前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 高等魔法学院に主席入学を果たしたシンは、一目惚れした少女シシリーとその親友マリア、さらにディス叔父さんの息子でアールスハイド王国の王子・オーグとクラスメートになる。
- 同級生で求婚者もといストーカーのカート=フォン=リッツバーグに付きまとわれているとシシリーから相談を受けたシンは、彼女を守ることを決意。メリダ婆の試練を乗り越え、シシリーはシンに守ってもらう資格を手にするのだった。そのひとつである魔改造制服はディス叔父さん曰く「既に国宝級の防具」になっているという…。
- 今回は…魔物増殖の報告を受け、部下に調査を命じる国王。一方、自宅謹慎になったカートのもとに中等学院時代の教師が現れる。学院生活を送っていたシンは害意を察知。その先に居たのは魔人化したカートで…!?
【賢者の孫 3話 アニメ感想】緊急事態発生!
充実した学園生活!
「ごめんねシンくん。私のためにわざわざ家まで迎えに来てくれて」
「わざわざって、ゲートを使えばすぐだし…」
「またシシリーを危ない目に合わせるわけにはいかないからね」
誰だよ(笑)
シシリー「シン君っ…!!」
朝からイチャイチャしやがってこのバカップルめ!!
同行するマリアは胸焼けしそうになります。無理もないです。
学院生活初日。シン達は担任教師に連れられて校内を見学します。
学院には主に3つの部活がありました。
攻撃魔法研究会。
魔道具を生活する生活向上見学会。
そして身体強化を極める肉体言語研究会。
最後に違和感を覚えるシンですがそれなりに需要はあるようです(笑)
「ねぇ、シンくんは入りたい研究会ある?」
「いや、特には…」
「まぁそうだな。お前にとってはどれも物足りないか」
「いや、そういうわけじゃ」
「いっそのこと自分で立ち上げてみるか」
「おうっ!?」
オーグ王子のまさかの提案!
「ウォルフォードの作る研究会か。それは興味深いな!」
先生も顧問を名乗り出るほどノってきたぞ!
さらにクラスメート全員が各々の理由で入部を希望します。
「だったらウォルフォードくんを中心に魔法を極めるってのは?名づけて究極魔法研究会!」
(痛々しい!!痛々しいよリンさん!)
「なるほど、究極魔法研究会。シンにはぴったりかもな」
「活動内容は授業後に決めるか」
「えぇっ!?」
乗り気でなかったシン当人ですが、周りに流されて部活を立ち上げることになりました。強制ですね(笑)
一方、国王と重鎮たちの会議の場でとある問題が取り上げられます。
「日時報告をご覧いただければ分かると思いますが、日々の魔物増殖は非常に僅かなものでした。誤差の範囲と思えるほど少しずつですが確実に増えていたのです」
「うむ…」
「人の目を盗むようなこの増え方。これはあくまで私個人の感想ですが人為的な印象さえ受けます」
「馬鹿な!人為的に魔物を増やせるわけがない!」
悪の組織的な存在が裏で糸を引いているのか…??一体何のために…。
「陛下。これは異常事態です。早急な調査が必要です」
「分かった。各班、魔物ハンター協会を使って徹底的に調べろ!」
「御意!」
不穏な動き
「カート!カートはいるか!!」
「なんでしょうか父上」
「なんでしょうかではないわ!陛下に呼び出しを受けた!理由は分かるな?」
「チッ」
「貴様!何を考えている!高等魔法学院において身分を持ち出すことは厳禁だと分かっているだろう!?」
その夜、リッツバーグ邸にて息子に詰め寄る父の姿が。
お父さんはまともな感覚の人だったんですね!(°д°;)
「お言葉ですが父上。我々は選ばれた民です。平民などと同列に扱われる事がおかしいのです!」
じゃあもう学校来んなよ…←
父「カート、お前は何を言っているのだ…!?」
「私は選ばれた人間です!!特別な人間なのです、なのに皆が俺をこけにしたから!!そんなこと許されていいはずがない!!そうだ、あいつだ!あいつが来てからおかしくなった!女も思い通りにならないし殿下もあいつの味方をするならいっそ!!!」
その異様な言動に父は絶句します。
