前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 中国でリャン師匠と再会した鳴海。《真夜中のサーカス》と《アクアウイタエ》が生まれた理由、200年以上前の真実が明かされる。
- 中国人のインとジン兄弟はプラハで錬金術の研究をしていた。そんななか出会った女性・フランシーヌをめぐり、平穏な日々と兄弟の関係は壊れ始めていく…。
- 今回は…夫婦になる約束を交わしたインとフランシーヌ。だがその日、ジンがフランシーヌを連れて街から姿を消した。9年後、インはフランシーヌの居場所を突き止めるが…!?
【からくりサーカス 10話 アニメ感想】フランシーヌ
9年後の再会
インとフランシーヌが想いを交わしたその夜、プラハの街から一人の錬金術師が姿を消しました。ひとりの女性と共に…。
「弟が連れて行っちゃったの!?」
ジン何してるんですか!何かするとは思ってましたが…(´言`;)
鳴海「”私は、ふたりを探す旅に出た”」
ルシール「そのあとの話はお前も知っているようだね」
鳴海の様子が少し変ですね。アクアウイタエの影響でインの記憶を知っているようです。
プラハの夜から9年目の春。インはついに2人を居場所を見つけます。
しろがねが居たフランスのキュベロンの城じゃないですか!?
「ジン!殺してやる!今こそ私の怒りを知るがいい!!ジン!!」
「あれぇ?どうしたんだい兄さん?」
インはジンを見るやいなや掴みかかります。当然ですよね…。
「痛いよ兄さん。何を怒ってるんだい?」
「お前がフランシーヌを奪って逃げたんだろうが!!俺は9年間も探したんだ!」
「…何を言ってるのさ?」
「フランシーヌは僕の妻じゃないか。エヘッ、エヘヘッ、エヘッ!」
駄目だこいつ、壊れてやがる…←
「兄さん、なんで?なんで僕を裏切ったんだよぉ?フランシーヌは僕の、僕だって言うったじゃないかぁ!兄さんは好きじゃないような事を言ってて、なのに、なのにフランシーヌを挙句の上にとったじゃないかぁ!」
涙を流すジン。
兄に裏切られて傷ついたのは分かります。インが嘘をついたのも確かです。
でもフランシーヌはジンのものではありません!!
誘拐まがいのことをしてフランシーヌをインから引き離したのは間違いだと思います。
「僕はね…あの日教会にいたんだよ」
「!!(その一言で私の憑き物が落ちた)確かに私はお前の心を裏切った…」
いいんだよ、兄さん…」
「っ!」
「イヒヒ、ウヘヘヘ、アハハハハ!兄さんが驚いてるぅ!アーハハハハハハハ!!」
(私はようやく理解した。ジンはもう、以前のジンではなくなっていた)
ジンの笑い顔は狂気に満ちています…。怖すぎる((((;゚Д゚))))
「そうだ兄さん、僕ここでも錬金術を研究してるんだよ。もうすぐ薬ができるから、そしたらフランシーヌは治るから」
「治る!?フランシーヌは病気なのか!?どこにいるんだ!」
フランシーヌは村人の手によって、人家から離れた粗末な小屋に監禁されていました。
「あの、どなたか知りませんが、それ以上近寄らずお帰りなさい、そして、口をすすいで手を洗ってくださいね…」
「フランシーヌ…」
「! まさか…」
「フランシーヌ!私だ!インだ!!」
「イン…幻…?あぁ、幻でもいいから消えないでっ…」
「幻なんかじゃない!9年間探してようやく見つけたんだ!」
「あぁ、神様、感謝します。私の一番大切な方に会わせて下さって…」
散々な目にあってなお感謝の気持ちを忘れないのがすごいです…。
フランシーヌ、あの頃と変わってませんね…。
「!大丈夫か!?誰がそんなものを!それにこんなところに閉じ込めるなんて!」
フランシーヌの足首は鎖に繋がれていました。
部屋は特殊な作りになっており、フランシーヌは地下に閉じ込められています。唯一接触できるのは、通気口のようなわずかな隙間からだけ…。光も届かない真っ暗な空間でした。酷い…。
「怒らないで。村の人は家族を守りたいだけ。ごめんね、私病気になっちゃった。移しちゃダメだもの。だから…だからもうお別れです」
しかしインは構わず、フランシーヌを呼び寄せます。
「そんな事関係あるか!妻を抱きしめて死ぬなら死んでやる!来い、フランシーヌ!」
「…はい」
イン…(´;ω;`)かっけぇ!
