前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…
- ”赤き誓い”として本格的に活動を始めたマイル達は、ある日レーナたっての希望で商人の護衛任務を請け負う。
- 赤き誓い、特にマイルの活躍によって盗賊団を撃退するのだが、レーナが盗賊団に向けたのは強い憎悪だった。「人を殺したことがある?」と涙ながらに問うレーナ。彼女の過去に一体何があったのか。
- 今回は…「私は2度も家族を失った」。レーナの壮絶な過去が明かされる。ポーリン、メーヴィス、マイルも、今日に至る経緯を話し始めるのだった。
【私、能力は平均値でって言ったよね! 5話 アニメ感想】みんなの昔話って言ったよね!
レーナの過去がトラウマ
(物心着いた時から私は行商人の父と旅をしていた。母の記憶もなく決して裕福とは言えなかったけど、優しい父との暮らしはとても幸せだった)
しかしある日、盗賊に襲われます。
盗賊は金目の物がない代わりにレーナを連れ去ろうとします。

『お願いします!娘だけは!レーナ!レーナ!!』
『うるせぇな。殺れ』
ほどなくして父の声は聞こえなくなりました。
レーナが振り向くと血まみれで倒れる父の姿が…。
『すまんな…俺たちがもう少し早く通りかかっていれば…』
『……』
『…俺たちと、来るか?』
ハンターが駆けつけて、レーナだけは命拾いします。
「それが10年前の話よ。私は助けてくれたハンター・赤きイナズマに引き取られた。彼らは私にすべてを与えてくれた。何の責任も義理もないのに本当にお人好しな人たちだった」
魔力を発現させたレーナにお金を出し合って魔法杖を買ってくれたり、死んだ母の形見をレーナになら、と譲ってくれたり。何より、かけがえのない居場所を与えてくれました。それは、父を失ったレーナの心を少しずつ癒してくれました。
「あるとき私たちは小隊の護衛を請け負った。そして到底勝ち目のない数の盗賊団に襲撃された。ギルドの協定では降伏が認められている。盗賊もギルドの報復を恐れ、荷は奪っても命は奪わない」
はずでした。しかし依頼主が裏切ります。
『取引をしませんか!?積荷の半分と引き換えに魔法で水を出せる小娘などいかがですか!?』
無論、レーナの事です。
盗賊団は依頼主の提案を受け入れます。
盗賊団『お前ら!小娘には傷一つ付けるなよ!やれ!』
赤きイナズマ『うおおおおおお!!』
赤きイナズマのメンバーは盗賊団に立ち向かいます。勝ち目がないと分かっているはずなのに(´;ω;`)
『炎よ!割れの周りに壁を作り給え!ファイヤーシールド!炎よ、我の周りに壁を作り給え!炎よ、我の周りに壁を作り給え!炎よ、我の周りに壁を作り給――』
最後までレーナを庇ってくれた仲間も、背中に矢を浴びて命を落とします。
『ごめん…レーナ……』
レーナは二度も、目の前で大切な人を失ったのでした。
これが引き金となり、レーナの心の炎が、魔力が爆発します。
レーナ『燃え盛れ、地獄の業火…!』

『!?小娘、どういうことだ!』
『そんな!まだ半人前だと!』
レーナの業火は依頼主と盗賊団の首領を焼き尽くしました。
反応おかしくない!?
「あの日、大切なものを奪われるだけだった私は死んだ。そして赤のレーナが生まれたの…」
「「ふーん」」
「軽っ!ちょ、それだけ!?」
マイルとポーリンの反応でシリアスな雰囲気がぶち壊しだよ(笑)
ポーリン「私たちもあのような反応をしたほうがいいでしょうか?」
レーナ「え?」

メーヴィス「うぅぅぅぅぅ!!!れれれレーナぁ!辛かったんだねぇ!!レーナァァ!私の胸でお泣きぃぃ」
一周回って暑苦しいわ(笑)
「私たちに対人戦を、人を殺す経験をさせようとしたんですね」
「そうよ!悪党は殺せるときに殺しておかないとまた!」

「だが断る」
「はぁ!?」
その顔やめて(笑)
メ「レーナが悪党や盗賊を憎む理由はわかった。だが個人の考えをパーティーの総意とするわけにはいかない」
ポ「ハンターをやっていれば、いつかそんな日が来るとは思います。ですが」
マ「そのために人を殺す練習というのは、ちょっと違うんじゃないかと」
レ「なによそんな綺麗事…!理不尽に家族を奪われた私の気持ちなんてあんたたちには分からないんだから!」
ポ「そういうことなら聞いちゃいます?私の過去も」
ついでにポーリンと、しょうがないからメーヴィスの過去も…
ポーリンは名の知れた商家の生まれでした。
「誠実で優しい両親とまだ幼い弟に囲まれ、私は何不自由ない暮らしを送っていました。ですがあるとき、商会に族が押し入り、父だけが殺されたのです。悲しみに暮れる私たちに店の番頭が突きつけたのは、父が番頭に残したという商店譲渡書でした。ありえない…。しかし領主が番頭の主張を認め、父の商会は奪われ、番頭は母に愛人になるよう迫り…」
お、重い…。ポーリンの過去も重い…(´Д`;)
領主と番頭はグルだったんでしょうね。
ポーリン『どうしてあんな男に!?お父さんを殺したのは間違いなく――!』
母『あの人の妻しての役目は終わりました。後は母としてあなたたちを無事立派に育てるだけです、それが終わったとき…私はあの人の妻に戻り、最後の役目を果たしましょう』
ポーリン『!…その必要はありません…』

