前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- エルメロイⅡ世行きつけの喫茶店が一時閉店してしまう。電気系統のトラブルを辿っていくと魔術の痕跡や魔術師工房の存在がちらつく。グレイ、フラット、スヴィンも加わり、たどり着いたのはグルドア・デヴナントだった。ゼウスの力による栄達を望む彼は、周辺地域の異常な電気消費量、ドルイドストリートの行方不明者事件の元凶でもあった。時計塔最大の禁忌、神秘の隠匿を踏みにじったとしてグルドアは連行される。
- 事件が収束に向かい、喫茶店で一服していたエルメロイⅡ世。そこに現れたライネスとルヴィアは、聖杯戦争の協会参加枠二つが締め切られたと報告する。
- 今回は…降霊科のウィルズ一級講師の父が遺した工房が暴走。これまでに多数の死者が出てしまい、その原因が霊脈バランスの乱れだと判断したエルメロイⅡ世は現地に赴く。しかし先に到着していた法政科の化野が犯人候補に名を挙げたのはウィルズその人だった…!?
【ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 4話】工房と塚と死霊魔術師【アニメ感想・名場面】
新たな事件
「もう一度お前に会いたい。お前の夢を叶えてやりたい。だけどその願いは…。この未熟者、と笑いに来ても良さそうなものだがね。わかっているさ、最後の最後まで無様にあがいてみせろというのだろう。やるさ。私はあなたの臣下だからな…」
エルメロイⅡ世は聖杯戦争(というかイスカンダル)にご執心です(´・ω・`)
「ライネスか。止むを得ん。ソフィアリ卿には頭を下げよう。降霊科の面倒事を解決すればいいのだろう」
聖杯戦争に参加するためなら…。
「ちょうどいい、聞きたいことがある。なに、大して手間は取らせない」
地下墓所らしき場所で骸骨に話しかけるサングラス男。
って獅子劫じゃないですか!?Σ(´∀`;)
今回の依頼者は降霊科の重鎮、ウィルズ一級講師です。
偉大なネクロマンサーだった彼の父が遺した工房。それが暴走し、落雷による多数の死者が出ていました。
「最後の死者が父なんです」
「原因は霊脈の狂いだな。だがトレバー卿程の人物がそれを修復しなかったのは妙だ」
このまま続けば土地は本家に吸収される。しかし工房が没収されればブラムの痛手にもなります。
「それにもう一つあなたに相談したいことがありまして。現地でお話します」
「いいだろう。この事件私が預かろう」
「彼を焚きつけてくれたことに感謝します」
「それはもう、次期降霊科学部長のためならば我が兄はいくらでも渦中の首を拾うと仰せだ」
「麗しい兄弟愛だ」
ライネスとブラムが落ち合います。
「時計塔からはアトラム・ガリアスタとバゼット・フラガ・マクレミッツ。だがまだ枠は残っている。少なくとも我が兄はそう信じている」
なんだか見覚えのある面々です!
「私が口を聞けばマクレミッツの枠ぐらいには押し込むこともできようが。仮にもロードとあ老男がそのような胡散臭い儀式に頭を下げるとはね」
ブラムはライネスをあまりよく思っていないようです。
工房へ
工房が構える荒野に到着した一行。するとライネスの目が赤くなるとともに激痛が走ります。
「どうやら想像以上に霊脈のバランスは不安定のようだ」
「魔眼ですか?」
「あぁ。ライネスは魔力に触れると瞳の色が赤く染まる。痛みを伴うことはそうそうないのだがな」
しかし目薬さえさしていれば大丈夫だと言います。
「急いだほうがいいかもしれん。風のエレメントが激しく動いている。嵐が来るぞ」
エルメロイⅡ世の言ったとおり、工房に到着した時にはもう嵐になっていました。
「はぁっ、はぁっ」
「大丈夫ですか?」
「こ、ここまで長距離歩くとは思わなかった……」
「ひ弱な坊やだなぁ全く」
「誰が坊やだ!!」
長距離とはいえ歩いただけで呼吸が乱れるなんて…。体力無さ過ぎですよ先生(笑)
工房には法政科の化野とコドリントン本家から派遣されたワレッタが待ち構えていました。
調査の結果、トレバー卿殺しの犯人としてウィルズが拘束されます。
ワレッタ「ここに来て私はまっ先にトレバー卿を降霊して事情を知ろうとした。だがその痕跡が消されていたんだ!」
死霊魔術による降霊は死者の残留思念を呼び出すものです。しかしそれは残留思念の摩耗降霊の妨害で不可能になるといいます。
「残留思念の痕跡を消すというのはさしずめ犯罪捜査において誰かが指紋を消した、というのに近い」
「そんなことができるのはネクロマンサー以外にありえない!」
状況証拠ではありますが、落落雷事故の関係者全員の降霊に失敗したといいます。事故発生時に館にいたのは常にウィルズだったと。
「待ちたまえ。外を見てみろ。この嵐では車も危険だ。そしてこの雷。トレバー卿の死因を忘れたわけではあるまい」
「少なくとも嵐が過ぎ去るまではここに釘付けというわけですわね」
「その通りだ。ついてはミス化野、嵐が止むまでの間、私にこの工房を調査する許可を頂きたい。調査結果についてはコドリントン本家とも法政科とも共有する。それで如何か?」
「…良いでしょう」
屋敷から出られない状態では犯人の拘束も無意味だと判断した化野です。ウィルズは身の自由を取り戻します。
「あなたの疑いはまだ晴れたわけではありません。あなたが犯人かどうか、調査すれば分かること。そうですよね?」
妖精の謎!弔問客現る!
