作品情報・あらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 夕蜜柑先生によるライトノベル「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(略称:防振り)」が待望のアニメ化決定!
- 親友・理沙に誘われてVRMMO『NewWorld Online』を始めた本条楓ことメイプルことは「痛いのが嫌だから」という理由で初期装備に大盾を選び、防御力に極振りし始める。
- 防御力だけをひたすら強化するメイプルはその特殊さと戦い方から、一部プレイヤーの注目を集め始める。同じく大盾使いのクロムや鍛冶職のイズとの出会い。VRMMOの面白さにハマり、やる気みなぎるメイプルは、単独で毒竜の迷宮へ乗り込むのだが…!?
【痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。1話 アニメ感想】防御特化と初戦闘。
新人の大盾使い

「お母さんが、次のテスト集中しなさい、って!だからさ、先に楓だけでやっててよ!私もすぐ追いつくからさ。じゃとにかくやってみてね!それ絶対絶対面白いから!」
「ちょっと理沙!?も~…」
ゲーム初心者の楓は、友人の勧めでVRMMOを始めることになります。
楓ちゃん可愛いです。
「まず名前か~。本名そのままっていうのもあれだしどうしようかな…」
本名が楓なので”メイプル”にしました。
「動き回るのはあまり得意じゃないからな~。それに居たいのは嫌だから攻撃とか受けたくないし。やっぱり杖で魔法使いかな。ん?攻撃力は引くけど防御力は№1、か。防御力を上げればダメージって無くなるの!?よし、これに決めた!」
初期装備は盾に決定!一番人気無いやつ…(
「ステータスポイントか。これは防御力に全部、と…」
私もゲームには詳しくないですが、メイプルが滅茶苦茶な事やってるのは分かりますよ(笑)
「わ~!今VRMMOってこんな風になってるんだ!」
現実世界と見紛うほどのリアリティ!ファンタジーかつ美しい光景が広がっていました。
「遅っ!そうか、アジリティ(素早さ)が0だから早く動けないんだ。アレ、これやっちゃった!?どうしよう、理沙も居ないしログアウトしてやり直そうか…。————よし!せっかく設定したんだし一回モンスターと戦ってみよう!」
答えを出すまでに5分かかりました(笑)メイプルはマイペースな子らしい。
通りすがりの女の子・フレデリカに教えてもらった、初心者のレベル上げに最適なモンスターの狩場へ向かいます。
「何してんだフレデリカ?」
「クロム。今ね、初心者の子がいたからレベル上げしやすい場所教えてた」
「ふーん。ここもだんだん人が増えてきたな。さ、俺たちも行くか。ペインはもう来てるぜ」
ベテランなオーラを醸す3人組です。
「あ!あれだきっと!モンスターさん!どこからでもかかってきていいよ!」
出てきたのはかわいらしいうさぎのモンスターでした。
「お、痛くない!?痛くない!さすがバイタリティ128!どうだうさぎさん、私の腹筋は!あはは!ちっとも痛くないよ!ほらどうしたの、おいでおいで!こっちだって!ファイト~!」
うさぎのモンスターと格闘すること1時間(1時間…だと…!?
「ん?バイタリティが2倍?ってことはバイタリティ256?うさぎさんと遊んでただけなのにな~」
絶対防御を取得しました。直後、メイプルに体当たりしたうさぎのHPが0になり消滅します。
「うさぎさぁぁぁん!」
《レベルが2に上がりました》
「うさぎさぁぁぁぁぁああん!!倒す気なんてなかったのに!」
レベル上がってますよ!(笑)
「ん?ステータスに割り振れるポイントが増えてる?でも今更防御力意外に振ってもな~。よし決めた。防具余力に振ろう。痛いのは嫌だしね」
防御特化型のゴリラ女子になりつつあるメイプルです。
「またかわいい子だと戦いたくないから今度は可愛くないのが良いけど…」
言った瞬間にハチのようなモンスターに襲われます。
「うっそぉ!!…ん?痛くない!あはは、くすぐったいよ!…あちっ!毒の攻撃は防げないんだ!」
戦略的撤退を試みるメイプルですが素早さ0のため思うように逃げられません。
「そうか、攻撃を受けていると体制が手に入るんだ!もうだめ~!」
わざとらしいのかわいい。
毒を浴び続けた結果、得たばかりのスキル毒耐性・小は毒耐性・中に進化します。
「やったー!やっぱりこうしてれば毒に強くなっていくんだ!」
計画通り
最後は向かってきたモンスターを短剣で待ち構えて…。
「やったー!強敵だったけどついに倒したよ!恐ろしい相手だった…!でも綿足の知恵と勇気の前に邪悪なモンスターは滅び去ったのだったー!」
独り言多いなこの子(´・ω・`)
しかしこの戦闘で得たものは多く、スキル「大物喰らい」を新たに獲得。
レベルは8にアップし、フォレストクインビーの指輪を手に入れます。
「レアアイテム?バイタリティが+6でつけてるとHPが回復していくんだ。それからステータスポイントが15もらえたからこれも全部バイタリティに入れて――。ってことはさっきの絶対防御と併せて4倍!?はぁ~…」
達成感に満ちたメイプルはその場で眠り込んでしまいました。
「何やってんだ?アレ…」
通りがかったクロムが観たのは、モンスターの群れに襲われても微動だにしない(寝ている)メイプルの姿で(笑)
「——使用すると120秒で最大HPの1パーセントを回復?効果時間は10分…」
目覚めたメイプルは瞑想のスキルを手に入れます。
「取得条件は攻撃を受けつつ…攻撃を受けつつ!?」
攻撃を受けつつ3時間じっとしていること(3時間…だと!?

