前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 過去の全てを葬り去るため、海外に逃亡することを決めたさとう。叔母の助力もあって出立の準備が着々と進む!
- 一方、太陽はバイト先からくすねたさとうの住所に向かうが、そこで待っていたさとうの叔母に襲われてしまい…!?
- 今回は…さとうとしおを見送った叔母はマンションに火を放つ。混乱に包まれるなか、”大事な忘れ物”を取りに戻ったさとうがあさひと鉢合わせてしまい…!?
【ハッピーシュガーライフ 12話(最終回)アニメ感想】ハッピーシュガーライフ
これも叔母さんの愛なのか…
出立直前。1208号室に叔母さんが訪ねてきました。
「はい、あげる。あったほうがいいでしょう?」
さとうが受け取ったのは、ビニール袋に入った大量の1万円札。すごい額です。たぶん、あの部屋で稼いだ物だと思いますが…。
「さとうちゃん。出会った時から、今も変わらず貴方を愛しているわ」
淡々としています。声の加減が絶妙ですね!((((;゚Д゚))))
「…叔母さん」
「なぁに?」
「さよなら」
「はい、さようなら」
叔母さんもさとうも、別れを惜しむ様子は一切ありませんでした…。
さとうとしおは”新しいお城”を目指してマンションをあとにします。
「さとうちゃん、あの子と接するときに、自分がどういう顔をしているのか気付いているのかしらー?ふふっ」
そして空港行きのチケットを買おうとしたさとうですが、1208号室に指輪を忘れたことに気づきます。しょうこの遺体に偽装工作する際、外したものでした。
「!!」
「どうしたのさとちゃん?」
「忘れ物しちゃった…」
「指輪?」
「こんな大切なものを…!ごめんなさいしおちゃん」
「いいよ。取りに戻ろう。まだ時間ある?」
「うん、大丈夫」
マンションに戻るようです。
「待ってろ、しお…!」
同じ頃、あさひは叔母宅に監禁された太陽から助けを求められると同時に、マンションの場所を聞き出していました。
こ、これはマズいんじゃないですか!?(;´д`)
「お待たせ!」
「あった?」
「もちろん。もう二度と外さないね!――今度こそこことはさよならだね」
「さよなら。私たちのお城!」
「行こう」
指輪を取りに戻った二人。あさひがマンションに向かっているとは思いもよらず…。急いで下さい!
「さとうちゃんたち、もう街を出た頃かしらねー」
階段で1208号室のあるフロアへやってきた叔母さん。エレベーターに乗り込むさとう達とすれ違いました。
これが吉と出るか凶と出るか…((((;゚Д゚))))
「うふふふっ。よいしょ、よいしょ」
フロアに大量の灯油を撒いて…
「さよなら、小鳥ちゃん」
ためらいなく火を放つところを見ると、やっぱり叔母さんは狂ってるんだよな…( ̄▽ ̄;)
火が一気に広がっていきます。
さとうのために逃亡の手助けをして、大金を用意して、放火の罪まで背負って…。
最高に狂ってますが、これも叔母さんの愛に違いないと思いました…。じゃないと普通ここまでしませんよ!!
2人の前に立ちはだかる敵!!
「しお!!!」
「!」
「やっと…やっと見つけた!迎えに来た!しお!!」
マンションのエントランスで鉢合わせてしまいました(;´д`)
さとうはあさひをスーツケースでぶん殴り、しおの手を引いて来た道を戻ります。
容赦ないですね!!(笑)
「さとちゃん…」
「上手く逃げよう。(もう叔母さんが動いてる時間…一旦叔母さんの部屋に!)」
305号室のフロアでエレベーターを降りた2人。そこに待っていたのは…
露出狂ロリコンの太陽でした!!自力で脱走したんですね!!
「あぁ…!し、しおちゃん~~~ッッ!?やっぱりぃ…ここに居たんだねぇ!!」
ただの変態じゃねぇか!!(;´д`)
さとうは自然としおの前に立ちます。この変態からしおを守らねば!!という強い意志を感じますよ!
「どうしてここに?」
「どうしてって……。君からしおちゃんを取り戻すためさぁ…松坂さぁん?」
「誘拐する」の間違いでは(´・ω・`)
警報ベルが鳴り始めました。住民が上の階から殺到しますが、さとうは非常階段の鍵を閉めてそれを阻止します。サラッとえげつないことしてるんですが!!
「しおちゃんこっち!早く!」
「あぁ!行かないでぇ!!待ってぇ!しおちゃん!行かないでぇーっ!!僕の天使ィィ!!!」
ロリコン太陽は最後までブレませんでした。早く逃げないとアナタも死んじゃいますよ!!
