【からくりサーカス 36話 アニメ感想】フェイスレスの懺悔!時は流れて6年後…!感動のカーテンコール!

前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…

  • 「煙突掃除」と名乗った勝は鳴海に正体を明かすことなく宇宙へ旅立つ。
  • 鳴海とエレオノールがようやく結ばれた。幸せな笑みを浮かべるエレオノールをその目に焼き付けながら、パンタローネとアルレッキーノは息絶える。阿紫花もまた、勝と鳴海との約束を果たして命を散らした。そして宇宙ステーションに到達した勝はフランシーヌ人形に囲まれるフェイスレスと対面する!
  • 今回は…勝とフェイスレスの最後の戦いが始まる。ゾナハ病の治し方を聞き出せないまま窮地に追いやられる勝。フェイスレスが決着を付けようとする中、そこにディアマンティーナが現れて…!?

【からくりサーカス 35話 アニメ感想】勝は宇宙へ!エレオノールと鳴海がようやく結ばれる!

2019.06.21

【からくりサーカス 36話(最終回)アニメ感想】閉幕

愛の形

「ゾナハ病を治す方法を教えてください!!」

フェイスレスに土下座する勝ですが…。

「君は僕からエレオノールを取り上げたんだぞ?嫌だよバーカ!!」

ですよねー( ̄▽ ̄;)

「拷問して吐かせてやるくらいは言ってみろよ」
「…分かったよ!思い通りにしてやる!」

しかし勝はフェイスレスを殺す事ができません。
難しい戦いになる上、フェイスレスが取り出したのは白いあるるかんで!Σ(゚д゚lll)

「驚いたかい!?イン兄さんが作ったのより強いぜ!!」

フェイスレス作の新型ということか。

からくりで対抗する勝。
戦いの最中、フェイスレスはなぜエレオノールを鳴海に譲ったのか、と問います。

「おまえは自分の心に気づいたのさ。モンサンミッシェルで。あぁ、僕は銀のことが大好きだな、ってな。認めろよ勝!!」

勝は動揺をします。エレオノールを次第に異性として意識するようになったのは確かでした。

『本当のこと聞きたいな。エレオノールのこと。愛してる…んだよね?』

コロンビーヌは息絶える直前にそう問いました。

「愛なんて。分かんないよ…!」

ですがエレオノールの幸せそうな笑顔を思い出して、一つ気づいたことがあります。

「エレオノールは5年に1歳しか年を取らない。おまえは追いつく、そうすればお似合いのカップルになれたのにさ」
「…って…」
「?」
「だって!だって!!!しろがねを最初に好きになったのは鳴海兄ちゃんなんだもん!!」
「!!ダメだよ兄さん」

最初に好きになって結ばれた鳴海と、結ばれなかったフェイスレス。

「先に好きになっただって…?そんなは無視して手に入れれば良かったのさ!!」
「そうしたら僕、幸せになれたかい?」

フェイスレスは幸せになれませんでした。フランシーヌも道連れにして。

「それにしろがねも鳴海兄ちゃんが大好きなんだよ」

勝は自分の愛が結ばれるより、大好きな人たちが笑顔であることを望んだんですね。

「もう僕のことはいいでしょう?ゾナハ病の治し方を教えてくれよ!!」
「違うね!!この世で一番大事なのは自分さ!自分が欲しい女に自分を愛させることが大事なのさ!!」

でもそれで失敗したじゃないですか!(;´д`)
どこまで自己中なんだ!

「ならおまえは誰にも愛されないよ…。お前が自分しか抱きしめられないのに、誰がお前を抱きしめられるんだよ…」

勝の言葉はフェイスレスの神経を逆なでするのに十分でした。

「もういいよ面倒くさい。聞きたいことも聞いたし死んでおくれ!!」

ナイフを振り下ろすフェイスレス。
しかしそれは、勝の前に現れたしろがねの犬が受け止めることになります。

犬…いつの間に…(;´д`)
フェイスレスが連れてきていたのでしょうか…?
犬はフェイスレスに何かを訴えるような目をしました。

「なぜだ…!?」

フェイスレスは信じられない、理解できない、と言わんばかりの顔です。

一番に愛してほしい

「フェイスレス様~!こんな女たちなんかもう要りませんのよ!私がおそばに来ちゃいましたもの~!」

フランシーヌの殻の中からディアマンテイーナが現れます。こんな所にいたとはΣ(゚д゚lll)

「どうしてここに!?」
「そんなことどうでもいいでしょ」

勝には超絶塩対応のディアマンテイーナさん!

