前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- ついにロストに突入したタクヤとユキ!しかしタイヨウもまたスズナや部下を切り捨てながらロストへ向かっていた!
- 仲間の力と二人の信頼でタクヤとユキは正気に戻すが、ロストの奥でタイヨウと人間の姿ではなくなったダイチを発見して…!?
- 今回は…二つの世界にまたがる存在のユキは観測者として選択を迫られる。全てが終わった時、ユキは地上で保護されるが規則喪失になってしまい…。
【消滅都市 12話 アニメ感想】未来
観測者
「あれが間違いの産物か。消してやる」
ユキを見てそう言うタイヨウ。
「!?」
タイヨウの体に異変が起きます。薬の効き目は絶対ではなかったようで。
《まだ解らないか。それはお前が一人だからだ。悲しいなタイヨウ》
ロストで存在を確立するのに必要なのは、お互いを観測し合う事です。
しかし、全てを切り捨ててここまでやってきた彼の隣にはもう誰もいません。
《ユキ、よく頑張ったな》
ダイチがユキをロストへ呼び寄せた理由。
それは二つの世界に跨る彼女にしか、観測者にしかできない選択をさせるためでした。
ユキとタクヤにダイチの記憶が流れ込んできます。
さらにもう一つの世界戦が描かれます。
ラクーナケミカルの所長と副署長は逮捕され、一連の事件は解決。
ロストで失われた人たちがそこに居る。
タクヤは探偵として依頼を完遂し、ユキは家族に誕生日を祝ってもらう。
普通の、だけど夢に見た幸せな日常…(´;ω;`)
本来そうあるべきだった光景でした。
ユキが選択するのなら、その世界を手にすることもできる、とダイチは言います。
「私は……」
選択
「私は選ばない。もちろんロストなんてない方がいいに決まってる。でも起きたの。その世界で私たちは生きてきた。その3年間、必死に生きてきたの。ある日突然大切な人を失って、理由もわからなくて、それでも乗り越えていこうってみんな頑張ってる。ロストの後に生まれてきた命だって」
幸せな世界を選べば、この3年間も無かったことになります。
どちらかを選べばどちらかを否定する事になる…。
「みんなで力を合わせてちょっとずつ強くなれた…!」
「何があっても俺たちは前に進む。可能性はいつだって未来にしかないからな」
「ロストは起きた。だけど生きていく。この世界で…!」
この3年を生きてきた、二人の固い決意です。
「お父さん、ありがとう。でも私たち、そんなに弱くないよ」
強く成長した娘の姿を見て、ダイチは何を思うのでしょうか。
「きゃあああああああああああああああああああああ!!!!」
雰囲気をぶち壊すように現れたのは、化物の様になったタイヨウでした!(´Д`;)
「なんだ今の!?」
「ロスト付近でとてつもない重力波が派生している!?」
遠く離れていたギークたちも気づきます。
「ダイチ…能書きは終わりだ。お前を完全に消滅させる。ロストを完成させてやる。私には数百万人の未来がかかっているのだ…!!」
ユキとアキラが対抗しますが、タイヨウの謎ビームによりアキラは消失!(巨神兵か!
ユキも大ダメージを負ってしまい。
「終わりだ!―――!?」
しかし、またもタイヨウに異変が起きます!
今の世界を守るために
「これくらい予測できない私だとでも?」
少しさかのぼって、スズナがタイヨウを葬ろうとした場面。
対抗するタイヨウもまた銃を手にしていました。
すれ違う銃弾はスズナの胸部に命中し、もう一方は破片となってタイヨウの心臓に到達します。
この時は特にダメージを負っていなかったようですが…(´・ω・)?
「スズナめぇ…!!ここまで予測を!?」
息絶える直前、スズナは笑みを浮かべていました。
タイヨウが今追い詰められているのには、スズナの人体実験が関係しているようです。
何故時間差でダメージを負ったのか等、ちょっと分からなかったのですが(;´д`)
「ユキさん、それで、タイヨウを…」
アキラが残した拳銃を手にしますが、ふらついて照準を合わせられません。
「タクヤ…!」
ユキを支えたのはタクヤでした。最後の最後まで二人は支え合い、立ち向かいます。
二人が放った銃弾はタイヨウに命中。
《スクーターに乗れ…!ユキ、タクヤくん!!》
完全に崩壊を始めるロストの内部。今すぐ脱出する必要がありました。
《ユキ、大きくなったな》
それが父の最後の言葉でした。(´;ω;`)
スクーターでロストを脱出するタクヤとユキ。
しばらくしてロストのすぐ近くまで駆けつけたギーク達は、気絶したユキを発見・保護します。
しかしそこに、タクヤの姿はありませんでした…。
エピローグ
生き残った人たちは、苦しい過去と向き合いながら日常を過ごしていました。
「今もなお膨張を続けているロストという現象は、全人類にとっての課題と言えます。そこで我々財団は、プロジェクトチームを立ち上げる事とし、国を超え、人種を超え、この難題に立ち向かっていける人材を広く募集します」
中心メンバーはタクヤの元依頼主であり研究者ですね。
ギークも就職おめでとう!!
「ユキちゃん…最近どう?」
復学し、徐々に日常生活を取り戻していたユキですが。
「それで、記憶の方はまだ…」
ユキは波動性物質に長時間晒された影響で一部の記憶を失っていました。
その中にはタクヤという運び屋の存在も…。
ですがやけにスクーターが気になったりと、断片的には覚えているようです。
「で、あいつはまだ行方知れずなのか?」
「えぇ…」
タクヤはまだ発見されていないようですね。
死んでしまったのか…と思いきや、ある日、海辺の道路をスクーターで走る男の姿がありました。
タクヤ生きてたぁ!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
「……」
スクーターを止めたタクヤ。視線の先にあったのは、海の見える家。窓に緑色のカーテンが覗きます。
玄関から一人の少女が出てきました。
バイクが走り去る音を聞いて振り返るユキ。ですがそこには誰もいません。変わりにあったのは。
タクヤはユキに声をかけることなく、スクーターで走り去っていきました。
視聴者のご想像にお任せしますENDか~(´-ω-`)
もう少し先の、タクヤとユキが幸せになるまでを描いて欲しかったけど、余韻が残る終わり方も良いですね。
記憶喪失になったユキにとってはタクヤとの、ロストの思い出は辛いものに違いありません。彼女に声を掛けようとしたタクヤですが結局そうしませんでした。そこに彼の優しさを感じます。リボンを残したのは自分の生存だけでも知らせるためなのか。ユキはそのうち記憶を取り戻すのではないでしょうか。ハッピーエンドにつながる要素もあって救われます。
最後に。タクヤなりの考えがあると思いますが、せめてギークには生きてることを教えてあげてくれ!( ̄▽ ̄;)