん何者なんですか…。シルビアのお父さんめっちゃいい人って感じでしたね。刺繍入りの手袋もちゃんとつけてました。
仕事を終えて帰ってきたデイル。
「なんでジルヴェスターがうちのラティナといやがるんだ!!」
「忘れ物を届けてもらったのさ。なぁ嬢ちゃん」
「…うん!」
二人共余計なことは言わない。
本当のこと言ったら、デイルが二人を斬りに行きそうですもんね。
なんだかラティナ成長しました?背丈も。もちろんもう言葉はペラペラなんですがね。
物覚えが良いので学校の成績も優秀とか。
ますますどういった生まれなのか気になるところではあります。
毎回不穏な輩が出てきてピンチを切り抜ける感じになるんですかね。
前回は教師で今回は輩だったんですが。
それにしても毎回成長が楽しみです。デイルの親ばかも。