「いいか、お前は私の妻だ。何があってもな」
「インさん…」
9年ぶりに触れ合った二人!!
よかったね…よかったね…(´;ω;`)
インはフランシーヌを触診します。
「裸が見たいだけじゃないのか」とか思ってごめんよ。←
「…ジンに会った?」
「…あぁ」
「あまり憎まないでね。この地に来るまでも、今になっても、あの人の心が安らぐことはきっとなかったから…。あの、座っていい?」
「あぁ」
「ダメね私、もう立ってることもできないの。インさんが来てくれたから頑張ったんだけど…」
(見かけよりずっと弱ってる。何なんだこの病気は…!?)
あたりが急に騒がしくなりました。
駆けつけた村人によってインは乱暴に小屋から連れ出されます。
「私は錬金術師だ!お前を治す薬を作ってやる!!」
アクアウイタエさえ作れれば…。
フランシーヌが遺したもの
(私はジンの屋敷に戻り、研究にうち込んだ。何日も眠らず。倒れては目覚め、また続けた。そして…)
アクアウイタエを生み出す錬金術の集大成《柔らかい石》が完成しました。
これでフランシーヌが助かりますよ…!(・∀・;)
イン「そんな、そんな…!」
フランシーヌが監禁された小屋が燃えています。
火を放ったのは村人でしょうか?なんて事を…。
インは地下室の壁を壊そうとしますが、分厚く、固く、壊すことができません。
「今助けてやる!薬ができたんだ!!何にでも効く薬が!」
「それなら…!その薬はもっと必要な人たちに上げてね…」
「髪!?フランシーヌ!?」
「私は9年もの間ジンと暮らしたの。その意味がわかりますよね」
「それはお前のせいじゃない!私はそんなことは気にしないぞ!」
「私が神様に誓ったのはあなた。でも私はジンとともにいました。あなたがどんなに心を痛めているのかを知りながら。その9年間はもう消すことはできません」
「何を言ってるんだ!やめてくれ!」
「あのカーニバルを覚えてる?楽しかったわね…。インさん。ありがとう、出会ってくれて。ありがとう、言葉をくれて。ありがとう、たくさん笑わせてくれて」
「ありがとう、愛してくれて…」
インが渡した指輪を、フランシーヌは今も肌身離さず付けていました。
「いくな!いくな――!!」
「あ~あ、こんなに辛いなんて……。よーし、今度はインさんを嫌っちゃおう…!生意気で、冷たくて、心なんて絶対に開かないよ。だから、いつかまた、私と出会ってね…」
炎に包まれまるフランシーヌ。
あぁ…(´;ω;`)
「なんだ?何と言った!?フランシーヌ!!」
最期、フランシーヌはインに向かって何かを口にしましたが、その声が聞き取れず…。
小屋は全焼しました。
村人によって連れ出されたインは悲嘆に暮れます。
「…お前も、作ったのか…」
帰り道ですれ違ったジンの手に《柔らかい石》が…。
彼もフランシーヌを救おうと必死だったんですね…。
「フランシーヌは一度も僕を愛してくれなかった…。兄さんは僕の欲しい物全部、初めから手に入れてたんだ…」
「違うさ。なぜ彼女がお前から逃げようとしなかったと思う?フランシーヌの心はお前にも注がれていた。お前が気付かなかっただけだ」
真夜中のサーカスの誕生
フランシーヌが亡くなった日、兄弟は再び別れ、二度と会うことはありませんでした。
リャン師匠「兄のインは村を離れたが、弟のジンは村に残った。そして23年が経った」
ジンはフランシーヌにそっくりな人形を完成させます。
「美しい顔、麗しい唇、しなやかな体、髪の毛だけは本物だ。そして血液はアクアウイタエ…」