「うわわわわわっ!いやいやいやぁ!うわぁぁぁっ!」
モンスターの倒し方がいちいち可愛い!
「焦ったけど新しいスキルが手に入ったからまぁいいか。ステータスポイントが10入ったからこれもバイタリティに入れて」
レベルは11に上がり、スキル挑発を取得!
「初日にしてはまあまあってとこかな、うん。今日はここまでにしよう!」
防御力が無駄に高い可笑しな美少女。そんな噂が一部プレイヤーの間で広まっていることなど、メイプルは知る由もないのでした…(笑)
コミュ力は大事
翌日。
「理沙が来ないなら私一人で楽しんじゃうもんね!…みんなおしゃれだな~。私は初期装備のままだし…。あ、あの人も大盾使いだ!あの!すいません、あの!」
「ん?——っ!」
メイプルが声をかけたのはクロムでした。
彼の反応から察するに、先日”防御力の高い美少女”の噂していたプレイヤーのひとりらしい。

「あの~!そういう格好いい盾はどこで手に入れればいいんですか?」
「これ?」
「その盾、格好良いですよね!」
「あぁ…それはどうも。これはオーダーメイドだよ。生産職の人にお金を払って作ってもらうんだ」
「なるほど」
「紹介してあげようか?」
「お願いします!」
メイプルコミュ力高い!
「大盾装備の新入りを見つけてな」
クロムがメイプルを連れてやってきたのはイズ工房。店主イズは美人さんですね。
「この子が格好いい大盾が欲しいっていうから顔見せだけでもさせとおこうと思ってな」
「なるほどね。私は見ての通り生産職でその中でも鍛冶を得意としているわ。調合とかもできるけどね」
「私はメイプルって言います!」
「メイプルちゃんね。大盾を選んだのはなんで頭?」
「痛いのは嫌だったので防御力を上げようと思ったんです」
「じゃバイタリティ特価装備がよさそうね。最低でも100万ゴールドくらいはいるけど」
所持金3000のメイプルには遠い目標です。
「まぁ気づいたときには貯まっているものよ」
「うぅ~…(しばらくおしゃれはお預けだな…)」
「東に毒竜の迷宮があるわ。そこならお宝がい~っぱいあるわよ!ちょっとモンスターが強いけどね」
「そのうち行くってみるといい。運が良ければ何か装備が手に入るかもしれないぞ」
「分かりました。ありがとうございます」
メイプルはイズ、クロムとフレンド登録しました。
「ついでに俺のポーションを分けてやるよ。同じ大盾使いのよしみだ」
クロムは親切ですね。