「カート!!!!その発言を看過することはできん!お前の処分を検討する!誰か、カートを部屋に閉じ込めておけ!!――――どうしてしまったんだ、カート…」
お父さんが一番困惑している…(´・ω・`;)
カートが自宅謹慎になった旨は学園のシン達の耳にも届いていました。
シン「なぁ、ちょっと聞きたいんだけどカートはなんであんな態度を取るんだ?身分を傘に来た振る舞いは許されていないんだろう?」
余りにも理性にかけた振る舞いですよね。
「正直、戸惑っているでござるよ」
「自分たちは彼と同じ中等学院でしたがああした振る舞いには及んでいませんでした」
「まぁ自信家なところはあったが、至って普通の生徒だったな」
いつからあんな風になってしまったんでしょう…。
「変わったところと言えばシュトローム先生の研究室に入ってたくらいで」
彼らが中等学院3年生の時に帝国から亡命してきた魔法の教師だといいます。
怪しさしかないけど!( ̄▽ ̄;)
オーグ王子「それなりに魔法が使える者に、片っ端から自分の研究室に来ないかと声をかけていてな。胡散臭くて誘いに乗らなかったが」
オーグ王子が胡散臭いと言うなら間違いないのでしょう。
カートはこれに応じてしまったのか。
「目が見えないのか両目に眼帯をしていて、魔力を持たない無機物も感知できる特殊な魔法を使っていたのかも…」
ちょうどその頃、リッツバーグ邸にカートの母から連絡を受けて一人の男が訪ねてきます。
「彼は私を教師として慕ってくれました。少し話をしてみましょう」
両目に眼帯の胡散臭い教師だ!!!!!
「どうしたカート」
「シュトローム先生…!」
「随分と情けない格好をしているじゃないか。私は言ったな、君は特別な人間だと」
「はい」
「君は身分も実力も特別だ。手に入らないものなどないんだよ?」
洗脳してたんですか…(´言`;)
「しかし女は手に入りませんでした!アイツが、アイツが邪魔したから!」
「そうか、そいつは君にとって邪魔な存在だな。いいかい、邪魔なそいつに思い知らせてやるんだ。君は特別なんだからね」
「ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”…!!!」
見るからに禍々しい魔力(魔法?)をカートに施す教師。カートの目が真っ赤になります…((((;゚Д゚))))
「フフフ…。カートくん、せいぜい頑張って踊ってくれよ」
俺また何かやっちゃいました?魔人になったカート!
シンはクラスメートと学院の食堂で昼食中。
「一緒に通学するのはいいことだ。クロードもメッシーナも見目麗しい女性だしな。不埒な輩がよってくることもあるだろう」
「ま、そんなことされたら索敵魔法で分かるけどな」
「え?なんで?」
「なんでって、こっちに害意向けられたら普通分かるだろ?」
「分かりませんよ!索敵魔法で害意なんて!」
シンの常識は非常識です!!(笑)
「えっと…トール、魔物を狩ったことある?」
「あるわけないじゃないですか!この間まで中等学院生だったんですよ」
「魔物の魔力って禍々しいっていうか気持ち悪いっていうか普通じゃないんだ。そういう気持ちって人間にもあって分かるんだ」
「ということは」
「ウォルフォード君は魔物を狩ったことがあるの?」
「あるよ」
「ちなみに初めて狩ったのって何歳?」
「10歳」
「10歳!?」
どよめく仲間たち。
「確か熊だったな」
「熊!?」
「3メートルくらいあったけど首落として倒したよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ、あれ??」
改めてシンの規格外を実感します。
シン「また俺何かやっちゃいました?」
ちょっとイラっとする(笑)
「え~、みんなどこに驚いてんの…?」
全部だよ!!(´Д`;)
「―――!!」
午後からの魔法研究会に参加するため校内を移動するシンは害意を察知します。
気配を辿った先に居たのはカートでした!
カートの爆炎魔法からシシリーたちを守るシン。
防ぎきれななかったとはいえ魔法双璧で仲間を守り、自らには自動治癒を発動させて実質ノーダメージです。さすがですね!