『私が娘として、その役割を果たします…』
幼いポーリンは母と同じ笑みを浮かべました。メーヴィスが言うとおり、修羅の子は修羅ですね…。
力を求めるポーリンはハンターとなりマイルたちに出会ったのでした。
そしてこの流れでメーヴィスの過去も明らかに!(中身薄そう

「私はオーステイン伯爵家の長女として生まれた…。母は早くに亡くしたが父と3人の兄は精一杯私を愛してくれた!」
ロリメーヴィス可愛いが過ぎるな!?
『父上、兄上!私は騎士になりたい!』
しかし全員が首を横に振ります。メーヴィスの願いは却下されました。家族愛ゆえですね…。
「ハンターとして身を立てれば騎士になれる!私は家を飛び出した!そして今、ここにいる!」
「「「……」」」
「そんだけ?って顔やめてぇ!!」
「何か真面目に考えてるのがバカらしくなってきたわ…」
「良かった、メーヴィスさんの薄い過去が役に立ちましたね!」
メーヴィスらしくて良かったですよ( ̄▽ ̄;)
「さて。いよいよ真打の登場ですね」
マイルの過去も明らかに!
かわいそうなマイル
ナノ「ここから回想ですが、レーナ殿たちには転生云々は省いて説明しています」
奴隷と王族の中間、子爵家の娘として転生した彼女は、10歳の時に前世の記憶を取り戻します。
「問題は8歳の時。祖父と母が盗賊に襲われて殺された。どうやらその真犯人が実の父らしいのだ。流石に信じたくなかったけど」

義母『邪魔よ!どこに目をつけて歩いているの?』
義姉妹『前妻の娘風情が!廊下を歩いてるんじゃないわよ!』
義母『お前を気にかけるものなんて』
義姉妹『ここにはもう誰ひとりとしていないわ!』
義母『おーっほっほっほっほっほ!掃除しときな!』
まるでシンデレだよ(´・ω・`)
「父が葬儀の翌日にはこの義母を義姉を招き粗略に扱いだした、ということはそういうことなんだろう」
さらっとマイルの過去も重いんですよね(´Д`;)
『急にびっくりさせないでナノマシンさん!後それ、何か蜂の巣みたいで怖いです…』
3ヶ月後、魔法の特訓を始めたマイルの前にナノマシンが現れます。
『そうだ。ゲットだぜ!の子の隣にいる黄色いのとか、カードを集める魔法少女の仲良しの関西弁の――』
『申し訳ありません。アデル様の前世にまつわる知識は存じ上げないのです』
ターミネーターは遠慮してピカチュウとかケロちゃんとか、可愛い姿をご所望のマイルですが、結局今のナノの姿に落ち着きました。
マイル『なんにしてもよろしくねナノちゃん!転生してから散々だったけどナノちゃんに会えたし悪い事ばかりじゃないね!』
ナノ「最もこの後、ご自分の力の平均値が通常の魔術師の6800倍と知り、途方にくれてしまうのですけれどね」
6800倍って改めて見ると凄いな(笑)
「前妻の娘である私は家から厄介払いされ舞台は王都にある全寮制のエクランド学園に移ります」
念願の普通の学園生活を送れる、と舞い上がるマイル。しかし無詠唱魔法をぶちかましたり、腕自慢の生徒を倒してしまったり、男子を侍らしてしまったり。うっかり伝説を次々と打ち立てていきます。
『異世界転生者チートのお約束だけはするまいと誓ってたのに…!私はただ、友達と楽しい学園生活をしたいだけなのに…』
『アデルさん。少々お話したいことがありますの。宜しくて?』
縦巻きロールと取り巻きのお嬢様の呼び出しキタ━(゚Д゚)━!これは…!(;゚д゚)ゴクリ…
『な、何もない部屋ですみません』
マイルの自室で話すことになりました。
『週に一度の休養日しかバイトできないんで余分にモノも変えなくて』
『え…?あの、仕送りは?」
『ないです』
『私と同じ平民なんですね』
『一応、貴族ですけど…はっ!今のは聞かなかったことに」
『なぜ隠すのですか!?高貴な貴族であるなら家名に誇りを…』
『父に家名を名乗るのを禁じられまして、下手すると私も母や祖父みたいに謀殺され…』
『!??』
『ご、ゴホン!何でもないです!!ま、まぁ卒業したら逃げますけど!実家に戻って暗殺とか幽閉とか政略結婚とかゴメンですし…はっ!(初対面の人に何話してるの私!?)』
いろいろ抱えてるんだよなぁ…。
ナノ「ここから先はマイル様もご存知ない私の回想になります」
『マルセラ様、本当にあの子にガツンとお説教するんですか?』
『とても男子を侍らせていい気になってるいけ好かない優等生には見えないんですけど…』
『ほだされてはなりません!私が化けの皮をはがして差し上げますわ!』
マイルが席を離れた隙にクローゼットをチェックします!
『ほーら!贅沢なドレス…が…』
『汚い私服と安っぽい寝巻きしかない…』
『な、なら!』
引き出しをチェックします!
『!!!』
『こ、これは…あの子の、おやつ…!?』
なにかの骨が(笑)
ナノ「近所の野良猫のおやつです」
『すみませーん。遅くなり…』
『失礼しますわ。心遣いに感謝を。ですがあまり長居をしても迷惑になりますし今日のところはお暇しますわ』
『はぁ…。じゃあ、お話は?』
『話す時間なんて、これからいくらでも。卒業まで、あと3年もあるのですから…!』
マルセラたちは目に涙を浮かべていました(笑)

