内容をカンタンに説明すると…
- ハートフォード市がアメリカ合衆国で初となる自殺法導入宣言を行った。ホワイトハウスでは緊急会議が開かれ、
- アレックスは市長のフローレスと電話会談を行うことに。新域での発令以降、自殺法導入の試みが世界各地で静かに伝播していた。
- 今回は…ホスピスでフローレスの電話記録を耳にした正崎とハーディ。そこへ、ドイツとイタリアで同時に自殺法導入が決定したとの速報が入る。混乱を極める中、二人の目の前でさらに予想外の事態が発生する。
【バビロン 10話】決意【アニメ感想】
広がる自殺法導入
「電話の発信元はドイツだった」
「曲瀬がドイツに…」
ハイデルベルグ/ボローニャ 自殺法導入を決定
正崎とハーディのもとにドイツとイタリアで同時に自殺法導入が決定したとの速報が入ります。
「やはりか」
「二箇所同時に…」
「G6だ」
「日本から始まりカナダ・フランス・アメリカ・ドイツ・イタリア…」
今度はドイツ首相とのテレビ電話のアレックス。
「首相は自殺法に肯定的な立場をおとりになる?」
「そうではない。道徳と法は変わりうるという点で1面の審議を含んでいるのだ。
これまで正しかったことがこれからも正しいとは限らない。」
「自殺は本当に良いこと?」
「かもしれない。答えを出すには時間が短すぎるな」
「それが問題です」
「一週間後のサミットにはなんらかの意思表示が必要になるだろう」
「ま、そうですね…」
「大統領、我々は今時代の転換点に立っている。価値観の変化があらたな規範を作ろうとしている。
ならばドイツは、官も民もなく市民の一人一人が選ばなくてはならない。それがより先へ進む選択ならば
我々は自殺法を選び取ることを恐れないだろう」
アメリカは現時点で保留の段階。
悪いことなのかどうか
ハーディ「ほんとにフローレスはあの声で?俺も声を聞いたがなんともないぞ?」
寂れた鉄橋の上に人影。
ホスピスで母を看取った女の子でした。
彼女は…自殺を望んだ。
「私は大丈夫。ママの側に行くの。だって偉い人もいいって言ってたよ」
フローレス市長に曲瀬の音声を聞いてもらうが動揺もなくこの後に自殺法の事を決めたように思う、とさらりと。
そして少女の話を伝える。
「まだ自殺法は正式に導入されてないのに・・・」
ハーディ「あの子に何を言った!?」
「帰り際彼女はママが死んだらどうしたらいいかと尋ねてきた。だから私は答えた。
死は恐れるものではない、君も受け入れるべきだ。と。」
「そんな残酷なことを…」
「残酷…そう思うかもしれん。だが絶望からは救われたはずだ。彼女は選択をしたのだ。
死を選ぶことで心の平穏を取り戻し、そして母親の元へ旅立った。そんな彼女の選択を、意思を、
君は否定するのか」
一方で大統領アレックスは教会の神父と会話を。
「先日デンバーで集団自殺した学生の葬儀だったのですが自殺に向かうものを制する言葉を僕はまだ持ちあわあせていませんでしたので。」
「自殺と戦う準備…ですか」
「そもそも戦うべきなのかどうかも」
「時間がかかるのは仕方ありません、難問だ」
「聖書について自分なりに調べました。自殺が罪という記述は無かったように思います」
「十戒にあるのは殺すなかれの一文のみ。自殺の否定はあくまでこの文書の拡大解釈にすぎません。
最後の審判で天国に行くためには十戒を守ることです。
ただ、十戒とは2つのルールを拡大解釈したにすぎない。神を愛せよ、そして」
「隣人を愛せよ。」
「自殺がいいか悪いかは神がなせることです。ですが大統領。一つだけ真実をお伝えしておきましょう。
神は人を愛しておられます。その愛は…無限です」
決意
自宅へ戻るアレックス
「うまくいってないみたいね。あなたが。考えが停滞しているのでしょう?
