前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 蒙古の大軍が押し寄せる。長嶺判官、導円、火垂を始め、多くの対馬兵が戦死した。金田城の守備は崩れ、陥落。生き残った者達は城からの離脱を図るがそれもまた困難を極める。
- 戦場に舞い戻った鬼剛丸と劉復亨の再戦!迅三郎は蒙古軍に追い詰められた照日姫らの救出に向かう!しかし敵の攻撃に巻き込まれてしまい…!?
- 今回は…敗北を悟った鹿乃が照日姫を絞首!なんとか戦場に戻った迅三郎だが、そこで目にしたのはおびただしい数の対馬兵の屍だった…。
【アンゴルモア元寇合戦記 12話(最終回)アニメ感想】一所懸命
阿無志死亡、鹿乃の悲惨な運命…!
阿無志とサナ達は洞窟に一時避難することに。大人は入れない小さな洞窟だから、と。
(! 足元を漁りながらこっちに来る!)
(引き返す?)
(無理だ!後ろにもいる)
蒙古兵に囲まれてしまいました!!このままでは見つかってしまいます!(;´д`)
「こうなりゃこいつを投げつけて…でも火が居るか…」
そう言って先日くすねた火薬玉を取り出します。
阿無志が目をつけたのは、近くの蒙古が野営で使っていた焚き火でした。
「よく聞けサナ。あの焚き火に俺がこの鉄砲を突っ込んでくる」
「え!?」
「鉄砲が弾けたら目の前の蒙古兵も気を取られる。その隙にまっすぐ抜けろ。俺は海に飛び込んで逃げるから。暗くなったら合流しよう」
サナに後を任せた阿無志。
死亡フラグが立ってますが…気のせいですね(逃避
俊敏な動きで蒙古兵に近づき、火薬玉を焚き火に放り込みます!お見事!
「舐めんな!ただの餓鬼をこんな最果てに送り込むかよ!!」
「追え!」
「逃がすな!!」
追撃してくる蒙古兵を返り討ちに。華麗な身のこなしでした。
早くこの場を立ち去らないと爆発に巻き込まれてしまう…!((((;゚Д゚))))
海まで数メートルです!あと少し!
(サナ…!)
気を取られて振り返った、その一瞬でしたね…。
あああああああああ阿無志ぃ!!!(´;ω;`)
フラグ回収早すぎませんか…。
直後、火薬玉が爆発。
爆風を受けたまま、阿無志を追いかけて海に飛び込むサナですが…。
(サナ…か…?魚みてーだ…すげぇ…綺麗だな……)
胸を射抜かれた阿無志は、海の底に沈んで行きます。
サナの悲痛な叫びが辛い(´;ω;`)
一方、地上では照日姫ら対馬の生き残りが奮闘していました。
逃げる最中、矢を浴びた貝谷権太郎が戦死。
「姫様、こちらへ!」
「待て!権太郎がっ…!」
照日姫を任された鹿乃。ですが逃げる道中、足を踏み外して道外れに落ちてしまいます。
「鹿乃…?どうした…?」
「姫様…」
「何を」
「もはやこれまでにございます…!お許し下さい、姫様!!」
鹿乃は照日の首を絞めげていきます…(´;ω;`)
敵に捕らわれるくらいなら、手にかけてでも照日を守ろうと思ったのでしょう。
鹿乃の胸中を思うと苦しいです。
「か…の…!待って…まだ迅三郎が生きてる…かも…最後に…もう一度……」
照日姫は動かなくなりました。えっ、死…(゚д゚lll)
死んでませんよね!??気絶してるだけだと思いたい!
「こっちだ!!」
「女だ!」
「傷つけるな!」
蒙古の気配を察知した鹿乃は、わざと目立つように逃走を始めます。
照日姫から遠ざけるために…!?(´;ω;`)
数人の蒙古兵を倒しますが、あまりに数が多すぎました。
多分殺されてはないと思うけど、鹿乃の結末が一番惨かったかもしれません。
こういうの本当もう…胸糞悪いですね……(;´言`)
どう転んでも地獄で救いようがありませんでした。
一所懸命
四年前の鎌倉・朽井家。
迅三郎の娘が柿の苗木を植えていました。
『あああっ!』
『この朽井の屋敷に庭木など植えるな!』
庭木を引っこ抜かれて、娘ちゃん泣いてます。かわいそうに!