「それ以来です。理由は分からないのですが、マルセラさんたちが私を気にかけてくれるようになって。私たちはいつも一緒で、それはそれは夢のような学園生活でした!」
よかったねぇ(´;ω;`)
マルセラ達も良い子だった…というかマイルが不憫すぎた(笑)
マイル「私にとって初めてのお友達ができたのです!」
レーナ「へー、私たちは2番目なんだー」
ポーリン「とんだ尻軽女ですね」
マイル「えぇ!?」
メーヴィス「でも念願の友達も出来たのになんで学園を飛び出したんだい?卒業してないよね?」
マイル「それは……。入学してから1年と2ヶ月が経った時でした」
うっかり神の依代になってしまってな…
「王家の第3王城様が街にお出ましになられて、見物してたら…」
人混みに押し出された少年が第3王女の馬車を止めてしまったのです。
『無礼者!モレーナ姫の馬車と知っての狼藉か!?』
『このままだとあの子…死ぬ!!』
マイルは咄嗟に少年を庇います。
マイル『(また私死ぬのかな…?やだ!)格・子・力バリアー!!』
兵士『な、なんだこれは!?』
兵士『どけ!怪しい奴め!』
マイル『うっかりやっちゃった!!どうしよう!!』
兵士『貴様!もしや魔族!?いや悪魔か!』
マイル『(悪魔?…そうだ!)』

『女神の依代に危害を加えるとは。なんたる無礼な』
『馬鹿な!女神だと!?』
突然の羽と神々しいオーラが(笑)

『天よ。神に歯向かう愚か者を撃て。雷、ブレーク』
サンダーブレークすな(笑)
『神罰がこれで足りぬのなら王宮…いや、国ごと消すか?』
『お待ちください。女神さま、どうかお許しを。責任は全て王女たる私にあります』
可愛い王女キタ━(゚∀゚)━!
兵士A『なりません姫様!』
兵士B『女神よ!神罰は何卒私に!』
兵士C『いや私に!』
「いや俺が!」
「どうぞどうぞ」
『(やりすぎた!?)つ、次はないぞ…』
『『『ははーっ!』』』
『我の降臨、決して誰にも話してはならぬ。この約条を破りし時は大いなる災いが降りかかろうぞ!――ガクッ!あれれー?おかしいなぁ、何があったのか全然記憶にないぞ~』
しかし某死神のように上手く誤魔化せる訳もなく。
「エクランド学園の生徒が女神の依白だとあっさり王様にまで伝わってしまい。私は平凡に生きるんだー、と仕方なく学園を飛び出し、ティルス王国に旅立ちました。さらば友よ、また会う日まで!私はハンターになります!こうして私はアデルからマイルになったんです!」
マイルはいつも人を助けて厄介事に巻き込まれてるイメージですね( ̄▽ ̄;)
レーナ「分かったわよ。重い何かを背負っているのは私だけじゃないってこと。ポーリンも…め、メーヴィスも」
メーヴィス「もう!私に気を使わなくてもいから!」
薄い過去だけど彼女なりに苦労はしたはずだから…(フォローになってない
「私は2度も家族を失った。もう一度失ったらきっと耐えられない…!」
「私たちは大丈夫です。人生どうなるかわかりませんが誓ったじゃありませんか。不滅の絆を。私たち赤き誓いは」
「そう簡単に死ぬタマじゃないさ!マイルを筆頭に!」
「当たり前よ!」
「あの!筆頭はやめてください!私は目立ちたくないんで!」
「「あはは」」
「(今度こそ…私は家族を失わない!)」
マイルがいる限り大丈夫ですよ!

とても重い話しなのに不思議と暗くなりすぎませんでした。マイルたちが逞しいんですよね。4人いるので支え合うこともできるし。うまい具合にギャグをねじ込んで絶妙なバランスになってました。
みんなの過去を知り、レーナが前向きになってくれたのも救いですね。業火が落ち着きを取り戻したみたい。
ポーリンは復讐を完遂しそう。いつかは実家に戻らねば、と言ってましたし。
マイルも意外と苦労してきたんだな。マルセラ達と再会したりするのだろうか。そのへんちょっと期待してます!