父の書斎にエルメロイⅡ世を案内したウィルズ。
エルメロイⅡ世「あのワレッタ嬢とはどういう関係なのかね?」
本家の幼馴染で求婚を拒んだせいで嫌われているのだそうです。ウィルズが処断されれば彼女が工房を引き継ぐことになります。
ウィルズ「そちらは化野さんとどういうご関係ですか?」
昔からの顔なじみ。時計塔でも最悪の相性でした。
「そろそろ話してもらえるかね?私を呼んだもうひとつの理由を」
「えぇ、ちょうど来ているようですから」
「来ている?」
ウィルズの目が変色します。何かを施されたエルメロイⅡ世にも、ウィルズと同じものが見えるようになりました。
「これは、妖精か!?」
この地に根ざす妖精です。妖精は何かを呟いて消えてしまいます。
「彼女が現れるようになったのは工房が完成した時からです。その日もこんな嵐の夜でした」
ウィルズは生まれつき妖精眼の持ち主でした。彼女が警告するたび人が死ぬのだといいます。
「僕は知りたいんです。彼女が僕に、何を警告してくれているのかを…!」
「よぅ、お嬢ちゃん方、大丈夫か?」
「お前は…!?」
ここでまさかの獅子劫キタ――(゚∀゚)――!!
隠し通路の先にある地下墓所に潜入したライネスとグレイは窮地を彼に救われます!
彼女たちを墓泥棒と認識して襲い来るのは墓所の番をしていた亡霊たちです。
「参ったな。奴らますます興奮してきやがったぜ。外に出る抜け道を知ってる。少々荒いエスコートになるがお嬢ちゃんたちついてこれるか?」
「はい!」
セリフ回しがダンディの極みなんだよな~( ̄∀ ̄)
「ライネス!?」
「大丈夫、気を失っているだけだ」
工房に戻った獅子劫たち。ライネスは墓所に呼応した魔眼がちょっとした暴走状態(?)になっていました。
「獅子劫界離。ネクロマンサーにして傭兵。日本出身、どんな汚れ仕事でも引き受ける法政科ではちょっとした有名人よ」
「ミスター獅子劫は父の友人なんです」
「弔問に伺った次第だ」
「それで?屋敷にも顔を出さずに弔問客が墓所で何をしていたの?」
「あの墓所は麓まで繋がっててね。雷を避けて屋敷に来るまでは墓所を通るのが都合が良いのさ」
冒頭では墓荒らしをしているようにも見えましたが違いました!
化野も獅子劫の説明に一応納得します。
ライネスの戯れ
「全く…どうして同室なんだ!」
エルメロイⅡ世とライネスはなぜか同じ部屋にされました。
「子作りには最適だと思うがね」
「こっ!?なんでそうなる!」
「もちろん兄上の魔術回路は残念ながらゴミだ」
「!!」
「だが後継者の種としては悪くない」
「この機会にもうけるのも悪くないだろう」
ライネスの爆弾発言が止まりません(笑)
「ふざけるな!黙って寝ていろ!」
「全く~、相変わらず冗談が通じないな」
呆れ気味に枕を投げつけるエルメロイⅡ世です。
「それだけ元気があれば大丈夫か」
「地下墳墓は亡霊の巣だったがこのベッドはいいな」
この土地の霊脈は魔眼と反応しています。
雷鳴、魔眼、墓所…。
「あと少しでつながりそうなんだが。――そうか」
「どうした一体?」
「少し確認することがある。グレイの言うことを聞いて大人しく寝ていろ。良いな」
「やはりそうか。だとすれば」
再び書斎を訪れたエルメロイⅡ世。真相はもうすぐ目の前のようですが…!?
「師匠、師匠!!」
「どうしたグレイ…?」
「大変です!ワレッタさんが雷に打たれて!!」
「この上また死人だと!?」
夜になり熟睡していたエルメロイⅡ世のもとにグレイがやってきました。
な、なんてことだ…。
そして真面目なシーンでそのナイトキャップは卑怯だろ…!!
雷鳴、魔眼、墓所。そして妖精の謎か。う~ん……全然分からないぞ!( ̄▽ ̄;)
ライネスが可愛かったな~~。そういえば現場に同行するのは今回が初めてですね。
Apocryphaで獅子劫界離が好きだったのでまさかの登場で嬉しい(*´∀`*)
声優さんも豪華でした!
ワレッタは私情も絡めてウィルズを疑っていましたが真犯人ではないと思うんですよね。というか新たな犠牲者になるとは。
事件解決は次回へ続く!