仕方がないわ、あなたは考え事が下手だから。」
「まだうまく見えてこなくて。」
「アレックス教えてあげる。情報が出揃うなんてこの世にはないの。現実は常に不足か過剰。
あなたはこれからも判断すらつかないまま足を進めるしかないわ。
でも大丈夫。あなたは神様からとてもよいものを贈られたから」
「それは…」
「勘よ」
全てがあなたを救けるという。このファーストレディ、キレ者だ…。
「だってあなたは大統領なのだから」
「それはとても嬉しいことだね。そうか、だったら…」
正崎が大統領邸に招かれました。
部屋に入ってきた大統領の息子を見て微笑んでる顔を見てしまった夫妻。
そして大統領と二人で話をすることに…。
「君と話たかったのは、自殺のことなんだと思う。
僕はこの数週間ずっと自殺について考えてる。
善、ここ最近の君は世界の誰よりも多くの死に触れている。
自殺法の世界を一番近くで見てきている。だから君に聞きたかった。自殺について。人の死について君がどう考えているのかを。
自殺法の是非を判断するために」
「嘘を…ついていました 。私はブラッドハムに正規の捜査官になって曲瀬を捕らえたいといいました。
しかし違います。捜査官になりたい理由は他にあります」
「それは?」
「銃が支給される」
「君は曲世愛を殺そうとしているの?復讐を果たす気なのかい?」
亡くなった物たちの話を始める正崎。
将来が楽しみだった文緒。
正しく適当な人間で、それが頼りにできた九字院。
憧れのようなものを抱いた、陽麻…。
話を聞いて胸を抑える大統領。
「復讐かと聞かれれば否定できない。憎んでいる、恨んでいる。
けれどそれとは別に一つ確かなことがある。
あの女は、悪人だ。
殺さなければならない。世界と人のために。そうしなければこれからも際限なく人が死ぬ。
だから私はあの女を…殺します。」
「それは正しいことなのかい?」
「かつて私は部下にこう言ったことがあります。
正義とは、正しいとは何かを考え続けることだと」
正崎の家族の話を聞く大統領。ちゃんと写真持ってきてたんですね。
「曲世を殺したら、君はもう帰れない。帰る気がない?」
「信頼できる友人に頼んであります」
「そう…」
立ち上がった大統領は正崎の元へ近づき。正式なFBI捜査官として任命しました。
「正崎捜査官、我が合衆国における大統領の権力は絶大なんだ。
何がいいたいかと言うと…。君はこれから僕の命令に対してイエッサー以外の返答は許されなくなったってことだ。わかった?」
「イエッサー」
「命令するよ、正崎捜査官、君は必ず家族のもとへ帰るんだ。
どんなことをしてもどんな手を使っても。そして君に渡す銃は、どうか正しいことのために使って欲しい」
「…イエッサー」
齋開花の急な会見が世界中の注目に。
6都市150万人が新たに自殺の自由を手に入れたと。
この6都市で市長会議を開催するといい出す齋。
自殺法都市市長会議
4日後新域で。
「自殺法について忌憚ない議論を行おうではありませんか。
人ひとりの力には限界があります。だが力を合わせることは出来る。
世界の知恵と力が必要です」
自殺サミット。
「こちらのサミットにぶつけてきたか・・・」
大統領はなにやら目から鱗が落ちた様子。
「自殺の是否について考える必要はなかったんだ。それは彼らが考えてくれる。
彼の言う通り力を合わせるんだよ。僕らが考えることは別にある。
これでやっとスタートできるよ。」
広がっていってますね…。
自殺サミット…名前から受ける圧が強い。
正崎、正規任命よかったですね。そして大統領やはり家族を愛する人。
命令に家族の元へ絶対に帰れだなんて、涙が出そうですし
正崎が犠牲になった3人の話をしたときも泣きそうでした。
随分遠くまできたもんです。
そして残り2話でしょうか。どう決着を迎えるのか