「なんの用だ」
「それが~。お聞きしたいことがあって~~…。私のこと、愛してる?」

ディアマンティーナはコロンビーヌの言葉を気にしていました。
フェイスレス様はあんたを愛している。でもそれは役に立つ道具を愛するようなものだ、と。

「いやよいや!私は道具なんかじゃないわ!フェイスレス様、私をちゃんと恋人だって言ってくださいよぉ!愛してるって、言ってくださいよ~!」
「あぁ。ディアマンティーナ。愛しているよ」

微笑むフェイスレスですがその顔にはディアマンティーナが望む愛はひとかけらも込められていないようでした。
そうとは知らず喜ぶディアマンティーナはさらなる欲をむき出しにします。

「でもね、本当はこう言って欲しいのよ。エレオノールよりも愛してるって!いやいや、それよりエレオノールの元となったフランシーヌよりも愛してるって、言って??」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

フェイスレスのこの顔よ…( ´_ゝ`)
フランシーヌより愛している、などと言えるわけがないのでした。
一方的に愛を求めるディアマンティーナを見るうち、フェイスレスは勝が言っていた事を理解します。

「フェイスレス様、私一人をずーっと愛してくれるって言って??」
『なぜ僕じゃダメなんだよ!?僕を愛しておくれ…!!』

ディアマンティーナとフェイスレスは同じでした。

「…さすがは僕が作ったオートマータだな。でもね。僕が別の人を愛する自由だってあるんだよ!!」

じゃあフランシーヌやエレオノールがフェイスレスではない人を愛する自由もあるのでは!?
でもそれは許せないんですね…。
言ってること滅茶苦茶です。
フェイスレスはディアマンティーナを分解します。

「フェイスレス様ぁ!!酷い、こんなに、愛してるのに…!!愛シテ、クレナイ、ナンテ……」

愛が憎しみに変わったのか、ディアマンティーナは最後の力でフェイスレスにナイフを突き立てました。

「……仕方ないだろう?」

 

大切な記憶

ディアマンティーナが破壊された直後、彼女が設置していた爆弾が複数箇所で爆発します。
宇宙ステーションは高度を維持できなくなり落下を開始。
落下予測地点はロシアボードヌイを中心とした半径40キロである、とアナウンスからの警告です。

このままではエレオノール達が道ずれになる。ゾナハ病の治し方も教えてもらえない。ならせめて人がいない場所に宇宙ステーションを落とす方法はないのか、と教えを請う勝にフェイスレスは辛辣な言葉をかけます。

「またかよ。なんとかを教えて?なんとかを知らない?敵だろ僕は。プライドも想像力もないのかよ。本当に馬鹿でダメな奴だなぁ」

後から思えば、フェイスレスは勝だけでなくかつての自分に同じ言葉を向けていたのかもしれません。

「お前なんかと話すのはやめた。アルファ、相手をしてやれ」
「!?」
『はい、お答えいたします』

宇宙ステーションのアナウンスには人工知能が搭載されているようです。

落下地点を変える装置は爆発によって故障していました。

「あれがもっと上を向いていないとダメなんだって…」
「本当に馬鹿だな」
「馬鹿だっていいよ!みんなを助けなくちゃ!」
「45分後にお前が死んでしまってもか?」
「うん!助けたい!」
「…見てられんな」

強い意志を秘めた勝の目が、フェイスレスに「気まぐれ」をもたらします。

勝と共にからくりを操り、落下地点を変えることにしたフェイスレス。

「……何さ」
「別に。ただ兄の気分とはこういうものかと思っただけだ。一人では何もできずいつも兄を頼りにする弟。お前がそんなかんじさ」
「ちぇっ。そうだよ」
「そんな言い方を弟はするものさ」

「(でもあの男、そんな弟をいつも待っていた)よし、持ち上げるぞ。(あれ?昔こんなことやったな。あの男と。あぁそうだ、あったっけなぁ…)」

あの男――兄のインと人形を操り、フランシーヌを笑顔にした事。

「…こんなことをしても無駄な人生だよ」
「?」
「僕はゾナハ病の治し方を言わない。だとしたら お前は無駄死にになるわけだ。結局はお前は僕と同じなんだよ」
「それは違うよ。思い出の中で大好きな人の笑顔が浮かぶ。笑顔は本当に儚いもので少しのことですぐ壊れちゃう。でも僕は思うんだ。僕が我慢したからあの人の笑顔は守れたんだって。だからお前と僕は違う。僕は何も持たないでいくわけじゃないんだ」
「我慢だって?自己満足だな。甘ったるい幻想だ。僕は彼女の笑顔を砕いたよ」

分かり合うことはできないのでしょうか(´・ω・`)

「――よし、アルファ。噴射」

勝とフェイスレスは落下地点をオホーツク海に変更することに成功します。

「なんとか間に合いましたね!」
「うん!―――!?」

勝の目に飛び込んできたのは、腹から血を流すフェイスレスの姿でした。ディアマンティーナに受けた傷は存外深かったようです。

「フランシーヌ人形たちも、ディアマンティーナもいなくなってしまった…」
「そうさ!もう観客はいないんだよ!悪さをしたってもう誰も喜ばないんだ!!」
「いや、いるさ。お前だ」
「!?」
「せいぜいいい演技をしなければな。フィナーレは近い」

「お坊ちゃまが宇宙に行っていたなんて!」
「煙突掃除が勝だったとは!」

場所はボードヌイ発射場。エレオノールと鳴海も真実を知ります。

『しろがね!歌だ!』
「歌!?」

勝からの無線が入ります。エレオノールはドレス姿&マイク複数&世界・宇宙配信で歌を奏で、ちょっとしたコンサートみたいになってますね!

