内容をカンタンに説明すると…
- 塀の向こうは逃げられるレベルの崖ではなかった。それでも塀の上から見た光景をレイとエマに伝えノーマンは旅立つ。
- 救えなかった無気力に苛まれるレイ。エマはママから絶望を克服するには諦めることだと言われるが……。
- 今回は…レイの誕生日が来た。諦めてないレイとエマが起こす行動。レイは自身を燃やし殺すことで復讐と脱獄の手助けを達成しようとしていた。そしてエマの方はノーマンから託された手紙を元に準備を完成させていたのだった。
【約束のネバーランド 11話】140146【アニメ感想】
二人の計画
「ずっと考えてた。ノーマンのために何をすべきか。答えは……何もしないこと。」
あ、怖いエマの目が元に戻りました。
「ノーマンを犬死にはさせない。レイは?」
「お互い結局考えることは同じ」
「逃げようレイ。その話をしにきた」
エマの力強い感じ安心します。
「ママは用心深い。私もレイもあれだけ何もしなかったのに監視をやめてくれなかった。
でもそれは逆に利用できる。
私に目を向けさせれば私以外から目をそらさせることができる。」
「ドンとギルダか」
「そう。二人にまかせた。脱出の訓練や諸々の準備」
「どこまで進んだ?」
「全部済んだ。道具や食料、防寒具の用意、いつでも逃げられる。」
この完璧さ、さすがTOP3の一人だな…。
「レイが出荷される前、明日の昼に逃げよう」
「前と状況が違う、出るなら姿を隠しやすい夜だ」
ママとちびを切り離す必要性があるとレイ。
「オレはコレが一番だと思う」
「オイル」
「夜ハウスに火をつける。ママが消火に手を取られている間に避難という形で全員を連れ出す。
秘密部屋に繋がる扉を塞いでおけばママは通報できず本部は脱走じゃなく火事だと判断する。
そうすれば警備は橋へは向かない。あとオマケで森のなかの死角になる岩陰に火炎瓶十本隠してある」
「火炎瓶?」
「6年越しの準備舐めるなよ?でその火炎瓶を橋を渡る途中隣のプラントに投げ入れろ。うまくいけばそこでも火事が起こって人手が割ける」
先のことまでちゃんと考えてる…。
「さぁ明日と言わず今夜、今逃げよう。できるかエマ」
足は治ったエマ。
レイはオイルをまき始める。
「火炎瓶を投げ入れろって言った」
「お前かあるいはドンか…」
レイは自分でやるとは言ってない。そのことに気付くエマ。
6年越しの夢
「ただ火事を起こすだけじゃ不十分だ。確実にママの手を防がなきゃママから逃げる隙を作れねぇ。
でも問題ない。こうすればいい」
オイルを頭からかぶるレイ。
「最高だろ。出荷が決まってるフルスコアが燃える。絶対に見捨てられない。オレはこの日を待っていた。ずっと前から決めてたんだ。何年も前から。
ガキ臭い腹いせさ。オレはねエマ、もともと勉強も読書もさほど好きじゃないんだよ。けど我慢して努力して吊り上げてきた。
自分の値打ちを。最上級まで!12年間待ちに待たせたごちそうだオレは。それを今夜取り上げる。
お楽しみの収穫目前で!食えると思うなよ食わせられると思うなよ。食用?商品?知ったことか!俺は人間だ!ざまぁみろ!
