内容をカンタンに説明すると…
- アストラ号と同型の宇宙船を発見したカナタたちは、船内でコールドスリープ状態の生存者を確認する。彼女の名前はポリーナ・リヴィンスカヤ。この宇宙船、アーク6号の機関士だったという。
- さらに、アーク6号の発見によってアストラ号の修理にも一筋の光が差し込む。
- 今回は…キトリーとフニシアはまったく同じDNAを持っていた。ザックから告げられた衝撃の事実に、カナタたちはとある仮説にたどりつく。その仮説の元凶が集まって会議を始めていた。
【彼方のアストラ 9話】REVELATION【アニメ感想】
自分たちの正体
「鑑定の結果、二人のDNA配列は完全に一致した…。 DNAは、人間の設計図だ。
人が違えば同じモノになる事はまず無い。つまり二人は、同じ人間だという事になる」
全員に動揺が走る。ザックとカナタが目配せを。
「キトリーとフニだけじゃない。それこそが抹殺計画の対象となった、俺達全員の共通点…
俺たちは…全員クローンだ。
考えられないか?俺達の親がコピー元、オリジナルだという可能性は」
クローン製造は投獄レベルの重罪。
ザック父は周囲に内緒で「記憶移植」の研究を進め移植目的のクローンを作り「若返り」をはかったのだ。
「そして同じく、若返りを目論む同志を集めた…
技術を開発した科学者、
クローンを産む病院の院長、クローンを通わせる学校の教頭、アスリート、歌手、芸術家、貴族…
俺達は、オリジナルの若返りの為の「器」に過ぎなかったんだ」
ザックの分析は当たっていたのでした。
親ではなくオリジナル
「ルカのオリジナル、フェリーチェ・ジェンマです。で、エスポジト氏でなく私が呼ばれたという事は…何かよからぬ密談ですかな?」
集まってたのはザックの父・カナタの父・ルカの実父・キトリーとフニの母・ウルガーの父が某所に集まっていました。
「クローンは一人一体の約束だったのに自分だけ、予備の臓器用クローンをこっそり作ったりして」
「まったくだ、勝手なことされたおかげで10歳の子を班の中に入れる羽目になった。押し通すのに私がどれだけ苦労したことか」
「なによ、いいでしょう?うちの病院がなきゃできない計画なんだから。それくらい特権よ」
キトリーの母が勝手に二人作ったんですね。
「しかし、ずいぶん手間をかけたものだ。キャンプを使って失踪させるだなんて…」
「仕方ないでしょう。死体を遺すわけにはいかないんです」
「ゲノム管理法か。DNAを調べられたらクローンなんてすぐバレる」
「一節には違法クローンあぶり出しも目的の一つだったらしいですよ」
「いずれにせよ、我々の計画はこれで終了とする」
「でも悔しいな…わたし本当に生まれ変わりたかったんですよ」
ルカのオリジナルである芸術家がつぶやきました。
「相当こだわりがおありでしたものね。男女両性のクローンが欲しいだなんて」
「わたしの夢だったんです。男や女を超越した究極の存在になる事が…。ルカは完璧だった…。
でもわたし、皆サンに一度聞いてみたかったんですけど、私は養子に出しましたが皆さんは、自分の子供同然に育てたんでしょう?ハートが強いというかよく平気ですね?」
「私の器になる方は脳を鍛えておく必要があったから手元においたのよ」
「特別な知識を蓄えている僕や彼女の場合はその必要があったんですよ。
ホシジマさんのところも自らみっちり鍛えられたようで」
「オレは選手としてもう一度世界を狙うつもりだったからな。あくまで自分の体を鍛える感覚だ。
クローンを息子だと思った事は、ない」
失踪の事件の時にアリエスの母以外取り乱してなかった理由がわかりましたね…。
アリエスだけが異質なんですがこの理論で行くとアリエスもクローンなんですが…。
クルーが家族
「用済みになったから、殺されるって言うの!?」
「俺はずっと気になってた。このメンバーで、養子や片親が多いことだ…情が移らないように、遠ざけたり才能を継がせて教育したり
いずれのケースにしろ、共通するのは”愛されてない”事…」
「あたしは愛してたし、愛されたかった…!」
キトリーが叫びます。
「俺達が家族だ!
