内容をカンタンに説明すると…
- 鴎外は舞姫の執筆の佳境を迎え、書斎にこもりっきりになっていた。芽衣は満月の日が近づくにつれこの世界に残りたい、鴎外と一緒に居たいという思いが強くなっていた。
- そんな時チャーリーが現れ、芽衣は自分の気持ちを打ち明ける。チャーリーは芽衣が居たいのなら残っても構わないというのだ。
- 今回は…鴎外の前にエリスの幻が現れ彼の執筆を苦しめることに。日に日にやつれていく鴎外。書かないことを決めても幻は消えない。ふらりと居なくなった鴎外を追いかけて芽衣は駆け出す。
【明治東亰恋伽 10話】エスケープ午後三時【アニメ感想】
聞いてはいけないこともある
「小リスちゃん、甘いものでも食べに行かないかい？もちろん春草も」
「はい、よろこんで！」
だが春草は急にお腹が痛くなったとかでついてこない。春草さんわかりやすい。
（鴎外さんと居る時の君はなんて幸せそうに笑うんだ）
出かける時の春草が見た芽衣への感想でした。
あんみつ美味しそう～～～。
「小リスちゃんは実に美味しそうに食べる。僕はそんなコリスちゃんを見ていられればそれで十分」
「あの、鴎外さん。どうですか小説の進み具合は」
顔面蒼白になる鴎外。
（あ、聞いてはいけなかった…）
「もう書くのはやめようかと思っているのだよ。書けなくてね…。それに僕にはこうして現実のおまえがいる。それで十分ではないかと思ってね」
「それは嬉しいですけど…。でも私読みたいです。鴎外さんの小説読みたいです」
「…書けないのだよ」
暗い雰囲気の帰宅道。
恨むような目の金髪女性が鴎外の前に居るんですよね。ホラーかな？
書けない理由
春草さんが事の真相を教えてくれました。
「鴎外さんが書こうとしてるのは…鴎外さんと鴎外さんの元恋人の話なんだ。鴎外さんがかつて留学先で出会った恋人のことを小説にしようとしているんだよ。二人はドイツで出会い恋に落ちた。生涯を共にすると考えていたんだ。だけど国のために留学していた鴎外さんは
彼女との結婚を周囲に反対された。一個人としてではなく公人として生きることしか許されなかったんだ。
そして鴎外さんは彼女との別れを決意した。鴎外さんはそのことを今でも悔やんでいるんだと思う。
その物語は封印していた鴎外さんの心の軌跡、だから書けないんだ」
「鴎外さんが何故そんな辛い話を書こうと…」
「君のためだろ。鴎外さんは今過去と向き合おうとしている。それは今いる君のためだよ」
「そのためにあんなに苦しんで…」
意を決して書斎の中へ。
そこに鴎外は居ません。
書きかけの原稿が。
ふみさんが戻ってきて鴎外がやたらと上の空だったことを教えてくれました。
走っていく芽衣。追いかけていく春草。
「私鴎外さんを追い詰めてしまったのかも…」
「だとしても鴎外さんはそんなに弱い人間じゃない」
「でも…」
「オレはそんな君の姿みていられない」
芽衣を抱きしめる春草。
「ありがとうございます。春草さん私大丈夫です」
ああ…
「芽衣！！」
春草が指さした先。川を見て病んだ目の鴎外
過去との決別
「おまえは僕の作りだした幻なんだろ？僕の弱い心そのものだ。
エリス…お前と向き合うのがこんなにも苦しいとは想像していなかったよ…。
もうやめたのだよ。もう書かない。いや書けないのだ…。」
鴎外さんのタバコ姿新鮮…。
「鴎外さん！やっと見つけた」
懐に飛び込んでくる芽衣。そんな芽衣をとっさに遠ざけてしまう鴎外。
「私は悩んでいる鴎外さんも好きです。大好きです。私は読みます。どんなお話でも
どんな…悲しい物語でも」
「いや僕はもう…」
「書けます。鴎外さんならきっと書けます。
それでも…それでもどうしてもだめだったらその時は私と一緒に逃げましょう。
温泉とか。いいですね」
「芽衣…ずっと居てくれ。僕の側に」
「はい。居ます。私はずっと鴎外さんの側に居ます」
万年筆をもってきた芽衣の姿の横に笑うエリスが。そして消えていきました。
再び執筆に取り掛かった鴎外。
書き上がりました！
春草は芽衣との思い出を思い返していました。
（きっと今なら書ける）
でも焦点がおかしい。
目が…？？
これはどうあがいても鴎外ルートなんですかね？春草さん頑張ってるように見えるんですが完全に見込みない感じですかね…。
そもそもまだ満月のときが過ぎてないのでどんでん返しがありそうな気がしてドキドキしてます。
でもどんでん返しとかで芽衣が帰ってしまったら今度こそ鴎外さんのショックはやばそうな気が…。
過去の恋愛と向き合えたのにせっかく心晴れたのに。
うまくハッピーエンドにつながることを期待したいです。