迅三郎も何もそこまでしなくても…と、この時は思いました。
『ほぅ?父に逆らうか?』
『一所懸命…!父上はいつも一所懸命が大事とおっしゃいます!それが、武家の心得だと!この柿の木は私の大切な輩です!一所懸命でここを守ります!!』
『一所懸命とは、その一箇所を命懸けで守り抜くということ…』
『生易しくはないぞ!!斬って捨てられようが文句はないな!?』
『ひっ!!』
刀柄に手をかけて脅す迅三郎。もちろん抜く気はないと思いますが、娘ちゃんはそうは思ってないでしょう!
現代じゃありえないスパルタ教育ですね!(笑)
『…分かりました。柿がなるまでここを動きませぬ…!』
『よし、二言はないな?やり通せればその一所をくれてやる』
夜になっても、娘ちゃんはその場所を離れませんでした。
意外と根気強いぞ!!こういう所は父に似てるかも!
『怖くないもん……』
怖いんですね…。まだ子供ですもんね…(´-ω-`)
こんな状況だけど可愛いと思っちゃいましたよ。
『!』
『何かいるぞ?』
『なんだ、ガキか』
屋敷に忍び込んで来た数人の男たち!一体何者!?
娘『曲者―――――ッッッ!!!!!!』
曲者は絶叫する娘ちゃんを始末しようとしますが、それより早くに駆けつけた屋敷の主に倒されます。
『主ら、朽井迅三郎の屋敷と承知で押し入ったか?』
迅三郎父キタ――(゚∀゚)――!!
刀を使うまでもありません。迅三郎は矢竹で曲者を返り討ちにするのでした。やはり強い!!
『野党なら侍どころへ。討ち手なら斬り捨てろ』
曲者の正体は分かりませんでしたが、明らかに朽井の家を狙っての襲撃でした。
それなりの家柄だと敵も多いのでしょう…。
『分かるか?あのような曲者が入ることもある。庭木などに隠れられては厄介だ』
『分かりました…』
庭木を植えるな、と言ったのにはちゃんとした理由があったんですね(´・ω・`)
『でもこの柿は…約束なさいました…っ!』
『…そうか。守り抜いたか。――その一所、守り続けよ』
『!』
『だが今日は、まず入って休め』
迅三郎は娘ちゃんがボロボロになっているのに気づきます。
担ぎ上げてそのまま家の中へ(笑)
やっぱり心配だったんですね。
そんな父娘の姿を、奥方も見守っていました。いい家族じゃないか…(T▽T)
次の日から、娘ちゃんは柿の苗木の世話を始めます。
『毎日精が出るな』
『はいっ!父上!』
『一所懸命にございます!』
迅三郎VS劉復亨!
「生きてる…俺は助かったのか。死なずに済んだ。まだ、戦える!!」
娘の言葉で意識を取り戻した迅三郎!
なんとか戦場に戻った彼が見たのは、対馬の民の屍でした。
山のように積み重なっています。
戦ってきた仲間もみんな…。無残な光景です。
「見つけたぞ…おっとうの敵!今度こそ、おっとうのように正々堂々お前を斬ってやる!!」
屍の中から銀七の息子が現れました。生きてたんですね!!
「そうだ。それでいい。父の仇を討つ。それがお前が決めた戦だ。己の戦が終わったか否か、己だけが決めること。たとえ天地が滅びようともな。…刀は使えねば布一枚斬れん。小童、見とけ、教えてやる…!!」
銀七の形見を手にした迅三郎。不敵な笑みを浮かべています。
再び蒙古に挑むつもりのようです!
「全軍、引き上げ――!引き上げだ!!」
”対馬の宴”を終えた蒙古兵たちは砂州に撤収しようとしていました。その時です。
「おい、ただでは行かせんぞ!!」
「わ、倭人だー!!」
「ひとり生き残ってるぞ!」
次々と敵をなぎ倒す迅三郎。まだこれだけ戦えるとは、驚きです!それを見た銀七の息子も奮い立ち、捕虜になっていた子供を救出します!やりますね!!(・∀・)
「腰抜けどもよ、何を怯えている?そんな薄汚い狼一匹に」
迅三郎の眼光に気圧され逃亡を謀る蒙古兵。それを切り捨てたのは劉復亨でした。
鬼剛丸と戦っていたはずでは!?Σ(゚д゚lll)
「分かるか?獲物の残骸だ。お前とともにいた鬼のツラのような男のな」
劉復亨が放り投げたのは、鬼剛丸の刀でした。敗北したんですね…(´;ω;`)
「なかなか鮮やかな血の色だったぞ…。お前の血はどうだ?我が刃が吸うにふさわしいか?見た目は野犬でも、中身はまだ狼か?」
「通じておりますまい」
「構わんさ。言葉尾など所詮上辺だけのもの。殺し合う異常に通じ合う瞬間はあるまい!?」
「あぁ…。そうだな!」
鬼剛丸の刀を手にした迅三郎!二刀流で戦います!!
