「あ」

「兄さん達、そこの角に入っていったけど…」
「二人きりになるような場所は注意しないと！」

「！！！」

『邪魔するでぇ、えっへっへー』
『兄ちゃん可愛いなぁ』
『人を呼びますよ！』
『金はもうあいつに払ってんだ』
『無駄な抵抗はするんじゃねぇ！』
『やめて！私に乱暴する気でしょう！？エロ同人みたいに！！』
『真の魔界♂ってモンを見せてやる…』
『ら、らめぇぇぇぇ―――！！！』

ガクッ

「さき！？」
「そうだ…」

「兵衛を…殺そう」
「いきなり最終手段に！？」

「いや、私が、私が死ねば私というこの世界は終わりを迎え…」
「混乱のあまりよく分からない領域まで意識を…」

「ほら見て！」

「な、なんだー。まぁそうだよね！」

「ん…？」

「なんかふたりの間に子供が…」

「ふっ、ふたりの間に子供！！？さっきの今で！？」
「本当落ち着いて」

「兵衛さん、貴方は本当に人間なんですか！？」

「なんだ……」

アイキャッチ

「いっそげ急げ～～！」

みんなヤッホー！僕はやもこなみ！歳は内緒✩星座も血液型も内緒✩

夕ご飯は絶対コンビニ派！

「もうあの店員っ、箸入れるの忘れてる～！」

「気のきかない店員はこの世から塵となって滅びればいいのにー！」

売れっ子アイドルのマネージャーやってます
「はぁ…」

今日はそんな僕の生活をちょっぴり紹介するよ！　えっ？本編とかどうでもいいよね！

「うわぁ！早くしないと間に合わないよ～！」

はぁっ、はぁっ

「ん？あれはもしかして…」

「魔法の天使クリィミーマミの超絶レア幻のスタンプ集！？」

「ええ～！会社帰りによもやこんなお宝に巡り会えるとは～！」

「あっ！すみません、これ購入したいんですけど！！」

「ほほほ！お客さん、バカ言っちゃいけねぇよ。超プレミア品だぜ？まぁ100万払うってんなら考えてやっても…」

「ぶへぇっ！！」

「馬鹿言ってんのはそっちだよ！！！」

「僕が何のために日夜働いてると思ってんの！？こういう時のためだよ！！！」
「す、すみません！」

「すぐ梱包させていただきますぅ！！」
「早くお願いします！！！！」

「えっへへ～！兄ちゃんよく見たら可愛い顔してんじゃねぇか！」
「PTA…いや東京都が黙ってられねぇ位の不健全図書に指定されるような行為を強いてやろうかアァン？」
「この先が成人向けになるくらいの行為だぜアァン！？」
「壁に穴あけっぞアァン！？」

「待ちなさい！」

「な、何やつ！？」

「通りすがりの者です！！！」

（変態だ！！！！）

「いくら！」

「友達でも！」

「暴力はいけないと思いますッッ！！！」

「あ、貴方は…」

「田中さよりです」

「田中さよりって…同じクラスの？」
「そう。惚れてもいいよ？」

《これがさきの両親、卯野夫妻の馴れ初めである》

「マネージャーが黒幕！？？」

「そ。事務所も一緒だし、桃拾のスケジュール把握するために色々してたみたいだね」

「はい、これ盗聴器」

「この間、桃拾のカバンの中から見つけた」
「い、いや…えええええ！！」

「じゃあ数分前のこの意味ありげな引き顔には一体何の意味が！？」

「”人間じゃないかもね～”みたいに言ってたやないの！」

「あぁそうだ…君たちの妖精呼んでくれる？」

「ぬああっ！？な、なんで知ってて…」
「とにかく呼んでもらえれば分かるから」

「コ…ココロちゃん」

「なんやねん！」

「ワシなぁ、これからフェアフレとスイーツバイキング…」

「よっ」

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
「こ、ココロちゃん！？どうしたの一体！」
「ついにバイブ機能まで会得したの！？」

「お、おまおまっお前っアホーッ！！」

ズザーッ！！

「お前らも早よ大地に接吻かまさんかいーッ！！」

「本当にどうしたの？」
「知らんのか！このお方はなぁ！」

「次期妖精王様やぞ！！」

「「妖精の王様！？」」

「じゃあ王子様ってこと！？」
「いや、そこ突っ込むんじゃなくて…」

「はーい✩」

「ただいまー」

「あ～、結局モロキュアには間に合わなかった。録画で我慢するか」
ガタガタッ

ガッタガッタ

「はぁー…さてはまた喧嘩してるな？」

「こら！ああもうお前たちはすぐそうやって！」

「こらやめなさい！！」
にゃー！！
にゃ～～～っ！

にゃ～～！
にゃ――！！

「や～め～な～さ～い！！」
ニャアアアアアアｯ！

「全く。さきちゃんと桜世ちゃんの仲の良さを見習って欲しいよ」

「にゃっ！にゃにゃ」
「ん？なに？」
「にゃにゃにゃ」

「――あっそ。そっか」

「エンディングも間近ってことか…」