内容をカンタンに説明すると…
- 新しく流通課からケンドウさんがやってきた。魔術師係長という凄腕がいる流通課。アニメ化、映画化、舞台化で催されるフェアの嵐。
- 実写化の特典ではありえないことが起こる。俳優のファンからの電話やクレームが激増するのだ。本田さんはフェア自体は好きなのである。
- 今回は…本の問屋さんであるところの取次さんのお話。なかなかにマニアで実は腐男子だった。営業Sさんによる書店関係ごった煮飲み会に参加する本田さん。ネタにしようといろんな声を聞こうとしますが・・。
【ガイコツ書店員 本田さん 7話】おしえて! 取次さん/書店員ごった煮飲み会【アニメ感想】
なんだかややこしい存在?
「みんなに言いたいことがありま~す!」
「な~に~?」
突然のキンプリっぽい映画の応援上映に参加の本田さん。
(今回は取次さんの話です)
「いや~最高でしたね。本田さんはどうでしたか?」
取次さん、本田さん、アーマー係長で映画に行ってた様子。
「なんかすごすぎて…おしっこもらしそうでした」
「よかったですそんなことにならなくて」
(こちらは取次さんというれっきとした取引先である)
「まずい!ポーの一族がなくなる!」
「ええ!!先日出たばっかりですよ!」
「店頭だけ?ストックなかったっけ?」
「ないです!ポーは出してるだけの一族です!」
「どんな一族だよ…」
「ねーねー、取次在庫データ上ありになってるよ」
取次さんがっちりホールドされました。
「あ、ポーの一族ですか?ないです」
「システム上はあるってなってるのに…」
「正しくはですね…《取次在庫あり(あるとは言ってない)》…って感じです」
「よくわかんね~…」
(取次さんは要は本の問屋さん、本によっては取次さんの在庫を全国の本屋が奪い合うのだ)
《お疲れ様です、見た目は子供の人の画集を取次在庫からぶん取りましたのでご活用ください 流通課まじゅつし》
(たまにこういう超人的な人材がいるが例外中の例外である)
魔術師係長…強い…。
「そうこうしてるうちに売り切れた!」
「24年組…恐るべし」
「渦中のポーですが…」
重版するねの文字が。
「いかほど発注されます?」
「いっぱい頼もう!」
「どうせ発注どおりに来ないからいっぱい!」
「取次さん…入荷してるのに見当たらない本がありまして…」
「どこにもないんですね…?」
「はい…そして発注した記憶もないです」
(入荷してるはずなのに本がない。そんななんじゃそりゃ案件は意外とよくある。その原因はと言うと…)
出版社「出荷してなかった」
取次「取次センターで止まってた」
書店「あった!」
(見当たらない1冊…あれも魔術師係長の発注かな?でもだったらメモで教えてくれるだろうし…)
取次さんが見つけてくれました。
「あった、別のフロアでニッチな本のフェアをするらしくてそこのラインナップに見事お探しの本がノミネートされてました」
「なるほど」
「本田さん、前に興味あるって言ってたアレのチケットがね…」
「取次さんちょっとオタクとしての完成度高いですね」
「いや~アーマー係長と話してたらいつの間にか化けの皮剥がされちゃいまして…
でも売り場の人とこんなふうに打ち解けられて嬉しいです」
「設定集出るって~~!売れるかな~」
「いやまじ売れるでしょ。お風呂場の設定とか気になるし絶対!」
(興奮したまま仕事の話してる)
アーマー係長と取次さんの意気投合っぷり
「あれ、もしかして取次さんって…腐男子さん?」
「言ってませんでしたっけ?」
(やっぱりなのか何故なのか、ナイスなキャラクターが集まる職場のようです)
アツい飲み会!
(我が売り場は社外の飲み会にあまり積極的でない人が多い)
「わかりますこの店の皆さんそれぞれインディペンデンスな感じで生きていらっしゃるので…
じゃ今回は本田さんだけ飲み会参加ということですね」
(彼は某社営業Sさん、すさまじい人脈を持ち書店員と出版社を同じ鍋に入れて煮るようなノーボーダー飲み会をよく開催している)
「君、そんな社会的な生き物ぶって大丈夫なの?」
「本田、交流目的じゃないんだってよ」
「潜入取材です。Sさんのお知り合いって皆結構変、じゃねぇや個性的なので
個人的にいいネタ候補になるな~っと思いまして。あと最近ビールを飲んでないの思い出したんで」
「結局飲酒目的かい!」
(内容に偏りがある、でお馴染みのガイコツ書店員だが…よろしい、ならば書店員の
生の声をもっとぶち込んでみようじゃないか)
この漫画は本田さんが現役で書店で仕事してた時に書かれてたものなんですね。
「ぼくはね!声を大にして言いたい!取次は本屋をなめすぎ!おもしれー本売らねーでどうするんだよ」
「わかる、わかります!」
「仕掛けたいから100冊くれー!って言ってるのに送ってきたのがたった三冊って
10が10個も足りない!」
?????
シャウト始まってますね。五反田の三浦○馬こと書店員のOさん。
「本田さん、大丈夫?元気ですか?」
「すいません、圧倒されてました」
九段下の人徳九州マン、出版営業のSさん
成城の気配り上手、書店員のKさん
来た日にFAXは執念で全て返す
海老名の神こと書店員のTさん。
「FAXを返さなきゃくる本も来ないじゃない」
早めの対応が相手への印象づけにもなるというTさん。
できる男は違います。まわりのできない組落ち込む。
再び熱血Oさん
「書店員やってて俺が大事にしてるのはほしいと思ってる人にちゃんと本が渡ることなんですよね。でも取次ってすげー数減らしてくるじゃないですか。正直絶許」
(蒸し返すほどの絶許)
「そういえば本田さんコミックでしたっけ?どこ担当ですか?」
「私はアメコミとかでかい本です」
「へ~アレみたい、ガイコツ書店員」
「Oさん読んではるんですか?」
Sさんがノリノリで割り込んでくる。
「あ、はい」
「どうですか?書店員さんが読んでみると?」
目の前に原作者がいますよ~~~~(笑)
「虫の良いことばかり書きやがって!て思います。だってあんな面白いことばっかなはずないじゃないですか!
もっともっと現場は大変なんですよ?綺麗事ばっかだ!何より取次の悪口が一個もない!」
「さー…はい、すんません」
「いやいやなんで本田さんが謝って…」
Oさん何かを察した様子…。Sさんが頷きます。
微妙な空気になりますよねそりゃ…。
(気持ちが伝わってくる…!)
「もっと取次の悪口書いてくださいよ!!」
取次さん嫌いどんだけですか!!
(皆様の最寄りに本屋さんはありますか?もしかしたらその中にも熱意に溢れた素晴らしい人たちがいるかもしれません)
出版社が問屋ではないのですねすいません無知で。
これはややこしそうですね~~。
システムと実際の在庫が違うとかものすごく混乱しそうです。
本田さん意外と社交的ですよね。部外者との飲み会にもネタ探しがてら参加するツワモノ。
ネタどころか直接読者の意見を聞くことになろうとは…なんという…。
本田先生、当時書店員とこの漫画家連載を両立してらっしゃったんですね。