前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 学園に伝わる七不思議の七番目、トイレの花子さんを呼び出した寧々の前に現れたのは「花子くん」だった。
- 源先輩との恋を成就させるべく人魚の鱗を飲んでしまった寧々は金魚になる呪いを受けてしまう。しかし反省と自分の本当の気持ちに気づいた寧々に花子くんは救いの手を差し伸べ、自らも人魚の鱗を飲み寧々の呪いを「人間として最低限度の生活ができるまで」弱めてくれた。その代償として、寧々は花子くんの助手になるのだが…。
- 女子トイレ掃除が日課になりつつあった頃、寧々の周囲では無くし物をする生徒が続出していた。原因は「ようせいさん」の噂?その姿を見たら最後、命を取られてしまうという「ようせいさん」に寧々は出会ってしまう…!そして悪霊退治の源家が子孫・光が登場!彼は花子くんを退治しようと容赦なく襲い掛かってくるのだった。
【地縛少年花子くん 2話 アニメ感想】ようせいさん
ようせいさんの仕業?
花子くんの助手になって一週間が経過。寧々は毎日のように女子トイレの掃除をさせられていました。
本当に労働力だ(笑)
「これが終わったら頼みたい大事な仕事があるんだから、さっさと終わらせてもらうよ」
「私、花の盛りなのよ!青春は短いの!せっかくチャンスがやって来たの!クラスで一番格好いい富士君にデートのお誘い貰っちゃったの!」
イケメンに弱い。
「しかも2回目!放課後の教室でランデブー!空き教室で生徒会の資料をまとめるのよ…。富士君たら誘うくせに、すぐいなくなっちゃうの。照れ屋よねー」
「八尋は何とランデブーする気なの?」
それ利用されてるだけなのでは?と指摘する花子君です。寧々自身も気づいてはいました。
「ねぇ、俺にしなよ?そんな男よりずーっと…優しくするからさ」
近ぁぁぁぁい//////////
なんて思ったのもつかの間、花子くんは寧々の手を握ったついでに掃除道具を握らせていました。
策士だ(笑)
(私の事いいように利用してるのは花子さんじゃない!まぁそうなったのも、もとをただせば私のせい。仕方ないのよね…)
結局、トイレ掃除から逃れられない寧々なのでした。
「八尋さん、教科書37ページ目から読んでもらえますか?」
「はい!あ、あれ?ない?さっきまであったのに!?」
さっきまで机にあったはずの教科書一式が無くなっていました。どこを探してもありません。
「ようせいさん」の噂を教えてくれたのは寧々の親友・葵でした。
本作の女子たち可愛すぎるな!!
「しらない?最近はやってる噂でね。”注意深く扱っているはずの物をなくしたり、いつも必要な時に限って物が無くなること、ありませんか?それはようせいさんの仕業。でもその姿を見てはいけません。もし見てしまえば命まで取られてしまうのですーー”。っていうの!ただの噂なんだけどね」
「な~んだ!」
しかし最近、寧々の周りでは無くし物をする生徒が続出していました。
極めつけは学校のロッカーの扉が不自然に消滅したり。
「うわああああああああああ!危なかった、こんなの見られたら大変だもんね!」
不意に水を被り、そこが鱗になってしまった寧々は人気のない旧校舎へ逃げてきます。
「か、帰ろうか。でも鱗をなんとかしなきゃ。拭く物…」
視線の先には都合よくきれいなタオルが落ちていました。それをきっかけに、寧々は生徒たちの無くし物と思われる品を次々と発見します。
それは一つの部屋へと続いており、扉を開けた寧々は恐ろしい光景を目にします。そこに居たのは巨大な化け物でした。
《消してその姿を見てはいけません。もし見てしまえばーー》
「きゃああああああああああああああ」!
