前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 北白蛇神社に向かった斧乃木ちゃんを待っていたのは八九寺真宵お姉さんとクチナワさんと羽川幼女だった。羽川幼女曰く「正しくは終結に向かっている」とのこと。
- 一方、臥煙遠江にヒントをもらった暦は女子生徒服を身に纏い直江津高校へ向かう。そこで待ち構えていたのは、こちらの世界の阿良々木暦こと忍野扇だった!
- 今回は…ついに扇ちゃんと対面した暦。しかしそれは鏡の世界の阿良々木暦ではなかった。この世界を作り上げてしまった犯人とは。事態収束に向け、扇ちゃんは懐から「ある物」を取り出して…。
【続・終物語 6話(最終回) アニメ感想】こよみリバース其ノ陸
協力者の正体とは
扇ちゃんは1年3組の教室の机に座っていました。
それは実在しない1年3組の亡霊。阿良々木暦と忍野扇の始まりの場所。
「やぁ、遅かったですね。すっかり待ちくたびれてしまいましたよ阿良々木先輩」
扇ちゃんキタ――(゚∀゚)――!!
この目、やっぱりゾクゾクしますね…。
「ご心配なく、そんなに酷いことにはなっていません」
暦の女装を見た感想、頂きました(笑)
「色々考えてますねぇ。阿良々木先輩。ブラック羽川さんにもそう伝えたはずなんですが」
彼女に暦の救出を依頼したのは扇ちゃんだったんですね!
「ご安心ください。ここがゴールですよ。ここから先さらなる目的地があるなんてことはありません」
「扇ちゃん…君は一体何を知っているんだい?」
「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです、阿良々木先輩」
「理解が遅いから、そんな風に無様に私のコスプレとかする羽目になるんですよ?」
なんだこの劇画タッチは(笑)
ていうかぐうの音も出ない!!(´Д`;)
制服が女子用に入れ替えられていたのは、老倉とイチャイチャしながらこの世界を楽しんでいた光景に腹を立てた扇ちゃんの仕業。
ついでに、月火に顔を現れているとき洗面に映った顔が不気味にニヤけた顔も扇ちゃんがしたことでした。
「そんな事もできるの君?」
「えぇ、まぁ。私と阿良々木先輩は同一人物ですからそれくらいの事はできますよ。どちらも阿良々木先輩の危機感を煽るためにやったのですが…」
そして目の前にいる扇ちゃんは、鏡の世界の阿良々木暦ではなく、私たちがよく知る扇ちゃんらしい。
暗闇から救ってもらったのを感謝しており、暦に報いたいとも思っているそうな。
「しかし、ということは僕と一緒に鏡の国にやってきたということか。だとするとまた消えていた問題が復活するよね?」
この世界にいたであろう阿良々木暦はどこにいるのか。
それに対する答えとして扇ちゃんは鏡の反射率の話を持ち出します。
老倉が言っていた、反射されるのは%~云々。
「えぇ、鏡の反射率は一般的に約80%。その分ぼやけている、なんて表現をしますけども、別の表現をするならば約20%が反射される際に削られる。死刑に処される」
「死刑?つまりもともと、この世界には阿良々木暦はいない。僕は居ない20%だというのか?」
「へーい!」
「へーい。…?」
扇ちゃんのハイタッチに応じる暦。
「で、なにこれ?」
「私と阿良々木先輩は鏡の中の同一人物。裏返しではありますけど、しかし間に鏡面を挟んでしまえばこのように手と手を合わせることはできませんよね?」
つまり鏡の中に入ろうとするのなら、鏡の世界に旅立とうとするのなら、ガラスを物理的にすり抜けねばなりません。以前、教室に閉じ込められた時、扇ちゃんは言いました。
”吸血鬼は、許可なく部屋には入れない”
「引き込む?ガラスを挟んだ鏡面から向こう側を引き込めるとして、僕は一体、何を手引きしたというのだ?」
「20%、ですよ。本来吸収されて跳ね返ってこなかった光をあなたは掬い上げ、救いあげた。ゲートを開いてこちら側へと救出した。阿良々木先輩、結果あなたはこの世界を鏡の国にしたんです」
鏡の国に来たのではなく、引っ張ってしまったのだ、巻き込んでしまったのだ、と。
解説
「これからは気をつけてくださいね阿良々木先輩。あなたは伝説の吸血鬼を従えて、神様とも有効的な関係を築き、かつありとあらゆる要素の怪異を持つ私と同一人物でもある」
一連の騒動の犯人は阿良々木暦であり、忍野扇でもあり。
「臥煙さんが遠江さんを置いていったのは苦い記憶だからでしょうけど、羽川さんの場合は単なる心残りでしょうね。よっぽど皆さんとさよならするのが辛かったと見える。まるで6歳の子供ですね。老倉先輩だってこの街を去るにあたってもっと阿良々木くんと仲良くなりたかったという気持ちを見抜かれたいとは思わなかったでしょう。人間だった時代のキスショットアセロラオリオンハートアンダーブレードや、生前の斧乃木余接といった残滓。阿良々木火憐の女子らしさに対するコンプレックス。大人になれなかった八九寺真宵、千石撫子と神原駿河の内に秘めたる凶暴性。忘れたいものだったり忘れられたいものだったりするでしょうね。置き去りにされたそういうものをあなたはこちら側に持ってきた。そして作った。鏡の国を」
緩い企画ではありませんでした!