アクアウイタエを注射された人形が動き始めまます。
人形「ご主人様」
ジン「おぉ、フランシーヌ!アナタ、と呼んでくれ!」
人形「はい。アナタ」
見た目はフランシーヌそのものですが…。やっぱり人形なんだよな…。
ジン「さぁ行こう、お前を笑わせてくれる道化がいるよ?」
人形に芸を見せる道化たち。人間かと思ったけど彼らもからくりだったんですね。
ていうかこの4人、1話アバンのサーカス団員じゃないですか!Σ(゚д゚lll)
ジン「なぜだ…なぜ笑わない???こやつらは面白くないのか!?ならば、お前が笑えるようなさらに滑稽でさらに騒々しい出し物を演じてもらおう!23年前にお前から笑いを、カーニバルを、命を奪った奴らに道化になってもらおう!」
ジンはただ、カーニバルで見たフランシーヌの笑顔が見たかったんですね…。
ジンは村にゾナハ病を蔓延させます。
ルシール「その地獄の中に私もいた」
鳴海「!!」
ルシール「やがて道化達の派手な芸で村人たちは殺されていった。フランシーヌ(人形)を笑わせるためだけに…」
人間ジャグリングですかね…。残酷な…。
「だが本当の地獄はここからだった。ゾナハ病の真の恐ろしさは死ねないことにあるんだ。人形が去ったあとも、村人たちは死ねなかった。そして6年目の秋。あの方がやってきたのだ」
仮面をつけた謎の男は、ルシールと子供に水を飲ませ、何があったのかを訊ねます。
すべてを話したルシール。仮面の男も話してくれました。
ジンが何のためにあんなことをしたのかを。
「お前に聞こう、生き延びて人形と男に戦いを挑むか、それともこのまま時間とともに死んで行くか」
「私はあいつらに復讐したい!」
「そうか。では私なりの責任を取ろう」
仮面の男は《柔らかい石》を井戸に投げ込み、アクアウイタエを作ります。
「これだけあれば村人たちは助かるだろう」
「本当ですか!?ありがとうございま…」
「礼は言うな。明日になったらここに来て、今度はお前が村人に問うのだ。復習したいものだけがこの水を飲めと」
「でもあの恐ろしい人形にどうやって復習すれば!?」
「あれを開けてみればわかる」
男はルシールに鍵を渡しました。大きな箱があるけど…。中身はからくりですよね…。
「あの、あなた様は」
「生まれは中国。だが日本という国で呼ばれた名は気に入っている。しろがね。名はしろがねだ」
ルシールは去って行きました。
「(この水は人の心を溶かして保つ。私はここに溶け、村人を支配しよう。そしてジンの作ったオートマータをすべて消し尽くすのだ)フランシーヌ、待たせたなぁ。ひとりで地獄は寂しいだろう」
井戸に一人残った男は仮面を取ります。だいぶ年老いていますが、インその人でした。
(私も、すぐそこに行くよ。フランシーヌ、心からお前を愛していたよ――)
インは井戸に身を投げました…。
ルシールの過去、リャン先生の死
ルシール「翌日、井戸の水を飲んだその瞬間から私は私でなくなっていた。様々なものが頭に流れ込んできた。錬金術の知識、異国の言葉、オートマータの基本構造、弱点。そしてオートマータを倒すために作られた人形の操り方を」
鍵を使って開けた箱にはからくりが入っていました。
しろがねのあるるかん…!?Σ(゚д゚lll)
ルシール「さらに一つの大きな感情。オートマータに対する深い嫌悪の心」
インの想いが溶け込んでいるんですね。
思えば最初は人形に魂を込めたい、と錬金術を学び始めたのに…。皮肉な結末です…。