それに…これでいい。オレは家族をずっと見殺しに…踏み台にしてきたんだから。皆良いやつだったのに、優しい人達だったのにな」
レイの狂気を感じる表情
「いいかエマ、チャンスは一度きりだ。うまくやれ、オレの命もノーマンの命も無駄にするなよ頼むから」
0時の時計。レイの誕生日。
「これで12才。呪いたい人生だったけどおまえらとの時間はすげー楽しかった」
「だめ!やめて!」
「…ありがとう、バイバイエマ」
マッチの火が飛ばされて…。
子守唄を歌うイザベラは赤ん坊達を見まわっていた。
時計が日付をかわったことを知らせる
「お誕生日おめでとう。さようなら」
と、エマの叫び声が。火の勢いがすごい。
「ママ助けて、レイが中に!」
レーダーは炎の中を指し示している。
「ギルダ!皆を外へ!私達の部屋の子どもたちもお願い!」
「わかりました!」
「せめて…せめて脳だけでも…」
消化器ごときでは消せない火。スプリンクラーも作動しない。
「エマ、あなたも早く逃げなさい!このままではあなたまで…!」
振り返るともうそこにはいませんでした。
レーダーのエマの場所はある一箇所で止まっています。
そこには…切り落としたてのエマの耳が。
歪むイザベラの顔。
「あの子達何履いてた?」
避難してた子どもたちの靴は…。
逃げてきたエマを見て驚愕しているレイ。
事の真相は…
実際はエマがマッチを両手でキャッチしレイの焼身を寸出で食い止めてました。
「ナイスキャッチ。悪いけど死なす気ないから私もあの子達も」
年中さん達がきた。
「エマこれ頼まれてたやつ」
「あと皆もう準備できてるぜ」
「じゃあレイ着替えて」
「エマ…オレは」
エマの平手打ち!
「まだ死ぬつもりかこのわからずや!つべこべ言わずに逃げるの!」
人が焼けた時に近い匂いの出る肉や提供してもらった髪の毛を用意したのでした。
「あとは発信機、取り出すからそこ座って耳出して」
「エマこれって…」
「ここじゃなくてもまだ死ねる。いいもの見せてやるから黙って来い。ノーマンからの伝言」
エマもノーマンもかっけぇ…。
ノーマンの計画は手紙によってエマに詳細に伝えられていた。
レイが死ぬつもりであることも火事にすることも伝えられていた。
決行日も。2ヶ月の間に進める内容が描かれていた。
「さぁ始めようノーマン」
エマ、一世一代の演技が始まった。
鍵穴を塞がれていて本部に連絡できないママ。
走りながらドンにレイが尋ねる。
「おいドンどういうことだこいつら全員知ってるのか、ハウスの正体も逃げることも」
「ああ」
「なんで?」
「話したんだよ。エマが」
想っているほど子供じゃないとノーマンに言って計画を明かしていたのだ。
そしてそれは本当だった。さすが知能高い子達ばかりの農園なんですね。逃げる上での危機感、本人の意志は大事ですもんね。
「最初に話したのは4人。あの時シスターの話を聞かせた」
ノーマンとエマがシスターに話を聞きに行ったあの時…。それがわかると何話か前からの年中達の表情見返したくなりますね。
「そんな前から」
「残りの奴らは二ヶ月かけて少しずつ引き入れた。ママは全く気づかなかっただろうな」
骨折の後も落ち込んだふりして皆に指示を飛ばしていたエマ。
その場に居ないはずのノーマンが背中を押してくれてました。決行です!
逃げてる人数が少ないことに気付くレイ。
ハウスでは…。
「燃えた全て燃えた。でも…」
イザベラ壊れました。顔が本当に怖いです。
「まだ生きてる、エマもレイも。逃がさない私の可愛い子どもたち」
「ママ……」
そんなママの裾を掴んだのはフィル…。
残ってる子どもたちがいる??
とっくに精神崩壊してもおかしくない状況で強いなレイ…。
そしてそのことを見抜いていたノーマン恐ろしい子!!
先回りしまくりですよね二ヶ月かけて。
二人の策略のぶつかり合い、最終的にはエマが上手でしたかね?
ゾクッとしました。
下の子達もわかって逃亡してるのには感動しますね。
エマが骨折られた時、ノーマンの出荷が決まった時の年少~年中達の顔はそういうことだったのかと。