この辻褄の合わない世界を元通りに、いや20%、2割増で前進させるにはどうすればいいのか。
「早く前に進みたい、かな」
「だから私がいるんですって。阿良々木先輩の不始末は私が処理するんです。私の不始末を阿良々木先輩が処理するようにね。えっと、ちょっとまってくださいね」
扇ちゃんは懐から何かを取り出します。
(まるで光を、すべて吸収しているかのような、暗闇)
黒板を材料にして、反射率0%、吸収率100%の”鏡”を、教室に閉じ込められている間、扇ちゃんは作っていました。
「阿良々木先輩、このあと北白蛇神社にお参りする予定なんですよね?だったらこれをやしろに奉ってきてください。いわゆる神具というやつです。八九寺ちゃんへの神様就任祝いというところですかね」
「街の中心地であるあの神社に、この鏡を置けばどうなるんだ?」
「阿良々木暦先輩が案内してきた失われていたはずの2割の光をこの中に吸い込むんです。本来ならばぼんやりと消えてしまうはずの心残りなのですがそういうのを引き受けるのも神様の仕事でしょう」
暦は扇ちゃんから鏡を預かります。
全ての始まりは
(そもそもどうして僕がそんなことをしてしまったのか、というのが不明のままだ)
「(僕が昨日の朝、鏡面に手を差し伸べたのは、そう。鏡の中の僕に違和感があったから。鏡に映った僕が止まったから。)水面に浮かんだ僕とは違ってあれは扇ちゃんじゃないんだよな?じゃああれは一体…」
扇ちゃんは猛省してください、とだけ。しかし同時にヒントもくれました。
「あなたは一体誰ですか?」
(おいおい、あれを言えってか?)
今は何者でもない自分。職務質問されたらこう答えよう、応援を呼ばれて包囲されるかもしれないけれど、と準備していたアレを。
「阿良々木暦、見たまんまの男さ」
思えば、最初に鏡面が止まったのはその直後でした。
(そして僕は理解した。なるほど。あれは僕の残した心だったのか)
愛しのガハラさんと!
暦は北白蛇神社に鏡を奉納しました。
「おはよう暦。いつまでも羽川さんの後追いをしていても悲しくなるばかりなのでね。思い切ってイメチェンをしてみたのよ。どう、イケてる?」
翌朝、阿良々木家を訪ねてきたのはイメチェンガハラさん!
ツインテにへそ出しにミニスカに(色々すごいぞ!
「で、結局、事の発端はなんだったの?少し抽象的で分かりづらかったんだけれど、暦の鏡像はどうして鏡の中で止まったの?」
よく理解できなかった視聴者のために←←←
ガハラさんが説明を要求します。親切丁寧です!
事の発端は高校を卒業し、肩書きをなくした自分が昨日に置き去りにしようとした心残り。それが惜しくてつい手を伸ばしてしまったのだと暦は言います。
「失われた2割を救済しようとかそんなのはやっぱり結果で副産物でしかなく、僕があの時、久しぶりに鏡に映った自分を見てしようとしたのはただ忘れそうになった何かを思い出そうとしただけなんだ」
しかし、心残りとは具体的に何だったのか?
それは暦自身にも分からないままです。だからこその忘れ物なのだと。
擬似的な鏡の中で経験したどれかが、あるいは複数が心残りなのかもしれません。
認識のズレていたみんなの阿良々木暦像にヒントがありそう、とガハラさん。
「ひとつだけ確かなことが言える」
「っ!」
恋人に抱き寄せられて赤面ガハラさん!(可愛い
「お前に関する限り、僕に心残りはなかったってことだ」
そういえばヒロインで唯一、ガハラさんだけが登場しませんでしたね。
「あくまでたまになんだけど。昔から横断歩道でこんな風に信号待ちしていると、いざ信号が青になったときどちらの足から踏み出せしたものか分からなくなるんだよな」
右なのか左なのか。考えて、迷ってしまいます。
(前に進まなきゃいけないと分かってっていても足が分かってくれない。それこそ身がすくんだように。そんなことで運命が左右されるはずもないと知っているけれど、それでも右も左も分からなくなって、心ではなく体を起こすことになる)
「なぁんだ、そんなこと。あはは、あはははははっ」
(…)
「右か左か、どちらの足から前に進めばいいか分からないというのならこうすればいいじゃないの!」
ガハラさんは両足を一緒に踏み出します。
(カンガルーじゃない、かえるなんだ。僕は元陸上部の強靭な脚力に引っ張られ、置いていかれないよう慌てて後に続き、前に進む。2割増で前進する。光の射す方向に飛躍する。ずっと続いてきた物語を終えて、思い出を想い、心残りを残し、余韻と余白を余らせて。僕たちは次なる物語へと、ひとっ飛び)
【朗報】「続・終物語」一挙放送決定!!
【配信情報】
AbemaTVでの『続・終物語』全話一挙配信が決定いたしました!■日時:6/23 22:30~https://t.co/EQ7ZNQPdpA#物語シリーズ pic.twitter.com/4JMIZ6bM9b
— 西尾維新アニメプロジェクト (@nisioisin_anime) 2019年6月19日
シリーズの総まとめにして次に繋げるための、暦の気持ちを整理するための重要なエピソードでした。
花物語の扇ちゃんが学ランだったのは今回の影響を少なからず受けたからだったのか。
シャフトらしい演出に加えキャラサービスが最高でしたね。
女子阿良々木のパンチラ(未遂)や美少女化は笑うし、最後美味しいところを持っていくガハラさんは不動のヒロイン!
でも一番の衝撃はやっぱり老倉かな…(笑)
23日の一挙放送では、最終回を見たあとでまた違う面白さが味わえるのではないでしょうか。必見です。
続編のアニメ化も楽しみにしてます!ヽ(*´∀`)ノ