「蹴散らせ白杖代!!」
寧々に襲い掛かるようせいさん!それを倒したのは颯爽と現れた花子くん、そして彼の命で動いた白杖代でした。
花子くん「八尋はす~ぐイケメンと怪異に引っかかるよねぇ。人なんて簡単に死んじゃうんだからさ。ね」
寧々「花子さん…(また助けてもらっちゃった)」
登場の仕方がイケメン!!(*´Д`)
人なんて簡単に死んじゃうんだから、という言い回しに事実ながら引っかかりを覚えます。気にしすぎでしょうか。
新しい噂とお友達
ようせいさんは別名もっけ、と言いました。
「古くから人の傍に居て小さな盗みやいたずらをしている怪異だ」
「さっきと随分形が違うのね。かわいい!」
「何かを攻撃する時はああやって大勢で集まって変化するんだ。本来、人を襲うような攻撃的な怪異じゃないんだけど…」
「我らも苦しませたくなかった」
「しかし我らの話は変わってしまったのです。やむなしやむなし」
「話?」
「噂の事だよ。大抵の怪異は噂に逆らえないんだ。人の噂っていうのは尾ひれがついてだんだんと変わっていくもの。どんな形になろうと怪異はそれに従って行動しなくちゃいけない。噂と違う事をした怪異はいずれこの此岸から消えちゃうからね」
もっけを凶暴にしたのは人間の好奇心だったのです。
「八尋、もっけの噂を変えてくれないかな?俺はこの学園の七不思議。学園に存在する怪異を監督し人と怪異の関係を正しく保つ義務がある。殺しをするような危険な怪異はここに置いておけない。排除するしかない。でも――人間の八尋なら噂を変えて、こいつらを助けられるんだ」
こういう時のための助手だった!
「さっきはわるかった」
「われら何百年もここで、ゆかいに過ごしてきた」
「あめ、やる」
もっけちゃん、声までめちゃ可愛いんですよ!!
「頼んでおいてなんだけど、八尋は殺されかけたんだ。嫌なら無理には…」
「いいよ!噂、変えてあげる!もっけちゃんたちを見てると思い出すんだ。ホワイトインフェルノの事…!」
「ごめん、なんて?」
「ホワイトインフェルノ!前に買ってたハムスターの!」
名前ヤバい(笑)
「それにさっきは怖かったけど花子さんが助けてくれたから。この間の人魚の時も。ありがとう花子さん」
花子くんは無言で返事をしました。
「これが花子さんの言ってた、掃除の次に頼みたい大事な仕事?」
「本当はもっと後に頼むつもりだったんだけどね…」
「てことは私、もうトイレ掃除は卒業!?」
「それはだめー。そんなにいや?」
「トイレ掃除好きの子なんて滅多にいないわよ」
「さーんねん。俺は楽しみにしてるんだけどな。放課後一緒に誰かと何かをしたり、どうでもいい話をしたり。そういう友達っぽいの。何だろう?懐かしい…」
「………花子くん」
「花子くんって呼ぶね。その方が友達っぽいでしょ?」
そう言われて嬉しそうな笑顔を見せる花子くんです。
2人の距離がまた縮まりました。\( ‘ω’)/
そして寧々は、新しい噂を流します。
不可解な無くし物が続くとき、それはようせいさんの仕業かもしれません。ようせいさんの姿を見てしまったら最後、命まで取られてしまうとか。でも…
「あめ?」
「ようせいさんの被害に遭った時は持ち歩くといいらしいよ。そうすれば殺されないし無くし物も止まるって!」
源家の末裔
「怪異の助手なんてやってるのよ?つい特別な出会いを想像しちゃうじゃない!」
「特別?」
特別な出会いはもう果たしてると思うんだけどなぁ…。
「例えばこの映画みたいに…。悪霊にとらわれた可憐な少女!その目の前に突然空から降ってきた美青年!彼は見事悪霊を打ち払い少女と結ばれるの~♡」
今日も現実とフィクションを区別しながらロマンチックな妄想を楽しむ寧々です。
悪霊(花子くん)
花子くん「危険思想禁止ー!大体そんな妄想しなくても…」
花子くんは乙女心を弄ぶのが上手い(確信)
「そこまでだ!やっと見つけたぜ悪霊め!かもめ学園中等部3年!源光だ!冥土の土産に覚えてやがれ!!」
空からイケメン(敵キャラ)キタ――(゚∀゚)――!!
というか寧々が結ばれたいと言っていた先輩も源姓でしたよね?外見は似てるけど学年や雰囲気は違いますね。血縁者とか?