「…まさか一人でダンジョンに行ったりしないわよねあの子?」
「まさかだろ」
盛大なフラグ。
一人でダンジョンに来ました
「いよいよダンジョン探索~!私もようやく冒険に出るって感じだね!毒竜の迷宮なんだから毒のあるドラゴンがいるのかな?まぁポーションも持ってるし毒耐性あるからイケるよね~」
単独、毒竜の迷宮へ乗り込むメイプルです。
入って早々、スライムと戦闘になります。短剣の威力はほぼ0だったので…。
「かくなる上は!くらえ!え~い!」
体当たりでスライムを倒したメイプルはスキル・シールドアタックを手に入れます。
「そろそろボスキャラが出るはず…」
なんとかボス部屋に到着した彼女を待っていたのは、頭が3つある毒竜でした。
普通に強そうじゃないですか!
「うわぁ~~!」
毒竜の攻撃により盾と剣が消滅します。毒の攻撃を防ぐこともできずHPは減る一方です。
「それなら!このタイミングで!もう一回!これを繰り返していけば…。まだまだ足りない!ポーションが無くなるのと、どっちが先か!」
毒を浴びてはポーションで回復し、それを何度も繰り返し…。
「やったぁ!」
最後のポーションを使い切った時、スキル・毒耐性大は毒無効化に進化しました!
「もうそっちの攻撃は聞かないよ毒竜さん!あ、でも私も攻撃できないんだよね。どうしよ…。えぇい!こうだっ!ふんっ!ふん!」
チョップが効くと思っていたメイプル可愛い。
「駄目だ!全然効かない~!…うにゃ~~~~っ!」
メイプルは毒竜をかじり始めます。

味を評価する余裕もある!天然美少女です。
そういえば大物喰らいのスキルがあったんでしたね!
「やったー、私の勝ち!」
美味しく食べてただけで気づいたら倒しちゃってた、みたいな流れがすごい。
この勝ち方は予想できませんでした!
大盾使いのチートにまた一歩近づく!
スキル毒竜喰らいを取得し、毒無効は毒竜に。
メイプルはレベル18にアップしました。ステータスポイント20も防御力に全振り。他は全て0のままです(笑)
「毒竜喰らいは毒竜の魔法を全部使えるスキルか。ってことは初めてのまともな攻撃スキルだ!しかも毒だなんて相性ピッタリ!相手に当てちゃえばこっちは耐えてればいいんだから」
敵に回したくないですね!
「壊れてもそのたび強力になって元に戻る。しかも唯一無二!てことはこれを持ってるのは私だけなんだ!もう最高!格好いい!」

クエスト報酬のアイテムは3つ、闇夜ノ写、黒薔薇ノ鎧、新月をGETします!レアアイテムだ!
「私これからも防御に特化してプレイしよう!痛いのは嫌だし」
2日目でこれですから末恐ろしいですね…。
「やっぱ面白いでしょ!?」
「まだ2日目だからそんなに強くなってないけど。早く理沙も一緒にやろうよ!」
「もうちょっと待ってて、実力テストが終わったら私もログインできるから。楓もちゃんと勉強やっといてよ。今度は楓がログイン禁止にならないように!」
「確かに!」
夜は理沙とVRMMOの話で大盛り上がりです。
「あ~あ、楽しそうだな」
理沙の部屋にはGTA優勝トロフィーが飾られています。界隈では名のあるプレイヤーなのかな?
《大盾を選んだ理由は攻撃を受けていたいのは嫌だから防御力を上げたかったとの事。極振りか隠しスキル持ちかは聞かなかった》
そしてバリバリのトッププレイヤーだったクロムの呼びかけ、というか情報提供もあって、「めっちゃいい子」と評されたメイプルは先輩プレイヤーたちに暖かく見守られる事になるのでした。

異世界転生ものかと思ったらゲーム世界ものでした!頭を空っぽにして見れるし癒されます。主人公のメイプルちゃん可愛すぎか。天然なのにあざとくない。絶妙な愛らしさですね。
攻撃するのではなく防御と食すことで毒竜をも倒すのは斬新でした。かなり強そうだったのに!
最初に知り合ったプレイヤーがクロムやイズみたいな良い人だったのも幸いでした。
友人の理沙が合流したらまた面白くなりそう。
EDには可愛い女の子もいっぱいいてこれから仲間になるのかな?楽しみ!
極振りの影響と、1話目にしてGETしたレア装備のおかげで早くもチートになってきたメイプル。今後の更なる成長に注目です!