【啄木鳥探偵處 1話 アニメ感想】石川啄木(CV:浅沼晋太郎)×金田一京助(CV:櫻井孝宏)の文学的探偵物語!?

内容をカンタンに説明すると…

  • 第3回創元推理短編賞を受賞した伊井圭先生の本格ミステリ小説が原作。
  • 金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木はとある殺人事件をきっかけに下宿で探偵稼業を始めることに。其の名も啄木鳥探偵處。
  • 今回は…東京で一旗揚げようと、中学の先輩である金田一京助を頼り上京した天才歌人、石川啄木は創作をそっちのけで酒と女にうつつを抜かし万年金欠状態。そんな折、二人は殺人事件の第一発見者となる。被害者は荒川銅山の使用人の達吉。容疑をかけられた二人だが啄木の推理でその場を逃れる。見事な推理に京助は感心する。

 

【啄木鳥探偵處 1話】こころよい仕事【アニメ感想】

金田一京助の回想

<親友だった彼が逝ってから10年。颯爽としていた友、嘘つきでやんちゃだった友、
泣き虫で友情に熱く独りよがりだった友、饒舌で見栄っ張り、酒飲みの女好き、
ロマンチックなサディスト。先見の詩人、そして…天才歌人だった友。
そんな彼の面影は未だ僕の心から離れることはない>

既に主人公が死んでいる??

そして思い出す体で話は進んでいくのですね?

十余年前…。

「京助さん…すいませんタバコを切らしてしまって…」

現れた天パの青年、石川。

「僕はもうやめようと思っているんです」

そう言って二箱渡す京助。

「こっちはもう慣れましたか?釧路とは勝手が違うでしょ」

「上京も3回目なんですがこの体たらく面目次第もありません」

「水臭いこと言わないでください。同郷のよしみじゃありませんか」

京助は自分の才能に限界を感じて文学から離れたい様子…?
未練があるのか本棚には書籍がいっぱいです。

「それに比べて石川くん、君は掛け値なしに才能がある。
こんな僕でよければ応援させてください」

「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ

ありがとう京介さん」

そして事件が起こる

「すっかりごちそうになってしまいました」

ご飯を一緒に食べに行ってた様子。酔い醒ましに歩こうという石川。

なにやら路地裏で絡み合う男女が…

「ちと髪を撫で付けねぇと出会い茶屋」

そういう通りをわざわざ入っていきましたね?

石川が入ろうとした建物から急に出てきた男と軽くぶつかる。
すぐさま無言で立ち去る男。
石川の袖についた赤いものは…
見た瞬間、石川は建物の中にずんずん入っていきます。

部屋を確認しまくる
どの部屋もお楽しみの様子なのに遠慮がありません。

そして…何度目かの扉を開ければそこは血だらけの男の人が死んでいる部屋

「きゃ~~~~~~」

京助さん腰抜かしてます。叫び声がかわいい。

警察官がきます。
もちろん第一発見者として犯人と疑われる二人ですが…

石川が推理と理論を披露してさらりとピンチを切り抜けるのです。

「石川くんの名探偵ぶりには恐れ入りました」
「なんてことありませんよ、刑事にでもならなきゃお金にも化けませんし」
「近頃岩井三郎という人が探偵事務所を構えてなかなか羽振りがいいらしいよ」
「考えてみれば探偵と歌人は似ているかも知れませんね」

なるほど?

新聞を持ってきた京助は石川に事件の報告を

小栗容疑者と新聞に出てるのは石川とぶつかった男
荒川銅山の大番頭だそうです。

「殺されたのは小栗の家の使用人で星野達吉。小栗はここ半年ほどたつきちに関係を強要していたが耐えかねた達吉に拒否され逆上して殺害。こんな顛末らしい」

「そういえばあの手紙は見つかったんですか?」

「それがさ、さすがだよ石川くん。小栗の屋敷の庭から凶器の包丁と一緒に見つかったって。小栗は知らぬ存ぜぬを通しているらしいけどね」

石川はその後、どこかの茶屋で歌人仲間で談笑。
其の中で石川が関わった事件について詳しくふれてくる野村胡堂。

告発状にドクロのような黒い血の跡…。
ドクロと聞いて立ち上がり別の席の男に声をかけにいく石川。

謎解き

小栗の家の前で待つ京助。
あの時の警部にうざ絡まれしています。

遅れてやってきたのは石川と…

陸軍軍医総監の森林太郎先生です。
も、も、森鴎外だったーーーー!