「でもよ…俺もアクアウイタエを飲んだのに支配されてねーぞ!?」
「ギイはこう言っていたよ。”おたんこなすは効果が出るのは遅い”ってね」
「なんだよそれ!」
急なギャグやめて(笑)
つまり個人差がある、ということでいいんですかね( ̄▽ ̄;)
「まって、インの最後は分かったけどジンって人はどうなったの?」
「それは私が教えよう。冥土の土産にな」
「お前は…!」
cv.ジョージキタ――(゚∀゚)――!!←
「オートマータ最古の4人、レ・キャトル・ピオネールのひとりパンタローネ。まさかあんたが来るとは…」
「元気そうだなルシール!造物主はその後、憎しみの矛先をあろう事かフランシーヌ様に向けられた」
フランシーヌ”様”…?(´・ω・`;)
「悪い村人に罰を下せばお前はきっと笑うと思った。でもお前は笑ってくれなかった」
「…」
「苦しいか?息をするように作ったからな。だがお前はただの機械人形、魂のないおもちゃ。さようなら、フランシーヌと違うもの。さようなら」
フランシーヌを壊したジンは村をさりましたが、フランシーヌは生きていました。
「そして自ら蒸留した擬似体液によって、我らレ・キャトル・ピオネールに意思を下さった!」
「意思だと…!?」
「フランシーヌ様が笑う方法を見つけること。そのためにアクア浮いた絵を飲んで同じみ心を持ち、その心理を知らねばならない!それが真夜中のサーカスたる者の勤め」
てっきりアクアウイタエを飲んだジンが真夜中のサーカスを率いているのかと( ̄▽ ̄;)
オートマータは今、フランシーヌを笑わせるために動いているんですね…。
「で、この泉の水を飲みに来たってわけかい」
「その泉に造物主は柔らかい石を投げ入れたからな!」
「飲ませるわけには行かんな。ボロ布を着た人形よ」
「何…?お前、フランシーヌ様から頂いた服を罵るとは!!許さんぞ!!」
「一族が犯した罪は私がケリをつける」
リャン師匠が座っていた木箱には大量のダイナマイト(多分)が入っていました。
まさか…Σ(゚д゚lll)
「先生!早まらないでくれ!アクアウイタエを飲めばゾナハ病は治るんだ!」
「そうよやめて!」
「私は、偽りの人生など要らないのだよ…」
アクアウイタエの泉ごと吹き飛ばすつもりでしょうか!?
パンタローネはこれを阻止しようとリャン師匠に襲い掛かりますが…
「思い残すことはない。私は本物の人生を生きた」
そう言い残したリャン師匠は、泉とパンタローネを巻き込んで自爆死するのでした。
直前に逃げた鳴海達は一命を取り留めます。
鳴海(あの時、燃える炎の中でフランシーヌは先生と同じことを言ったのではないのか…。長かったインの記憶の旅が終わりを告げた。そしてその終わりは、真夜中のサーカス壊滅への始まりでもあった)
本人がそれでいいと思える最後になったのがせめてもの救いか…。
巻き込まれたパンタローネだけど、壊れた描写がなかったので生きてる可能性ありますね。
ルシールも意外と重要キャラだった!
ジンがやったことは許されることじゃないけど、かわいそうな人でした。
一番かわいそうなのは間違いなくフランシーヌですが!!
鳴海はインの、しろがねはフランシーヌの生まれ変わりなのかな。
”生意気で冷たくて心を開かない”…。鳴海に出会ったばかりのしろがねそのもので…。
ゾナハ病納の風変わりな症状にも納得がいきました。
真夜中のサーカス壊滅はここからが本番!鳴海達の動向に注目です!