再びエレベーターに乗り込んださとうとしお。
下にはあさひが居るはず…という事で敢えて上に向かい、回り込むつもりのようです。
さとうの家が1208号室だと突き止めていたあさひは、火をかいくぐりつつ部屋に突入します。
「そんな…嘘だ…」
あさひが見たのはしょうこの遺体でした。これはショックですよね…(´・ω・`;)
母親の真意としおの覚悟
「さとちゃん!さとちゃん大丈夫!?」
「お前が悪いんだ。松坂さとう」
最上階で再びあいまみえたさとうとあさひ。
さとうはガラスの破片で足を怪我してしまいました。
「行かないよ私!!さとちゃんと一緒にいる!」
「何を言ってるんだ…?こいつは自分の友達を殺したんだぞ!?」
「知ってる!」
「なんでだ……!?母さんも待ってるんだぞ!」
「いいの!私はここにさとちゃんと一緒にいる!」
「お前…」
頑なに帰ろうとしないしお。家族なんてどうでもいい、さとちゃんが一番だ、と言います。
母に捨てられたことを怒っているのだと感じたあさひは、あの日あった事を全て打ち明けるのでした。
「お前を捨てたのはお前を嫌いになったからじゃない!母さんはあの日、お前を叩いてしまったことで気づいたんだ。自分があの恐ろしい男と同じようになっている、と…。だからお前から離れようと思った!お前を傷つけるような悪魔の存在になってしまうのが怖かったから!あの日、母さんはお前を捨てたその足でうちに来たんだ…」
父親の死因は毒殺だったんですね…。
酒に薬を混ぜる母親の顔が異常な物になっていました。
「自分を犠牲にして俺たちを守ってくれたんだ!」
「…!」
「ずっと、それをお前に伝えたかった…。俺はそんな母さんを責めることができない。母さんだって俺たちと同じ被害者なんだ!」
「お願いだ、俺と一緒に来てくれ。罪を犯した母さんはきっと捕まるだろう…せめて最後に手を取ってやってくれ。じゃなきゃ、余りにも…」
あさひは母親想いの優しい子ですね…。罪悪感に苛まれているようにも見えます。
「じゃああの時、あの人が要らないって言ったのは…!?」
「しおにとって自分がもう要らない、母さんはそういったんだ!しおが要らないわけ無いじゃないか!!」
事実、あさひの言う通りかもしれません。でも母親は『もういらないのよ、あんたは。もっと早くにこうすればよかった…。』と言ってました。気が動転してたのかな…(´・ω・`)
しおが勘違いするのも無理ないです。
「お兄ちゃん…」
「しおちゃん!」
「しお…!」
「お母さんに伝えて」
「え?」
「私をふこうから解き放ってくれてありがとう、って。だから私は、私のために生きる!」
「しお…?」
「それ以上近寄らないで」
自殺する気ですか!?
しおの覚悟はそれほど揺るぎないものだということか…。あさひにはもう、どうする事も出来ませんでした(;´д`)
「なんでだ…なんでだよしお…」
「私がさとちゃんを選んだの!私にはさとちゃんが必要なの!」
呆然となるあさひが哀れですね…。
マンションの崩壊が進みます、爆発も起き、エレベーターは使えなくなりました。
「しお!待ってくれしお!しお―――!!!」
さとうが見つけた究極の愛!生き残ったしお。その姿はまるで…
「新しいお城には行けなくなっちゃった…ごめんね…」
「ううん、いいの!私やっぱり、さとちゃんと一緒にいる時が一番幸せだな」
「しおちゃん…!」
屋上に逃げたさとうとしお。逃げ道はもうありません。
これ、1話のアバンの光景では…?(´;ω;`)
「ねぇさとちゃん、私思うんだよね。あの時、お母さんにおいて行かれた時、たぶん私死んじゃってたんだと思う。悲しくて苦しくて、全部もういいやって真っ白になって。でもさとちゃんが来てくれた。さとちゃんにであって、一緒に暮らせて幸せで」
「私もだよしおちゃん」
「だから私、さとちゃんと居たい。さとちゃんと幸せなまま終わりたい。だから、一緒に死のう?さとちゃん」
「しおちゃん…!」
こんな残酷な展開ありですか…(´;ω;`)
でも二人はとても幸せそうで…。
《私は知らなかった。ぬくもりとはどんな感じがするのか?優しさとはどういうものなのか?慈しみとは何なのか?そしてなによりも「愛」というものが、私には理解できなかった…。――それはしおちゃんのおかげ。あの時しおちゃんが私の手をとってくれたから。しおちゃんが私を導いてくれたから。生まれてから一度も感じたことがなかった「幸せ」の意味を知った。ずっと分からなかった「愛」というものがどんなものかを教えてくれたのもしおちゃん。》
