前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 孤児院を訪れたマインは劣悪な環境を目の当たりにする。フェルディナンドの反対、神殿の常識などのしがらみに阻まれ、一時は断念しかけるが、落ち着いて本を読むためにも孤児院の改革は避けて通れない道だった。
- ルッツやベンノ、そば仕え3人の協力を得て孤児院改革の根回しを進めるマイン。神殿の外で育ったフェルディナンドも実はマインと同じ考えだったことが判明する。孤児院の院長として正式に認められたマインは孤児たちに手を差し伸べるのだった!
- 孤児院の子供たちと良好な関係を築き始めたころ、星祭りの日が目前に迫っていた。マインはタウの実を投げ合う下町の遊びを孤児院の子供たちにも楽しんでほしい一心で神官長にかけ合う。彼女の虚弱さは、フェルディナンドの予想をはるかに上回るものだった。
【本好きの下剋上 第二部 19話 アニメ感想】大掃除と星祭り
必ず助ける
フランの指示のもと、孤児院の大掃除が行われました。
幸いにも病気の子や体調を崩していた子はおらず。
「助かったんですね」
「デリアが見逃してくれたからだよ」
「……私は洗礼式の日に連れ出されて灰色御子に洗われて、可愛い美人になるって言われて神殿長のところに連れていかれたの。一緒に連れていかれた子は3人いたけど選ばれたのは私だけだった」
自分一人だけ助かった罪悪感か、他の子を助けられなかった後悔か。
「なんで?なんで私の時は助けてくれなかったの?」
「無茶言わないで…」
「分かってるわよ!分かってるけど…」
「ごめん…」
「もうっ!そば仕えに謝らない!」
「約束するよ。今度デリアが困ったときは必ず助ける」
神殿長に黙っていたのがバレた時とかですね…。(´・ω・`;)
孤児院の子供たち
「皆様、初めまして。神官長より院長の任を命じられましたマインと申します。私の願いを快く聞き入れ、歓迎してくださいましたこと心よりうれしく存じます」
孤児と大掃除に協力してくれた灰色巫女たちを前に、マインは挨拶をします。
「ご褒美を持ってまいりました。名前を呼ばれた方はお皿を持って前にいらして。ビルマ」
ビルマと呼ばれた少女は子供たちを真っ先に洗ってくれました。
「なんでビルマだけ?!神の恵みは平等だ!」
「そうだ!!」
「これは神の恵みではありません!ご褒美は平等ではないの。お仕事もせずにご褒美はもらえないの。皆さん、覚えておいてくださいね」
働かざる者食うべからず!
「カイ。とても手早く掃除なさるんですって?ルッツが褒めていたわ」
「わぁ…!ありがとうございますマインさま!」
最初はマイン達のやり方が気に食わない様子だった孤児たちも、次第に仕事に励むようになります。
この日はオットーやトゥーリを先頭に孤児たちを森に連れて行ってもらう日です。
カイ「すげぇよな。マイン様の言う通りにしてたら自分たちで自分たちのスープが作れるんだぜ」
ギル「マイン様じゃなきゃ言わないよな!食べたかったら自分で作ればいいでしょう、なんて。マイン様が院長になってくれてよかった」
良好な関係を築けているようです。
「ギル、変わったな。ついこの間まで平民のチビなんかに使えるのは嫌だって言ってたのに」
「マイン様が普通の青色巫女じゃないからだ。マイン様は頑張ればちゃんと褒めてくれる」
反抗期ギルが懐かしいよ。
「おかえりなさい。たくさん取れたかしら?」
「俺が一番いっぱい取った!」
「そう、すごいわね」
「マイン様、俺も褒めて」
「僕も頑張ったよ」
「これあげます!」
お土産のいちごまで!
「ありがとう。よく、頑張りましたね」
マインは孤児院の改革を頑張ってくれたみんなにプレゼントを用意します。
「この諸事板をフランに。ご褒美です。孤児院の事を神官長に根回ししてくれたり、他にもいろいろ、いつも頑張ってくれて本当に感謝しているのよ。これなら外でも覚書ができるでしょう?」
「ありがとうございます。とても素晴らしい商品です。マイン様に応えられるよう、私も体調管理を完ぺきにこなしたいと思います」
「ギルとデリアにもちゃんとあるよ。二人とも、これで字の練習をしてちょうだい。傍仕えは主の手紙の代筆もできる様にならないとダメなのでしょう?」
「「ありがとうございます、マインさま!」」
私もマイン様に仕えたくなってきた←
(遊びながら字を覚えられるようにカルタも作ることにした。娯楽の少ない孤児院の子供たちにとって、カルタはかっこうの遊び道具だ)
絵札を描くのは、今回から登場しているビルムさんです。とても有能。
「マイン、これは売れるぞ!」
カルタを気に入ったベンノは権利を買い取ってくれました。嬉しそうだな(笑)
「これで少しは懐具合が落ち着くよ…」
「孤児院の改革でかつかつだって言ってたもんな」
「うん。そういえばルッツ、ジークお兄ちゃんとあまり話さないの?」
ルッツの仕事をよく分かっていないようでした。
「職人と商人の仕事は違い過ぎるからな…」
兄弟の溝。埋まるといいのですが。
「星祭りって孤児院の子たちは参加するのかな?」
もうすぐお祭りの日です。
星祭り
「この愚か者」
神官長にお説教されました。(なんでや!
