【本好きの下剋上 第二部 18話 アニメ感想】フェルディナンドの本心!マインと孤児院、読書の障害を取り除け!

前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…

  • フランやデリアとも違う立場のギルは危機的状況にあった。新しい部屋を賜ったマインがギルに掃除をさせてみると、見事な仕事ぶりを発揮した。彼に必要なのはマインからの感謝と褒め言葉だった。これをきっかけにマインとギル、そしてギルとルッツの距離は一気に縮まる事となる。
  • 神殿長に部屋を追い出されたデリアがマインのもとに殴り込んできた。孤児院にだけは戻りたくない、と涙を流す彼女にマインは居場所を与える。態度は相変わらずながらもデリアは少しずつマインと心を通わせ、傍仕えとして働いてくれるようになった。
  • 孤児院の惨状を目の当たりにしたマイン。しかし自分の力では何もできない…。厳しい現実を突きつけられ、一旦はこの問題を忘れようとするが都合よくいくはずもない。読書の障害を取り除くため、マインとその仲間は孤児院救済に向けて動き始める!

【本好きの下剋上 第二部 17話 アニメ感想】ギル攻略完了!マインはみんなと下町へ!デリアが抱えるトラウマ!

2020.04.19

【本好きの下剋上 第二部 18話 アニメ感想】孤児院の大改革

孤児院の惨状

「孤児院がどんな所か一度見てみたくて」

マインはギルに案内されて孤児院を訪れます。中にいるのは洗礼式前の子供たち。

(なに?このすえたにおい…)

「神の恵み」を出すと飢えた子供たちが出てきました。孤児院のイメージとは程遠い、酷い有様です。

「い、いや…!」
「マイン様!?」

マインは倒れてしまいます。

フラン「申し訳ございませんでしたマイン様。見苦しいものをお見せして」
ギル「俺がいた頃はもう少しマシだったんだ…」
デリア「灰色巫女を処分したせいよ。そのせいで洗礼式前の子供たちの面倒を見る人がいなくなったの。青色神官も居なくなって、神の恵みがだんだん減っていって、小さい子が死んでいったわ。私が知っているのは1年前だから今はもっと酷いんでしょうね…」

孤児たちを助けてほしいと懇願するギル。
マインの身を案じ関わり合いになるべきではないと進言するフラン。

「デリアだって助けてやりたいだろう!?」
「………」

1年前、孤児院にいたデリアはたまたまそこから出ることが出来ました。共に暮らしていた孤児たちの心地悪い視線に見送られて…。

「私は関わりたくないし思い出したくない。忘れたいの」

孤児院に戻るのだけは、と泣いていましたね…。

マイン(きっと私なんかの想像がつかないほど辛い思いをしてきたんだろうな…)
ギル「マイン様、お願いだからアイツらを助けてやってください!!」

マインは今の私にできることはほとんど無い、と正直に言います。

マイン「その代わり、少しでも孤児院の状況が改善させるように、神官長にお願いしてみます」
ギル「マイン様…」

大きな壁

「君の要求は却下する。改善する必要はない」

えぇ…(;´Д`)

神官長曰く、洗礼式前の子供に使う金はない、洗礼式前の子供を人と認めていない、だから死んだとしても神の御導きである、との事。滅茶苦茶ですね!

「孤児院は貴族の施しにより貴族に使えるものを育てるところだ。よく教育された灰色神官なら高く売れる」

「やっぱり常識が違い過ぎる…!」

ただし、助ける方法はあります。

「誰もなりたがらない孤児院の院長になり、孤児たちに対して君が全責任を負うのだ」
「え」
「責任を終えるか」
「……負えません」
「金はあるのだろう?食事を用意すれば死にゆく者を見ずに済むぞ」
「工房のお金なら。でも私個人が自由にできるお金はもうありません…」

神殿長に搾り取られてしまった。

「責任も取れない、お金も出せない。何もできないなら黙っていなさい。中途半端な正義感で口出しすることではない」

フェルディナンドはバッサリ切り捨てます。事実だからこそ何も言い返せないマイン。
ていうか神殿がちゃんと対処しないからこんなことになってんでしょ!!(;´Д`)

二人のやり取りを、ひとりの灰色御子とひとりの青色神官の男が意味深な顔で見ていました。

「フランはこうなることが分かっていたのね」
「神官長の御心を推し量るのが仕事でございましたから…。孤児院の事はもうお忘れください」

とは言われても。

(忘れるなんて無理だよ…。このままじゃ、本が読めない)

『何もできないなら黙っていなさい』

本当は何もできないわけではない、とマインは気付いていました。工房のお金をつぎ込めば、自分が責任を取れば孤児たちを助けることが出来る。

根回し

「チビが死にかけてるのはキツイよな…。じゃあそいつらも全員マインの傍仕えにしたら?そうしたら外に出られるだろう」

孤児は傍仕えでなければ神殿から出られない、という事を踏まえてルッツの提案でした。

「ルッツ、すごい!」
「森に行って食べられるものを取らせて、自分のことは自分でさせればいい」

「「働かざる者食うべからず!!」」

ちょっと希望が見えてきた?