空港に行って飛行機に乗って、新しいお城に住んで、楽しい日々を過ごす。そんな光景をさとうは思い描きます。
もう少しでこうなるはずだったのに…なんでこの未来が訪れなかったんだ…(´;ω;`)
(そうか…。これはもっと深い、しおちゃんへの想い…。ようやく私は…)
「しおちゃん、生まれ変わっても私のこと好きでいてね」
見つめ合う二人。
しおが最後に見たさとうの顔は、幸せに満ちていました。
さとうはしおをギュッと抱いて、そのまま庇うように落ちていきます。
「ごめんね、ありがとう――」
瓶の割れる音がして、視界は真っ白に…。
心中するつもりで飛び降りたはずですが、謝ったさとうは、しおを生かそうとしたみたいで…。
『先日起きましたマンション放火事件についての続報です。火元にあった12階の焼死体の身元は飛田しょうこさんと判明しました。また同マンションの屋上から転落死したとみられるのは松坂さとうさんで、松坂さんの叔母にあたる人物が事件に関与している疑いがあり――』
さとう…本当に死んでしまったんですね(´;ω;`)
死傷者多数のテロップも流れてます…。
住人が巻き添えを食らったようです(;´д`)
ニュースを聞いた後輩ちゃんは呆然と立ち尽くします。
このまま廃人ルートになりそう(;´д`)
「あら?は~い、私がやりました~~」
一方の叔母さん。TVカメラに向かって笑顔で手を振ります。相変わらずヤバイですね!
「違う!違う誤解だ!違うんだーッッ!あぁヤバイ!ヤバイヤバイーッ!!」
北埋川は警察に連行されていきます。最後本音出てますが(笑)
死体遺棄の罪で裁かれるでしょう。
奥さんと娘さんが不憫すぎる…(;´д`)
「綺麗…汚い…可愛い…醜い…しおちゃん…僕の天使…空に…」
自宅の部屋で廃人状態になっている太陽。
店長と叔母さんに汚されて再起不能になってしまいましたね。
しおが死んだと思い込んでるっぽい?
「入るぞ。しお、具合はどうだ?」
翌日、病院にあさひの姿が。病室にはしおが居ます!!
しお生きてた―!(T▽T)
良かったです!!でも……
「大丈夫だよ!もう怖いことなんてない!俺たちもずっと居るから!」
あさひは勘違いしてますよ…。彼の気持ちも分かるけど…。
窓の外には母親の姿もありました。
「だから、だから一緒に暮らそう?しお」
「…ごめんね。私、そういうのもう、やめたの」
「だって私は、生まれ変わったんだから」
しお…ちゃん…?( ´ ⊙ ω ⊙`; )
様子がおかしいですよ!一体どうしちゃったの!?
あさひはしおに、さとうの幻覚を見ます。まるでしおの中にさとうが居るみたいです((((;゚Д゚))))
「何を…?」
「私の愛は、幸せは、私の中だけにある」
しおの瞳が兄を映します。が、しおにはさとうの姿しか見えていませんでした。
優しく微笑むしおですが、今までのカラっとした雰囲気はありません。
どこか影のある少女になっています。
表情からは狂気がにじみ出る…。
「(さとちゃんがどうして私のことを生かしたのか分からない。だからずっと考え続ける。ずっとずっと、ずーっと。)ずーっと一緒だよ、さとちゃん」
それがしおの、ハッピーシュガーライフ…。
心中ENDは予想してたけど、しおだけ生き残るとは。
さとうは何故しおを生かしたのでしょう?
愛する人に生きてもらいたいから?自分の愛の証を壊したくなかったから…?
そうするとさとうが自分勝手な子に見えてしまいますね。しおを手放したのは究極の愛と言えなくもないですが。
いずれにせよ、しおは生涯さとうに囚われるでしょう。
幸せなまま死んでいったさとう。さとうと二人きりの世界で生きていくしお。ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない、複雑な結末です。心えぐられる展開で個人的には大満足でしたが!!←
しおはさとうが死んだショックで、おかしくなってしまったのかな…。まるでさとうが乗り移った様な演出に鳥肌が立ちました。
一方、原作は未完だそうですよ!漫画版がどのようなラストを迎えるのかにも注目です!