皆で帰ろう!そして驚かせてやるんだ。奴らは俺達が帰ってくることを知らない。 俺達が帰還を果たせば、オリジナルは逮捕されてクローンには新しい戸籍が与えられる!
絶対に全員で帰り着こう…そして”自分”になるんだ! 」
カナタがアツい!いつものごとく。
「オイラ、性別ハッキリしないでしょ?それで色々悩んできたりしたけどそのせいか自分じゃどうにも出来ない問題は、悩んでる時間が勿体ないと思うようになったんス
それよりは”どうやったら楽しくなるか”を考えたほうがいい。何が起きても楽しんだモン勝ちなんスよ。この旅だって予想もしてなかった事態だけどけっこう楽しい」
ルカのこの考えはとてもいいですね。
ウルガーは…。
「心配すんな、ショックなんて受けてねえ。オレを差別して育てた理由がわかって清々してるくらいだ」
ユンファは…
「目立つなって言ってた意味がようやく解ったわ…あたしが注目を浴びるような人間になったら成り代わった時に都合が悪くなるからだったのね…。
お母さんを失うのは辛い気持ちもあるけどもう我慢しなくていいんだよね…たくさん歌いたいな…わたし、歌手になりたい…!」
もっと聞きたいですねユンファの美声。
ザックとキトリーとフニは三人で別室にいました。
「フニはさ、私よりしっかりしてるのよね…」
「人格は遺伝だけで決まるものじゃない。行動遺伝学の研究では遺伝と環境の影響は、半々くらいだそうだ。別の場所で別の親に育てられた人間は既に「同じ人間」とは言えないだろうな」
「誰と関わって、どういう経験をするかで「あたし」は決まるのね…この旅であたしは変わった、それが嬉しい」
「キトリー…」
サックがキトリーを見つめます。
楽しくなってきた!?
「「「「え~~~~~結婚!!?」」」
「紹介しよう、我が婚約者キトリー・ラファエリだ」
「マジなのか?」
「マジだ」
ザックがピースサイン。エアリスがとんでもなく喜んでいます。
「この旅を通して、二人の距離が近付いていったんですよね」
「俺は、昔から一番そばに居るしこれからも変わらないが?」
どーん!背景どーん!
「じゃあキトリーちゃんのどこが好きなんですか?!」
「は? だって可愛いだろ?」
どーん!背景爆発どーん!
「ルカ、悪いがやっぱパーティー名変更だ。惑星イクリス無事出発おめでとうポリ姉歓迎&ザックとキトリー結婚おめでとうパーティーだ!」
くそ長くなりました。
「アーク6号のパーツで、壊れてた宇宙望遠鏡を直したんだ。
二千光年先の惑星だって見える…つまり…懐かしき我が故郷だ!」
「あれ…なんかおかしいわね…?これは本当に地球?」
「ポリ姉…チキュウってなんだ?」
「なに?ふざけるのはよして。地球よ?私達の母星よ?」
「まだ記憶が混濁してるのでしょうか」
「ねぇ私がおかしいの?お願い、冗談だと言って。じゃあ…あの星は何?
あなたたちはどこから来たっていうの!?」
「オレたちの星?そんなの、解りきってるだろ? …惑星アストラ」

次から次へとわかる事実に目が離せないです。濃厚すぎる30分…。
親が親じゃなかったんですね。要は同一人物。
で、あんなにも子どもたちに対して冷めてる理由がわかりました。
器としてしか見ていない…。
アリエスだけはやはり母の熱意が違うような気がするのでそこんところ詳しくききたいのですが…。
キトリー・ザックおめでとうございます!!!