「フラン、子供たちを傍仕えをお使い出す事はできる?」
「できますが…」
「だったらそば仕えに神の材料になる木を取りに行かせることもできるよね」

マイン工房・孤児院支店の計画。そうすればマインがいなくなっても孤児たちは食い扶持を確保できます。

「とてもいい考えだと存じますが、今までの神殿のやり方と全く異なります。何かあった場合、孤児院長の責任を問われます」
「う…」
「そんなこと言ったら何もできないだろ」
「でも…」
「マイン。何もせずに孤児が死んでいくのと責任を持つの、どっちが怖い?」
「っ! 一人でやるのは怖いけど…、ルッツが一緒なら大丈夫」
「よし、決まりだ!」
「デリアにはお気を付けください。まだ神殿長とつながっています。私も協力させてくださいマイン様」

こうしてマイン達は孤児たちを助けるために動き出しました。

 

「また面倒なことを…。まさか本当にやるとはな」

ベンノはまた頭を抱える羽目に(笑)

「貴族相手の時は回り道で面倒に思えても根回しが必要だ。むしろそれですべてが決まる!」

一直線にぶつかりがちなマインへの忠告です。

「マイン様は決めたらすぐに取次ぎを、とおっしゃいますが貴族の作法に反しています。通常は事前にある程度の情報や要求を伝え、面会の予約を取ります。貴族と話し合うのに性急さは厳禁。できるだけ時間を取って、自分に有利なように水面下で準備しておくものでございます」
(なんか会社みたいだね…)

貴族社会も大変なんだな。

「孤児院の処置や、灰色の者たちに対する扱いに歯がゆい思いをしていたのは、神官長も同じですから」
「え、でも…。とてもそうは見えませんでしたけれど?」
「神官長は神殿長に揚げ足を取られぬよう、本心を深く隠してしまわれますから大変分かりにくいですが。今の神殿に苛立ちを感じておられます」

そうだったの?(´・ω・`)

(ちぇっ。御貴族さまめ!)

話し合いの結果、マインは孤児院の院長に就任することを決意。早速フランが根回ししてくれました(凄い根回しっぽい図(笑
神官長との面会の後、正式に孤児院の院長として認めてもらえるらしいのですが…。

フェルディナンドの本心とマインの覚悟

神官長「来なさい」

案内されたのは隠し部屋でした。

「ここは一定以上の魔力がないと入れない隠し部屋だ。そば仕えも入れない。密談にはちょうどいい」
(これはもしかしてお説教?)

向かい合って座る二人。

「君に貴族的な言い回しを求めても無駄だとフランの進言を受けた」

「先日は命が縮む思いだった。神殿長の傍仕えがいる前で、神殿長の行いを批判をするなど。神殿長寄りの青色神官も居たのだが…。警戒しなければならない顔と名前くらい覚えなさい」

だからあえてマインの言葉を切り捨てたのか。

マインのまっすぐな意見は、貴族社会では命とりでした。

「貴族のやり方を学び覚えなさい。君は青の巫女見習いとして貴族の側に立つのだから」
「はい」
「それで、君が孤児院の院長になる件だが。一つ聞きたい。基本的に他に対して無関心な君が孤児を救う理由は?」
「私が心置きなく読書をするために決まっているじゃないですか」
「なん、だと…?」

お手本のような「なん、だと…?」(笑)

「マイン、分かるように説明しなさい」
「今のままだと気になって本が読めないんです。だから助けようと決心しました」

読書オタクの極み!!

「つまり…、読書の障害を取り除くためだけに孤児院の院長になり、工房を運営するという事か」
「はい!」
「君は予想以上のバカ者だ」

でも本当に無関心なら、孤児がどうなっても良いはず…。
根底にはマインの道徳観念と正義感、そして善良な心があるのではないでしょうか。

「話は以上だ。君を孤児院の院長として正式に認める。君に覚悟があるなら構わない」

あっさり決まりました。

「神官長!私も一つだけ聞いていいですか」
「なんだ」
「どうして神官長は他の神官と違うんですか?」

どちらかと言えばマインの考えに近い。

「君と同じく、私もこの神殿で育ったものではない。貴族社会で育ち、理由があって神殿に入った。今後は何をするにも私に報告するように」
「はい…!」

神官長の事が少し分かったような。

ギル「ありがとう、マイン様!」
マイン「さぁ、神の恵みを持っていきましょう。! デリア…」
デリア「神殿長には黙っててあげる。その代り、やる以上、失敗したら許さないんだから!」

報告しない、という選択肢を選んだ以上、マインの計画が失敗しても成功しても神殿長には切り捨てられるんだよな…(´;ω;`)

「ありがとうデリア…!」

彼女は本当の味方になってくれました。

「みんな、外に出て!これからみんなを綺麗にします。そうしたらお腹いっぱい食べましょう!」

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傍仕えとの絆も強くなってきて嬉しいです。
孤児院の状況は酷い有様ですね。それなりに貧しい環境で育ったマインが衝撃を受けるくらいですから…。
「読書の障害を排除したい」を原動力に奮い立つのが彼女らしい(笑)
フェルディナンド神官長はマインとは違うやり方で、時間をかけて神殿改革に着手しているような印象を受けました。孤児院改革も彼が防波堤になってくれていますが、マインがやろうとしている事は神殿の常識から逸脱した行為…。神殿長にバレたら厄介だぞ!(;´∀`)
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