「どうしてやつがここに!」
「謹慎中だったんじゃないの!?」
「今の…完全に殺す気だったな」
「あぁ、これは殺人未遂だ。到底見過ごすことはできん」
「キサマ、キサマキサマキサマキサマキサマキサマァァァァァ!!!!」
カートは自分の心と魔力を制御できていないようでした。シンたちの目の前で魔人化します!
「オーグ、みんなを連れて逃げろ」
「まさか」
「なんとか食い止めてみるよ…」
「馬鹿な!お前も逃げろ!」
「魔神を王都に放つわけにはいかないだろう」
「なら私も!」
「魔物を狩ったこともないやつが何言ってんだ!」
「…私たちは邪魔か?」
「………あぁ、邪魔だな」
言葉はきついけどその本心はみんなをこの場から退けるため…。
「そうか…。ここから逃げるぞ!!」
「そんな!シン君だけ残してなんて!」
「足でまといになるだけだ!メッシーナ!クロードを引きずってでも連れて行け!」
その場に残ったシンとカートの一騎打ちが始まります!
魔人を狩ったシン…
魔人化したカートの攻撃は凄まじいもので、しかしそれに容易くダメージを与えてしまうシンも常人ではない…( ̄▽ ̄;)
(爺ちゃんから聞いていたのと違う!魔人は完全に理性がなくなるんじゃないのか!?)
カートはウォルフォードの名を叫び、痛みを認識していました。
(てことは完全に魔人になっていない!だったら元に戻す方法が!カートを魔人化させている魔力の源を制御できれば…!)
この状況でカートを思いやるシンの懐の広さよ!
戦力的に余裕があるのも大きいでしょうが…。
(まさか自分に魔力を集めて爆発させる気か!?させるか!)
自爆は厄介ですね。
シンは魔力を分散させようと攻撃をぶつけますが効果がありません。
(あんな量の魔力、学院後と吹き飛んじまう!)
「終ワリダ!!!」
(どうする、どうすればいい!?もう間に合わない!)
(許せ、カート…!!)
ついに剣を取り出したシン。
直後、カートから勢いよく血が噴出し、首と胴体が切り離されました。
本当に殺ってしまうとは…!!(゚д゚lll)驚
「っ………俺…初めて人を………。クソッ!なんだよ、なんなんだよ…!?」
でも殺らなければ、学園のみんなが犠牲になってましたよ…。
「シン君、怪我は!?怪我はしていませんか!?」
「まさか魔人を倒しちゃうなんて信じられない…!」
隠れていたシシリー達が出てきました。ずっと戦いの様子を見ていたようです。
「こうするしか、なかったのかな…」
「!」
「こいつはシシリーのことを…。そして魔人にまでなっちまった。それでも……」
「シン君…」
シシリーへの執着とシンへの逆恨みは本物ですが、カートをここまで暴走させたのはシュトロームですよね…。
「お前、これから大変だな」
「え?」
「これで歴史上、2回目の魔人出現だ。国を揺るがす大事件なのにこんなあっさり…」
「殿下!ご無事ですか!」
「魔人が現れたとの報告を!魔人はどこですか!」
駆けつけた衛兵は討伐された魔人を目にします。
オーグ王子「皆の者、よく聞け!魔人は賢者マーリンの孫、このシン=ウォルフォードが討伐した!!」
衛兵「うおおおおおおおおおおおおおお!???」
衛兵「魔人を一人で討伐したのか!?」
衛兵「さすが賢者の孫だ!」
衛兵「新しい英雄!シン=ウォルフォード!!」
衛兵たちの興奮はMAXに!!
「あぁいや、そのっ!」
「フッ」
「(大変ってこういうことかよ…!)」
オーグ王子、この状況を楽しんでるでしょ…( ̄▽ ̄;)
彼がシンやシシリーにしたことは許されないし、衛兵たちの気持ちも分かるけど、手放しに喜べない…。
残された両親の事を思うとね…。しかも例の胡散臭い教師にコマとして利用されたっぽいし。
シュトロームの真の正体が気になります。
今後シンと敵対する存在になるのかな?
あっさり倒したので強そうに見えなかった「魔人」ですが国を揺るがすほどの驚異だったんですね。無傷で勝利したシンはやっぱチートだな( ̄▽ ̄;)
物騒なこと続きだからこそ学院生活は楽しみたい!
究極魔法研究会の活動に期待です!