「この歌声が”病気をさせる”から”病気を治す”に変える」

まさか林原めぐみさんの美声が世界を救うとは…(ふざけてる場合じゃない

フェイスレスはゾナハ病の治し方を教えてくれました。いい奴になってるじゃないか!!

宇宙ステーションが大気圏に突入。3人に残された時間もわずかです。

「ごめんよ。地上にいたら助かったのに」
「いいんすよ。自分はマスターのお供っす。それにこれからの地球にオートマータの居場所なんてないでしょう?見世物になるのもゴメンだしさ!」

グリフォンの本音であり気遣いでした。

「それじゃあ僕と同じだな。もともと僕も地球にいる場所なんてなかったのさ。さぁ、そろそろお前らにも飽きた。後ろのドアから行けよ。非常用乗員帰還機があるはずだ」

地上に帰れる!!?Σ(゚д゚lll)

「ならお前も一緒に帰ろう!僕らは僕らのサーカスをやらなきゃいけないんだよ!そうだ、仲町サーカスで二人で人形遣いをやらない!?きっと大ウケだよ!」
「はっ。お前の顔なんぞもう見たくないね。一人で行けよ」

助けてくれたり突っぱねたりでフェイスレスがツンデレキャラに…。

新たなサーカスが始まる!

「早くこっちへ!」
「マスターごめん、自分、フェイスレスに付き合うっす」
「ダメだよ!君は大切な友達じゃないか!」
「へへ、嬉しいなぁ。目の歯車が軋んじゃうなぁ。勝…」

結局、グリフォンはフェイスレスのもとに残りました。
最後にマスターではなく「勝」と呼んだのが何とも言えない(´;ω;`)

「自分はてめーに作られたんだしよ。付き合ってやるよ」

本当はフェイスレスが可哀相だったからじゃないのか…?

「てめーがあんまりひとりぼっちでよ。それじゃあ」
「あぁ。一人ぼっちは寂しいな」

フェイスレスは今も昔も、ずっと寂しかったのではないでしょうか。

「…なんでマスタを帰らせてやったんだよ?」
「本当馬鹿だよな。僕の計画の、小さな歯車に過ぎなかった奴が全部ぶち壊してしまった。でもな、弟を助けるのが兄だもんな」

「イン兄さん……。僕が、間違っていたよ」

フェイスレスは改心して逝きました。
彼を改心させたのはイン・鳴海ではなく自分と同じ記憶を持ち、愛する人と結ばれなかった点に置いて共通する勝でした。

 

時は流れてそれから6年後。Σ(´∀`;)6年後!

「旅の芸人さん、あんな紛争地帯サーカスなんて命がいくつあっても足りないよ」
「ご心配ありがとうございます。でも」
「あそこには俺たちを待ってる子供たちがいるんですよ!」

鳴海とエレオノールは大荷物を抱えていました。

「腕の調子はどう?」
「バッチリだ!まさかアメリカのクライオニクスの会社に阿紫花を通じてあいつがこの腕を預けててくれていたとはな!」

鳴海の左腕が復活していました。もうからくりの腕ではありません。

「本当に。お坊ちゃまには驚かされっぱなしですね」
「おかげ生身の腕でこうできる!」
「もうっ」

鳴海はエレオノールを抱き寄せます。
イチャイチャしやがって!(いいぞもっとしろ

また別のどこかでは、着ぐるみを着た青年が子供に風船を配っていました。
そこに助けを求める子供の声が。
大人に追われているところを、着ぐるみの犬が助けます。

子供「ありがとう…!強いんだね」
青年「大丈夫?」
子供「うん…。僕も犬くんみたいに強くなりたいよ!なれる…?」

「うん、きっと。僕よりずっとね」

青年の正体は勝でした!!

〆はカーテンコールで。
みんな笑顔です。最後に勝、鳴海、エレオノールとフェイスレスも笑顔で手を取り合う姿に浄化されたよ…(T▽T)

 

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辛いこともたくさんあったけど無事ハッピーエンドを迎えました!
フェイスレス改心の流れは急すぎる感も否めませんでしたが、最後に対話したのが似たような立場の勝だったからこそあの展開になったのだと思います。もし鳴海が宇宙に行っていたらこうはならなかったでしょう。
彼の身勝手に巻き込まれて犠牲になった人も居るので「改心したから善人になった」とは言い切れませんが、悲しい人だったな、と。
6年後の勝、成長したなぁ。1話を彷彿とさせる演出も良かったです!
読解力不足や見落としなどもありそうなのでもう一度最初から見てみたいですね。また違う感想になりそうです。一挙配信での再放送に期待!
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