「失礼いたしました。わたくし浅草署の大山と申します」

慌てる警部、そりゃそうですよね・・・。

歌会の同人としての知り合いだとかで…森さんが交友広いのか石川が広いのか…。

 

「罪を侵さぬ男を犯人とし、罪をおかせしものを野放しにするは正義にも劣ると言わざるを得ますまい」

石川は真犯人は別だと言いたいのです。

「何が始まるのかね」
「面白いものをお目にかけますので見物していってください。
お時間は取らせませんので」

「さて警部、手洗いをお借りしたいのですが」

石川さんいきなりどうした。

「荒川財閥の大番頭の邸宅ともなると大したものですね~…」

でかい、でかすぎますよね

「一体何をしに来たんだ」

警部に聞かれた京助はまだ席を外している石川の代わりに答えます。

告発文についたドクロのような血の跡は周囲の血の飛び方からしておかしいのだと
庭で見つかったものは偽物であると

「妄想もいいかげんにしろ、他の使用人が言い争う声を聞いている上に
見つかった告発状は確かに達吉の筆跡だ。それになにより一緒に落ちていた
包丁と達吉の傷の形状も一致している。

どう説明するんだ」

「簡単なことです。達吉を殺した真犯人が凶器の包丁と共に
あらかじめ達吉に書かせておいた告発状に血をつけてこの家の庭に放り込んだんでしょう」

戻ってきた石川がさらりと答えます。

「誰がなんのために?」
「小栗を達吉殺しの犯人に仕立てるためにです」

そうなると本物の告発状はどうなる?と森が尋ねます。

「おそらく小栗が持ち去って処分したのでしょう」

小栗の書斎に入る一行。

謎解きが始まりました。

自分を告発する手紙があれば普通は…燃やして捨てるはずだと京介は言います。

パントマイムのように実践を始める石川、吸い殻入れに紙を燃やして捨てたふりを。

「さーてお立ち会い、本物の告発状は…ほらここに」

くずかごをひっくり返すとそこから燃えカスが

「つまりこの偽の告発状を作ってまで小栗を犯人に仕立てようとしたものが確かに居たということです」

実は燃えカスはトイレに行った時に石川が仕込んでおいたものでした…。
いや嘘の証拠大丈夫????

石頭の警部を納得させるためでした。新しく捜査をやり直させることには成功したんでしょうか?

帰り道。

「でもだとしたら一体誰が真犯人でなぜ達吉を殺したんだろう…」

「真犯人は…僕のように人間なのかも知れません」
「え????」

「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聞きにゆく」

「石川くん、君みたいなのを天才と言うのだな」
「いえ、今の歌は私が詠んだんじゃありません。君との友情が私に詠ませたんです」

感動なのか嬉しさでうつむく京助。

「何か精のつくもの食べて帰ろうよ」

想いに応える

後日…

京介が顔を出すと荷造りをしている石川の姿が。
家賃の支払いが滞ってしまったという。
京介に借りた分は他の友人への返済にあててしまったらしく

「短い間でしたが、お世話になりました」
「…ちょっと待っててください」

長い沈黙の後京介が立ち上がってどこかにいきます。

その後ゆっくりと朝餉を取る石川のもとへ京介が戻ってきました。

「へそくりがあったのを思い出しまして…」

40円。当時の金額だと大金です。

ハッとした石川は京介の部屋へ。
本棚の本が全て無くなっていました。

「まぁ未練を断ち切って学問に打ち込むいい機会かと思って。」

「京介さん…僕は死んだらあなたを守りますよ」

石川の目には涙が浮かんでいました。

人が目に求めない些細なことに気づいて歌にする
探偵と歌人は似ているかも知れない。

部屋の外に看板を建てる石川

「いつまでも京介さんの脛をかじってるわけにはいきませんからね?」

啄木鳥探偵處

始動です。

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引き込まれる作画に動きに文句の付け所のない演者のチョイス。
公式見て思ったのですがこれはバディものになるんですかね?
もう1話から二人の関係が楽しくてこの先の話にワクワクします。

石川啄木の死後から金田一京助が彼を思い出している話なんですね。
アバンから「友」と何度も言ってたように本当に啄木を尊敬し親愛をもっていたのだろうなと感じました。
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