「へぇー。あの少年は源家の人間だね。今よりはるかに夜の闇が濃かった時代。当時俺たちは妖怪と呼ばれ、今よりずっと強い力を持っていたんだ。そんな妖怪たちを打ち払ったのが希代の祓い手・源頼光。そこの少年のご先祖様だ」
光は花子くんを倒しに、もとい祓いに来たのでした。
「残念だったな花子!これは我が源家に代々伝わる退魔具・雷霆杖!持ち主の霊力を退魔の雷にして打ち出す霊杖だ!直接触れるとは間抜け野郎だぜ!」
「ぐっ…」
珍しく追い詰められ(ているように見え)る花子くんですが、彼を守るようにして寧々が立ちはだかります。
「やめて!」
「あっぶね!馬鹿野郎!!急に飛び出してくるん…じゃ……。あ、あなたは!?///」
寧々を前にして光の頬が紅潮。寧々が可愛いのは分かるけどチョロいぞ!(笑)
「これ以上花子くんに酷いことするなら私、怒るんだからね!?」
「え、で、でもあいつ超超悪い怪異で!その、学園のためにも祓っとかないとっつーか…」
「花子くんは悪い怪異じゃないよ!私のことだって助けてくれたんだから」
「それは違っ…、違います!」
光の顔がより真剣になります。
「あいつはただの怪異なんかじゃない!トイレの花子さんは俺のばあちゃんがやっとの思いで封印した超超凶悪な悪霊なんです!しかもあいつは包丁を武器として使ってる。生前それを凶器として使った証拠です。あいつは生前、あの包丁で誰かの命を奪ったんだ!」
なん…だと…(;´・ω・)
「ばらされちった?あ~あ。もうしばらくは秘密にしておこうと思ってたんだけどな。確かに俺は人を殺した。でも神様が言ったんだ。この役目を全うできれば俺の罪は消えるんだって」
神様とは?罪とは?人を殺したにせよ何かただならぬ理由がありそうです。
「だから祓われるわけにはいかない。悪いね」
「訳分かんねーこと言いやがって…!」
何も知らない
再び雷霆杖の攻撃を食らう花子くんですが、まるで効いていませんでした。
これが花子くんの本気ですか!
「ねぇ少年、俺この杖欲しいな。そしたら見逃してあげてもいいよ?」
「なめやがって…!俺は逃げねーぞ!」
「そう?じゃ、いいや」
邪悪な目のまま、光を下敷きに包丁を振り上げる花子くん。
しかし彼が光に食らわせたのはデコピンでした。優しい!?
「超超凶悪な悪霊」にはどうしても見えません…。
「で、これは危険だからーー」
「うおぉぉぉ!??うちの家宝に何してくれてんだてめぇ!剥がせ!」
「嫌だよ~」
雷霆杖に封印の札を張って対策万全!(笑)
「それより。——やっぱり、霊杖の力をまるで使いこなせていない。自分まで感電してるようじゃね。身の丈に合わない力がもたらすのんは破滅だけだよ少年」
光の手は軽く焼けていました。雷霆杖を止めた花子くんの手も…。
「余計なお世話だ!俺はみんなを守るためなら命なんか惜しくねーんだよ!」
「大丈夫。焦らなくても君はいずれ優秀な祓い手になる。それそ俺なんか簡単に祓えるぐらいにね。…期待してるよ」
「期待…!?俺はテメーを祓うってんだぞ。それなのに…」
花子くんが何を考えているのか分からない…。
「ま、今は弱っちーけどね!」
花子くんの不意打ち腹パンで光は崩れます!!
「こうでもしなきゃ諦めてくれそうになかったからね。丈夫そうだし、少ししたら起きるよ」
「この杖、今のうちに隠しちゃったほうが良いんじゃない?また来るかも…」
「もしかして俺のこと心配?」
「当り前じゃない!友達なんだから!」
「そう。八尋は人殺しでも仲良くできるんだ?」
「そ……。…………」
「——ふっ。なんつって!冗談冗談~。その少年はこのままで大丈夫だよ。また来たところで俺を祓えやしないだろうし、賑やかなのは大歓迎だ。ま、近々もっと賑やかになりそうだけど」
寧々は去っていく花子くんに何も言えませんでした。
(私は花子くんの助手で友達なのに。花子くんの事、何も知らない……)
であると同時に花子くんのダークな面がチラつく回でもありました。
学園において七不思議は、監督役を務めるほど高位の存在なのですね。強い理由に納得です。
神様とは。罪とは。もっと賑やかになる、と言ってたけど怪異の事を指しているのでしょうか。
伏線も増えて今後の展開から目が離せません。
光はイケメンだけど発展途上って感じなのかな。成長が楽しみですね!