「星結びの儀式は明後日だ。手順を踏んでいたら儀式が終わるではないか」
神殿では星結び、と呼ばれているそうです。
「星結びの儀式は成人の儀式だ。見習いの君は参加してはならない。当日は町の者が神殿にたくさん出入りする。儀式中はひとりも孤児院から出さないようにすること。それが君の役割だ」
「孤児院の中だけで遊ぶなら許してくださいますか?下町の星祭りはタウの実を投げ合って遊ぶんです。孤児院の子供たちにもそれを体験させてあげたいんです!」
「………。しっかりと後片付けをする事。それから町の人がいぶかるほどの大騒ぎでなければ構わない」
ありがとう神官長!
そして星祭り当日がやって来ました。
「おや?恥知らずにも青の衣をまとった平民ではないか。今日の儀式に子供の出番はないぞ」
何だこの青色のオッサン!
「子供たちが儀式の邪魔をしないよう、孤児院に詰めているようにとのお役目を神官長よりいただいております」
「平民には孤児の面倒を見ているのがお似合いだな。しっかり励め」
「激励の御言葉、ありがとう存じます」
煽りスルースキル高い(笑)
「マイン様…」
「平気よフラン。口で言われるだけなら実害は全くないもの」
強い主だ。フランも少し安心したようです。
子供たちが昼食を食べている間、マインとルッツも町で星祭を少し楽しむことが出来ました。
「けがや喧嘩をしないで楽しむこと。良いですか?」
「「はい!」」
「じゃあタウの実を配るぞ~」
孤児院に戻り、ルッツが用意してくれたタウの実を手に取えうマイン。すると。
「!? 魔力が吸い取られてる。気持ち悪い。なにこれ…」
タウの実がトロンべになった!?
「高価な紙の材料だ。採集に慣れてるヤツ!ナイフを構えろ!俺が合図したらひとつ残らず狩れ!」
ルッツの掛け声に反応する子供たち。
被害はほぼ無く、トロンべを狩り終えることが出来ました。
「ありがとう!これで孤児院に回せる費用が増えるわ」
「じゃあ残りのタオの実をぶつけあって遊ぶか!」
「―――へっくしゅ!」
「! マイン!?」
マインはフランに抱えられて家に戻ります。
風邪をひいてしまった…。本当に体が弱いですね(;´Д`)
母「お祭りは楽しかった?」
マイン「うん、孤児院の子供たちも笑ってた…」
母「そう」
マイン「本当に、よかった…」
フェルディナンドの誤算
「君は一体何をした」
熱から回復したマインを待ち受けていたのは神官長の詰問でした。
「何の話ですか?」
「土が掘り返され、石畳の一部が浮いていた」
ガッツリ確認されていた(笑)
「私は騒ぎを起こすなと言ったはずだ。何をしたらあんな状況になる?紙の材料になる木も狩ったのだろう」
「はい…。でもそれ以外に騒ぎを起こすようなことは何もしていません」
「石畳をひっくり返すほどの事をしておいて、何も起こしてないとは言えまい」
「え」
「マイン。君は今日一日、反省室だ」
「!?」
「神官長!反省室はお考え直し下さい!」
神官長はフランの制止にも耳を貸さず。
フェルディナンド「神に祈りを捧げ、己の所業をよく反省しなさい」
マインは反省室に閉じ込められてしまいます。
それからほどなくして。
フラン「マイン様!!」
だから言ったじゃないですかーー!!(ドンデンドンデンッ
「回復したのではなかったのか…」
「マイン様の虚弱さを甘く見過ぎでございます。反省室はお考え直し下さい、と申し上げたはずです」
「対面ではなく、体調を考えての言葉だったのか…」
(私が反省するより先に、私を入れた神官長の方が深く反省したそうだ)
今度からフェルディナンドも気を付けてくれる……はず。
ギルとデリアとの絆もゆるぎないものに。
孤児院の子供たちはあんなに楽しそうにして…良かったねぇ(´;ω;`)
タウの実が魔力でトロンべになるとは。衝撃!
「魔法の管理に直結することで貴族社会がひっくり返る」云々言ってたけど、ベンノさんの事だから商売に繋げそうだなと思ったり。星祭りでタウの実を投げ合うのも意味があるのだろうか。
フェルディナンドはマインの行動を少しでも落ち着かせようと思って反省室送りにしたんだろうな…。それが彼女が面倒ごとに巻き込まれるのを避けることにもつながると思って…(;´∀`)(多分