「これがこの島の総仕上げだ!!」
迅三郎と劉復亨の再戦!!
既に対馬の敗北は決定しています。
刃を交える最中、何のために剣を振るうのかと尋ねる劉復亨。
「それとも空空しく、弔い合戦とでもぬかす気か!?」
「弔い合戦――?笑わせるな!!」
激しい攻防の中、迅三郎の二刀流が勢いづいてきました!ついに劉復亨に土をつけます!
「何のための戦でも、誰のための戦でもない。俺は己の戦をしている。皆と同じように、己に恥じぬ戦だ」
「分かるだろう!?戦に取り憑かれた貴様にも!」
それが迅三郎の答えでした。
劉復亨は尻餅をついたまま動きません。あまりの気迫に圧倒されているのでしょうか。
トドメを刺すことなく、その場を立ち去る迅三郎。悠然とした後ろ姿がとても格好よかったです…!!
《この日、対馬の戦は蒙古軍の圧倒的勝利で幕を閉じた》
一方、蒙古本陣。
クドゥン「取るに足らぬ島と聞いたが意外と手こずったようだな。だが見知らぬ民との初戦はそういうもの、これを腕慣らしとして、九州では大いに暴れたまえ」
そ、そうでした…。対馬戦は彼らにとって余興。
九州での戦が本命なんですよね((((;゚Д゚))))
「さぁ諸君、倭人共を我らが足元にひれ伏させるのだ!皆の働き、存分に見物させてもらう!」
「「オォォォォォ――――!!!」」
生き残った対馬の民!俺たちの戦いはこれからだ!
「皆は…?蒙古は!?」
日が昇る頃、照日姫は意識を取り戻します。
良かった!!やっぱり生きてました!一時的な仮死状態になってたのかもですね(T▽T)
「木の葉で覆い隠されて…?」
鹿乃が逃げる前、照日姫を隠してくれたようです。このおかげで蒙古に見つからずに済んだんですね…。
屍の山を越えて森を抜けた照日は、一人の男を見つけるのでした。
「迅三郎…?」
「生き残ったか」
「あぁ……生き残った。私だけ、生き残ってしまった…!」
「残るが勝ち、であろう?」
ようやく再開できましたね。もう会えないかと思いましたよ!(;´д`)
「お前たち!?」
「姫様!」
「よくぞご無事で!」
生き残った島民達が集結です!見た限り10人も居ませんが、全滅は免れたみたい!
「お前たちも生き残ったか…」
「迅三郎!対馬はまだ、終わっておらぬ!」
いつか安徳帝が、彼女が言った言葉。
誰かが生き残れば、皆の勝ちだ!
迅三郎「あぁ。また、戦えるな!」
”また”ってことは九州に向かう可能性も…!?( ´ ⊙ ω ⊙` )
俺たちの戦いはこれからだ!!\( ‘ω’)/ウオオオオオアアアーーーーッ!!!
《対馬に、蒙古と戦った流人達が居た。八幡愚童訓が伝える彼らの記述はそれだけである。》
阿無志は死亡フラグを回避できず。前日、対馬を抜け出していれば死なずに済んだかもしれないだけに、残されたサナを思うとやるせないですね。
鬼剛丸が知らぬ間に退場していたのがショックでした!他の流人は最期が描かれてたのに…。本当は生きてるんじゃないかと思ってしまいます。
何はともあれ、続きが気になる終わり方でした!最終回で原作漫画に追いついたらしいですね( ̄▽ ̄;)
九州編は少弐景資らの出番も多くなりそう。主人公・主要キャラも全交代になるのでしょうか?
義経流の使い手の正体。対馬を脱出した張明福。そして鹿乃はどうなった!?迅三郎たちのその後も気になる!
ストックが貯まるまでしばらくかかりそう。2期待ってます!!